大企業で勤務するメリットとデメリットは?会社選びで大切なポイントも解説

このページのまとめ

  • 大企業のメリットは社会的信用があり安定していること
  • 大企業のデメリットは業務が限定されやすく出世も遅くなること
  • 大企業を目指す場合は中小企業やベンチャー企業のメリットと比較するのも大事

大企業で勤務するメリットとデメリットは?会社選びで大切なポイントも解説のイメージ

「大企業で働くメリットは何?」「大企業のデメリットもあるの?」などと気になる就活生も多いでしょう。大企業を目指す際には、メリットデメリットの両方を意識しなければなりません。

この記事では、大企業のメリット・デメリットそれぞれをわかりやすく解説します。最後まで読めば大企業の特徴を理解でき、企業選びに役立てられるはずです。

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目 次

そもそも大企業の定義とは?大手企業との違いも解説

一般的に、大企業とは「売上が多い」「従業員数が多い」など企業規模の大きい企業のことです。しかし、大企業という言葉自体には、明確な定義はありません。

一方で、「中小企業」については、「中小企業基本法」にて明確な定義がされています。そのため、中小企業よりも大きい規模を持つ企業のことを大企業と呼ぶケースが一般的です。

また、大企業とよく似た言葉に、「大手企業」があります。大手企業も明確な定義はなく、イメージで呼ばれているケースがほとんどです。世間一般的には、各業界で上位シェアを獲得している企業や、規模が大きく知名度も高い会社を指します。

参照元
中小企業庁
中小企業・小規模企業者の定義

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大企業で働くメリット

大企業に就職するメリットには、「社会的信用度が高い」「経営が安定している」などが挙げられます。ここでは、大企業に就職するメリットを紹介するので、就職先を選ぶ際の参考にしてください。

社会的信用度が高い

大企業で働くメリットには、社会的信用度の高さが挙げられます。大企業の社員であれば身元が確かだと判断され、仕事でも生活でも有利にはたらくことがあるでしょう。

たとえば、営業活動を行う場合、大企業であれば知名度が高く、信用されやすいといえます。また、住宅ローンや車のローンの際に、審査が通りやすいメリットもあるでしょう。

さらに、転職活動を行う際にも、大企業で働いていた経験が評価される場合もあります。社会的な信用を得やすい点は、大企業で勤務するメリットでしょう。

ネームバリューがある

大企業の場合、ネームバリューがある点も大きなメリットです。社名を出すだけでどのような仕事をしているかをわかってもらえ、信頼されるケースもあります。

また、ネームバリューのある企業で働いていること自体をやりがいに感じる人もいるでしょう。誰もが知っているような企業で働ける点は、大企業のメリットといえます。

安定性がある

経営が安定している点も、大企業で働くメリットです。すぐに倒産することは考えにくく、収入面でも安定しているでしょう。

中小企業や個人事業主の場合は、経営が悪化し、収入に苦労する場合も考えられます。大企業は財務面が優秀だったり、取引先を多く抱えていたりすることから、安定して勤務できる点はメリットでしょう。

高い給与が得られる

中小企業と比較し、給与が高い点も大企業のメリットとして挙げられます。

厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、大企業の男女、年齢合わせた平均賃金は346.0千円でした。一方、中企業では311.4千円、小企業では294.0千円という結果が出ています。

大企業 中企業 小企業
年齢計(男女計) 346,000円 311,400円 294,500円
~19歳 192,900円 188,900円 186,700円
20~24歳 234,000円 220,900円 214,700円
25~29歳 270,800円 253,400円 245,600円
30~34歳 307,300円 277,600円 269,000円
35~39歳 342,200円 305,800円 291,000円
40~44歳 373,400円 331,600円 306,600円
45~49歳 392,700円 350,300円 322,000円
50~54歳 417,400円 361,100円 330,000円
55~59歳 429,300円 367.500円 326,400円
60~64歳 313,800円 305,900円 298,800円
65~69歳 277,000円 271,300円 265,100円

