夏採用で内定を獲得するにはどうする?企業の探し方やポイントを解説

このページのまとめ

  • 夏採用とは、6月から8月ごろにかけて実施される選考
  • 夏採用は春採用よりも募集枠がすくないため、難易度が高いといわれている
  • 夏採用で内定を獲得するためには、春採用の振り返りと改善が重要

夏採用で内定を獲得するにはどうする?企業の探し方やポイントを解説のイメージ

「夏採用で内定を獲得したい!」「どのような準備や対策が必要?」などと悩む就活生もいるでしょう。夏採用で内定を獲得するためには、春採用を振り返り、弱点を改善することが大切です。また、選考期間も少ないので、早めの準備を心がけましょう。

この記事では、夏採用で内定を獲得するためのポイントや募集を行う企業の探し方を解説しています。最後まで読めば、夏採用で内定を獲得し、納得のいく就活を実現できるはずです。

夏からの内定獲得法について相談したい

   
目 次

夏採用とは6月から8月にかけて行われる選考

夏採用とは、6月から8月にかけて行われる選考です。春採用で採用枠が埋まらなかった企業が、追加で募集するために行います。

夏採用の場合、春採用よりも募集枠が少なくなります。大手企業や有名企業など人気な企業については、そもそも募集すら行われないケースも多いです。

夏採用の採用枠が少なくなるのは、春採用で採用を終えた企業は夏採用を行わず、募集企業が少なくなるからです。また、夏採用を行う企業も、春採用で埋まらなかった枠だけを募集するケースが多く、もともとの募集枠が少ないのも理由の一つでしょう。

スケジュールについては、春採用よりも短い傾向にあります。企業は内定式までに学生を採用し、準備を進めたいと考えているためです。学生にとっては、春採用よりも準備期間が短くなるため、あらかじめ準備して挑む必要があります。

就活準備の進め方については、「就活は何から始める?やること12選と時期別の対策・効率アップのコツを解説」で解説。これから就活を始める人は、参考にしてください。

夏採用のスケジュール

夏採用が行われる時期は、6月から8月ごろです。次のようなスケジュールで行われます。

5月末:夏採用のエントリー開始
6月:エントリーシート受付
6月末:エントリーシート受付終了
7月:選考開始
8月:選考結果提示

夏採用を行う企業は、6月末にはエントリーシートの受付を締め切る傾向にあります。5月ごろからエントリーを始めるなど、選考期間が春採用よりも短くなる傾向です。あらかじめ準備を行い、短期間でも内定を取得できるように備えておきましょう。

夏採用は厳しい?難易度が高いといわれる理由

夏採用の難易度が高いといわれる背景には、ライバルとなる就活生が優秀な点が挙げられます。すでに内定を持つほどレベルの高い就活生も、夏採用に参加してくるからです。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(p4)」によると、就活生のうち約9割が6月までに内々定を獲得しています。

内々定を受けた時期(最初)のイメージ

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(p4)

夏採用でライバルとなる就活生が内々定を獲得している可能性は高く、選考やアピールに慣れているといえます。「まだ内定を獲得できていない」「これから就活を始める」などにあてはまる就活生にとっては、難易度が高くなるといえるでしょう。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

夏からの内定獲得法について相談したい

 

夏採用を行っている企業の特徴

夏採用を行う企業は、通年採用を行っている企業や、採用予定人数に足りていない企業です。傾向を知っておくと、エントリーする企業を探しやすくなるため参考にしてください。

知名度が低い企業

知名度が低い企業は、夏採用を行う傾向にあります。春採用では大手企業や有名企業に就活生が集中し、なかなか内定承諾者を出せないためです。

しかし、知名度が低い企業のなかにも優良企業は多くあります。中小企業でも業界シェアが高かったり、古くから続いている老舗企業もあるからです。

夏採用の場合は、知名度が低くても優良な企業を探してみましょう。有名企業にこだわらずに企業選びを行うと、自分にあう企業を見つけやすくなります。企業選びで中小企業を候補にする場合は、「中小企業の見つけ方とは?優良企業の特徴や就活で使える調べ方を紹介!」も参考にしてください。

採用予定人数に足りていない企業

採用予定人数に足りていない企業も、夏採用を行う企業です。応募者が足りなかったパターンもあれば、選考通過者が少なくて採用枠があいてしまうケースもあります。人気の企業であっても、内定辞退で夏採用を行うケースもあるため、再度募集をしていないか確かめてみましょう。

