このページのまとめ
- 正規留学者や卒業後3年以内の就職の場合は、新卒扱いで就職できる可能性が高い
- 卒業後に留学するなら、目的や帰国後のキャリアプランを事前に考えることが大切
- 留学か新卒入社かで悩んだら、就職エージェントに相談するのがおすすめ
「卒業後に留学した人は新卒扱いになる?」と気になる方もいるでしょう。正規留学や卒業後3年以内の就職であれば新卒枠で応募できる企業も多く、留学経験を活かすチャンスがあります。ただし、企業によって基準は異なるので、事前の確認が必要です。
この記事では、卒業後の留学が就職活動に与える影響やメリット・デメリット、留学経験を就活で活かす方法を解説します。留学か就職かで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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- 卒業後に留学しても条件次第で新卒扱いになる!
- 正規留学で海外に行く
- 卒業後3年以内に帰国して就活を始める
- 留学中に仕事を経験して第二新卒を狙うのも一つの手
- 卒業後に留学を経て新卒扱いで就活する5つのメリット
- 1.語学力が求められる仕事に挑戦できる
- 2.視野が広がった状態で就職先を探せる
- 3.チャレンジ精神をアピールできる
- 4.ポテンシャル採用を期待できる
- 5.入社後の充実した研修を受けられる
- 卒業後に留学を経て就活するデメリット
- 企業によっては留学経験が評価されにくい
- 留学の動機を疑われる可能性がある
- 同世代との社会人経験の差ができてしまう
- 留学をする前にしておきたい5つのこと
- 1.留学の目的を確認する
- 2.休学留学を選ばない理由を明確にする
- 3.企業説明会に参加する
- 4.志望企業の募集要項を確認する
- 5.留学後のキャリアプランを立てる
- 卒業後の留学経験を就活に活かす4つのポイント
- 1.留学経験者を歓迎している企業に注目する
- 2.留学した理由を説明できるように準備する
- 3.留学経験から得た学びや成長をアピールする
- 4.語学力を証明する資格を取得する
- 卒業後に留学か新卒入社かで悩むときの決め方
- 留学経験のある先輩に就活について相談する
- 留学以外で目的を達成できないか調べる
- 就職エージェントに相談する
- 卒業後に留学か新卒入社かでお悩みのあなたへ
- 卒業後の留学に関するよくある質問
- Q.大学卒業後の留学では遅い?
- Q.大学卒業後に留学して海外で働くのは難しい?
- Q.大学を卒業してからの留学で新卒カードを捨てるのはダメ?
卒業後に留学しても条件次第で新卒扱いになる!
大学を卒業したあとに留学し、日本での就職を目指す方にとって、「新卒扱いになるのか」は非常に重要な関心事です。結論から述べると、卒業後に留学しても、条件を満たしていれば新卒枠として就活を進められます。
企業によって基準は異なりますが、一般的には海外の大学へ進学する正規留学であれば、新卒扱いになるケースがほとんどです。また、語学留学などの場合でも、卒業からの経過年数などの条件をクリアしていれば、新卒枠での応募が可能な企業は多いでしょう。
以下で、新卒扱いになる条件を詳しく解説するので、卒業後の留学を検討している方はぜひご一読ください。
正規留学で海外に行く
日本の大学を卒業したあとに海外の大学や大学院へ留学する場合、一般的にはその海外校の卒業予定者として新卒枠で就活を進められます。多くの日本企業では、「国内外を問わず、直近で大学や大学院を卒業する人」が新卒として扱われるからです。
ただし、留学する国によっては卒業時期が5月〜6月になるため、日本の就活生とは異なるスケジュールで就活を進めなければならない点に注意が必要です。秋採用や通年採用を実施して柔軟に対応している企業もありますが、一般的な就職活動時期とは異なるため、海外大生専用の採用ルートを活用しましょう。
卒業後の留学と休学留学の違い
卒業後の留学だけでなく、大学を休学して渡航する「休学留学」という選択肢もあります。 卒業後の留学と休学留学の大きな違いは、日本の大学に籍を残しているかどうかです。以下の表でそれぞれの特徴をまとめているので、チェックしてみましょう。
| 休学留学(在学中) | 卒業後留学(卒業後) | |
|---|---|---|
| 就活時の扱い | 「新卒」として活動できる | 条件付きで「新卒」または「既卒」 |
