このページのまとめ
- 大企業のメリットは社会的信用があり安定していること
- 大企業のデメリットは業務が限定されやすく出世も遅くなる
- 大企業を目指す場合は中小企業やベンチャー企業のメリットと比較するのも大事
「大企業に就職するメリットは?」「大企業のデメリットもある?」などと悩む就活生も多いでしょう。自分に合う企業を見つけるためには、メリットデメリットを十分に比較し、納得して選ぶことが大切です。
この記事では、大企業に就職するメリットとデメリットの両方を解説します。比較対象になる中小企業やベンチャー企業のメリットデメリットも紹介するので、会社選びに向けてぜひ参考にしてください。
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- そもそも大企業の定義とは?大手企業との違いも解説
- 大企業に就職するメリット
- 社会的信用度が高い
- 安定性がある
- ネームバリューがある
- 教育体制が整っている
- 高い給与が得られる
- 福利厚生が充実している
- 仕事の規模が大きい
- 転勤や異動のチャンスがある
- 大企業に就職するデメリット
- 転勤や異動がある
- アイディアを実現しにくい
- 自立に時間がかかる
- 出世が遅くなる
- 意思決定が遅め
- 業務が限定的
- 中小企業で働くメリット
- 幅広い業務を経験できる
- 代表など経営陣と距離が近い
- 勤務地が限定的で転勤が少ない
- ライバルが少なく出世しやすい
- 中小企業で働くデメリット
- 仕事量が多くなりやすい
- 給料が低くなりやすい
- 経営の安定性に欠ける
- 教育が不十分の場合がある
- ベンチャー企業で働くメリット
- 重要な仕事を任されやすい
- 経験が積めるので成長しやすい
- 成果や実績で評価されやすい
- 会社が大きくなる過程を体感できる
- ベンチャー企業で働くデメリット
- 福利厚生など制度が整っていない可能性がある
- 創業したてで経営が安定していない
- 人手が足りない場合がある
- 経営者の方針に影響されやすい
- 大企業に就職した方がよい?会社選びで大切なこと
- 大企業・中小企業それぞれに魅力がある
- 「大手病」でチャンスを逃さないようにする
- 大企業への就職が自分に合っているか悩むあなたへ
- 大企業への就職活動で悩む人によくある質問
- Q.大企業が中小企業と比べて人気なのはなぜですか?
- Q.中小企業のメリットとデメリットは何ですか?
- Q.大企業と中小企業どちらに就職するのがよいですか?
そもそも大企業の定義とは?大手企業との違いも解説
「大企業」というワードは日常的に耳にするものの、この言葉自体に明確な定義はないとされています。
中小企業庁によると、「中小企業基本法」にて、中小企業の定義として資本金・従業員数が規定されており、大企業とはそれを上回る事業所を指すのが一般的です。
大企業とよく似た言葉には、「大手企業」があります。こちらもはっきりとした規定はないとされますが、各業界で上位シェアを獲得している企業、あるいは規模が大きく知名度も高い会社を指していわれることが多いようです。
以上から、大企業は大手企業より会社規模の範囲が広く、後者は就職できる難易度がより高いといえるでしょう。
参照元
中小企業庁
中小企業・小規模企業者の定義
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大企業に就職するメリット
大企業に就職するメリットとして、「社会的信用度が高まる」「安定性が高い」などが挙げられます。ここでは、大企業に就職するメリットを8つ紹介するので、就職先を選ぶ際の参考にしてください。
社会的信用度が高い
大企業の社員であれば身元が確かであるとみなされ、ビジネス面ではもちろん、住宅ローンを組む時のようなプライベートな場面でも信頼されやすいという利点があります。
転職する際も、大企業での勤務経験が「箔がついている」として、応募先に評価される場合があるようです。
安定性がある
大企業は経営基盤が堅く資金も潤沢なため、業績が悪化したとしても、即座に倒産するケースが少ないという点が強みです。大企業の社会的信用度の高さは、この安定性に由来していると考えられます。
当然ながら大企業にも倒産リスクはありますが、中小企業や個人事業主と比較すると安定性が高いといえるでしょう。
ネームバリューがある