また、大手企業のグループ会社を狙うのもおすすめです。大手企業のグループ会社は本体の企業よりも知名度が低く、採用予定に達しない場合があります。グループ会社だからこそ、経営が安定していたり、福利厚生が整っていたりするため、グループ会社にも注目してください。

内定辞退者が出た企業

夏採用までに辞退者が発生し、人材を募集する企業もあります。多くの企業では内定辞退も想定して採用を行っていますが、想像よりも多くの辞退者が出る場合もあるからです。

大手企業や有名企業であっても、内定辞退者が多く、追加募集を夏採用で行うケースもあります。春採用でエントリーを逃した企業が募集しているケースもあるので、求人情報は確認しておくとよいでしょう。

通年採用を行っている企業

通年採用を行っている企業は、夏にも採用を行っています。外資系企業やベンチャー企業に多いため覚えておいてください。

通年採用を行う企業の特徴は、高いスキルやポテンシャルを持つ人材を採用しやすい点です。内定獲得へのハードルは高くなりますが、有名企業に入社するチャンスにもなるため、チャレンジしてみてください。

夏からの内定獲得法について相談したい

 

夏採用を受ける就活生の特徴

夏採用のライバルとなる就活生の特徴を知っておきましょう。夏採用には、すでに内定を持っている就活生もいれば、これから就活を行う学生もいるからです。

まだ内定を持っていない就活生

まだ内定を獲得できていない就活生は、夏採用に参加して内定獲得を目指します。春採用の経験をどれだけ生かせるかが、内定獲得のカギになるでしょう。

もし、「自分もまだ内定をもらえていない」と悩む場合は、これまでの就活を振り返ることから始めてください。よくなかった点や改善点を探して対策を行えば、内定も近づくはずです。

内定に満足できていない就活生

内定をすでに獲得しているものの、満足していない就活生も夏採用に参加します。内定獲得のコツを知っている就活生になるので、強力なライバルでしょう。

夏採用を行う理由は、「本命企業の選考がこれから行われる」「選考を受けた結果、自分には会わないと感じた」などさまざまです。

留学帰りの就活生

海外に留学していた学生が帰国して就活を始めるのも夏頃です。夏採用には、春採用には間に合わなかった留学生も参加します。

留学経験者は留学でのエピソードや語学力をアピールするため、採用担当者に評価されやすい傾向です。強力なライバルとなるので、万全の準備をして負けないようにアピールしましょう。

体育会系の就活生

体育会系の部活に取り組んでいる学生は、部活を引退後に就活を始めるケースが多いです。夏採用以降に就活をはじめ、ライバルとなるケースが多いので覚えておきましょう。

体育会系の就活生は部活動での経験をもとに、行動力やリーダーシップなど企業に評価されやすいアピールを行います。体育会系の就活生も強力なライバルとなるので警戒しておきましょう。

公務員を志望している就活生

公務員と併願している就活生や、公務員試験に落ちた就活生も夏採用に参戦します。公務員試験は難易度が高く、民間企業も受けることで就職留年のリスクを減らせるためです。

公務員試験は勉強時間が1000時間以上必要といわれています。もし、公務員を目指そうとしている場合は、余裕をもって試験勉強を始めるのがおすすめです。

公務員試験合格に必要な勉強時間については、「公務員試験合格に必要な勉強時間は?出題内容や試験対策のコツを解説」の記事を参考にしてください。

夏からの内定獲得法について相談したい

 

夏採用を行っている企業を探す方法

夏採用で内定をもらうためには、就活サイトや合同説明会などで募集している企業を探す必要があります。ここでは、夏採用を行っている企業を探す方法を7つ紹介するので、参考にしてください。

就活サイトで探す

夏採用にエントリーする場合は、就活サイトで探してみましょう。就活サイトは多くの企業が掲載されており、探しやすいメリットがあります。

就活サイトを活用する際は、複数のサイトを利用したり、ほかの方法を併用したりするのがおすすめです。特定の就活サイトでしか掲載していなかったり、そもそも就活サイトに掲載していない企業もあります。