| 就活スケジュール | 日本の就活時期に合わせやすい | 帰国時期によって調整が必要 |
| 日本の大学費用 | 休学在籍料などが掛かる場合がある | 卒業しているため一切掛からない |
| 応募先の選択肢 | 基本的にすべての新卒枠に応募可能 | 企業ごとに受付状況を確認 |
休学留学の場合、大学の在学生のままでいられるため、一般的な日本の就活スケジュールに合わせやすいのがメリットです。一方、卒業後の留学は、日本の大学の学費が掛からない反面、一度日本の大学を卒業した状態になるため、企業ごとの新卒応募条件をより慎重に確認する必要があります。
なお、卒業のタイミングをずらす方法として、留年を検討する学生もいます。「就職留年はやめとけって本当?決断前に考えるべきことと就活の対策を解説」の記事で留年について解説するので、こちらもあわせてご参照ください。
卒業後3年以内に帰国して就活を始める
卒業後に留学をする場合でも、3年以内に帰国して就活を始めれば新卒枠に応募できる可能性があります。厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」にあるように、卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で受け入れるよう、国から企業への要請がなされているためです。
ただし、すべての企業が一律この基準を受け入れているわけではありません。新卒枠の対象を「卒業後2年以内」に限定する企業もあれば、逆に「5年以内」までとする柔軟な対応の企業も存在します。一方で、既卒者を新卒枠では一切受け入れていないケースもあるでしょう。
参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~
卒業後3年以上は既卒扱いになるのが基本
卒業後3年以上が経過すると、多くの企業で既卒者として扱われるのが一般的です。既卒とは、大学などを卒業したあとに正社員としての職歴がない状態を指します。新卒枠での応募ができなくなり、基本的には中途採用枠や既卒専用の求人へエントリーすることになるでしょう。
既卒での就職活動は、ポテンシャルが重視される新卒とは異なり即戦力が求められるため、独自の戦略が必要です。たとえば、留学で身につけた語学力やグローバルな視点を具体的にアピールし、企業にとってどのような価値を提供できるかを明確に示せれば、周囲との差別化を図れるでしょう。
留学中に仕事を経験して第二新卒を狙うのも一つの手
卒業後の留学期間が長くなりそうな場合や、どうしても新卒枠での応募が難しいと感じた場合は、留学中に現地で仕事を経験し、「第二新卒」としての就活を狙うのも選択肢の一つです。
たとえば、ワーキングホリデー制度を利用して現地の企業でアルバイトやインターンシップを経験したり、インターンシップ付きの留学プログラムに参加したりする方法があります。海外での就労経験は、単に語学を学んだだけでなく「異文化環境のなかで主体的に働いた実績」として、企業から評価されるでしょう。
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卒業後に留学を経て新卒扱いで就活する5つのメリット
大学を卒業後、留学してから就活をすることには、「語学力を活かせる」「視野が広がる」といったメリットがあります。特に、新卒扱いの企業の場合は、実務経験がない状態でも将来性を見込んで採用してもらえるため、留学で培った素養をアピール材料にしやすいでしょう。
ここでは、卒業後に留学を経て就活するメリットを5つご紹介します。留学を通して自分の市場価値を高め、就活を成功へ導きましょう。
1.語学力が求められる仕事に挑戦できる
卒業後に留学するメリットの一つは、語学力を就活に活かせることです。特に、社会で即戦力として活躍できるビジネスレベルの語学力は、多くの企業から高く評価されます。グローバル化が進む現代では、社内の公用語を英語にする企業も増えており、語学力が重要なスキルとして注目されているためです。
また、語学力があることで、外資系企業への就職や海外拠点とのやり取りが多い部署への配属なども視野に入れられます。実際の留学生活で培った会話力やビジネス用語の知識は、就職後のキャリアの幅を大きく広げる可能性を秘めているのです。
語学力が求められる仕事の具体例を知りたい方は、「就活に必要な英語レベルは?評価される職種やアピールのコツを解説!」の記事をチェックしてみてください。