引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 (4) 企業規模別にみた賃金

どの年齢層を比較しても、大企業のほうが給与の高い傾向にあります。収入を多く得られる点は、大企業で勤務するメリットでしょう。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

福利厚生が充実している

福利厚生が充実しやすい点も、大企業で勤務するメリットです。大企業ほど経営が安定しており、従業員への還元を行いやすい傾向にあります。

たとえば、子育てをする社員に対して仕事と家庭の両立を実現しやすくなる制度を設けているほか、特別休暇を用意したり、社宅や家賃補助などで従業員をサポートする企業もあります。

給与に加えて、福利厚生でのサポートを得られる点も大企業で働くメリットです。

教育体制が整っている

新入社員などの教育体制が整っている点も、大企業で働くメリットです。大企業は仕組みがしっかりとしており、入社後の研修に時間をかけてもらえる場合があります。

たとえば、新入社員一人ひとりに先輩社員が付き、仕事に慣れるまで教えてくれる企業もあるでしょう。また、昇進後も役割や仕事に必要なスキルアップや研修制度を整えている企業もあります。

ベンチャー企業や中小企業は人手不足や仕組み化が間に合わなかったりすることから、教育耐性が整っていない場合も。会社の制度を利用しながら、着実に成長できる点はメリットでしょう。

仕事の規模が大きい

大企業は仕事やプロジェクトの規模が大きく、やりがいを持って仕事ができる場合もあります。日本国内だけではなく、世界に拠点を持っている企業もあるでしょう。

仕事の規模が多いと関わる人の数も多く、責任感を持って仕事と向き合えます。また、人々の生活に関わる仕事に取り組むこともあり、社会を支えている感覚を持てるでしょう。

ほかの企業では経験できない仕事がしやすい点も、大企業で働くメリットになります。

転勤や異動のチャンスがある

転勤や異動を経て、さまざまな経験が積みやすい点も大企業のメリットです。1つの仕事にとどまらず、多くの経験を積みたい方にはメリットになるでしょう。

たとえば、大企業のなかにはジョブローテーションを導入し、複数の職種を経験させる場合もあります。複数の仕事を経験するなかで、やりがいを持てる仕事や活躍できる仕事に出会える場合もあるでしょう。

中小企業の場合は拠点が1つしかなく、転勤や異動がないケースもあります。さまざまな経験を積みたいと考えている場合、大企業を目指すのがおすすめです。

ジョブローテーションとは

ジョブローテーションとは、職場や職種を一定期間ごとに異動し、スキルアップや人脈を広げるための制度です。ほかにも、社員の適性判断や、企業の幅広い業務を把握させる目的があります。

これらのメリットに価値を感じる場合は、大企業を目指すのがおすすめです。ただし、会社ごとの特長や制度の違いがあるため、自分が求めるメリットの有無についても企業研究し確認しましょう。

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大企業で働くデメリット

大企業には魅力的な面もあれば、そうでない部分もあるため注意が必要です。ここでは、大企業のデメリットを6つ紹介します。

転勤や異動がある

大企業は前項に拠点を持つケースも多く、転勤や異動が前提になっている場合があります。一つの地域で長く働きたいと考えている場合はデメリットになるでしょう。

働く地域や場所は自分で選べないことが多く、企業の指示に従うケースが一般的です。急に異動が命じられ、引っ越さなければならない状況も想定しておく必要があるでしょう。

自立に時間がかかる

大企業はチャレンジする機会が少なく、自立まで時間がかかる傾向にあります。勤続年数が増え、役職があがってから責任のある仕事や裁量のある仕事を任されるケースもあるでしょう。

大企業の場合、成長までのプログラムが決められており、時間をかけてスキルアップしていく形式が一般的になります。いきなりプロジェクトやリーダーに抜擢され、重要な仕事を任されるケースは少ないようです。