まずは就活サイトで探してみて、思うようにエントリーできなければ、ほかの方法を試してもいいでしょう。

合同説明会や企業説明会に参加する

合同説明会や企業説明会に参加して、企業を探すのもおすすめです。合同説明会は多くの企業が集まるため、効率的に新しい企業を見つけられるでしょう。

また、説明会には社員の方が参加しており、企業の雰囲気がわかりやすかったり、直接話ができたりするメリットもあります。説明会参加者のみ選考に参加できる場合もあるため、積極的に参加してください。

合同説明会については、「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」の記事で解説しています。企業説明会については、「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」で紹介しているため、あわせて参考にしてください。

企業のWebサイトを確認する

目指している企業がある場合は、志望企業のWebサイトを確認してみましょう。追加採用の案内が行われている場合があります。

新卒採用の求人は就活サイトに掲載するケースが一般的ですが、なかには自社サイトだけで掲載している企業もあります。「気づかなかった」と思わないためにも、入りたい企業の情報は自分から確認しておくことがおすすめです。

大学のキャリアセンターに相談する

大学のキャリアセンターに、求人が来ていないか確認する方法もあります。キャリアセンターに来ている求人は、その大学の学生を採用しようと考えている企業が集まっているためおすすめです。

また、キャリアセンターに相談すれば、就活についてのアドバイスをもらえるメリットもあります。夏採用に向けて、準備しなおすのもいいでしょう。ただし、キャリアセンターによっては予約が必要な場合もあるため、利用時は確認してください。

就活エージェントに登録する

就活エージェントとは、面接対策や書類対策など、就活についてのアドバイスをもらえるサービスです。就活対策がメインですが、就活生にあった求人を紹介している場合もあります。

夏採用は企業数も減ってきており、自分の力で求人を探すのは難しくなるかもしれません。就職エージェントであれば、表には出ていない求人を紹介してもらえる場合もあるため活用しましょう。

スカウトサイトを使う

スカウトサイトを活用し、夏採用を行う企業を探すのもおすすめです。スカウトサイトとは、自分のプロフィールを登録しておくことで、企業からオファーをもらえるサイトになります。

オファーを出す企業は、夏採用でも積極的に採用を行う企業です。採用意欲が高く、内定も獲得しやすいでしょう。

また、自分のプロフィールを入力しておけばスカウトをもらえるので、自分から企業を探す必要がありません。就活サイトなどでの企業探しと並行して、エントリーする企業を見つけやすいのもメリットです。

SNSを活用する

最近ではSNSを使って人材を募集している企業も増えています。就活用のアカウントを作り、企業情報を集めることもおすすめです。

SNSの場合、企業の公式が出している情報もあれば、就活情報をまとめているユーザーの情報もあります。間違った情報を流している場合もあるので、正しい情報かどうかは自分の目で確かめることを忘れないようにしてください。

夏からの内定獲得法について相談したい

 

夏採用で内定を獲得するためのポイント

夏採用での内定獲得には、春採用とは少し違った準備をすることが大切です。ここでは、夏採用で内定を獲得するためのポイントを解説します。

春採用を振り返り改善する

夏採用で内定を獲得するために、春採用を振り返って改善しましょう。なぜ内定が獲得できなかったのか、具体的な原因を分析してください。

たとえば、書類選考で落ちてしまう場合は、自己PRや志望動機の伝え方に問題があるかもしれません。自己分析や企業分析からやり直し、本当にアピール内容が今のままでいいのか考えるのも大事です。

面接で選考に落ちてしまう場合は、面接の態度は悪くないか、考えや思いをしっかりと伝えられているか見直す必要があります。まずは原因を分析し、1つずつ改善しましょう。

自己分析を再度行う

夏採用に向けて、もう一度自己分析を行ってください。春採用を通して、就活の軸や自分の希望する条件が変わっている場合もあるからです

たとえば、「商社業界にエントリーしたけど、自分には合わなかった」のように、当初志望していた業界は自分に向いていないと気づく場合もあります。また、「福利厚生で選んでいたけど、業務内容のほうが大事」のように、希望条件が変わる場合もあります。

自己分析を行わないまま就活を続けていると、ミスマッチが発生し、内定を獲得しても後悔するかもしれません。夏採用に向けて、今の自分がどのように感じているのか、自己分析で整理してみてください。