2.視野が広がった状態で就職先を探せる
海外生活を通じて多様な価値観や文化への理解が深まると、自分に合った企業を探しやすくなります。グローバル化が進むビジネス環境において、留学で異なる背景をもつ人々と協働した経験は、「自分がどのような環境で、誰と、どう働きたいか」を具体的にイメージするための判断基準となるからです。
また、留学中に海外のビジネストレンドや最新のテクノロジーに触れることで、日本国内にいては気づけなかった業界の魅力や可能性が見えてくることもあります。海外経験で培った広い視野で就活に臨めば、目先の条件だけにとらわれずに、多角的な視点をもって自分に最適な一社を探せるでしょう。
3.チャレンジ精神をアピールできる
卒業後に留学すると、就活時にチャレンジ精神をアピールできるのもメリットといえます。多くの学生が卒業と同時に就職するなか、あえて自ら環境を変え、未知の領域へ飛び込む決断をした事実は、自己成長に対する積極的な姿勢の表れだからです。
慣れない異国の地では、言語や文化の壁に直面することも少なくありません。そうした環境で主体的に学びを深めていくプロセスは、ビジネスの現場で不可欠な課題解決能力を証明するエピソードとなるでしょう。
就活で効果的にチャレンジ精神をアピールする方法については、「チャレンジ精神を自己PRでアピール!好印象な言い換え方と例文を紹介」の記事をご参照ください。
4.ポテンシャル採用を期待できる
留学後に新卒枠で就活を進めるメリットは、実務経験や専門スキルそのものよりも、将来のポテンシャルを重視して評価してもらえる点にあります。新卒採用では、中途採用のように「過去にどのような実績を上げたか」という即戦力としての基準を問われることは少ないため、自分の強みをアピールしやすいのが特徴です。
新卒採用を行う企業側は、留学で培った異文化適応能力やタフさなどを、社会人としての基礎体力や将来の可能性として捉える傾向にあります。そのため、留学経験を効果的にアピールできれば、ポテンシャルの高い人と評価してもらいやすくなるでしょう。
5.入社後の充実した研修を受けられる
留学後に新卒扱いで入社すると、企業が用意している充実した新人研修を受けられるのもメリットです。日本の新卒採用では、ビジネスマナーや仕事の基礎を数ヶ月かけて教える企業が多く、社会人経験がない状態でも安心してキャリアをスタートしやすい傾向にあります。
同じ企業でも、新卒採用と中途採用では受けられる研修が異なる場合もあるでしょう。新卒枠での入社なら、留学生活を経て日本のビジネス慣習に不慣れな方にとっても安心です。
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卒業後に留学を経て就活するデメリット
卒業後の留学にはメリットがある一方で、「企業によっては留学経験が評価されにくい」「同世代との社会人経験の差ができてしまう」といったリスクも存在します。「新卒枠で応募できるから大丈夫」と楽観視し過ぎず、あらかじめマイナスになり得る要素を把握しておくことが大切です。
ここでは、卒業後に留学を経て就活する主な3つのデメリットについて解説します。ぜひ進路選択にお役立てください。
企業によっては留学経験が評価されにくい
卒業後の留学経験をどのように評価するかは、業界や企業によって大きく異なります。そのため、国内市場のみを対象とする企業や語学力をそれほど必要としない業界の選考では、留学経験が高評価につながらないこともあるでしょう。
むしろ、海外志向が強過ぎることへの懸念や、日本のビジネス文化への適応能力を疑問視される恐れもあります。また、留学期間中のブランクを実務経験の不足として捉える企業もゼロではありません。志望企業が求める人材と自身の経験がズレている場合、せっかくの留学経験が選考においてプラスに働かない可能性がある点に注意が必要です。
留学の動機を疑われる可能性がある
卒業後に留学することで、「なぜ在学中ではなく卒業後に留学したのか」と動機を疑問視される恐れもあります。場合によっては、「就職を先延ばしにしたのではないか」「計画性が不足しているのではないか」などのネガティブな印象につながるかもしれません。
企業がこのように疑うのは、大学を卒業後に留学を選ぶ人の割合が決して多くないからです。実際、文部科学省の「学校基本調査」によると、令和7年3月に卒業した大学生のうち、就職した人の割合は77%、進学した人は12.7%でした。