ネームバリューも大企業ならではの魅力です。法人をターゲットとする企業以外であれば、社名を出せば何をしている会社なのかすぐに把握してもらえるでしょう。
自分の勤め先を知っている人がたくさんいることは仕事へのやりがいにつながり、働き続けていくための強い動機となる場合もあります。
教育体制が整っている
新入社員の教育に力を入れている所が比較的多いのが大企業の特長です。大企業はビジネスの規模も大きく、高いパフォーマンスが求められます。また、部署や担当する業務も多いため、スムーズに業務に入れるように教育体制を整えているケースも。
新人だけでなく入社数年目の人や肩書がついた社員に対しても、それぞれの立場に応じた研修が適宜実施される場合もあります。会社の制度の下でスキルアップしながら、着実にキャリアを積み上げていけるのがポイントです。
高い給与が得られる
中小企業と比較し、給与が高い点も大企業のメリットとして挙げられます。
厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、大企業の男女、年齢合わせた平均賃金は348.3千円でした。一方、中企業では303.0千円、小企業では284.5千円という結果が出ています。
大企業 | 中企業 | 小企業 | |
年齢計(男女計) | 348,300円 | 303,000円 | 284,500円 |
~19歳 | 187,800円 | 182,300円 | 183,100円 |
20~24歳 | 227,200円 | 216,700円 | 209,700円 |
25~29歳 | 266,500円 | 245,700円 | 238,000円 |
30~34歳 | 307,400円 | 272,500円 | 261,600円 |
35~39歳 | 349,600円 | 299,100円 | 288,200円 |
40~44歳 | 375,700円 | 325,000円 | 301,200円 |
45~49歳 | 397,800円 | 339,500円 | 311,300円 |
50~54歳 | 422,500円 | 354,100円 | 315,100円 |
55~59歳 | 427,000円 | 364.300円 | 318,300円 |
60~64歳 | 311,400円 | 293,600円 | 285,400円 |
65~69歳 | 275,000円 | 253,900円 | 254,300円 |
70歳~ | 245,500円 | 240,400円 | 235,100円 |
引用:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 (4) 企業規模別にみた賃金」
最も賃金が高くなるのは、企業規模に関わらず55~59歳。しかし、大企業と小企業では10万円近い差が出ています。この調査から、より高い給与を得たい方の場合、大企業にメリットがあるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
福利厚生が充実している
福利厚生が充実しているのも大企業の特色の1つです。
社会保険が含まれる法定福利厚生は、企業規模に関わらず法律で義務付けられています。しかし、社宅完備や資格取得支援、ストックオプションといった法定外福利厚生は、企業が独自に設定しているもの。
大企業は資金が潤沢なため、人材確保や従業員の満足度向上などを目的としてさまざまな福利厚生を用意している企業が多いようです。
仕事の規模が大きい
大企業の中には世界中に拠点を持ち、多数の国の人たちとやりとりするのが日常になっている所があります。
たくさんの国や人を巻き込むスケールの大きなビジネスに関われば、自分自身の視野や能力の拡大につながるでしょう。また、豊かな人脈に恵まれやすい環境であるともいえそうです。
転勤や異動のチャンスがある
さまざまな経験が積めるチャンスとして、転勤や異動がある点も大企業の魅力といえます。
大企業では、社員に経験を積ませる制度として、ジョブローテーションを実施しているケースが多いです。企業全体への認識が広がったり、人脈が増えたりするため、成長や出世にもつながりやすいでしょう。
ジョブローテーションとは
ジョブローテーションとは、職場や職種を一定期間ごとに異動し、スキルアップや人脈を広げるための制度です。ほかにも、社員の適性判断や、企業の幅広い業務を把握させる目的があります。
