志望業界はどう決める?業界の選択肢やおすすめの見つけ方を解説

このページのまとめ

  • 志望業界は2~3個程度に絞っておくのがおすすめ
  • 志望業界を見つけるためには自己分析や業界研究を行う
  • 志望業界について聞かれた場合は「なぜその業界を選んだか」を最初に答える

志望業界はどう決める?業界の選択肢やおすすめの見つけ方を解説のイメージ

「志望業界をどこにするか決められない」「どんな業界があるのかがわからない」などと悩んでいる就活生もいるでしょう。志望業界を決めるために、まずは業界について知ることから始めてみましょう。

この記事では、志望業界の探し方や志望理由を聞かれた場合の答え方について解説しています。業界一覧の紹介もしているので、どのような業界があるかわからない就活生は、チェックしてみましょう。

志望業界の探し方について相談したい

   
目 次

志望業界は絞るべき?受ける業界を絞るメリットを解説

就活では志望業界を絞った方が、自分にあう企業を探しやすくなります。就活が本格化する前に、エントリーする業界の候補を決めておきましょう。

なぜ受ける業界を絞った方がいいかについて、3つのポイントで解説します。

自分に合う業界を探しやすい

就活で業界を絞った方がいい理由は、自分に合う業界を探しやすいからです。業界は数が多いので、絞らずにエントリーしてしまうと自分がどの業界に向いているのかがわかりません。

主要な業界でも、「メーカー」「商社」「小売」など8種類あります。メーカーのなかでも、「食料品」「機械」「薬品」など複数に分けられるので、すべてをチェックするのは難しいでしょう。

自分に合う業界を探すためにも、エントリー前に絞っておき、業界研究や企業研究を行いやすくするのがポイントです。

社会にはどのような業界があるの?と気になる就活生は、「就活生が知っておくべき業界を紹介!絞り方のコツや方法も解説」の記事を参考にしてください。主要な8つの業界について説明しています。

選択肢が多くて迷うケースを避けられる

業界を絞っておくと、どの業界を選ぶか迷わずに済みます。効率的に就活を行えるようになるでしょう。

選択肢が多いと迷ってしまい、自分の判断に自信が持てません。「別の業界も確認しないと」「別の業界にも未練がある」など、マイナスに作用してしまうことも。

迷いは不安や悩みにつながるため、少しでも減らすのが重要です。選択肢を事前に絞っておき、納得してエントリーや選考に臨むといいでしょう。

業界の志望理由を聞かれた際に答えられる

業界をいくつかに絞っておけば、志望理由や志望動機を聞かれた際に準備しやすくなります。業界を絞らずにとにかく受けていた場合、軸もなく回答が難しいでしょう。

業界を絞っておけば、1つの業界あたりの研究に使える時間も増えます。時間をかけて業界研究を行えば、「なぜ△△業界なのか」「△△業界で何をしたいのか」も見つかるはずです。

一方で、業界を絞らずに就活をしていると、業界研究の時間が足りません。また、業界選びに一貫性がなく、「なぜ△△業界なのか」に答えにくくなります。

就活では志望理由や志望動機は必ず聞かれるので、説得力のある回答をするためにも業界を絞るのがポイントです。

志望業界の探し方について相談したい

 

企業が志望業界について質問する理由

企業が就活生の志望業界について聞く背景には、「理解度を見ている」「志望度を確認している」などの理由があります。企業の意図を知っておけば、どのように回答すればいいかもわかりやすくなるでしょう。

志望度の高さを見るため

志望業界を聞かれた際は、どのくらい業界を志望しているのか確認されています。就活生のなかには、知名度や規模だけで会社を選んでいる場合があるからです。

企業は採用を行う際に、より自社を志望してくれている人材が欲しいと考えています。意欲の高い人材の方が、成果も期待しやすく、早期離職も避けやすいからです。

企業だけではなく、業界についても詳しい就活生であれば、よく勉強していると評価できます。知名度だけで選ばれていないか確認されているのを知っておきましょう。

業界への理解度を確認するため

主勝性が業界をどの程度理解しているかも確認されています。業界について理解している就活生の方が、入社後の活躍が期待できるからです。

業界について調べている就活生は、企業の業界内での立ち位置や、ほかの企業や業界との関係性も把握しています。入社後に教える必要はなく、業務をスムーズに進められるでしょう。