引用:文部科学省「令和7年度学校基本統計確定値について公表します」
卒業後に留学した人が含まれる「左記以外の者」の割合は7.2%にとどまっており、このなかには進学・就職の準備中の方や家庭の事情がある方も含まれます。これらを踏まえると、大学を卒業してから海外へ留学する人の割合は、全体から見ればごく少数であることが分かります。
こうした背景があるからこそ、企業側も「あえて卒業後の留学を選んだ動機」を慎重に確認しようとするのです。留学の目的や意義、帰国後のキャリアプランにおける位置づけを明確に言語化しておかなければ、せっかくの経験がマイナス評価に転じてしまう可能性があるでしょう。
参照元
文部科学省
学校基本調査-令和7年度 結果の概要-
同世代との社会人経験の差ができてしまう
同年代と社会人経験の差が生まれてしまうことも、卒業後に留学するデメリットの一つです。留学期間中、先に就職した同世代は着実に現場での実務経験を積み重ねています。ビジネスマナーや業界知識、社内での人間関係の構築など、実際の仕事を通じてしか得られない経験において、どうしても差がついてしまうでしょう。
こうした社会人としての経験の差は、将来的な昇進や昇格のタイミングに影響を与える可能性もあります。多くの日本企業では入社年次も評価の要素となるため、留学による期間をブランクと捉えられないよう、入社後に人一倍の努力が必要となる点は覚悟しておいてください。
留学期間中の同世代との差を埋めたい方には、「社会人としての心構えとは?具体例10選や面接での答え方を解説」の記事がおすすめです。
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留学をする前にしておきたい5つのこと
卒業後の留学を実りあるものにし、そのあとの就活を成功させるためには、渡航前の入念な準備が欠かせません。事前の準備を怠ると、留学生活がただの思い出作りで終わってしまい、帰国後の就活で苦戦する恐れがあるからです。
ここでは、卒業後に留学する前に必ずしておきたい5つのことを解説します。しっかりと準備を整え、万全の状態で留学をスタートしましょう。

1.留学の目的を確認する
卒業後に留学するなら、まず留学の目的を「言語化」してみることが大切です。「英語力を上げて良い企業に就職したい」といった漠然とした願いではなく、具体的な目標を設定してみましょう。たとえば「第一志望の〇〇社で活躍するためにビジネス英語を1年で習得する」「帰国までにTOEICスコア900以上を取得する」といった形です。
目的を言語化できれば、現地でどのような行動をとるべきかも自ずと明確になります。また、目的意識をもって日々を過ごすことで、帰国後の就活の選考でも説得力のあるアピールができるでしょう。
2.休学留学を選ばない理由を明確にする
休学留学ではなく、あえて「卒業後の留学」という選択をする理由を自分のなかで明確にしておくことも大切です。前述したとおり、帰国後の就活では「なぜ在学中に留学しなかったのか」と質問される可能性があります。
「大学での専門研究や卒論に最後まで妥協せず取り組みたかった」「資金を自分で貯めてから挑戦したかった」など、卒業後だからこそ選んだ前向きな理由を整理しておきましょう。「なぜ自分は今、ここにいるのか」という軸が固まれば、モチベーションを高く保って留学期間を過ごせます。
3.企業説明会に参加する
留学に出発する前の段階で、あえて日本の企業説明会へ参加してみるのもおすすめです。実際の企業が求める人材像や志望業界の動向をあらかじめ肌で感じておくことで、今の自分に足りないものが語学力なのか、それともアピールできる経験なのかを把握しやすくなります。
また、説明会を通じて留学経験を高く評価している業界を事前に知っておけば、現地にいる間もその業界を意識した情報収集が可能です。最近では、オンライン説明会を実施する企業も多くあります。渡航前だけでなく留学中も日本の就活情報を継続してキャッチアップできるよう、参加のハードルが低いオンラインイベントを積極的に活用していきましょう。
4.志望企業の募集要項を確認する
留学前に、将来エントリーする可能性のある志望企業の募集要項をあらかじめチェックしておきましょう。「せっかく留学したのに、受けたい企業の応募資格を満たしていなかった」という事態を防ぐためです。