自己分析の実施方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事で詳しく解説しています。

就活の軸を見直す

就活の軸を見直し、方向性について考えるのも大切です。就活がうまくいかないのは、方向性がぶれている可能性もあるからです。

就活の軸を見直す際にも、自己分析と企業分析が重要です。自分は何を大切に就活を行うのか、企業を選ぶのかなど、自分の軸を明確にして就活を進めてください。就活の軸を見つける方法は、「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」で詳しく解説しています。

エントリーする企業を増やす

内定獲得に向けて、エントリーする企業数を増やしましょう。行動数が少なすぎたせいで、内定が獲得できていないケースもあります。

ただし、エントリー数を増やすために、どの企業でもいいと投げやりにならないように注意してください。就活の軸にそって決めるのが大切です。また、夏採用は選考スピードが速くなるため、志望度の高い企業は優先的にエントリーしましょう。

スケジュール管理を徹底する

夏採用では、スケジュール管理の徹底も意識してください。春採用よりも選考スピードが早く、忙しくなります。企業の選考が被ってしまうなどの事態がないように注意しましょう。

スケジュールについては、手帳やスケジュール帳にまとめておくのがおすすめです。企業によっては、面接の場で次の選考スケジュールについて聞かれる場合もあります。スピード感をもって就活を行えるように準備しておきましょう。

1人で就活を進めず客観的な意見も取り入れる

不合格通知を受け取ったとき、自分の行動が正しいのかどうかを確認するためには、客観的な視点が欠かせません。しかし、1人で活動していると、誰からもアドバイスをもらえず、自分の行動を修正できないまま進めてしまうことがあります。

そのため、就活は就活仲間や友人に協力してもらいながら進めるとよいでしょう。客観的な意見を取り入れることで、自分の強みや改善点を客観的に見つめ直すことができます。特に、自己分析やエントリーシート、面接の練習などでは、客観的視点が非常に役立ちます。

1人で悩まずに、積極的に友人に相談したり、就活エージェントなどの相談できるサービスを活用するのがおすすめです。

就活エージェントに相談する

友人や就活仲間に相談しにくい場合は、就活エージェントに相談し内定獲得に向けたサポートを受けることもおすすめです。就活エージェントであれば、自己分析から企業研究、選考対策まで就活全体をサポートしてもらえます。

夏採用を受ける就活生のなかには、春採用でうまく行かなかった人もいるでしょう。「なぜ、就活がうまくいかなかったのか」を明確にするためには、自分で考えるだけではなく、客観的な視点でアドバイスをもらうことも大切です。

就活エージェントのキャリアチケットでも、あなたの状況にあわせて、内定獲得に向けたアドバイスを実施しています。企業の紹介も行っているので、夏採用で内定を獲得したいと思う方は、ぜひキャリアチケットに登録してみてください。

夏からの内定獲得法について相談したい

 

夏採用で内定を獲得するための注意点

夏採用で内定を目指す場合、「選考スケジュールが早い」「留学終わりや部活引退後の就活生が多い」など、春採用との違いを意識して動く必要があります。ここでは、夏採用で内定を獲得するための注意点を解説するので、参考にしてください。

留学終わりや部活引退後などのライバルが多い

夏採用の場合、留学終わりや部活引退後などのライバルが増加します。留学や部活動の経験はアピールしやすく、就活のライバルになるでしょう。

また、夏採用を行う企業の中には、留学経験や部活動経験のある就活生を採用する目的で募集している場合もあります。春採用よりも強力なライバルがいると知り、自身も明確なアピールができるよう準備してください。

選考スケジュールが早く短期戦になる

夏採用の場合、選考スケジュールが早く短期戦になります。夏採用本番の6月から8月については、集中して取り組むようにしてください。

選考スケジュールが短いと、自己PRや志望動機などを準備する時間も短くなります。選考が多く、準備に時間が割けないケースも増えるでしょう。少なくとも自己分析と企業分析は終わらせておき、志望動機など企業ごとに行わなければならない準備に時間を費やしてください。

知名度が高い企業は倍率が高い

知名度が高い企業は、倍率が高くなるため注意しましょう。夏採用の少ない枠に、多くの就活生が集まるからです。

「自分が知っている企業だからエントリーする」「大手企業だから条件がいい」などと考えて進めてしまうと、最後まで内定が獲得できない事態もありえます。ベンチャー企業や中小企業などにも視野を広げて、エントリーするようにしてください。

