浪人は就職に不利?企業が抱くイメージや就活を成功させる方法を解説!

このページのまとめ

  • 一浪や二浪程度であれば、就職で不利になる可能性は低い
  • 浪人経験によって得た強みは、就活でのアピールポイントになり得る
  • 面接で浪人理由を聞かれたら、原因を客観的に分析し前向きな姿勢で回答する

浪人は就職に不利?企業が抱くイメージや就活を成功させる方法を解説!のイメージ

「浪人しているから現役生よりも就職で不利になるのでは?」と、不安を抱えている就活生もいるでしょう。周囲がスムーズに内定を獲得していく姿を見ると、自分の過去が足かせのように思えてしまうことがあります。

この記事では、浪人経験が就活に与える影響と、その経験を効果的に伝える方法を解説。正しく対策し、浪人経験をあなたの強みとしてアピールしましょう。

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目 次

浪人しても就職で不利になる可能性は低い

浪人しても就職で不利になる可能性は低いといえます。

厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、企業が若年正社員を採用選考するにあたり重視した点の回答割合は、以下のとおりです。

令和5年若年者雇用実態調査の概況の引用画像

引用:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況-(2)若年正社員の採用選考にあたり重視した点(7p)

新規学卒者の採用選考において重視した点を見てみると、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が79.3%、次いで「コミュニケーション能力」が74.8%と高い割合を占めています。対して、「学歴・経歴」を重視した企業は、22.4%という結果でした。

これらのデータから分かるのは、企業はこれまでの経歴以上に、「仕事への意欲」や「その人自身の魅力」を大切にしているということです。そのため、浪人経験があるからといって、就職に対して過度に不安を感じる必要はないでしょう。

ただし、浪人の回数や状況によっては、企業に懸念を抱かれてしまうことも。詳しくは、以下で解説します。

参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況

一浪・二浪程度ではあまり影響はない

日本の就職市場において、一浪や二浪は「誤差」の範囲として捉えられるのが一般的です。文部科学省の「令和7年度 学校基本調査」によると、大学入学者総数のうち約18%が19歳以上、つまり浪人しています。したがって、浪人は決して珍しいことではありません。

2年程度のブランクであれば、現役生と同じ土俵で戦えるでしょう。過度に劣等感をもたず、堂々とガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や、自分の強みをアピールしてください。

参照元
e-Stat 政府統計の総合窓口
令和7年度 学校基本調査

三浪以上は理由が重視される可能性がある

三浪以上になると、企業から「なぜそれほどの時間を要したのか」という背景を深掘りされる可能性が高まります。単純に学力が届かなかったのか、あるいは特定の専門分野への強いこだわりがあったのかなど、納得感のある説明が求められるでしょう。

ただし、三浪だからといって即不採用になるわけではありません。大切なのは、その期間をどのように過ごし、そこから何を学んだのかを論理的に語れるかどうかです。

長期間の挑戦を継続した「粘り強さ」や、挫折を乗り越えた「精神力」としてプラスに変換できれば、ほかの学生にはない希少な強みとして評価されるでしょう。

浪人+留年の場合は不利になることがある

浪人に加えて大学入学後に留年を経験している場合は、就活でのハードルが少し高くなる傾向にあります。企業側が「自己管理能力や計画性に課題があるのではないか」という懸念を抱きやすいためです。

特に、留年の理由が学業不振や無気力によるものである場合、そのまま伝えてはマイナス評価を避けられません。このケースで大切なのは、過去の失敗を素直に認め、現在はそれをどのように反省して改善したかを具体的に示すことです。

「留年を機に自身の甘さを自覚し、△△の資格取得に励んだ」といった、挽回のためのアクションをセットで話しましょう。過去は変えられませんが、過去をどのように解釈し、今の行動につなげているかを示すことが大切です。

就活をやり直すために意図的に留年を選択したいと考えている学生は、「就職留年はやめとけって本当?メリット・デメリットと後悔しないコツを解説」の記事で解説している、就職留年のメリット・デメリットを参考にしてください。

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企業が浪人経験者に抱く可能性のある懸念点

企業は、経歴よりも応募者の人柄や意欲を重視する傾向があるため、浪人経験自体が就活に大きく不利に働くことは考えにくいでしょう。しかし、懸念される可能性のあるポイントは存在します。