着実にスキルアップはできるものの、成長スピードが早いとはいえません。自立に時間がかかる点は大企業のデメリットです。

出世まで時間がかかる

大企業は社員数が多く、出世まで時間がかかる傾向にあります。若いうちから出世し、役職を与えられるのは難しいでしょう。

新入社員が任される仕事も責任がそれほどない仕事であり、大きな成果も残しにくいといえます。出世まで時間がかかる点をデメリットに感じる人もいるでしょう。

意思決定に時間がかかる

仕事を進める意思決定に時間がかかりやすい点も、大企業のデメリットです。物事の承認に関わる人が多く、決定まで数週間、数ヶ月かかるケースもあります。

また、何をするにも承認が必要であり、自分で確認しなければならないケースもあるでしょう。「やりたいことの実現までたどり着かない」「確認する相手が多すぎて面倒くさい」などと感じやすいといえます。

アイデアを実現しにくい

大企業は従業員が多かったり、出世までに時間がかかったりしやすく、アイデアを実現しにくい傾向にあります。やりたいことが明確にある場合、提案する機会がなくて苦しく感じるかもしれません。

大企業は年功序列のケースも多く、新入社員には大きな仕事や自由性のある仕事を任されないこともよくあります。自分のアイデアを提案しにくい、実現しにくい点は大企業のデメリットです。

業務が限定的になりやすい

大企業は社員数が多く、細分化された限定的な業務を与えられやすい傾向にあります。さまざまな仕事にチャレンジしたいと考えている場合はデメリットになるでしょう。

また、関わっている業務の幅が狭く、自分が会社に対してどのように役立っているか見えてこない点もデメリットです。「本当にこの仕事でいいのか?」「この仕事に意味はあるのか?」などと悩みやすくなります。

なお、メリットとデメリットは表裏一体の部分もあるため、考え方次第で反転する場合も考えられます。企業の特徴を客観的に見て、応募先を選択するのがおすすめ。「大企業に就職すれば安心!と考える前に知ってほしいこと」の記事もご覧ください。

また、就活ではさまざまな業務を行う職種を総合職、事務全般を行う職種を一般職と呼びます。総合職と一般職の違いについては、「総合職とは?仕事内容や一般職との違い・進路に悩んだ時の選び方を解説」を参考にしてください。

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中小企業で働くメリット

中小企業は大企業と異なり、幅広い業務を経験できるなどのメリットがあります。中小企業ならではのメリットを4つ紹介するので、大企業との比較の参考にしてください。

幅広い業務を経験できる

中小企業は人数が少なく、一人で幅広い業務を経験できる傾向にあります。たとえば、人事は面接だけではなく、人材を集めるための広告や市場調査などを行える場合もあるでしょう。一つの仕事ではなく複数の役割を担当したい、若いうちから多くの経験を積みたい場合に向いています。

代表など経営陣と距離が近い

中小企業は代表をはじめとする経営陣と距離が近い点もメリットです。企業によっては同じオフィスで仕事をしていることも珍しくありません。

経営陣と距離が近い場合、意思決定がスムーズに進む点がメリットです。また、自分のチャレンジしたいことを伝えやすく、実現できる機会にも恵まれるでしょう。

企業規模が大きくなるほど、代表との接点は少なく、入社しても姿を見ないこともあります。経営陣の話を聞きたい、一緒に働きたいと考える場合は中小企業がおすすめです。

勤務地が限定的で転勤が少ない

中小企業は支店がなく、転勤が少ない場合もあります。大企業は支店を持つことが多く、希望の地域で働けない場合もあります。配属が決まっても、数年で別支店に異動する機会もあるでしょう。

中小企業は本社しかない場合もあるため、転勤をしたくない場合に向いています。転勤をしたくないと考えている場合は、「転勤のない仕事12選!メリット・デメリットや企業選びのポイントを解説」の記事も参考にしてください。

ライバルが少なく出世しやすい

人数が少なく出世しやすいことも、中小企業のメリットです。同期の数が少なく、注目してもらえるケースもあるでしょう。また、人材が少ないことにより、個人にかかる成果の比率は大きくなります。成果を出すほど認められやすく、出世も早くなるでしょう。