事で成果を出すためには業界への理解が不可欠なので、面接の段階から理解度を確認されています。

就活生の考え方を知るため

就活生がなぜ企業や業界を受けようと思ったのかも、志望業界に対する回答から判断できます。企業は就活生の考え方や人柄も知りたがっているのを覚えておきましょう。

就活生の考え方は、企業の社風や従業員の雰囲気と合いそうか確かめるためにも重要です。考え方が企業と合う就活生は、マッチ度も高く、社内に溶け込みやすいでしょう。

志望業界を聞かれた場合は、「なぜ△△業界を志望するのか」も忘れずに伝えてください。

業界を選んだ理由について整理したい場合は、自己分析を行うのもおすすめ。自分の考えを整理できれば、業界選びに役立ちます。

自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

志望業界の探し方について相談したい

 

志望業界はどこから選べばいい?業界一覧を紹介

志望業界を決めるために、どのような業界があるかを確認しておきましょう。業界は「メーカー」「商社」「小売」など、大きくわけて8つあります。

8つの業界それぞれについて紹介するので、業界選びの参考にしてください。

メーカー

メーカーは、原材料を加工して製品を開発・生産し、提供している会社です。「食料品」「衣服」「機械」など、さまざまなメーカーがあります。

メーカーが生産している製品は、生活するうえで欠かせません。ただし、多くのメーカーが存在しているので、時代によって変化する消費者のニーズに対応した商品の開発が進められている業界です。

メーカーについては、「メーカーとは?業務内容や主な職種を解説!商社との違いも」も参考にしてください。

商社

商社とは、輸出入貿易で仕入れた商品を販売し、その仲介料で収益を上げている会社です。機械から食品まで多種多様な商品を取り扱っている「総合商社」と、特定の分野に特化して取引を行っている「専門商社」の2つに分けられます。

また、海外から仕入れた商品をメーカーに販売する業務も行っています。海外に支店がある企業も多く、語学力を活かして活躍したい就活生にもおすすめです。

商社については、「商社の事業内容や仕事内容は?内定獲得に向けて知っておきたい情報を紹介」の記事を参考にしてください。

小売

小売は、メーカーや卸売業者から仕入れた商品を消費者に販売している業界です。百貨店やスーパー、コンビニエンスストアなどが、小売に分類されます。

商社と似ている事業内容ですが、大きな違いは消費者を相手に販売を行う点です。企業と取引を行う商社とは違うので覚えておきましょう。

また、小売は店舗や規模により、取り扱う商品がさまざまな点も特徴です。企業研究を行い、どのような商品を得意にしているかは調べておくといいでしょう。

小売については、「「リテール」の意味とは?営業志望の人はチェック必須!」の記事で詳しく紹介しています。リテールとも呼ばれるので覚えておきましょう。

金融

金融とは、「融資」「株券売買」「証券」「保険」などを扱う業界のことです。銀行や証券会社、クレジットカード会社などが金融業界に含まれます。

金融業界はお金を扱う仕事になるため、信頼性が求められます。また、営業をしたり、お客さまと関わる場面が多かったりするため、コミュニケーションスキルも必要です。

金融業界を目指す就活生に向けては、「金融業界の志望理由の考え方は?例文付きで志望動機作成のポイントを紹介」の記事がおすすめ。志望動機を考える際の参考にしてください。

サービス

サービス業界は、モノを提供する会社と、目には見えない価値を提供している会社の2種類があります。

モノを提供するサービス業の代表は飲食店、目には見えない価値を提供する会社の代表は交通機関や医療機関です。小売りとは違い、「知識」「アイデア」「経験」なども提供する点が特徴でしょう。

