このページのまとめ
- 志望動機で企業が見ているところは「読みやすさ」「熱意」「人柄・適性」
- 志望動機を200字以内でなら180~200字、200字前後の場合は220字までが目安
- 志望動機を200字に収めるには志望理由を絞って端的に伝える工夫が必要
ESの志望動機が200字で指定されて書き方に悩む新卒の方は多いでしょう。志望動機で大事なポイントは「論理に一貫性があるか」です。200字の制限があっても、自身の体験に基づいて論理的に主張すれば、人事担当者に説得力を与えられる志望動機になるでしょう。
この記事では、志望動機が200字のときの構成や文字数の許容範囲、業界別の例文をご紹介します。
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- 就活で200字の志望動機が求められる理由
- 分かりやすく伝える能力を見るため
- 深掘りは面接で行おうとしているため
- 志望動機を200字で分かりやすく伝える構成
- 1.志望理由を伝える
- 2.志望したきっかけのエピソードを伝える
- 3.入社後の抱負を伝える
- 志望動機を200字で伝える書き方のコツ
- 1.志望理由は1つに絞る
- 2.具体例を短くする
- 3.接続詞をなくす
- 4.冗長な表現を避ける
- 5.「〜だ」「~である」に置き換える
- 志望動機の文字数を200字に指定された場合の許容範囲
- 200字以内の場合は180~200字
- 200字程度の場合は180~220字
- 200字の志望動機から企業が見ているポイント
- 読みやすさ・分かりやすさ
- 人柄や適性
- 熱意
- 200字の志望動機を書く前に準備しておくこと
- 1.自己分析
- 2.業界研究
- 3.企業研究
- 【業界別】200字の志望動機例文4選
- 銀行
- メーカー
- コンサル
- 公務員
- 志望動機を200字でまとめてアピールしたいあなたへ
就活で200字の志望動機が求められる理由
就活で200字の志望動機が求められるのは、短い文章でも分かりやすく伝えられるかを見るためです。ここでは、企業がなぜ200字の志望動機を求めるのかを解説します。
分かりやすく伝える能力を見るため
就活で200字の志望動機が求められるのは、分かりやすく伝える能力があるかを見るためです。社会人になると、簡潔で分かりやすい文章や会話力が求められます。
仕事では忙しい場面も多く、長々と話している暇はありません。仕事を任せたときに簡潔に伝えられるかどうかを、200字の志望動機から見ています。
深掘りは面接で行おうとしているため
深掘りは面接で行おうと考え、あえて200字の志望動機を求める企業もあります。履歴書やエントリーシートだけで、すべての内容を伝えるのは難しいからです。
採用担当者のなかには、履歴書やエントリーシートなどはあくまで書類であり、直接会って話したいと考えている人もいます。詳しい内容は面接で確認するため、200字の志望動機で概要だけ確認しようとしているのです。
志望動機は、200字だけではなく、400字程度で提出を求められる場合があります。400字の志望動機を考える際のコツについては、「ESに400字の志望動機をまとめるコツは?文章の構成や例文を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
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志望動機を200字で分かりやすく伝える構成
200字で分かりやすい志望動機をつくるには、以下の構成を意識してみましょう。あなたが仕事で成し遂げたいことを結論として最初に述べておくことで、人事担当者にあとの内容を理解してもらいやすくなります。
以下、各ステップについて説明しますので、ぜひ参考にしてください。
1.志望理由を伝える
志望動機を伝える際は、「なぜその企業を志望したのか」を最初に伝えましょう。志望動機では志望理由が聞かれているので、結論から伝えるようにしてください。
結論から伝えることが大切な理由は、伝えたいことを明確にするためです。話の内容が最初に分かることで、このあとに伝える内容への理解が深まります。
志望動機の書き出しで意識したいポイントについては、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」の記事を参考にしてください。
2.志望したきっかけのエピソードを伝える
なぜ志望企業を選んだのか、きっかけとなったエピソードを伝えましょう。エピソードは志望動機にオリジナリティをもたせるために欠かせません。ありきたりな志望動機にしてしまうと、ほかの就活生との違いがなく、選考で目立つことはできないでしょう。就活は大勢の志望者がいるため、特徴のない志望動機は埋もれてしまいます。
志望企業を選んだきっかけとなるエピソードを詳しく伝えて、アピールにつなげましょう。ほかの企業と比べて、なぜ志望企業を選んだのかを伝えてください。
3.入社後の抱負を伝える
最後に、入社した際の抱負も伝えましょう。「どの職種で自分の長所を活かし、どのように働きたいか」という入社後の抱負を伝えます。
たとえば、「△△部署で△△のような仕事をしたい」「△△の強みを活かして△△に取り組みたい」などのように具体的に伝えるのがコツです。
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志望動機を200字で伝える書き方のコツ
志望動機を200字で伝える際は、志望理由を1つに絞り、分かりやすい表現にするのが大事です。ここでは、志望動機を200字で伝えるコツを解説するので、選考通過に向けて参考にしてください。
1.志望理由は1つに絞る
志望動機で伝える志望理由は、1つに絞るようにしましょう。伝えたい内容が複数ある場合も、1つに絞るのが大事です。