これらの懸念をあらかじめ把握しておくことで、面接での回答をより説得力のあるものへとブラッシュアップできるでしょう。

効率性や計画性は欠如していないか

浪人生活が長引いた学生に対し、企業は「目標達成に向けたスケジュール管理が苦手なのではないか」という疑念をもつことがあります。ビジネスには常に納期があり、限られたリソースで成果を出す効率性が求められるからです。

この懸念を払拭するには、浪人生活のなかでどのように学習計画を立てたのか、論理的に説明するのがおすすめ。たとえば、「模試の結果を分析し、弱点克服のために一日のスケジュールを分単位で組み直した」といった具体的なエピソードがあれば、逆に計画性をアピールする材料に転じさせることもできるでしょう。

挫折への耐性はあるのか

「志望校に落ちた」という挫折を経験していることは、必ずしもマイナスではありません。企業が知りたいのは、「その経験をどのように乗り越えたのか」という点です。

仕事では予期せぬトラブルや失敗が付き物。企業は、そこで諦めるのではなく、再び目標に向かって努力できるような前向きな人材を求めています。

浪人時代、思うような成績が出ない時期にどのように自分を奮い立たせ、努力を継続したのかというエピソードは、ストレス耐性の証明となるでしょう。

就活で挫折経験について伝える際のポイントについては、「挫折経験の回答例文11選!エピソードがないときの対処法も紹介」の記事を参考にしてみてください。

年下の上司や先輩に適応できるか

浪人を経て入社すると、上司や先輩が年下、あるいは同い年になるケースが珍しくありません。企業は、「年下から指示を受けることに抵抗感はないか」「プライドが邪魔してチームワークを乱さないか」などを、密かにチェックしている可能性があります。

面接では、謙虚で柔軟な姿勢を意識することが大切です。年齢にこだわらず誰からでも学ぶ姿勢がある人柄であることが伝われば、企業が浪人経験者に抱く、社内でのコミュニケーションに対する不安は払拭されるでしょう。

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浪人経験者が就職活動をする際のメリット

浪人は、決してデメリットばかりではありません。現役生にはない独自の視点や経験は、伝え方次第で強みとなることがあります。浪人という回り道をしたからこそ得られたメリットを再認識し、自信をもってアピール材料として活用していきましょう。

視野の広さや落ち着きをアピールできる

浪人した学生は、現役生よりも社会に出るのが少し遅い分、落ち着いた印象をもたれることがあります。浪人という挫折を経験し、自分自身と深く向き合う時間をもったことで、物事を俯瞰して見る力が養われている傾向があるからです。

面接の場でも、その落ち着いた雰囲気や言葉選びの慎重さは、面接官に「安心感」を与えるでしょう。自分の年齢を「ハンデ」ではなく「精神的なアドバンテージ」と捉え、冷静かつ論理的な受け答えを心掛けることで、ほかの学生との差別化につながります。

浪人経験がアピールポイントになる場合がある

浪人中に頑張ったことを伝えることで、企業から評価される可能性があります。目標に向かって1~2年努力を続けるのは、精神的にも非常に追い込まれる期間を過ごすことだからです。

あえて自分を過酷な状況下に置き、あきらめずに努力してきた人は、仕事においても忍耐力や粘り強さを発揮できると企業に期待してもらえるでしょう。浪人経験が強みとして伝わる、エントリーシートや自己PRを作成することが大切です。

病気などで留年した場合の就活への対処法については、「病気で留年すると就活はどうなる?不利にならない理由と対処法を解説」の記事を参考にしてください。

中学・高校時代の友人から就活情報を得られる

ひと足先に社会に出た、あるいは就活を終えた同級生から「生の情報」を得られる点もメリットです。

浪人している場合、現役で入学した中学・高校の同級生たちよりも1〜2年遅れて就活をスタートすることになります。つまり、すでに働いている友人や、就活を終えたばかりの知人が周りにたくさんいる状態です。

彼らから業界の裏話や面接で聞かれた内容、実際の働きがいなどを聞き出すことは、ネットの情報だけでは得られない貴重な企業研究となるでしょう。

友人のネットワークを駆使してリファラル(紹介)採用のチャンスを狙ったり、エントリーシートの添削をお願いしたりするなど、周囲を巻き込んだ情報収集ができるのは浪人経験者ならではの特権といえます。

