このページのまとめ
- 就活の開始時期は大学3年生の3月に情報解禁、4年生の6月に採用解禁が一般的
- 就活をいつから始めるべきか悩んでいる学生は、大学3年の夏までに動き始めよう
- 自己分析や企業研究、インターンシップなどの就活準備はエントリー前に終わらせよう
就活時期が分からず動き出せない就活生も多いでしょう。一般的な企業は、経団連が定めたルールをもとに就活時期を決めています。就活ではインターンシップへの参加や企業研究など準備が多いため、スタート時期を把握することが大切です。
この記事では、2026卒の就活開始時期やスケジュール、具体的な流れをまとめています。就活準備を済ませて周囲と差をつけたい方は、ぜひ参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
- 就活の時期はいつ?理想の開始時期は大学3年生の夏
- 2026卒の就活スケジュール(開始~終了時期)
- 大学3年6~9月:サマーインターン
- 大学3年10~2月:秋冬インターン
- 大学3年3月~:エントリー・会社説明会・ES提出・筆記試験
- 大学4年6月~:面接・内々定
- 大学4年9月~:内定
- 大学4年10月~:内定式
- 企業ごとの就活時期
- 日本の大手企業のスケジュール
- 外資系企業のスケジュール
- ベンチャー企業のスケジュール
- 業界ごとの就活時期
- 公務員の就活スケジュール
- 不動産業界の就活スケジュール
- 航空業界の就活スケジュール
- 商社の就活スケジュール
- 2024卒は2024年4月時点で98.1%が内定獲得
- 就活時期の具体的な流れ
- 自己分析
- 業界研究
- 企業研究
- 職種研究
- インターンシップ
- OB・OG訪問
- エントリー
- 企業説明会
- エントリーシート・履歴書
- 筆記試験・Webテスト
- 面接
- 内定
- 就活を早く終わらせる4つのコツ
- 1.目標を立てて早めに取り組む
- 2.志望する業界や職種を絞る
- 3.エントリー数を増やして選考慣れする
- 4.就職エージェントを利用する
- 就活時期に余裕をもって準備したいあなたへ
就活の時期はいつ?理想の開始時期は大学3年生の夏
就活を始める時期は、大学3年生の夏までが理想的です。大学3年生の夏にはインターンシップが開催されるので、参加できるように準備を進めておくとよいでしょう。
内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」によると、大学3年生の7〜9月にインターンシップと呼称されるものに参加した学生は57.1%です。半数以上の学生が、大学3年生の夏ごろには就活を始めているといえます。
大学3年生の夏にインターンシップに参加するために、大学3年生の春から自己分析や企業研究、職種研究などの事前準備を行っておきましょう。夏から就活を始めて、大学3年生の3月にはエントリースタート、大学4年生の6月には選考スタートという流れで本格的に就活が進んでいきます。
ただし、外資系企業やベンチャー企業をはじめとする一部の企業では早めに選考が行われることもあるようです。就活の開始時期は早ければ早いほど、周りの就活生との差をつけられます。
就活ルールの取り決めは、2020年度以降から経団連主導から政府主導へと移行しましたが、2026年度卒の就活では現行の就活スケジュールが続くことが見込まれています。
内閣官房から出された「2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」で2026年度卒の就活についてまとめられているので、確認してみてください。
また、大手就活サイトの多くは大学3年の6月ごろに登録受付を始めるため、その時期に合わせてサマーインターンの受付をスタートする企業が増えています。大学3年の夏までには自己分析や業界研究などの就活準備を済ませ、余裕を持ってサマーインターンに参加しましょう。
近年、WebサイトやSNSの活用、ダイレクトリクルーティングなど、新卒の採用手法が多様化しています。社会情勢の影響を受け、今までと異なるスケジュールで採用を行う企業もあるようです。採用スケジュールは企業によってバラつきがあるので、行きたい業界や企業が決まっている人は早めに情報収集をして準備を進めておきましょう。
就活の時期については、「いつからはじまる?はじめるべき?大学生の就活」でも詳しく解説しています。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)
内閣官房
2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方
26卒の就活状況を見てみよう
26卒の就活状況がどのようになっているのか、アンケート結果をもとに確認してみましょう。
キャリアチケットの「2026年入社予定学生の就活状況に関する調査」によると、2024年4月末時点での就活状況は以下のような結果でした。
引用:キャリアチケット「2026年入社予定学生の就活状況に関する調査 2026年入社予定学生の就活状況についての調査:就活状況」