これらのメリットに価値を感じる場合は、大企業を目指すのがおすすめです。ただし、会社ごとの特長や制度の違いがあるため、自分が求めるメリットの有無についても企業研究し確認しましょう。
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大企業に就職するデメリット
大企業には魅力的な面もあれば、そうでない部分もあるため注意が必要です。ここでは、大企業のデメリットを6つ紹介します。
転勤や異動がある
すでに述べた通り、大企業には全国に拠点を置く会社がたくさんあります。国内に留まらず、海外にも支社を複数構える会社もあるでしょう。
このような企業では勤務地を自由に選びにくく、突然異動を命じられる場合があります。1カ所で腰を据えて働きたいと考えている方にはデメリットとなる点です。
アイディアを実現しにくい
大企業に所属するのは、組織の中の小さな歯車となって働くという側面があります。常に希望する仕事が与えられるとは限らず、指定された業務をこなす働き方になる可能性もあるでしょう。
そうした環境では、自分のアイディアがいかに優れていても、それを直接事業に活かせる機会は少なくなります。
自立に時間がかかる
教育制度が整っている大企業が比較的多い点はメリットの項目で述べた通りですが、人材育成はコストとともに手間もかかるのが特徴です。
言い換えれば、社員が一人前になるのに時間がかかるともいえます。年数をかけずにステップアップしていきたい方には向いていないでしょう。
出世が遅くなる
大企業は社員数が多いために社内での競争が激しく、若いうちに役職に就任するのは難しいと考えられます。
努力して出した実績も組織の成果とみなされ、すぐに個人の待遇に反映されるとは限らない点もデメリットです。
意思決定が遅め
案件を進める上で大勢の承認を得るプロセスを経なければならない点も、大企業のデメリットの1つです。とりわけ保守的な体質の大手企業では、事の大小を問わず、ミスを防ぐために意思決定に時間をかける傾向があります。
こうしたやり方は時に、取引先やクライアントに「この会社は仕事が遅い」と感じさせてしまう要因となるようです。
業務が限定的
大企業では社員数の多さから、業務が細分化され限定される点もデメリットといえます。異動や転勤の機会が少なければ、携わる仕事が一部となり、職種全体に関する業務把握やスキル向上、大きな成果につながる可能性は低いでしょう。
また、すでに業務のルールや流れが固定されている場合が多く、変則的な対応は認められない社風の企業もあります。
大企業は経営陣と現場の距離も遠いため、双方の動きが見えづらい点もデメリットとなりえるでしょう。
なお、メリットとデメリットは表裏一体の部分もあるため、考え方次第で反転する場合も考えられます。企業の特徴を客観的に見て、応募先を選択するのがおすすめです。
就活ではさまざまな業務を行う職種を総合職、事務全般を行う職種を一般職と呼びます。総合職と一般職の違いについては、「総合職とは?仕事内容や一般職との違い・進路に悩んだ時の選び方を解説」を参考にしてください。
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中小企業で働くメリット
中小企業は大企業と異なり、幅広い業務を経験できるなどのメリットがあります。中小企業ならではのメリットを4つ紹介するので、大企業との比較の参考にしてください。
幅広い業務を経験できる
中小企業は人数が少なく、一人で幅広い業務を経験できる傾向にあります。たとえば、人事は面接だけではなく、人材を集めるための広告や市場調査などを行える場合もあるでしょう。一つの仕事ではなく複数の役割を担当したい、若いうちから多くの経験を積みたい場合に向いています。
代表など経営陣と距離が近い
中小企業は代表をはじめとする経営陣と距離が近い点もメリットです。企業によっては同じオフィスで仕事をしている場合もよくあります。
経営陣と距離が近い場合、意思決定がスムーズに進む点がメリットです。また、自分のチャレンジしたいことを伝えやすく、実現できる機会にも恵まれるでしょう。
企業規模が大きくなるほど、代表との接点は少なく、入社しても姿を見ないこともあります。経営陣の話を聞きたい、一緒に働きたいと考える場合は中小企業がおすすめです。
勤務地が限定的で転勤が少ない
中小企業は支店がなく、転勤が少ない場合もあります。大企業は支店を持つことが多く、希望の地域で働けない場合もあります。配属が決まっても、数年で別支店に異動する機会もあるでしょう。