特に、卒業後の留学は「新卒」と「既卒」のどちらの扱いで応募するかによって、選考のタイミングや提出を求められる書類が変わってきます。「既卒でも新卒枠で応募できるか」「秋採用や通年採用が用意されているか」などを事前に把握しておくことで、帰国後の就活スケジュールを立てやすくなるでしょう。
5.留学後のキャリアプランを立てる
留学を終えたあとに「どのような仕事に就き、どう活躍したいか」というキャリアプランは、渡航前にしっかりと描いておいてください。帰国後のビジョンが定まっていれば、現地での専門スキルの習得やインターンシップへの参加など、留学中に限られた時間のなかで注力すべきことがより明確になります。
キャリアプランを立てる際は、卒業後3年以内の新卒枠を活かして日本の企業を目指すのか、それとも留学経験を武器に海外での就職に挑戦するのかといった、就職の場や採用の枠組みまで具体的に検討しましょう。あわせて、そのプランが自分の現在のスキルや現地のビザ発給状況などを含めて現実的に達成可能かを客観的に見極めることも欠かせません。
就活の進め方まで見通した準備ができていれば、留学中の時間を無駄にすることなく、帰国後もスムーズに就活をスタートできるでしょう。
留学後の進路決定以外にも、就活に関するお悩みを抱えている人は多くいます。就活でよくあるお悩みとその対処法を知りたい方は、「就活でよくある悩み20選!不安を溜め込まないための心構えや解消法を紹介」の記事をチェックしてみてください。
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卒業後の留学経験を就活に活かす4つのポイント
大学卒業後の留学経験は、就活において強みとなる可能性を秘めています。ただし、その経験を効果的に活かすためには、戦略的なアプローチが必要です。留学後の就活準備のポイントを押さえ、選考での高評価を目指しましょう。
ここでは、留学経験を就活に活かすための4つのポイントを解説します。卒業後の留学を決断した方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.留学経験者を歓迎している企業に注目する
卒業後の留学を就活における強みにするためには、自分の経験を高く評価してくれる企業を選ぶことが大切です。すべての企業が応募者に留学経験を求めているわけではないため、グローバル展開に積極的な企業や、多様なバックグラウンドをもつ人材を歓迎する企業などに注目してみましょう。
こうした企業では、語学力だけでなく異文化環境で適応してきたタフさや柔軟性が実務に直結する能力として評価されます。反対に、国内市場のみを対象としている企業では、せっかくの経験が宝の持ち腐れになってしまう可能性も否定できません。
自分の強みがどの業界や職種で求められているのかを事前にリサーチし、ターゲットを絞ってアプローチすることが、納得のいく内定獲得への近道です。
2.留学した理由を説明できるように準備する
留学理由を答えられるように準備しておく必要もあります。面接官の深掘りの質問にも自信をもって答えられるよう、「なぜ留学という選択をしたのか」という根本的な理由を整理してみてください。
単に「語学を学びたかった」と伝えるだけでは、面接官に十分な納得感を与えられません。「なぜ海外で学ぶ必要があったのか」「その経験が将来どのように活きるのか」まで踏み込んで説明することが大切です。在学中の留学では達成できなかった目的や、卒業後だからこそ実現できたメリットを強調しましょう。
卒業後に留学した理由のOK回答例文
卒業後に留学した理由は、以下のように回答できます。
留学した理由のOK回答例文
私は大学での学業を完全に修めたうえで、実務で活かせるビジネス英語力を短期集中で習得するために、卒業後の留学を決意いたしました。
在学中はゼミでの専門研究と卒業論文の執筆に全力を注いでおり、研究を中途半端にせず完遂させることを第一に考えておりました。そのため、卒業という区切りをつけてから渡航し、現地では日本人のいない環境にあえて身を置いて、ビジネススクールで1年間猛勉強に励みました。その結果、TOEICのスコアを600点から850点まで伸ばすことができました。
この「決めたことをやり抜く集中力」と「計画性」を活かし、入社後は御社の海外事業部にて早期に成果を出し、貢献したいと考えております。
この例文のように、在学中の留学を選ばなかった理由をポジティブに伝えることが大切です。関連する具体的なエピソードがあると、採用担当者にも納得してもらいやすくなるでしょう。大学卒業後の留学だからこそ強い覚悟をもって取り組めたというストーリーを意識すると、チャレンジ精神や自立心の高さを効果的にアピールできます。