ベンチャー企業もエントリーした方がいいの?と悩む就活生には、「ベンチャー企業と大手企業はどちらがよい?特徴や決め方のコツを解説」の記事がおすすめです。やみくもにエントリーするのではなく、企業ごとの違いを理解してからエントリーしてください。

夏採用でも基本はスーツで選考に参加する

夏採用の場合も、基本はリクルートスーツで選考に参加しましょう。どれほど暑くても、企業側から特別な指示がない限り面接時にはジャケットを着用するのがマナーです。

移動中に暑さでジャケットを脱ぐことは許容されますが、その際にはジャケットを腕にかけるようにしましょう。かばんに押し込むとシワがつきやすく、面接時にだらしない印象を与えてしまいます。

面接会場の近くに到着したら、ジャケットを羽織り、鏡でシワや襟の折れをチェックしておくと安心です。企業からクールビズを指定された場合は、その指示に従って問題ありません。クールビズスタイルでは、男性はノージャケット・ノーネクタイ、女性はノージャケットが一般的です。

ただし、面接という公的な場面では、長袖シャツを選ぶのが無難です。シャツが見える状態になるため、しっかりとアイロンをかけ、清潔感を保ちましょう。

また、夏用の冷感素材の下着や通気性の良いワイシャツを選ぶことで、移動中の汗対策も万全にできます。春夏用の薄手のスーツも通気性が良く、夏の面接に適しています。

ハンカチやハンドタオルは必須アイテムです。汗をかいた際にすぐに拭き取れるよう、常に持ち歩きましょう。特に女性は、汗で化粧が崩れないように注意し、万全の状態で面接に臨むことが大切です。清潔感を保つことで、好印象を与えることができます。

嘘をついたりしない

夏採用に臨む際、焦りから面接で嘘をつくことは避けましょう。内定を得るために自分を実際以上に良く見せようとしたり、全く関心のない業界に応募したりする学生もいますが、これは逆効果です。

経験豊富な面接官は、学生の嘘を見抜くことに長けています。そのため、嘘をつくことで選考の通過率が下がってしまいます。

さらに、関心のない業界から内定をもらったとしても、入社後にミスマッチが発生し、早期離職につながるリスクが高まります。せっかくの内定を無駄にしないためにも、自分に素直になることが大切です。

就活で嘘をつくリスクについて「就活で嘘をつくとどうなる?ばれる理由やリスクも解説」の記事でも詳しく解説しているので合わせて確かめてみてください。

面接では、自分の本当の興味や関心、強みを正直に伝えましょう。嘘をつかずに自己分析を深め、自分に合った企業や業界を見つけることが、結果的に内定獲得の近道となります。正直な姿勢は、企業にも好印象を与え、結果的に信頼されやすくなります。

夏からの内定獲得法について相談したい

 

夏採用で面接官に聞かれやすい質問と対策方法

夏採用では、「なぜ春の選考に参加しなかったのですか?」のように、面接で聞かれやすい質問があります。春採用の質問とは少し違ってくるため、あらかじめ回答を準備しておくようにしてください。

「なぜ春の選考に参加しなかったのですか?」への対策

「なぜ春の選考に参加しなかったのですか?」は、夏採用でよく聞かれる質問になります。志望度が高い企業であれば、春採用で応募していると企業側は考えるからです。

この質問では、就活の軸を見直した結果、志望業界や職種が変わったと答えるのをおすすめします。

たとえば、「コミュニケーションをとることで人々の悩みを解決したいと考えていて、就職の手助けができる人材業界を志望していました。しかし、営業職でもお客様と話し合い、ニーズを汲み取って悩みを解決できると考え、視野を広げて就職活動をしています。」などのように回答できるでしょう。

採用担当者が見ているのは、納得できる理由を説明できるかです。春採用に参加しない理由は人それぞれになるため、自分なりの理由が説明できれば問題ありません。

「ここまではどのように就活を行ってきましたか?」への対策

就活の進め方について、質問をしてくる企業もあります。この質問では就活の進め方を答えるだけではなく、「どのような軸で就活を行っていたか」が聞かれているので答えられるようにしておきましょう。

企業は「ここまではどのように就活を行ってきましたか?」の質問から、就活生の考え方や価値観を知ろうとしています。「自己分析を行って、エントリーして、面接を受けて」のように、行動を聞かれているわけではありません。