大企業の場合はそもそもの人数が多く、出世するための枠が空いていない会社もよくあります。自分の頑張り次第で出世しやすい点も、中小企業のメリットです。

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中小企業で働くデメリット

中小企業は人数が少ない分、仕事が大変になりやすいという問題があります。ここでは、中小企業で考えられるデメリットを解説するので参考にしてください。

仕事量が多くなりやすい

中小企業は社員数が少ない傾向があるため、一人あたりの仕事量が多くなる傾向にあります。一人で複数の役割を任せられることになり、仕事量も増えてしまうでしょう。

また、「体調不良が発生した」「同僚が退職した」などの状況が発生し、さらに仕事量が増えるリスクもあります。労働時間や残業時間がどの程度なのかは、入社する前に調べておいた方がよいでしょう。

経営の安定性に欠ける

中小企業は企業規模が小さく、経営の安定性に欠けてしまいます。大企業に比べると資金は少ないため、設備や人材に投資できる金額も限られているからです。

企業を大きくしたり、維持したりするためには資金が必要です。もし、事業が悪化して資金が足りない場合、倒産するリスクもあります。

大企業の場合は資金力を多く抱えているため、少しの不況では倒産しにくいでしょう。経営の安定性に欠けてしまう点も、中小企業のデメリットです。

給料が低くなりやすい

中小企業は大企業と比べると、給料が低くなりやすいといえます。

令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、大企業の平均給与は346万円でした。中企業は311万4000円、小企業は294万円と発表されています。

企業規模が小さくなるほど、給料は低くなる傾向です。もちろん企業次第ではありますが、収入面で期待しにくい点はデメリットでしょう。

中小企業の年収について詳しく知りたい方は、「中小企業の年収はどのくらい?年齢別や男女別で比較!」の記事も参考にしてください。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

教育が不十分の場合がある

中小企業は人材不足により、教育体制が整っていない場合もあります。教育体制がない場合、自分で成長することが求められるでしょう。

企業によっては新卒採用をあまり行わず、中途採用がメインの場合もあります。中途採用はあまり研修を行わなくても戦力になるため、そもそも研修を行わない企業もあるでしょう。

しかし、新卒は社会人経験がなく、ビジネスマナーや業務などの教育がないと成果を出すのは大変です。研修を十分に行ってほしいと思う場合は、中小企業が向いていないかもしれません。

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ベンチャー企業で働くメリット

ベンチャー企業は経験を積みやすく、仕事を任せてもらいやすいメリットがあります。どのようなメリットがあるのかについて詳しく解説するので参考にしてください。

重要な仕事を任されやすい

ベンチャー企業は年齢に関係なく、重要な仕事を任されやすいメリットがあります。新入社員でも能力さえあれば、やりたい仕事を実現できるでしょう。

ベンチャー企業は企業から浅く、柔軟な発想をしやすい傾向にあります。必要とあれば新入社員でもチャンスがあるので、早くから成果を出したい方におすすめです。

経験が積めるので成長しやすい

ベンチャー企業は経験を積める機会が多く、成長しやすい点もメリットでしょう。従業員の人数が少なく、幅広い業務を任されることが多いからです。

また、ベンチャー企業は座学を長く続けるよりも、実戦形式で覚える傾向にあります。育成のノウハウが固まっていなかったり、育成専門の人材がいなかったりするからです。とにかく行動して覚えていきたいと考える就活生には、ベンチャー企業の方針があっているでしょう。