中小企業は本社しかない場合もあるため、転勤をしたくない場合に向いています。転勤をしたくないと考えている場合は、「転勤のない仕事10選!メリット・デメリットや企業選びのポイントを解説」の記事も参考にしてください。
ライバルが少なく出世しやすい
人数が少なく出世しやすいことも、中小企業のメリットです。同期の数が少なく、注目してもらえるケースもあるでしょう。また、人材が少ないことにより、個人にかかる成果の比率は大きくなります。成果を出すほど認められやすく、出世も早くなるでしょう。
大企業の場合はそもそもの人数が多く、出世するための枠が空いていない会社もよくあります。自分の頑張り次第で出世しやすい点も、中小企業のメリットです。
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中小企業で働くデメリット
中小企業は人数が少ない分、仕事が大変になりやすいという問題があります。ここでは、中小企業で考えられるデメリットを解説するので参考にしてください。
仕事量が多くなりやすい
中小企業は社員数が少ない傾向があるため、一人あたりの仕事量が多くなる傾向にあります。一人で複数の役割を任せられることになり、仕事量も増えてしまうでしょう。
また、「体調不良が発生した」「同僚が退職した」などの状況が発生し、さらに仕事量が増えるリスクもあります。労働時間や残業時間がどの程度なのかは、入社する前に調べておいた方がよいでしょう。
給料が低くなりやすい
中小企業は大企業と比べると、給料が低くなりやすいといえます。
「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、大企業の平均給与は346万円でした。中企業は311万4000円、小企業は294万円と発表されています。
企業規模が小さくなるほど、給料は低くなる傾向です。もちろん企業次第ではありますが、収入面で期待しにくい点はデメリットでしょう。
中小企業の年収について詳しく知りたい方は、「中小企業の年収はどのくらい?年齢別や男女別で比較!」の記事も参考にしてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
経営の安定性に欠ける
中小企業は企業規模が小さく、経営の安定性に欠けてしまいます。大企業に比べると資金は少ないため、設備や人材に投資できる金額も限られているからです。
企業を大きくしたり、維持したりするためには資金が必要です。もし、事業が悪化して資金が足りない場合、倒産するリスクもあります。
大企業の場合は資金力を多く抱えているため、少しの不況では倒産しにくいでしょう。経営の安定性に欠けてしまう点も、中小企業のデメリットです。
教育が不十分の場合がある
中小企業は人材不足により、教育体制が整っていない場合もあります。教育体制がない場合、自分で成長することが求められるでしょう。
企業によっては新卒採用をあまり行わず、中途採用がメインの場合もあります。中途採用はあまり研修を行わなくても戦力になるため、そもそも研修を行わない企業もあるでしょう。
しかし、新卒は社会人経験がなく、ビジネスマナーや業務などの教育がないと成果を出すのは大変です。研修を十分に行ってほしいと思う場合は、中小企業が向いていないかもしれません。
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ベンチャー企業で働くメリット
ベンチャー企業は経験を積みやすく、仕事を任せてもらいやすいメリットがあります。どのようなメリットがあるのかについて詳しく解説するので参考にしてください。
重要な仕事を任されやすい
ベンチャー企業は年齢に関係なく、重要な仕事を任されやすいメリットがあります。新入社員でも能力さえあれば、やりたい仕事を実現できるでしょう。
ベンチャー企業は企業から浅く、柔軟な発想をしやすい傾向にあります。必要とあれば新入社員でもチャンスがあるので、早くから成果を出したい方におすすめです。
経験が積めるので成長しやすい
ベンチャー企業は経験を積める機会が多く、成長しやすい点もメリットでしょう。従業員の人数が少なく、幅広い業務を任されることが多いからです。
また、ベンチャー企業は座学を長く続けるよりも、実戦形式で覚える傾向にあります。育成のノウハウが固まっていなかったり、育成専門の人材がいなかったりするからです。とにかく行動して覚えていきたいと考える就活生には、ベンチャー企業の方針があっているでしょう。