4月末時点で、すでに7割以上の学生が就活に向けて動き始めています。また、自己分析を行う学生は5割以上、企業研究や業界研究を行う学生は3割以上です。
就活生によっては、すでにインターンシップなどで企業と接触している場合もあるでしょう。サマーインターンシップはもちろん、長期インターンに参加している学生もいます。
一方で、まだ就活を始めていない学生は9.4%ほどでした。大学3年生になったばかりの時点で、多くの学生が就活に向けて動き出していることが分かります。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
2026卒の就活スケジュール(開始~終了時期)
ここでは、例年の就活スケジュールに基づいて2026年卒の就活スケジュールを解説します。また、採用情報の解禁前に行われるインターンシップの時期を時系列順にまとめました。就活時期の流れを知りたい方は参考にしてみてください。
大学3年6~9月:サマーインターン
大学3年の6月からは、多くの企業でサマーインターンの募集が開始されます。サマーインターンの期間は、数日間から1ヶ月を超えるものまで企業によってさまざまです。
キャリアチケットの「2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査」によると、サマーインターンに「参加したい企業が決まっている」「参加したいと思っている」と答えた学生は88.9%でした。
なお、サマーインターンへの参加希望社数は以下のとおりです。
1社:2.6%
2~4社:52.2%
5~7社:26.3%
8~10社:13.5%
11社以上:5.4%
サマーインターンは開催される企業数も多く、複数社参加したいと考えている就活生が多くいます。夏休みの時期と重なるので比較的参加しやすいでしょう。
参照元
キャリアチケット
トップページ
大学3年10~2月:秋冬インターン
夏休みのあとは秋・冬インターンが開催されます。オータムインターンとも呼ばれる秋インターンは大学がある期間に実施され、1日や週末のみといった短期プログラムが多めです。
冬インターンはウインターインターンとも呼ばれ、志望業界を絞ったうえで参加している学生が多い傾向にあります。就活解禁間近に行われるので、採用選考の一環として開催する企業が多いようです。
冬インターンについては、「冬インターンの開催時期やポイントは?夏インターンとの違いも解説!」も参考にしてください。
大学3年3月~:エントリー・会社説明会・ES提出・筆記試験
大学3年生の3月に採用情報が解禁され、春休み中にエントリーシートの提出や説明会への申し込みなどが始まります。早期に選考を行っている企業の筆記試験や先行テスト、面接を受ける人も出てくるでしょう。学校の春休み期間を利用したOB・OG訪問もピークになる時期です。
この時期は、自己分析から企業研究、エントリーシートの作成、面接対策など自分でやるべきことが多くあります。学校やアルバイトと就職活動にかける時間のバランスをうまくとりましょう。
大学4年6月~:面接・内々定
大学4年生の6月ごろから本選考が解禁となり、面接試験が始まります。面接は、一次面接から段階を踏んで複数回行われるケースが多いです。いくつもの企業を同時進行で選考に取り組むため、スケジュール管理を徹底しましょう。
オワハラに注意しよう
内々定を出す代わりに他社への応募をやめるよう企業から強要される、「オワハラ」を受ける就活生もいるようです。「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、オワハラを受けた経験のある就活生は全体の9.4%でした。およそ10人に1人がオワハラを経験していることになります。
この時期にオワハラに遭い、条件に応じられない場合は、今後も就職活動に励みたいと誠意を伝えて断りましょう。オワハラについては「知っておきたい!オワハラの意味と実態」でも詳しく解説しています。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)
大学4年9月~:内定
大学4年生の9月からは、内定を獲得した企業のなかから実際に入社する企業を選択していきます。内定の連絡が来た場合は、承諾や保留、辞退など、いかなる場合でも返答する必要があります。どの企業にするか決めきれずに返答しないことは避け、早めの連絡を心がけましょう。
大学4年10月~:内定式
内定解禁日が10月1日のため、多くの企業は10月1日以降に内定式を開催します。
また、前半の就活が落ち着いた時期には秋採用がスタートします。秋採用は、採用人数の多い大手企業やその子会社、ベンチャー企業などが「まだまだ優秀な学生を探したい」という目的で実施するようです。この時期に内定先が決まっていない学生も、秋採用の企業の選考を受けて内定を目指していきましょう。
参照元
内閣官房
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
企業ごとの就活時期
これまで全体的な就活スケジュールについて説明してきましたが、実際にいつから選考が始まるのかは企業によって異なります。この項では、企業の特徴別に就活スケジュールの違いをまとめました。スケジュール管理の参考にしてみてください。