志望理由をいくつも伝えようとすると、200字ではおさめることができません。また、話の内容が複雑になり、言いたいことが分からなくなります。
200字の志望動機は短いため、志望理由は1つに絞って明確に伝えるのが内定獲得のコツです。
2.具体例を短くする
志望動機で伝える具体例やエピソードは、端的にまとめることを意識しましょう。200字では表現できる内容が少ないので、要点だけ伝えるのがコツです。
詳しい内容については面接で伝えましょう。内容が伝わらないと書類選考を突破できないため、長々と伝えないように意識してください。
3.接続詞をなくす
200字の志望動機にまとめるためには、接続詞をなくすことも大切です。なくても伝わる接続詞は省き、志望理由を伝えるために文字数を使いましょう。
たとえば、「そんなとき」「したがって」のような接続詞は、なくても意味が伝わるケースが多くあります。文字数が多いと感じたら、余分な接続詞がないかをチェックしてみてください。
就職エージェントに相談すると、履歴書やエントリーシートの文章を添削してもらえます。自分の文章に自信がもてない方は、相談してみるのも1つの手です。
4.冗長な表現を避ける
冗長な表現をなくし、言い換えられる言葉は短く言い換えましょう。少しでも文字数を減らしていくことが、200字で志望動機をまとめるためのコツです。
たとえば、「考えるようになりました」は「考えました」と言い換えられます。また、「解決することができました」は、「解決しました」のように言い換えられます。
「△△すること」のように、無意識に冗長な表現になっている場合もあるので、注意深くチェックしてみてください。
5.「〜だ」「~である」に置き換える
文字数を減らすために、「だ」「である」調に置き換えることもおすすめです。ですます調に比べて、短い文字数で内容を伝えられます。
一般的にはですます調を使うことが基本ですが、である調でも問題ありません。文字数が厳しく感じたら、語尾の調整も意識してみてください。
就活において「ですます調」「である調」どちらが適切かは、「履歴書は『ですます』『である』のどっちがいい?使い分けのコツを解説」の記事で解説しています。
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志望動機の文字数を200字に指定された場合の許容範囲
志望動機に文字数指定がある場合は、字数が少な過ぎても、オーバーし過ぎてもいけません。200字以内、200字程度で指定された場合の文字数の許容範囲を解説します。
200字以内の場合は180~200字
200字「以内」と指定されている場合、絶対に指定文字数をオーバーしてはいけません。文字数の指定に対して、少な過ぎても志望度が低く見られてしまうため、180~200字で収めるようにしましょう。
200字程度の場合は180~220字
200字「程度」の場合は、200字を超えても問題ありません。ただし、220字を超えると指示に対して多い印象を受けるため気をつけましょう。
文字数別の志望動機の例文については「志望動機を履歴書(新卒用)に書く方法!魅力の伝え方も例文つきで紹介」の記事で紹介しているので、選考通過に向けて参考にしてください。
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200字の志望動機から企業が見ているポイント
志望動機で企業が見るところは、字数指定に関係なく「読みやすさ・分かりやすさ」「熱意はあるか」「人柄や適性が自社にマッチしているか」の3つです。200字の場合はこれらをより簡潔にまとめる必要があります。
読みやすさ・分かりやすさ
採用担当の目に留まるには、読みやすく分かりやすい文章になっていることが大前提です。何通ものESや履歴書を目に通す人事にとって、読みやすく分かりやすい文章でないと応募者に興味を持ちづらいでしょう。
読みやすく分かりやすい文章とは、「結論から述べられていること」「簡潔であること(一文を長くしない)」などが挙げられます。相手に伝わる文章を書くうえでの基本になるので心掛けましょう。
人柄や適性
人柄や適性が自社にマッチしているかも採用担当が志望動機で見るポイントです。どんなに読みやすく分かりやすい文章でも、人柄や適性が自社にマッチしていないと思われたら不採用につながる可能性は高くなります。
人柄や適性が自社にマッチしていると思ってもらうには、企業がどんな人物を欲しいと思っているかを理解している必要があります。そのうえで、企業が求める人物像や業務を通して実現できることにマッチするような「やりたいこと(就活の軸)」を述べましょう。
熱意
最後に大事なのは、熱意です。人柄や適性のマッチに加え、熱意が見られるとより活躍してくれそう、長く働いてもらえそうと印象付けられるので、採用の可能性を高められます。
熱意があるかは、志望動機の「やりたいことの理由」の部分で判断できます。やりたいことのモチベーションはどこにあるのかを明確にし、なぜやりたいのかに説得力をもたせるようにしましょう。
志望動機で企業が見ているポイントについては「志望動機の書き方のコツを例文付きで解説!企業に響くポイントを押さえよう」の記事で解説しているので、内定を獲得したい方は参考にしてください。
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200字の志望動機を書く前に準備しておくこと
新卒者が志望動機を200字に簡潔に収めるには、念入りな下準備が不可欠です。まずは、履歴書を書く前に企業研究や自己分析を行い、「仕事を通じて何をしたいのか」を明確にしておきましょう。
以下、それぞれの項目について詳しく説明します。各項目について考える際は、メモをしながら書き出していくのがおすすめです。
1.自己分析