成果や実績で評価されやすい
年功序列ではなく、成果主義で評価されやすい点もベンチャー企業の特徴です。若いうちから成果を出し、認められたい就活生に向いているでしょう。
ベンチャー企業は会社の年数が浅く、働いている人々もそれほど長く働いていません。そのため、年功序列ではなく、成果で評価しようとする傾向にあります。
大企業の場合は年功序列の企業が多く、新入社員はそもそも重要な仕事を任されないことがほとんど。実力を発揮して評価されたい場合には、ベンチャー企業がおすすめです。
会社が大きくなる過程を体感できる
ベンチャー企業は成長過程の企業であり、自身と一緒に成長を実感できます。会社を徐々に大きくしていく過程を楽しめるでしょう。
ベンチャー企業はまだまだ整っていない部分も多く、自分の頑張りが成果に反映します。「新しい取引先を見つけた」「業務の効率を改善した」「新しく仕組みを整えた」などの実績は、会社に大きく貢献できるでしょう。
ベンチャー企業と大手企業で悩んでいる場合は、「ベンチャー企業と大手企業はどちらがよい?特徴や決め方のコツを解説」の記事も参考にしてください。
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ベンチャー企業で働くデメリット
ベンチャー企業は設立したてであり、制度や仕組みが整っていない点がデメリットです。ベンチャー企業でよくあるデメリットを解説するので参考にしてください。
福利厚生など制度が整っていない可能性がある
ベンチャー企業は大企業と比べると、制度が整っていない場合が多くなります。事業を大きくしていくことがメインとなり、福利厚生や給料を整える準備がまだできていないからです。
大企業の場合は、家賃補助や社宅があったり、リフレッシュ休暇を設けたりなどの福利厚生が期待できます。一方で、ベンチャー企業には家賃補助などの資金力がない、休暇が多いと仕事が回らないなどから、導入できていないことも多いでしょう。
入社を考えている場合は、福利厚生や給与などに納得できるか、しっかりと確認しておくことが大切です。
創業したてで経営が安定していない
ベンチャー企業は創業から浅く、安定性に欠ける点がデメリットです。今は成果を残している事業も、数年後、十数年後まで成果を出せているかはわかりません。
また、大企業と比べて社会的信用が低いという問題もあります。知名度が低くて契約につながらない、設立年数が短く信用をもらえないなどの理由で、事業が安定しない点は気をつけてください。
人手が足りない場合がある
人材が十分に集まっておらず、人手不足に悩まされる場合もあります。特に、急激に成長しているベンチャー企業は気をつけたほうがよいでしょう。
採用には時間と資金がかかり、全ての企業が十分に準備できるわけではありません。また、激務や社風との合わなさから、急遽人材を募集している可能性もあります。
人数が少ない企業ほど、一人にかかる負担は大きくなるでしょう。人手不足で仕事が大変になるリスクは知っておいてください。ベンチャー企業の働き方については、「ベンチャーは楽しい?激務?自分に合う働き方を考えよう」の記事で詳しく解説しています。
経営者の方針に影響されやすい
ベンチャー企業の方針は、経営者の一存で決まる場合がほとんどです。経営者と合う合わないで、仕事のしやすさが変わってくるでしょう。
経営者次第では、急に方針が変わって混乱してしまうこともあります。経営者と意見が合わない場合、働きにくさが増すでしょう。働きやすさや任せられる仕事が経営者次第な点は、ベンチャー企業のデメリットになります。
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大企業に就職した方がよい?会社選びで大切なこと
大企業のメリット・デメリットを踏まえたうえで、最後に会社を選ぶにあたって念頭に置いておきたい考え方を2つ紹介します。
大企業・中小企業それぞれに魅力がある
大企業だけでなく、中小企業にも、ユニークな事業や取り組みで注目を集める魅力的な会社は存在します。
個人の裁量が大きい中小企業は、若いうちに豊かな経験を積んで成長していきたいと思っている方に向いている可能性もあるでしょう。
世間でいわれている「優良企業=大企業」であると思っている人は多いのかもしれません。しかし、大企業にもデメリットがあり、入社してから自分とは合わなかったと感じる方もいます。また、その企業全体の評判はよくても、部署によっては雰囲気が異なる場合もあるかもしれません。
