このページのまとめ
- 面接で自分のいいところや短所を聞かれる理由は、企業や仕事との相性を確認するため
- 自分のいいところを見つけるには、自己分析や他己分析が必須
- 自分のいいところは、志望企業で活かせる内容を答えるのがベター
自分のいいところが思いつかない方は、自己分析を行い、アピールポイントを見つけましょう。就活は面接やESで長所や短所に関する質問が多く、苦手意識をもつ方も多いようです。長所が分からない場合は、習慣や褒められた経験を思い返してみてください。
この記事では、自分のいいところの見つけ方や長所が見つかる例、面接でアピールするコツを紹介します。面接でアピールできる長所を探し出し、選考を突破しましょう。
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- 自分のいいところが面接で問われる理由
- 自己分析を行い自分を客観視できているか確認するため
- 企業の社風や募集職種との相性をみるため
- 自分のいいところの見つけ方
- 人から褒められた経験を思い出す
- 短所を言い換えてみる
- 自然とできることを探す
- 成功体験を振り返る
- 自分が熱中している状態を振り返る
- 友人や家族に聞いてみる
- 自分のいいところが思いつかない理由
- 自分にはいいところがないと思い込んでいる
- 当たり前のこと過ぎて意識できていない
- 自己肯定感が低く素直に認められない
- 自分のいいところを表す言葉の例
- チームワークを大切にできる「協調性」
- 信頼関係を築ける「コミュニケーション能力」
- 我慢強く頑張れる「忍耐力」
- 真面目で逃げ出さない「責任感」
- 積極的に物事を実行できる「行動力」
- 自分のいいところを面接で効果的にアピールするコツ
- アピールする長所は1つに絞る
- いいところを選んだ具体的な根拠を示す
- 結論から伝える分かりやすい構成を意識する
- 自信をもって回答する
- 自分のいいところを面接でアピールする際の注意点
- 仕事に活かせない長所は避ける
- 採用リスクがあると判断されないように伝える
- 企業の価値観とマッチしない長所は避ける
- 自分のいいところ・アピールポイントを見つけたい方へ
自分のいいところが面接で問われる理由
自分のいいところ(長所)に関する質問が面接で頻出する理由は、大きく2つあります。面接でアピールできる長所を探す場合は、この質問の意図を知ることが大切です。
自己分析を行い自分を客観視できているか確認するため
企業は長所を質問することで、候補者が自分の性格について客観的に理解できているかを見ています。社会人として仕事をする場合、自分の置かれている状況を的確に判断する自己分析力が必要なためです。
自分の長所を知っていると、入社後に強みを活かして活躍の場を広げられます。自分の性格を十分に理解していない場合、仕事で問題が生じたときになぜ失敗したのかを考えられず、仕事に支障が出る可能性があると判断されるでしょう。
自己分析の方法は「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」の記事で分かりやすく解説しているので、ぜひご覧ください。
企業の社風や募集職種との相性をみるため
採用担当者は候補者の長所から、企業の社風や募集職種、職場のチームとの相性などをチェックします。入社後の立ち回りや適性を判断するためです。
たとえば、「個人の実力主義」の会社で、チームワークを連想する「協調性」はあまり効果的なアピールにはなりません。反対に、「職場全体で一つのプロジェクトを達成する」という風土のある会社では、「協調性」は一つの武器になるでしょう。
自分のいいところをただ述べるだけでは、長所に関する回答としては不十分です。企業との相性も考慮する必要があることを覚えておきましょう。
面接で長所を伝える方法については、「自分の長所が分からないときに役立つ一覧72選!見つけ方や例文も解説」も参考にしてください。
面接では強み・弱みを聞かれる場合もあります。聞かれたら困ってしまうという方は、「『強み』と『弱み』の質問はどう答えたら良い?回答のコツや例文を紹介!」の記事を参考に対策をしておきましょう。
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自分のいいところの見つけ方
自分のいいところを見つけるためには、過去の経験を思い出したり、周囲に聞いてみたりすることがおすすめです。ここでは、自分のいいところの見つけ方について解説します。
人から褒められた経験を思い出す
自分のいいところを見つけるために、人から褒められた経験を思い出してみましょう。自分にとっては当たり前だと思うことでも、相手からするとそうでない場合があります。