成果や実績で評価されやすい

年功序列ではなく、成果主義で評価されやすい点もベンチャー企業の特徴です。若いうちから成果を出し、認められたい就活生に向いているでしょう。

ベンチャー企業は会社の年数が浅く、働いている人々もそれほど長く働いていません。そのため、年功序列ではなく、成果で評価しようとする傾向にあります。

大企業の場合は年功序列の企業が多く、新入社員はそもそも重要な仕事を任されないことがほとんど。実力を発揮して評価されたい場合には、ベンチャー企業がおすすめです。

会社が大きくなる過程を体感できる

ベンチャー企業は成長過程の企業であり、自身と一緒に成長を実感できます。会社を徐々に大きくしていく過程を楽しめるでしょう。

ベンチャー企業はまだまだ整っていない部分も多く、自分の頑張りが成果に反映します。「新しい取引先を見つけた」「業務の効率を改善した」「新しく仕組みを整えた」などの実績は、会社に大きく貢献できるでしょう。

ベンチャー企業と大手企業で悩んでいる場合は、「ベンチャー企業と大手企業はどちらがよい?特徴や決め方のコツを解説」の記事も参考にしてください。

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ベンチャー企業で働くデメリット

ベンチャー企業は設立したてであり、制度や仕組みが整っていない点がデメリットです。ベンチャー企業でよくあるデメリットを解説するので参考にしてください。

福利厚生など制度が整っていない可能性がある

ベンチャー企業は大企業と比べると、制度が整っていない場合が多くなります。事業を大きくしていくことがメインとなり、福利厚生や給料を整える準備がまだできていないからです。

大企業の場合は、家賃補助や社宅があったり、リフレッシュ休暇を設けたりなどの福利厚生が期待できます。一方で、ベンチャー企業には家賃補助などの資金力がない、休暇が多いと仕事が回らないなどから、導入できていないことも多いでしょう。

入社を考えている場合は、福利厚生や給与などに納得できるか、しっかりと確認しておくことが大切です。

創業したてで経営が安定していない

ベンチャー企業は創業から浅く、安定性に欠ける点がデメリットです。今は成果を残している事業も、数年後、十数年後まで成果を出せているかはわかりません。

また、大企業と比べて社会的信用が低いという問題もあります。知名度が低くて契約につながらない、設立年数が短く信用をもらえないなどの理由で、事業が安定しない点は気をつけてください。

人手が足りない場合がある

人材が十分に集まっておらず、人手不足に悩まされる場合もあります。特に、急激に成長しているベンチャー企業は気をつけたほうがよいでしょう。

採用には時間と資金がかかり、全ての企業が十分に準備できるわけではありません。また、激務や社風との合わなさから、急遽人材を募集している可能性もあります。

人数が少ない企業ほど、一人にかかる負担は大きくなるでしょう。人手不足で仕事が大変になるリスクは知っておいてください。ベンチャー企業の働き方については、「ベンチャーは楽しい?激務?自分に合う働き方を考えよう」の記事で詳しく解説しています。

経営者の方針に影響されやすい

ベンチャー企業の方針は、経営者の一存で決まる場合がほとんどです。経営者との相性で仕事のしやすさが変わってくるでしょう。

経営者次第では、急に方針が変わって混乱してしまうこともあります。経営者と意見が合わない場合、働きにくさが増すでしょう。働きやすさや任せられる仕事が経営者次第な点は、ベンチャー企業のデメリットになります。

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大企業に就職した方がよい?会社選びで大切なこと

大企業のメリット・デメリットを踏まえたうえで、最後に会社を選ぶにあたって念頭に置いておきたい考え方を2つ紹介します。

大企業・中小企業それぞれに魅力がある

大企業だけでなく、中小企業にも、ユニークな事業や取り組みで注目を集める魅力的な会社は存在します。個人の裁量が大きい中小企業は、若いうちに豊かな経験を積んで成長していきたいと思っている方に向いている可能性もあるでしょう。

世間でいわれている「優良企業=大企業」であると思っている人は多いのかもしれません。しかし、大企業にもデメリットがあり、入社してから自分とは合わなかったと感じる方もいます。また、その企業全体の評判はよくても、部署によっては雰囲気が異なる場合もあるかもしれません。

