ルート営業の志望動機で知っておきたい書き方のコツと4つの例文

このページのまとめ

  • ルート営業とは既存顧客との信頼関係を築きつつ必要に応じて提案する仕事
  • ルート営業にはニーズを引き出す能力やメンタルの強さが求められる
  • ルート営業の志望動機は企業や職種を選んだ理由を明確に伝えることが重要

ルート営業の志望動機で知っておきたい書き方のコツと4つの例文のイメージ

ルート営業に興味があるけれど「志望動機の書き方って?」「そもそもどんな仕事なのだろう」と悩んでいる就活生は多いでしょう。ルート営業は継続的に顧客と関わる仕事です。数ある営業職のなかで、なぜルート営業なのかを志望動機で表現しましょう。
この記事では、ルート営業の仕事内容や必要なスキル、志望動機を作成する際のコツや例文などを解説します。新卒でルート営業を目指すなら、正しい知識を持って就活に臨みましょう。

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目 次

ルート営業の仕事内容

ルート営業の仕事内容は主に、既存の顧客を定期的に巡回しながら、アフターフォローや必要な提案を行って取り引きします。反対に、新規営業とは、契約のない企業や個人に対して飛び込みで営業に行くことです。新規営業と比べて開拓する必要がなく、「既存の顧客が取り引き相手だから楽」「巡回して必要なら注文を聞けばいい」と考えているなら、改めたほうがよいでしょう。

既存の顧客だからこそ、今までの信頼関係を大事にしていくことが求められます。取り引きも、相手から求められたら応じればいい訳ではなく、挨拶や雑談を通してニーズを汲み取り提案していかなければ売り上げは上がりません。日中は顧客への訪問がメインですが、会社に帰ってからは事務作業も発生します。営業事務がいる場合は別ですが、企業によっては事務作業が多い場合も。また、顧客が店舗の場合は、自社の商品が売れるようイベントの設営やPOP作成、ディスプレイなど販売促進を手伝うケースもあるでしょう。

このように、仕事内容は取引先によっても変わります。気になる企業のルート営業の仕事をしっかり把握して、応募するようにしてください。

他の営業職の仕事内容を知りたい方は、「就活前に知っておきたい!業種ごとの仕事内容」を参考にするとよいでしょう。

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ルート営業に求められるスキルや人物像

ルート営業は、単に営業をするだけではありません。求められるスキルや人物について、事前に押さえておくべきポイントを4つ紹介します。

自分の性格や能力に合っているかをしっかり見極めましょう。

相手のニーズを引き出すコミュニケーション能力

新規、ルート問わず営業職に必要なスキルとして、コミュニケーション能力が挙げられますが、なかでもヒアリング力が最も重要視されると考えられます。何気ない会話にも悩みや課題が隠れている場合があるので、相手の話をよく聞いておきましょう。

また、顧客の注文に応えるだけでなく、相手が気付いてないニーズに気づき、うまく自社の商品やサービスを提案していく必要があります。

ルート営業は新規開拓をしない分、どのような人が相手でも定期的にコミュニケーションを取り、よい関係を継続することが大切です。

相手の課題や自社製品の問題点を分析する力

「顧客に今必要なのは何か」「なぜ自社製品より他社のほうが売れているのか」などを分析する力も必要なスキルです。顧客の課題に対し、ヒアリングとデータの両方からアプローチすれば、新しい突破口を見つけられたり、違った課題があぶり出されたりする場合もあるでしょう。

また、「自社の現状や今後の市場の売れ行きはどうか」「取り引きをするために自分はどう動けばよいのか」などを分析すれば、売り上げの貢献にも繋がります。

なお、取引先に提案するには自社製品への深い理解も大切です。

主体的に売上アップやキープに貢献する力

ルート営業は、上記のスキルをもって既存顧客との関係を築き、最終的に売り上げに貢献する力が必要でしょう。既存の顧客で売り上げ予測が立てやすいため、現状の売り上げ維持は最低限求められます。

そのうえで、適切なニーズの把握や課題の分析などに忍耐強く取り組み、新規製品の契約に繋げるよう努力しなければなりません。

継続しているからと気を抜いていると、契約が打ち切られる場合もあるので、一つひとつの取引先を大切にしたり、振り返りを行ったりして、いかに次に繋げるかが重要です。

メンタルの強さ

ルート営業はメンタルの強さも求められます。信頼されて初めて本音を引き出せるので、たとえ苦手な相手であっても折れずに信頼関係を築くことが必要です。

また、新規営業と比べて新しい注文が取りにくい傾向にあり、歯がゆい思いをする場合も。そのため、メンタルを継続して安定させる必要があります。

一言で「ルート営業」といっても、求められる能力は多岐にわたります。しかし、新卒かつ未経験で、入社してすぐにすべてのスキルを身に着けるのも困難です。ルート営業に配属されたら、まずは現在の顧客との良好な関係を目標に取り組むとよいでしょう。