短所を言い換えてみる
短所を言い換えて、いいところを探すのもおすすめです。短所を上手く言い換えれば、長所と捉えられることもあります。
たとえば、以下のように言い換えることができます。
・マイペース→自分らしくいられる
・心配性→計画性がある
・流されやすい→素直に話を聞ける
・計画性に乏しい→行動力がある
・長続きしない→いろいろなものに興味をもてる
いいところは思いつかなくても、短所はすぐに思いついてしまう人もいるでしょう。もし短所が思いつくのであれば、言い換えてみるのがおすすめです。
自然とできることを探す
頑張ったり苦労したりしなくても、自然とできることを探してみましょう。無理せずにできることのなかに、いいところが隠れている場合もあります。
たとえば、困っている人を見たら自然と助けられる人がいます。自分にとっては当たり前のことでも、周囲からするといいところに見えるはずです。
自然にできるからこそ、自分で見落としているのはよくあることでしょう。意図せずにやっていることから、いいところがないか探してみてください。
成功体験を振り返る
これまでの成功体験を振り返り、自分の特徴を探してみるのもおすすめです。何かに成功したのであれば、あなたのいいところが発揮されているでしょう。
たとえば、難しい資格に合格できた成功体験があったとします。この場合、「コツコツと努力できた」「あきらめずに取り組めた」のようにいいところが見つかるでしょう。
成功体験を振り返り、「なぜ成功したか」を考えればいいところが見つかります。過去の経験を振り返る際は、「自分史の書き方はどうすればいい?テンプレートの例やまとめ方を解説」の記事を参考に自分史を書いてみましょう。
自分が熱中している状態を振り返る
何か熱中しているものがあれば、その体験を振り返ってみましょう。熱中している状態だからこそ、気づいていない場合があります。
たとえば、本を読むことに熱中している場合、本を読む集中力、新しい知識を得る向上心などがいいところといえるでしょう。
自分が熱中している状況を振り返ると、特徴を見つけられる場合もあるのでおすすめです。
友人や家族に聞いてみる
自分のいいところが見つからない場合は、友人や家族に聞いてみましょう。客観的な意見を聞くことで、自分が知らない特徴に気づける場合があります。
自分では普通だと思っていることが、周囲からするといいところに見えるのはよくある話です。自分だけで見つけようとせずに、周囲の力も借りてみましょう。
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自分のいいところが思いつかない理由
自分のいいところが思いつかないのは、自分にとっては当たり前過ぎて気づけていないからかもしれません。ここでは、自分のいいところが思いつかない理由を解説します。
自分にはいいところがないと思い込んでいる
自分のいいところが思いつかない理由に、「いいところがない」と思い込んでいるケースがあります。最初からないと思いこんでしまっていると、探してもうまく見つけ出せないでしょう。
しかし、誰にもいいところはあるものであり、自分がいいところだと感じられていないだけといえるでしょう。最初からいいところがないと否定するのではなく、見つけられるように探してみてください。
当たり前のこと過ぎて意識できていない
当たり前に思っていることだと、いいところだと思えない場合もあります。自分にとって当然のことだと、わざわざいいところだとは認識しないでしょう。
たとえば、毎日欠かさずに10kmランニングしている人がいたとすると、継続力があるといったいいところが見つけられるでしょう。
しかし、本人は10km走ることが当たり前であり、努力とは思っていません。そのため、いいところだと認識できず、自分にはいいところがないと思い込んでしまいます。自分にとっては当たり前のことが、周囲にとって当たり前とは限りません。日々の行動を見直し、いいところを探してみましょう。
自己肯定感が低く素直に認められない
自己肯定感が低いと、いいところだと素直に認められない場合もあります。いいところが思いついても、「これは大したことない」と思ってしまうかもしれません。
たとえば、周囲から性格や特徴を褒められても、「本当に?」と疑ってしまう人もいるでしょう。いいところを教えてもらっても、素直に受け止められないのです。
自分でいいところを見つけた場合も、「これだとアピールにつながらない」と感じ、別のいいところを探そうとします。自己肯定感が低いと自分の長所を認めるのが難しく、「なかなか見つからない」と探し続けてしまうでしょう。