また、気軽に話せる友人に就活経験者がいることで、悩みを相談しやすいでしょう。就活中に抱えがちなよくある悩みと解消法を解説している、「就活でよくある悩み20選!不安になる理由や解消法もご紹介」の記事も参考にしてみてください。

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【例文あり】面接で浪人理由を聞かれたときの答え方

面接では、浪人理由を聞かれることがあります。その際に大切なことは、言い訳をせず、誠実さと論理性を兼ね備えた回答を意識することです。

浪人理由を回答する際は、以下の構成に沿った説明を意識してみてください。

【例文あり】面接で浪人理由を聞かれたときの答え方のイメージ

1.「事実」を正直かつ簡潔に伝える

まずは、なぜ浪人することになったのかという事実を、正直かつ簡潔に伝えます。「第一志望の大学に合格できなかったため」「どうしても学びたい専門分野があり、その大学にこだわったため」など、結論から話し始めましょう。

ここでダラダラと当時の言い訳を並べてしまうと、自分の非を認められない印象を与えてしまいます。不合格だったという結果を真摯に受け止め、簡潔に回答するのがポイントです。

2.「原因」を説明する

次に、なぜ現役時に受験に失敗したのかという原因を説明します。「基礎固めが疎かで、応用問題ばかりに手を出してしまった」「スケジュール管理が甘く、苦手科目の克服が後回しになった」など、自分の弱点を客観的に分析して伝えましょう。

そうすることで、「失敗から学べる人間」であることをアピールできます。自分の弱点や失敗の原因を冷静に把握する力は、入社後の成長スピードを予感させる重要な指標です。感情的な内容ではなく、あくまでデータや事実に基づいた説明を心掛けましょう。

3.原因に対する「対策と行動」を具体的に示す

分析した原因に対し、浪人生活でどのようなアクションを起こしたかを具体的に述べます。「1日の学習時間を12時間と設定し、毎週末に達成度を確認した」「苦手科目の克服のために基礎問題集を3周やり遂げた」など、数値や具体的な行動を盛り込みながら伝えましょう。

これにより、目標達成に向けた「実行力」を証明できます。単に頑張ったという主観的な表現ではなく、第三者が納得できる具体的なエピソードを話すのがポイントです。

4.「浪人して得られたもの」で締めくくる

最後は、浪人生活を通して得た学びや精神的な成長で締めくくります。「志望校に合格した」という結果だけでなく、「目標に向かって継続する忍耐力を得た」「自分の課題を客観視する習慣がついた」といった、ポータブルスキルに焦点を当てましょう。

浪人したことを後悔しているような暗いトーンではなく、「あの期間があったからこそ今の自分がある」という前向きな姿勢を示すことが大切です。また、浪人して得たものを仕事でどのように活かせるのかまで踏み込むことで、より効果的なアピールとなるでしょう。

回答例

私は第一志望の大学に合格するため、一浪を選択しました。現役時は得意科目に偏った学習をしてしまい、苦手科目の対策が不十分だったことが原因です。そこで浪人生活では、1週間の学習計画を細かく設定し、毎日必ず苦手科目に4時間を割くというルールを徹底しました。
結果、第一志望の合格を果たすとともに、自分の弱点と向き合い、克服するまでやり抜く忍耐力が身につきました。この粘り強さを、御社の営業職でも活かしたいと考えております。

浪人理由以外にも、面接でよく聞かれる質問への対策をしておくことが大切です。「面接でよくある質問20選を回答例付きで解説!就活成功のための対策も紹介」の記事では、面接でよくある質問と回答例を紹介しているので参考にしてみてください。

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浪人経験のある学生が就活で意識すべきポイント

浪人経験のある学生が就活をする際、マインドセットとアピールの優先順位を整理することが大切です。以下で紹介するポイントを意識し、前向きに就活を進めましょう。

ネガティブな発言は控える

浪人した事実に対して、「本当は現役で行きたかった」「浪人して時間を無駄にした」といった後ろ向きな発言は厳禁です。ネガティブな態度は自信のなさを表し、面接官に「入社後も環境のせいにするのではないか」という不安を与える恐れがあります。

たとえ当時の自分にとって不本意だったとしても、現在はその経験を肯定的に捉えていることを示しましょう。浪人を「必要なプロセスだった」と明るく語る学生のほうが、組織に新しい風を吹き込んでくれるポジティブな人材として魅力的に映るものです。