サービス業界については、「職種や業種、今後の動向は?サービス業界の概要を知ろう」の記事で紹介しているので、参考にしてください。

ソフトウェア・通信

コンピューターやネットワークなどの提供を行うのが、ソフトウェア・通信業界です。パソコンやスマートフォンなども、ソフトウェア・通信業界が扱っています。

IT業界と言われる場合も多く、私たちの生活に欠かせないものになっています。これから先、さらに需要が高まる業界といえるでしょう。

ソフトウェア業界やIT業界については、「【IT業界徹底解説Part1】IT業界で働くための基礎知識」の記事で詳しく紹介しています。

マスコミ

マスコミは、情報を多くの人々に知らせる役割を持つ業界です。「新聞社」「出版社」「放送局」などがマスコミに分類されます。

たとえば、テレビや新聞でニュースを伝えるのもマスコミです。また、電車やバスの中づり広告などの仕事も行っています。

マスコミ業界の代表的な仕事である広告について、「広告代理店とは?具体的な仕事内容や職種をご紹介」の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

官公庁・公社・団体

官公庁とは、国や役所などのことです。また、学校や病院、営利を目的としない社団法人などを「公社・団体」と呼びます。

官公庁で働く人々は、公務員に該当するので覚えておきましょう。公務員については、「公務員の種類とは?主な職種や試験内容を難易度と合わせて解説」の記事で紹介しているので、チェックしてみてください。

志望業界の探し方について相談したい

 

志望業界を見つける方法

志望業界を見つけるためには、自己分析や業界研究を行ってみましょう。志望業界を探すためにできる、4つの方法を紹介します。

自己分析を行う

まずは自己分析を行い、自分の考えについて整理してみましょう。「どのような仕事をしたいのか」「仕事にどのようなやりがいを求めるか」などが明確になると、業界が絞りやすくなります。

また、自分がどの業界に合うか考えるためには、自己分析で自分の強みやスキルを把握しておくのも重要です。自分の力が発揮できる業界はどこかを考えて、選ぶのもいいでしょう。

自己分析の進め方がわからない就活生は、「「自己分析のやり方がわからない」と悩む人へ」の記事を参考にしてください。就活では必須の作業なので、取り組んでおきましょう。

業界研究を行う

業界を選ぶために、それぞれの業界について調べてみましょう。業界について知らなければ、目指すかどうかの判断ができません。

業界研究を行うためには、四季報などの書籍やWebサイトを使うのがおすすめ。まずは業界全体を軽く調べ、興味のある業界について深掘りしていくといいでしょう。

業界研究の進め方については、「【21卒 就活お悩み相談室 #5】業界研究ってどう進めればいいの?」の記事も参考にしてください。

業界研究セミナーに参加する

業界研究を進めるために、セミナーに参加するのもおすすめです。業界研究セミナーに参加し、必要な情報を集めてみましょう。

業界研究セミナーには、複数の業界について学べるものもあれば、特定の業界に特化したものもあります。知りたい情報にあわせて、参加するセミナーを選びましょう。

業界研究セミナーってどんなもの?と気になる就活生に向けて、「業界研究セミナーとは?気になる内容と参加するメリットを解説!」の記事でセミナーについて詳しく解説しています。セミナーに参加する前に、確認しておきましょう。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加すれば、業界についての理解をさらに深められます。業界についての説明を受けられるだけではなく、業務を経験できる場合もあるからです。

インターンシップには種類があり、1dayの場合は説明がほとんど。情報収集の場合は、1dayのインターンシップに参加してみるといいでしょう。

中長期のインターンシップでは、実際に業務を体験できる企業が増えます。業界でどのような仕事を行っているかを体験できるので、理解をさらに深められるでしょう。

インターンシップについて詳しく知りたい場合は、「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」の記事も参考にしてください。

志望業界の探し方について相談したい

 