自分のいいところが見つからないと悩む方は、「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」の記事も参考にしてください。
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自分のいいところを表す言葉の例
ここでは、採用面接でアピールしやすい長所をご紹介します。長所探しに苦戦している人は、以下を参考に自分のいいところを探してみましょう。
チームワークを大切にできる「協調性」
採用情報に、「職場のチームワークが魅力」「チームで一丸となって目標を達成」といった記載がある企業には、協調性のアピールが有効です。「協調性がある人」とは、意見が異なる相手や立場の人とも円滑にコミュニケーションを取り、目標を達成できる性格をもつ人を示します。
ただし、「周りの意見に合わせる」「周囲と足並みをそろえる」などのアピールは、「流されやすい人」と思われてしまうこともあり、注意が必要です。協調性だけでなく、自発的に仕事に関わる姿勢を示しましょう。
協調性については、「協調性を自己PRで伝えるコツは?アピールにつながる書き方や例文を解説」を参考にしてください。
信頼関係を築ける「コミュニケーション能力」
コミュニケーション能力は、どのような仕事においても長所としてアピール可能です。とりわけ営業職や接客・サービスの分野で重宝されます。ビジネスにおけるコミュニケーション能力とは、相手の話からニーズを引き出す能力や相手を納得させる交渉力、信頼関係を築く力などです。
アピールする際は、「コミュニケーション能力がある」とそのまま伝えず、以下のような具体的な表現を心掛けましょう。
・相手の立場になって考えられる
・相手に配慮のある言動ができる
・どんな人とも良い関係性を築ける
コミュニケーション能力をアピールするコツについては、「自己PRでコミュニケーション能力を伝える方法は?具体化のポイントを解説」を参考にしてください。
我慢強く頑張れる「忍耐力」
我慢強く頑張れる「忍耐力」も面接でアピールができます。勤務態度や仕事に取り組む姿勢において、「困難な状況でも諦めずに続けられる」と捉えられるためです。
忍耐力が評価される仕事として挙げられる事務職や配送ドライバーは、ルーティンワークで地道な作業が必要といえます。また、公務員や金融業の職員は、堅実に仕事へ取り組む姿勢が評価されるでしょう。
「逆境や困難にも諦めずに立ち向かえる性格」「厳しい状況下でも目標に向かって努力できる性格」といった忍耐力がうかがえるエピソードを交えて伝えてみてください。
真面目で逃げ出さない「責任感」
「責任感」をもって働くことは、社会人になるうえで大切な要素です。「真面目」「結果を出す」といったイメージにもつながるため、職種を選ばずアピールできます。伝える際は、「自分に与えられた役割を途中で投げ出さずに最後まで全うできる」など、責任感の高さをアピールできる内容にするのがポイントです。
一見短所として見られる「抱え込みやすい性格」は、「責任感がある性格」と変換することもできるでしょう。
面接で責任感をアピールする際は、「自己PRで責任感の強さをアピールするときのポイントを例文とともにご紹介」を参考にしてください。
積極的に物事を実行できる「行動力」
自分の長所として、積極的に物事を実行できる行動力は、大切な要素の1つです。行動力とは、自ら考え実行し、成果を出すことを意味します。
以下の性格をもつ人材を求める企業では、行動力のアピールが効果的でしょう。
・新しい分野に物怖じせず挑戦できる
・フットワークの軽さがある
・バイタリティが高い
行動力は、「柔軟に新しいものを取り入れられる性格」という長所として、言い換えることも可能です。また、「飽きっぽい性格」「計画性がない性格」などの短所の言い換えとして使えるでしょう。
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自分のいいところを面接で効果的にアピールするコツ
面接で自分のいいところを効果的にアピールするコツをご紹介します。長所は、「特別で一目置かれる性格」である必要はありません。何気ない長所も、ポイントを押さえれば面接官に響くアピールになり得ます。
アピールする長所は1つに絞る
自分の長所が複数ある場合でも、企業にアピールする長所は1つに絞りましょう。長所をいくつも連ねてしまうと、一つひとつの長所がぼやけてしまいます。「責任感と忍耐力を兼ね備え、なおかつ行動力もあり、ときには協調性を重んじ…」と伝えても、「結局長所はどこ?」といった状況になりかねません。
また、採用担当に「結局何が言いたいのか分からない」というマイナスの印象を与える可能性もあります。長所は、応募先企業の社風や志望職種に合わせて1つに絞りましょう。
いいところを選んだ具体的な根拠を示す