卒業後に留学した理由のNG回答例文
卒業後に留学した理由の回答を考える際は、避けたほうが良いNG例も確認しておきましょう。
留学した理由のNG例文
大学在学中はサークルやアルバイトが忙しく、留学に行くタイミングを逃してしまいました。そのため、卒業後に一度海外を経験しておきたいと思い、語学留学へ行くことにしました。現地では海外の文化に触れることができ、とても視野が広がったと感じています。
この例文のように行き当たりばったりな留学理由を伝えてしまうと、計画性のなさを印象づけてしまう恐れがあります。また、留学の成果も「視野が広がった」という抽象的な感想にとどまっているため、ビジネスの現場でどのように活かせるのかが採用担当者に伝わりません。
卒業後にあえて留学を選んだからには、「なんとなく行ってきた」と思われないよう、目的と成果を明確に語る必要があります。
3.留学経験から得た学びや成長をアピールする
留学で得た経験を就活に活かすには、留学中の具体的なエピソードと、得られた学びをセットでアピールすることも大切です。「英語が話せるようになった」「異文化に触れた」といった単純な結果だけでなく、現地での困難をどう乗り越えたかというプロセスに焦点を当ててみましょう。
たとえば、言語の壁に直面した際の工夫や、価値観の異なる人々と協働して課題を解決した経験を、当時の感情や具体的な対処法を含めて説明します。さらに、経験を通して得られた能力が志望企業の業務でどう活かせるのかという関連性も意識して伝えてみてください。
留学をただの思い出で終わらせるのではなく、キャリアにつながる価値ある経験として説得力をもって語れば、入社後も活躍できる人物として印象を残せます。
留学経験を採用担当者の心に刺さるアピールとして仕上げたい方は、「自己アピールの効果的な書き方4ステップ!7つの注意点と例文8選も紹介」の記事を参考に、選考に向けた準備を進めてみてください。
4.語学力を証明する資格を取得する
留学で身につけた語学力を客観的に示すため、就活前にTOEICやIELTS、TOEFLなどの資格に挑戦するのも一つの手です。採用時の語学力基準を設けている企業も多いため、これらの資格は重要な評価指標となります。特に、ビジネスシーンで必要とされる実践的な語学力を証明できる資格は、より高い評価につながるでしょう。
資格試験の準備過程では、実務に役立つビジネス用語や専門表現を習得できるため、入社後のスムーズな業務遂行にも役立ちます。また、定期的に試験を受験すれば、自身の語学力の向上を客観的に確認できるだけでなく、目標に向かって継続的に努力できる姿勢のアピールにもなるでしょう。
企業が求めるスコアの目安や、エントリーに間に合わせるための受験スケジュールについて詳しく知りたい方は、「就活にTOEICは必要?企業別のスコア目標&いつまでに受験が必要か解説」の記事をご確認ください。
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卒業後に留学か新卒入社かで悩むときの決め方
「卒業後すぐに働くべきか、それとも留学に行くべきか」という選択は、将来を大きく左右する決断です。迷いがあるままどちらかの道へ進むと、後悔につながりかねません。
ここでは、進路に悩んだときの具体的な決め方を3つご紹介します。
留学経験のある先輩に就活について相談する
卒業後の進路で迷う際の決め方の一つは、実際に卒業後に留学を経験し、そのあとに日本で就職した先輩の話を聞いてみることです。
留学経験者に相談すれば、「帰国後の就活で新卒枠に応募できたか」「面接で留学の動機をどう説明したか」など、実体験に基づいたリアルなアドバイスを得られます。成功談だけでなく、苦労した点や「こうしておけば良かった」という反省点も聞けるため、進路のイメージがより具体的に膨らむでしょう。
留学以外で目的を達成できないか調べる
卒業後の進路に迷ったら、自分が留学で果たしたい目的が、本当に留学でしか達成できないのかを客観的に見極めることも大切です。
たとえば、語学力の向上だけが目的なら、日本国内のビジネススクールに通ったり、オンライン英会話を徹底的に活用したりする方法もあります。また、グローバルに活躍したいのであれば、新卒で海外展開している日本企業に入社し、社内の海外赴任制度や研修制度を狙うほうが、キャリアにブランクを作らずに目的を達成できるケースもあるでしょう。