営業の種類別の志望動機を知りたい方は、「営業をやりたい!志望動機はスタイルを見極めて考えよう」を参考にしてみてください。

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ルート営業の志望動機を書く前に押さえるべきポイント

ルート営業職に応募する際の志望動機で、事前に押さえておくべきポイントを3つ紹介します。

なぜルート営業を志望しているのかを明確にする

何よりもまず、なぜ営業職を選び、なかでもルート営業を志望している理由を明確にしましょう。「楽そうだと思うから」など漠然とした理由なら、考え直す必要があります。

具体的な理由でなければ、たとえ書類選考は通過したとしても面接で辻褄が合わなくなったり、入社できても実際の現場を見て「イメージと違う」となったりしかねません。

志望理由を明確にするためには、「取引先と継続的な関係を築けるから」など、ルート営業の仕事内容から、やりがいを感じられそうな部分を見つけましょう。

応募先の企業や取引先を入念に研究する

企業研究を行い、なぜ同業他社でなく応募先の企業でなければならないのか、具体的な理由を考えるのが重要です。

取り扱う製品やサービスが似た会社があれば、そのなかでも応募先の秀でている点や魅力に感じる点を研究し、選んだ理由を明確にしてください。

また、応募先だけでなく、応募先と取り引きしている企業や業界まで可能な範囲で研究しておくと、「どのような仕事が発生するのか」「どのような知識が必要なのか」なども分かります。

自己分析で企業の求める人物像との共通点を把握する

自分の能力と企業の求める人物がマッチしているかどうかも重要なポイントです。新卒ならアルバイトやガクチカなどの経験から、ルート営業に活かせる点を見つけましょう。

共通点が見つかれば、「なぜこの仕事を選んだのか」「仕事を通してどのように企業に貢献できるのか」の部分にも繋げられます。もし共通点が見つけられないなら、本当はやりたい仕事でないケースや、企業研究が足りないケースが考えられるでしょう。

なお、自己分析が難しい場合は、第三者の目線でアドバイスをもらうことも大切です。これらを参考に、漠然とした状態から志望動機の作成に取りかからず、一つひとつの理由や根拠を明確にして作成しましょう。

業界研究で悩んでいる方は、「業界研究、おすすめの方法は?これから就活を始める人へ」を参考にしてください。

入社後、どのように働きたいかを加える

最後に強みを通して、自分は入社後どのように働きたいのか、どのように企業に貢献できるのかを加えます。

企業側が具体的に働くビジョンをイメージできるため、将来像を示せばミスマッチ防止にもなるでしょう。また、「志望度が高い」「仕事に対する意欲がある」という認識にも繋がります。

なお、「入社後に勉強させていただく」といった受け身な姿勢はNGです。自分から学ぶ姿勢で業務に取り組んでいくことを伝えましょう。企業の採用担当者は、自社と学生の相性や仕事に対する意欲を見ているので、これらをしっかり踏まえて作成に取りかかってください。

営業の自己PRの書き方も知りたい方は、「営業の自己PRはどうやって書く?求められるポイントや例文をご紹介」がおすすめです。

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ルート営業の志望動機を作成しよう!例文4つ

上記の「ルート営業に求められるスキルや人物像」をもとに、具体的な例文を4つ紹介します。「なぜその企業や職種を選んだのか」「具体的なストーリー」「貢献できること」を明確に記載しましょう。

コミュニケーション能力が強みの例文

貴社の「とことん聞き役に回る」というアプローチ方法に興味を持ったため志望しました。

私の強みは、コミュニケーション能力で人の意見を引き出すことです。私は大学3年生のころ、所属していたテニスサークルで副部長を任されました。人数が約50名と多いこともあり、意見の不一致が多々ありました。私はメンバーに楽しく参加して欲しいと思い、意見が分かれた際には個別に納得いくまで話を聞くよう心がけました。すると、他の人の前では言えなかったことを打ち明けてもらえるようになりました。

メンバーの本音をまとめた結果、全体的な満足度が上がり、団結力も強まり、全国大会で3位に入賞することができました。

この経験を活かし、貴社への入社が叶った際にはクライアントの満足度を高められる営業職としてより一層努力して参ります。

分析力が強みの例文

私の強みである分析力を活かせると思い志望しました。

私は高校2年生の冬まで、志望大学の判定がE判定でした。しかし、ただやみくもに勉強していたことに気づき、志望大学の最低合格ラインや配点の研究、過去問題や、問題を解く時間配分などの分析を徹底し、効率よく効果的な勉強方法に切り替えました。