大企業か中小企業かといった括りとは関係なく、業界内での重要性や顧客からの信頼度、働きやすい社内制度の整備など、さまざまな面で総合的に優れている会社こそ優良企業であると捉え、応募先を選ぶとよいでしょう。
「大手病」でチャンスを逃さないようにする
「大手病」とは、就活で大企業にばかり注目している状態をいいます。大手病は、自分に合った企業に出会うチャンスを逃してしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
応募する企業を選ぶ時に大切になるのは、自分自身のキャリアプランと、その実現につながる仕事ができる会社かどうかを考えることです。
そして、自分なりの価値観と判断基準を持って企業の長所を見る必要があります。世間的な知名度やイメージに捉われずに企業の特色を客観視することが、あなたにぴったりの職場と出会うために必要な姿勢であるといえるでしょう。
優良企業の見つけ方を知りたい方は、「隠れ優良企業を見つけるにはどうする?探し方や注目ポイントを解説!」を参考にしてください。
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大企業への就職が自分に合っているか悩むあなたへ
大企業への就職は、メリットがある反面デメリットもあります。一般的な印象で応募先を決めるのではなく、さまざまな面から企業研究し、総合的に自分と合っているか判断してください。
しかし、なかには「大企業と中小企業、どちらがよいか決められない」方もいるでしょう。そのようなときは、就活のプロなど、第三者に相談するのがおすすめです。
就活のプロとは、大学のキャリアセンターやハローワーク、民間の就職エージェントなどです。求人紹介やアドバイスといったサポートが実施されています。
なかでも、新卒生向けサービス「キャリアチケット就職エージェント」では、マンツーマンのカウンセリングを実施しており、個々の強みを発見しやすい環境です。さまざまな優良企業の中から、あなたの希望や価値観にマッチしそうな会社を数社紹介します。
もちろん、自己分析の深掘りやESの添削、面接対策なども実施しているので、就活を進めるに当たって不安なことがある方は、キャリアチケットにぜひご相談ください。
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大企業への就職活動で悩む人によくある質問
面接での効果的な志望動機の伝え方について知りたい人によくある質問をまとめました。
Q.大企業が中小企業と比べて人気なのはなぜですか?
A.大企業は中小企業と比較し、社会的な信頼度や給与の高さ、仕事の規模が大きいなどのメリットがあり、人気の理由といえます。また、教育制度が整っている傾向にあり、充実した研修により着実にスキルアップやキャリアを積み上げていけるのも人気のポイントです。
ただし、そのようなメリットが必ずしも自分に合うとは限らないため、就活の軸を明確にして、企業選びを進めてください。
就活の軸について詳しく知りたい方は、「よく聞く「就活の軸」。何がそんなに大事なの?」を参考にするとよいでしょう。
Q.中小企業のメリットとデメリットは何ですか?
A.中小企業のメリットは、上層部との距離が近いため意思決定がスピーディな点や、社員一人ひとりの裁量が大きい点などです。出世のスピードも大企業と比べて速い傾向があるでしょう。
一方、給与や待遇面の低さ、教育環境の不足、会社の将来性が大企業に比べて不安定などのデメリットがあると考えられます。
しかし、中小企業のなかでも給与や待遇が充実していたり、安定性のあったりする会社もあるため、視野を広げて応募先を検討するのがおすすめです。
Q.大企業と中小企業どちらに就職するのがよいですか?
A.大企業と中小企業のメリット、デメリットを比較し、自分の性格や働き方の希望に合った選択をしましょう。
社会的な安定感や信頼性が得られ、教育面、待遇面が整っている点を優先するなら大企業がおすすめです。一方、意思決定の速さや、裁量権が大きい環境を求める場合、中小企業に就職すると充実感を得られやすいと考えられます。
就職先の決め方がわからない方は、「就職先の決め方をパターン別に解説!決めきれないときにやるべき5つのこと」を参考にするとよいでしょう。
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