志望業界がわからないときに意識したいポイント

志望業界がわからない場合、「就活の軸が決まっていない」「業界への理解が足りていない」などの原因が考えられます。志望業界がわからない場合に、考えたいポイントを2つ紹介するので、自分の状況にあてはまっていないか確認してみてください。

就活の軸が決まっているか

志望業界が見つからない場合は、就活の軸が定まっていないかもしれません。まずはどのような観点で就活を進めるのか、決めるところから始めましょう。

たとえば、「接客業をしたい」「営業をしたい」のように、職種で決める人もいます。また、「語学力を生かしたい」「ゼミの研究内容に関連する仕事を選びたい」のように、自分のスキルが発揮できるかで選ぶ場合もあるでしょう。

就活の軸が決まれば、軸にあてはまるかどうかで業界を選択できます。就活の軸の見つけ方については、「就活の軸とは?見つけるための4つのステップや回答のコツを例文付きで解説」の記事で紹介しているので、実践してみましょう。

業界について深く調べられているか

志望業界がわからないのは、業界への理解が足りていないからかもしれません。業界研究ができているのか、振り返ってみましょう。

業界研究が不十分な場合、「どのような仕事をしているのかわからない」「やりがいや魅力がわからない」などのように、わからない部分が増えます。業界が自分に合うか判断できずに、困ってしまうでしょう。

業界が決めきれない場合、まずは業界研究を行ってください。理解が深まれば判断材料も増え、志望業界が見つかるでしょう。

志望業界の探し方について相談したい

 

志望業界について聞かれた場合の答え方

志望業界について聞かれた場合、選択理由や業界での目標などを答えるのがおすすめです。答え方にもコツがあるので、知っておきましょう。

業界を選んだ理由を答える

志望業界を聞かれた場合、まずは業界をなぜ選んだかから答えます。結論から相手に伝えれば、そのあとの説明を理解してもらいやすくなるからです。

志望理由を後回しにしてしまうと、最後まで理由がわからなかったり、印象に残らなかったりする可能性も。ほかの業界ではなく、なぜその業界を選んだかを明確にしてください。

志望業界でどのようなことを達成したいのかを答える

業界に所属し、何を成し遂げたいのかも答えましょう。入社後にどのように活躍できそうなのか、イメージしてもらうためにも大切です。

また、達成したい目標を答える際は、「企業への貢献」を意識するのがポイント。自分の目標だけではなく、「企業を成長させる」「企業で成果を出す」ために何ができるかを考えましょう。

「出世したい」「給料をあげたい」などのように、自分の都合だけで答えても、評価はされません。

業界を決めるきっかけになったエピソードを伝える

志望業界の決め手となったエピソードがあれば、伝えるのが効果的です。具体的なエピソードがあれば、志望理由に説得力が増すでしょう。

たとえば、「祖母の介護経験から、介護業界を目指そうと考えた」と答えれば、関連性がわかります。さらに、「介護経験でどのように感じたのか」「入社後にどうしたいか」も組み合わせれば、ほかの就活生にはない志望理由になるでしょう。

志望理由や志望動機を書く際のコツは、「エントリーシートに熱意の伝わる志望動機を書く方法!業界別の例文を紹介」の記事も合わせて参考にしてください。

志望業界の探し方について相談したい

 

志望業界が決まらずに悩んでいるあなたへ

就活を始めるにあたって、志望業界が決まらずに悩んでいませんか。業界の種類は多く、どの業界が自分に合うか、活躍できそうかを考えるのは大変です。自分だけの考えでは、決めきれない場合もあるでしょう。

志望業界を決め悩んでいる就活生には、キャリアチケットがおすすめ。就活のプロがあなたの悩みをヒアリングし、どのように就活を進めればいいかをサポートします。

業界についての解説はもちろん、自己分析を行い、どんな業界や仕事が向いているかのアドバイスも。業界決定後の企業選びやエントリーシート対策もお任せください。

就活では考えることや決めることが多く、1人ですべてを行うのは大変です。就活エージェントを活用し、納得できる就活を実現しましょう!

志望業界の探し方について相談したい

 

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。