自分のいいところを選んだ具体的な根拠を示すよう意識しましょう。先述したように、根拠がない限り、採用担当者に「自分でそう思っているだけなのでは」と思われてしまう可能性があります。
「自称」と判断されないよう、具体的なエピソードを添えてアピールするようにしてください。
結論から伝える分かりやすい構成を意識する
自分のいいところを答えるときは、「結論→根拠→仕事にどう活かすか」の構成にするのがポイントです。「長所は△△です。なぜなら~」という形にすることで印象づけられるうえ、そのあとの話が面接官に伝わりやすくなります。
結論を最後に言うと、要点が途中でぶれてしまったり見失ってしまったりすることもあるので、次のような構成を意識してみてください。
1.結論
まずは結論として面接官に自分のいいところを一言で伝えましょう。
2.長所を裏付ける根拠
結論を伝えたあとは、自分のいいところを裏付ける根拠が必要です。結論の次に、理由を必ず付け加えましょう。
根拠は、「3ヶ月間連続で売上がアップした」「前年よりも入場者が10%増えた」「2倍の練習量をこなして準優勝を勝ち取った」というように、具体的な数字を用いて説明すると説得力が増します。
3.仕事にどう活かすか
長所とその根拠を伝えても、「それで?」と思われたらもったいないです。自分のいいところを、入社後の仕事でどう活かすのかを伝えてください。
仕事への活かし方は、応募先企業で達成できる内容を考えることが大切です。入社後に達成できそうにない目標を伝えると、「自社について理解していない」「志望度が低い」とネガティブに捉えられてしまうでしょう。
自信をもって回答する
自分のいいところを伝える際は、ハキハキと自信をもってアピールしましょう。「自分は…えっと…その…」と言葉に詰まったり、下を向いて話したりすると、「自信がないのかな」「入社意欲が低いのかな」と心配されてしまうでしょう。
自信をもつには、普段から表情や姿勢、声の大きさに注意するのはもちろん、面接対策を徹底しておくことが重要です。人前で緊張してしまう場合は、家族や友人に面接官役を頼んで繰り返し練習しておくと、次第に慣れてくるでしょう。
自信がもてない方は、「就活では自信を持つのが大事!対策を知って前向きに就活を進めよう」で対策方法を確認してみてください。
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自分のいいところを面接でアピールする際の注意点
ここでは、自分のいいところを探す際の注意点として、就活の場にふさわしくない長所をご紹介します。見つけたいのはあくまで就活でアピールするための長所なので、以下のNG長所には気をつけてください。
仕事に活かせない長所は避ける
仕事に活かせない長所は就活の場にふさわしくありません。仕事と関係のない長所は、ほかの就活生と被らなかったとしても、「質問の意図を理解していない」とマイナス印象を与えてしまいます。
「たくさん食べる」「歩くのが早い」など、仕事に関係のない回答は避け、仕事に役立つ長所を選ぶよう意識しましょう。
採用リスクがあると判断されないように伝える
長所を伝える際は、ギャンブル関係や公序良俗に反すると判断される内容を避けてください。仕事に支障が出る恐れがある「短所」と判断されるためです。
たとえば、「ギャンブルが強い」「どれだけ飲んでも二日酔いをしない」などです。採用面接では、誠実さも見られます。採用リスクを懸念されて「短所」になりうる内容は避けましょう。
企業の価値観とマッチしない長所は避ける
企業の価値観や経営方針とマッチしていない長所も避けましょう。たとえば、堅実な企業で「冒険心」をアピールしたり、革新的なベンチャー企業で「コツコツと努力できる」などを売り込んだりしても、印象に残らない可能性が高いです。
企業が求める人物像を知るためにも、必ず企業の公式Webサイトや採用情報などをチェックしましょう。企業研究の方法は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。
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自分のいいところ・アピールポイントを見つけたい方へ
自分のいいところが見つからず、一人ではその長所を認められない場合もあるでしょう。そのような就活生には、就職エージェントの「キャリアチケット」がおすすめです。
キャリアチケットでは、自分の長所を見つけるための自己分析のお手伝いや応募書類の添削など、就活に関するサポートを無料で行います。自分のいいところが思いつかずに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。