まず、過去の経験を洗い出して、自分自身の大切にしている価値観と向き合いましょう。「自分は何に興味があるのか」「自分は何をしたいのか」「自分は何を大切に考えているのか」などを明らかにしていくうちに、自分自身が仕事でどのようなことを成し遂げたいのかが分かってきます。
次に「自分の成し遂げたいことを叶えるために、企業に何を求めるか」を絞り込みましょう。それこそが、あなたが就活をするうえで企業を選ぶ軸となるはずです。自己分析をせずに就活を進めても、志望動機の内容がぼやけてしまいます。人事担当者の心に響くアピールをするため、まずは自分自身を知ることから始めましょう。
自己分析の具体的なやり方は、「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」の記事で紹介しています。自分に合う企業を見極めて就活を成功させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
2.業界研究
志望動機作成には、業界研究を行い、業界について深く知ることも大切です。業界について理解を深めることで、どのような部分を魅力に感じたかが明確になるでしょう。
また、業界研究で業界同士を比較することにより、その業界ならではの魅力も見つけられます。志望動機では、「なぜその業界を選んだのか」が重要になるので、業界研究を行い整理しておきましょう。
業界研究の実施方法については、「業界研究のやり方は?効率的に進めるコツや行う目的を解説」の記事を参考にしてください。
3.企業研究
企業研究を行い、志望企業の特徴や強み、魅力を整理しておくことも大切です。ほかの企業ではなく、なぜ志望企業がよいのかを明確にしてください。
どの企業にもあてはまってしまう内容では、「どこでもいいと考えている」「志望度が高くない」などと思われてしまいます。ほかの企業と比べて、「なぜこの企業を選んだか」が明確になっているほど、志望動機が評価されて内定につながるでしょう。
企業研究は企業のWebサイトを見たり、会社説明会に参加したりすることで実施できます。また、OB・OG訪問を行えば、内定者がどのような志望動機を伝えたかを聞けるので、選考通過に向けて参考になるでしょう。
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【業界別】200字の志望動機例文4選
200字の志望動機の例文を業界別にご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
銀行
地域の企業を金融面から支えて、地元の発展をサポートしていきたいです。
△△出身の私は、幼いころから毎年のように△△祭に参加し、地域が賑わう雰囲気が好きでした。大人になってから、地域の行事や活性化には地元企業の参加が不可欠であることを学び、自分が生まれ育った△△(地域)の発展に貢献したいと考えるようになりました。
入行後には、地元企業が抱える問題や夢の実現に向けた的確な支援を行い、地域や貴行とともに大きく成長していきたいと考えております。
メーカー
災害に強い家を消費者に提供することで、安心した住環境を提供する一助になりたいです。東日本大震災による被害を受けた地元で、家屋の倒壊度の違いに興味を持ったのがきっかけです。
家屋の倒壊で町が過疎化していくなか、災害に強い住宅設計ができれば町は活性化し続けることができたのかもしれないと思いました。私は、貴社での住宅販売職を通じて、家族が幸せに暮らしていける家を提供したいと考えています。
コンサル
成長が著しく早い業界で、多くの組織の問題解決をしたいと考えています。
私は△△のインターンを2年間経験し、社内の問題解決のための情報収集や分析、解決策の提示などを経験しました。結果、組織の売上拡大や成長率の変化を目にしてやりがいを感じたことで、多くの組織の問題解決をするコンサルタントとして働きたいと考えるようになりました。
今後もスキルを磨く努力を怠らず、いち早く社会に貢献できる人材に成長したいと考えております。
公務員
私は、△△市の子育て環境の整備に関わりたいと思い、公務員を志望しました。
子育て支援に興味を持ったのは、学生時代に子ども支援のボランティアに参加したのがきっかけです。そこで、支援を必要とする人の多さや、働きながら子育てをすることの難しさを目の当たりにし、子育て支援を行うことへの重要性を学びました。
このような環境で、私は持ち前の「チャレンジ精神」を活かし、誰もが安心して子育てをできる街を作っていきたいと考えています。
公務員を志望している方は、「公務員になりたい理由の書き方は?考える際のポイントや例文を解説」の記事も併せてご覧ください。
また、「就活の志望動機はどう作る?基本的な構成や例文を解説」や「志望動機が肝心!就職活動のポイント」の記事では就活における志望動機について解説しています。志望動機は企業が特に気になる内容なので、相手に伝わりやすい文章で書くことが大切です。書き方に自信がない方は、今のうちに要点を押さえておきましょう。
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志望動機を200字でまとめてアピールしたいあなたへ
「志望動機を200字でまとめられない」「この志望動機で選考通過や内定獲得ができるか分からない」などと悩む就活生は、就職エージェントのキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットは就活生のあらゆる悩みに寄り添い、志望動機の考え方や伝え方などもしっかりとサポートします。
志望動機は選考通過や内定獲得に向けて重要な項目であり、プロのサポートを受けて内容を考えることが大切です。キャリアチケットのアドバイザーと一緒に志望動機を考え、内定獲得を実現しましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。