大企業か中小企業かといった括りとは関係なく、業界内での重要性や顧客からの信頼度、働きやすい社内制度の整備など、さまざまな面で総合的に優れている会社こそ優良企業であると捉え、応募先を選ぶとよいでしょう。自分に合う企業を見つけるためには、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考に企業研究を行ってください。

「大手病」でチャンスを逃さないようにする

「大手病」とは、就活で大企業にばかり注目している状態をいいます。大手病は、自分に合った企業に出会うチャンスを逃してしまう可能性があるため、注意しなければなりません。

応募する企業を選ぶ時に大切になるのは、自分自身のキャリアプランと、その実現につながる仕事ができる会社かどうかを考えることです。

そして、自分なりの価値観と判断基準を持って企業の長所を見る必要があります。世間的な知名度やイメージに捉われずに企業の特色を客観視することが、あなたにぴったりの職場と出会うために必要な姿勢であるといえるでしょう。

優良企業の見つけ方を知りたい方は、「隠れ優良企業を見つけるにはどうする?探し方や注目ポイントを解説!」を参考にしてください。

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大企業への就職が自分に合っているか悩むあなたへ

大企業への就職は、メリットがある反面デメリットもあります。一般的な印象で応募先を決めるのではなく、さまざまな面から企業研究し、総合的に自分と合っているか判断してください。

しかし、なかには「大企業と中小企業、どちらがよいか決められない」方もいるでしょう。そのようなときは、就活のプロなど、第三者に相談するのがおすすめです。

就活のプロとは、大学のキャリアセンターやハローワーク、民間の就職エージェントなどです。求人紹介やアドバイスといったサポートが実施されています。

なかでも、新卒生向けサービス「キャリアチケット就職エージェント」では、マンツーマンのカウンセリングを実施しており、個々の強みを発見しやすい環境です。さまざまな優良企業の中から、あなたの希望や価値観にマッチしそうな会社を数社紹介します。

もちろん、自己分析の深掘りやESの添削、面接対策なども実施しているので、就活を進めるに当たって不安なことがある方は、キャリアチケットにぜひご相談ください。

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大企業への就職活動で悩む人によくある質問

面接での効果的な志望動機の伝え方について知りたい人によくある質問をまとめました。

Q.大企業が中小企業と比べて人気なのはなぜですか?

A.大企業は中小企業と比較し、社会的な信頼度や給与の高さ、仕事の規模が大きいなどのメリットがあり、人気の理由といえます。また、教育制度が整っている傾向にあり、充実した研修により着実にスキルアップやキャリアを積み上げていけるのも人気のポイントです。

ただし、そのようなメリットが必ずしも自分に合うとは限らないため、就活の軸を明確にして、企業選びを進めてください。就活の軸について詳しく知りたい方は、「よく聞く「就活の軸」。何がそんなに大事なの?」を参考にするとよいでしょう。

Q.中小企業のメリットとデメリットは何ですか?

A.中小企業のメリットは、上層部との距離が近いため意思決定がスピーディな点や、社員一人ひとりの裁量が大きい点などです。出世のスピードも大企業と比べて速い傾向があるでしょう。

一方、給与や待遇面の低さ、教育環境の不足、会社の将来性が大企業に比べて不安定などのデメリットがあると考えられます。

しかし、中小企業のなかでも給与や待遇が充実していたり、安定性のあったりする会社もあるため、視野を広げて応募先を検討するのがおすすめです。

Q.大企業と中小企業どちらに就職するのがよいですか?

A.大企業と中小企業のメリット、デメリットを比較し、自分の性格や働き方の希望に合った選択をしましょう。

社会的な安定感や信頼性が得られ、教育面、待遇面が整っている点を優先するなら大企業がおすすめです。一方、意思決定の速さや、裁量権が大きい環境を求める場合、中小企業に就職すると充実感を得られやすいと考えられます。

就職先の決め方がわからない方は、「就職先の決め方をパターン別に解説!決めきれないときにやるべき5つのこと」を参考にするとよいでしょう。

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キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。