浪人経験よりも大学での成果をアピールする

浪人の説明は聞かれたら答える程度にとどめ、自己PRの軸はあくまで「大学4年間の活動」に置きましょう。企業が知りたいのは直近のあなたの姿。サークル活動やゼミ、アルバイト、長期インターンなど、大学生活で主体的に取り組んだことをメインに話すのがおすすめです。

「浪人時代に培った精神力をベースに、大学ではこれに挑戦した」という流れにすれば、浪人経験が大学での活躍を支える土台として機能します。あくまで主役は「今の自分」であることを忘れず、直近の成果を堂々と語りましょう。

資格やスキルを身につけるのもおすすめ

大学での成果としてアピールするために、資格やスキルの習得に取り組むのもおすすめです。

理系学生の場合は、自分の学んだ専門分野の知識が活かせる資格、IT業界志望であれば、ネットワークやプログラミング関連の資格など、実務に直結する資格やスキルの習得を目指すと、評価されやすいでしょう。

理系大学生の就活については「理系就活はいつから?学部・大学院別の就活スケジュールと成功のコツを解説」「理系学生向けのインターンシップとは?特徴や参加するメリットを解説!」の記事を参考にしてください。

浪人経験があるからといって就職先を妥協しない

「自分は浪人しているから、身の丈に合った中小企業で良いや」と、最初から選択肢を狭める必要はありません。前述の通り、一浪や二浪程度で採用を制限する企業は稀です。

外資系企業やベンチャー企業などは特に、経歴よりも「今、何ができるか」という実力主義の側面が強いため、浪人経験が障壁にならないことも多いでしょう。

自分の可能性を自分で否定せず、まずは自分が本当にやりたいこと、興味のある業界に挑戦してみてください。妥協して選んだ会社よりも、熱意をもって志望する会社のほうが、結果としてあなたの魅力が伝わりやすくなります。

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浪人経験が就活で不利なのではないかと不安なあなたへ

浪人を経験したあなたは、人よりも多く「自分と向き合う時間」を過ごしてきたはずです。自分の弱さを知り、それを克服するために孤独な戦いを続けた時間は、アピールの仕方次第で就活を成功に近づけるための強みとなるでしょう。

「浪人期間についてどのように説明したら良いのか分からない」という方は、プロのアドバイスを受けてみるのがおすすめです。キャリアチケット就職エージェントでは、就活のプロであるキャリアアドバイザーが、学生一人ひとりの就活を丁寧にサポートします。

応募書類の作成サポートや面接対策を行っており、浪人期間の説明の仕方や、効果的なアピール方法についてアドバイスが可能です。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。

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浪人経験のある就活生によくある質問

最後に、浪人経験のある就活生が抱きやすい疑問に回答します。多くの学生が同じような不安を抱えていますが、実情を知れば心が軽くなるでしょう。

Q.浪人経験が就職後のキャリアに影響することはある?

A.入社後のキャリアにおいて、浪人経験が影響することはまずないでしょう。多くの企業において、昇進のスピードや給与体系は入社後の「実績」や「貢献度」に基づいて決まるからです。会社という組織に入れば、評価の基準はあくまで「仕事の成果」へと移ります。

また、職場では1〜2歳程度の年齢差は珍しいことではありません。数年も経てば周囲が浪人経験を気にすることはなくなります。過去の浪人期間を不安に思うよりも、入社後にどう活躍するかを考える方が、より建設的で有意義なキャリアにつながるでしょう。

Q.面接では浪人経験について自分から話すべき?

A.自分から積極的に切り出す必要はありません。履歴書を見れば浪人の事実は伝わるため、面接官が気になれば質問してきます。自分から話し過ぎると「浪人を負い目に感じている」という印象を与えかねないため、聞かれたら答えるというスタンスで十分です。

ただし、自己PRのなかで「私の強みである粘り強さは、1年間の浪人生活で養われました」というように、強みの根拠として盛り込む場合は、自ら話すのも効果的でしょう。

Q.就職浪人(就活浪人)ってなに?

A.就職浪人(就活浪人)とは、大学を卒業したものの就職先が決まらなかったり、希望の企業に行くために卒業後も就職活動を続けたりする人のことを指します。就職浪人の場合は、既卒扱いになるのか、新卒枠で受けられるのかなど、企業によって扱いが異なるので注意しましょう。

就職浪人について詳しくは、「就活浪人とは?やめとけ・不利といわれる理由や就職留年との違いを解説」の記事をご覧ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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