半年後にはB判定まで上がり、その後も継続した結果、無事に志望大学に合格することができました。この経験から、私は分析力が身についたと自負しております。

貴社に入社後も、分析により現状把握や課題解決の糸口を見つけ、売り上げに貢献して参ります。

主体性が強みの例文

貴社の「若手にも裁量権を」という経営理念に共感したため志望しました。私の強みは、レストランでのアルバイトで3年間培った主体性です。

レストランの仕事内容は、レジ業務やお客様の誘導、食材管理など幅広い業務に携わり、リーダーを任された1年間は、店舗経営にも関わりました。

当時、流行り病の影響で客足が遠のき、赤字が続いていました。課題を解決すべく、自主的にSNSの更新や店内レイアウトの工夫、リピーター客を対象に10%オフキャンペーンを提案し、実施しました。

その結果、約3週間でリピーター客の半数が来店し、1営業日あたりの売り上げを前年比同等まで回復させることができました。

貴社でもこの経験を活かして主体的に提案し、貢献して参ります。

メンタルの強さが強みの例文

私は、一人ひとりのお客様の話を親身に聞く姿勢で営業されている貴社に感銘を受け、自分の強みである忍耐力を活かせると思い志望しました。

保険商品はお客様一人ひとりの暮らし方や将来設計、年齢や家族構成によって異なるので、すべての方に同じ商品が合うとは限らず、お客様のなかには保険に不安や心配を感じる場合もあると思います。

しかし、私の忍耐強さでじっくり話を聞いたり、心配なことがあればすぐに相談していただけたりする関係性を構築することで、不安を解消していただけると感じております。

入社後は、お客様に寄り添い最適なプランを提供できる営業として活躍し、貴社に貢献して参ります。

これらはあくまでも参考にして、自分の言葉で伝えるようにしましょう。

なお、インターンシップに応募する際の志望動機が気になる方は、「インターンシップに受かる志望動機とは?書き方のポイントを例文つきで解説」を参考にしてください。

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効果的なルート営業の志望動機を作成したいあなたへ

ルート営業の志望動機は、まず仕事内容を把握したうえで、求められる人物像やスキルが自分に合っているかが重要です。企業研究と自己分析を徹底し、自分の強みが活かせるかを見極めてください。

「ルート営業に興味があるけど、自分の経験や強みが活かせるか分からない」方は、第三者や就活エージェントに相談するのが効果的でしょう。就活の悩みをアドバイザーに相談したり、求人紹介やESの添削、面接練習といったサポートを無料で受けられたりします。

なかでも、キャリアチケットでは一人ひとりに寄り添い、志望動機の添削から面接のフォローまで無料でサポートしているので、安心して就活を進めることが可能です。

ルート営業の志望動機で失敗したくない方は、ぜひキャリアチケットを利用してみてください。

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ルート営業の志望動機の作成で悩む人によくある質問

ルート営業の志望動機の書き方で悩む人によくある質問をまとめました。

Q.ルート営業とはどんな仕事ですか?

A.ルート営業とは、既存の顧客を定期的に巡回しながら、アフターフォローや必要な提案を行う仕事です。しかし、仕事は外回り以外にもあり、営業事務がいない場合は事務作業も発生します。

また、顧客が店舗の場合は、自社の商品が売れるようイベントの設営やPOP作成、ディスプレイなど販売促進を手伝う場合もあるでしょう。

リアルな営業職の声を知りたい方は「【お仕事図鑑】営業マンに大切なのは挨拶。基本的なことですが、日々の挨拶は欠かせません!」も参考にしてください。

Q.ルート営業の強みはなんですか?

A.ルート営業の強みは、長期的に顧客との関係性が築け、顧客に合わせた必要な提案を随時行える点です。新規営業と違って新規契約は取りにくい傾向にありますが、アフターフォローや販促の応援など、継続的に顧客と関わっていきます。

時間をかけて親交を深めたり、分析と改善を重ねたりするのが得意な方はやりがいを感じやすいでしょう。

応募する業界の絞り方も知りたい方は「就活生が知っておくべき業界の種類!絞り方のコツも解説」も参考にしてください。

Q.ルート営業の志望動機のコツを教えてください

A.ルート営業の志望動機を書くには、まず求められる能力や人物像を把握することです。企業が求める人物と自分の能力がかけ離れていれば、受かる確率は低いでしょう。企業研究と自己分析を入念に行い、マッチしていると判断したら、PREP法などのテクニックを使って分かりやすい志望動機を書くよう心がけてください。

なお、自分の強みを活かして「入社後はどのように貢献していくか」というビジョンを伝えると、熱意を感じてもらいやすいでしょう。

さらに魅力的な志望動機を作成したい方は「面接官を惹き付ける志望動機とは?回答例とNG例を合わせて紹介」も参考にしてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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