「海外に行ってみたい」という一時的な感情だけで卒業後の留学を決めてしまっていないか、冷静に分析してみてください。
就職エージェントに相談する
自分一人で決めきれない場合は、就活のプロである就職エージェントに相談するのもおすすめです。「就職か留学か」という進路の悩み段階からでも、客観的な視点でキャリアプランの相談に乗ってもらえます。
また、就職エージェントを利用すれば、現在の市場価値や新卒枠で応募できる企業のリアルな動向が分かるため、自分の目的に合う選択肢を効率良く見極められます。なかには、留学経験者に特化したサポートを提供するエージェントも存在します。留学経験者の支援実績や取り扱う求人の質、サポート内容などを十分に確認し、自分のニーズに合ったエージェントに相談してみましょう。
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卒業後に留学か新卒入社かでお悩みのあなたへ
卒業を控えている学生のなかには、留学か新卒入社かでお悩みの方もいるでしょう。どちらの道を選ぶにしても、将来のキャリアを見据えた準備が不可欠です。
進路を決める前に、まず自分自身のキャリアビジョンを明確にしましょう。「なぜ留学したいのか」「どんなキャリアを築きたいのか」という問いに向き合うことで、より適切な判断ができるようになります。自分の価値観や将来の夢を深く掘り下げてみてください。
留学と新卒入社のどちらを選択するにしても、決めた道を後悔しないよう、十分な準備と覚悟をもって進むことが大切です。「一人で進路を決められない…」という方は、キャリアチケット就職エージェントへご相談ください。
キャリアチケット就職エージェントは、就活にお悩みを抱えている学生の支援に特化したサービスです。多くの就活生を見てきた経験豊富なキャリアアドバイザーが、就活状況や希望を丁寧にヒアリングし、あなたにマッチする企業を厳選してご紹介します。就活に関するどのようなお悩みにも対応しているので、就職か留学かといったお悩みもご相談いただけます。
また、自己分析サポートや履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、スケジュール管理、内定後のフォローなど、内定獲得に向けた実践的なサポートも充実。すべてのサービスを無料で受けられるので、まずはお気軽にキャリアチケット就職エージェントへお問い合わせください。
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卒業後の留学に関するよくある質問
卒業後の留学について、不安を抱えている学生も多いようです。ここでは、卒業後の留学が就職に与える影響に関してよくある質問に、Q&A形式でお答えします。
大学卒業後の留学では遅い?
「遅い」ということは決してありません。近年では20代後半や30代で留学する人も多くいます。ある程度の社会経験や明確な目標をもって留学すれば、その経験をより効果的にキャリアに活かせるためです。 留学を検討する際は、周囲と比較して遅いかどうかを気にするのではなく、自身の成長につながるかどうかを見極める必要があるでしょう。
大学卒業後に留学して海外で働くのは難しい?
不可能ではありませんが、事前の入念な準備が必要です。海外で働くためには、高い語学力だけでなく、現地で通用する専門スキルや資格が求められるケースが多くあります。 卒業後の留学を機に海外就職を目指すなら、現地の就職事情をリサーチしたり、インターンシップ制度があるプログラムを選んだりと、実務経験を積む機会を作ることが大切です。また、ビザの取得条件も国によって異なるため、早めに確認しておきましょう。
大学を卒業してからの留学で新卒カードを捨てるのはダメ?
必ずしもダメとは言い切れません。近年の就活では、卒業後3年目までの既卒を新卒として受け入れる企業も多くあります。そのため、卒業後に留学したとしても、3年以内であれば新卒入社を目指せるでしょう。 留学を通じて得られる異文化経験やグローバルな視点は、採用する企業にとって大きな魅力です。「新卒でないからダメ」と決めつけるのではなく、自分のキャリアプランに沿った選択を心掛けることが大切です。 新卒カードについては、「新卒カードとは?使わずに就活をするリスクと就職成功のポイントを解説」の記事でも扱っています。ぜひご一読ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。