たとえば、次のような回答ができれば、あなたの考え方を採用担当者に伝えられます。

「自分の専攻分野を活かせるように、マーケティング職を中心に就活を行ってきました。なかでも、ネット広告はこれからさらに伸びる分野だと考えているので、ネット広告を扱う企業にしぼって就活を行っています。」

自分の就活の軸をもとに、どのように就活を進めてきたのかを伝えられるように準備しておいてください。

「就活をやり直すならどのように進めますか?」への対策

就活を続けている人のなかには、就活で失敗したり、後悔したりした人もいます。就活への取り組み方や考え方を聞くために、「就活をやり直すならどのように進めますか?」と質問される場合もあるため準備してください。

この質問については、反省点と改善点を述べれば問題ありません。たとえば、

「自己分析が不十分で、就活の軸が定まらなかった。自己分析を納得いくまで実施し、就活を始める段階で就活の軸が決まっているようにしたい」

などと答えられます。

「内定はすでに獲得しましたか?」への対策

内定の有無についても、夏採用で多い質問です。内定がある場合もない場合も、素直に回答するといいでしょう。

夏採用時点では内定のない就活生も多いため、内定の有無は問題になりません。内定がある場合は、「内定があるのになぜ就活を続けているのか?」を聞かれやすいため、回答できるよう準備してください。

他社の選考状況を聞かれた場合の答え方については、「面接で「他社の選考状況」を聞かれたときの答え方は?コツと例文を紹介」でも解説しています。

「就活で得たことはありますか?」への対策

就活を通して何か学んだかどうかも、よく聞かれる質問です。得たものを正直に答えてみましょう。

たとえば、「失敗を分析して改善する力」「選考に落ちても切り替えられるメンタルの強さ」などのように、それぞれ得たものがあるはずです。何を学んだか考え、答えられるようにも準備してください。

夏からの内定獲得法について相談したい

 

夏採用で内定を獲得したいあなたへ

「夏採用で内定を獲得して就活を終わらせたい!」と考える就活生も多いでしょう。そんなあなたにはキャリアチケットがおすすめ。

キャリアチケットは、就活生の内定獲得をサポートする就活エージェントです。マンツーマンで、就活のあらゆる悩みを解消します。

夏採用に向けて、いちから就活をやり直したいあなたも大丈夫。選考対策はもちろん、自己分析や企業選びなどのアドバイスもしています。夏採用で内定を獲得したい場合には、キャリアチケットに相談してください。

夏からの内定獲得法について相談したい

 

夏採用に関するよくある質問

夏採用に関するよくある質問について回答します。夏採用で内定を獲得するために、参考にしてください。

Q.夏採用は春採用よりも受かりやすいの?

A.夏採用は、春採用よりも難易度が高くなります。募集企業が減り、採用枠も少なくなるためです。選考のスピードも早くなるため、入念に準備してください。

Q.内定承諾書を送った後でも内定辞退はできる?

A.内定承諾書を送った後でも、内定辞退は可能です。内定承諾書を提出した後に、より希望する企業から内定を受けた場合、悩むこともあるでしょう。企業は一定数の内定辞退が発生することを想定していますので、辞退の連絡を受け付けてくれます。

ただし、内定辞退を行う際には、以下の点に注意してください。まず、内定承諾書を提出したことで他の候補者の入社機会を奪っていることや、企業があなたに対して多くの時間と労力をかけてきたことを理解しましょう。

その上で、できるだけ早く企業に連絡し、誠意を持って辞退の理由を伝えることが重要です。詳しくは「内定辞退はいつまでできる?新卒向けに法的ルールや伝え方のマナーを解説」の記事で解説しているので合わせて参考にしてください。

Q.夏採用で内定を獲得するにはどうしたらいい?

A.夏採用で内定を獲得するためには、春採用でうまくいかなかった原因を分析して改善しましょう。自己分析や企業分析を行い、就活の軸を考え直すのも大切です。

もし、自力では難しそうと感じた場合には、就活エージェントに相談する方法もあります。自分1人で頑張ろうとせず、アドバイスを受けてみましょう。

夏採用を成功させるためのコツは、「夏採用で就活を成功させる5つのコツ!スーツや服装の正しい着こなしも解説」でも解説しています。

夏からの内定獲得法について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。