日本の大手企業のスケジュール
大手日系企業の多くは、大学3年の6月から翌年2月にかけてインターンシップを開催します。その後、大学3年の3月からエントリーが始まり、大学4年の6月に選考が解禁されます。
基本的には政府主導の「就職・採用活動日程」に則った就活スケジュールとなっており、外資系企業やベンチャー企業と比較すると採用選考の時期がやや遅めです。
外資系企業のスケジュール
外資系企業のインターンシップも、日系企業と同様に大学3年の夏から冬にかけて開催されます。
しかし、外資系企業のインターンシップは選考に直結することが多いため、年内に内定を獲得する学生が多いようです。インターンシップで高い評価を得ると、本選考のフローが短縮されたり内定が出たりすることがあるため、外資系企業を志望する人はインターンシップへの参加がカギとなります。
外資系企業への就職を希望する学生は、「外資系企業に就職する際のポイントは?日系企業との違いも解説!」も参考にしてください。
ベンチャー企業のスケジュール
ベンチャー企業は、企業によって内定を出す時期が異なるという特徴があります。外資系企業と同様に、優秀な学生に対してインターンシップや早期選考で年内に内定を出す企業が多い一方で、大学4年の春以降に内定を出す企業もあるようです。
ベンチャー企業の採用スケジュールについては、「ベンチャー就活完全マニュアル」も参考にしてください。気になっている企業の採用スケジュールは早めに確認しておきましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
業界ごとの就活時期
ここでは、業界ごとの就活時期を解説します。
公務員の就活スケジュール
公務員は、ほかの企業と比べてスケジュールが異なる傾向にあります。国家公務員の場合は、大学4年生の4月から順に採用試験が行われます。
地方自治体は大学4年生の5月から試験が始まり、秋ごろまで続くこともあるようです。地方自治体への就職を目指す場合は、地域によって就活時期が変動するため、応募する自治体の採用情報を確認しましょう。
公務員を目指す学生は、「公務員の種類とは?主な職種や試験の難易度を一覧で分かりやすく解説」も参考にしてみてください。
不動産業界の就活スケジュール
不動産業界の就活は、経団連が発表するスケジュールどおりに行われるケースが多いです。大学3年生の3月ごろからエントリーが始まり、6月に選考が開始されます。
ただし、中小企業やベンチャー企業の場合は早めに選考を始める企業も多いため、入社したい会社の採用情報は早い段階でチェックしておきましょう。
不動産業界については「不動産業界の現況・今後の動向について」の記事で詳しく解説しているので、就活に向けて参考にしてください。
航空業界の就活スケジュール
航空業界の就活スケジュールは、大学4年生の4月ごろからエントリーが始まります。6月ごろに面接が実施され、内定が出るスケジュールです。
航空業界ならではのポイントとして、選考が進むと健康診断や体力テストを行うケースがあります。航空業界を目指す場合には、健康診断を受ける準備をしておくのもよいでしょう。
航空業界については、「航空業界の現状と今後の見通しは?特徴・職種・仕事内容・就職事情も解説」でも詳しく解説しています。
商社の就活スケジュール
商社を目指す場合には、大学3年生の夏ごろからインターンシップに向けて準備を進めておきましょう。商社は大学3年生の冬にインターンシップを行うケースが多く、早めに準備しておくと安心です。
商社によって開始時期やプログラムは違うので、内容を確認しておきましょう。また、商社同士で日程が重なる場合もあるため、志望企業のスケジュールは調べておくようにしてください。
商社の倍率はほかの業界と比べて高い傾向にあり、徹底的に準備しておくことが欠かせません。インターンシップが始まる前に、自己分析や業界研究、企業研究を行っておくとよいでしょう。
商社については「商社とは?仕事内容や事業など就活生が知るべきポイントをわかりやすく解説」でも詳しく解説しています。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
2024卒は2024年4月時点で98.1%が内定獲得
文部科学省の「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」によると、2024年に卒業予定の大学生は98.1%が内定を獲得したと発表しました。前年度よりも0.8%高く、過去最高の就職率を達成しています。
また、文系の大学生の内定率は97.9%、理系の大学生の内定率は98.8%でした。理系学生は研究や就活の両立が難しい傾向にありますが、文系学生との内定率の差は大きく開いていません。
就活に不安を抱える理系学生は、「理系就活はいつから始める?スケジュールや選択肢、就活の進め方を紹介」の記事を参考にしてください。
参照元
厚生労働省
令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
就活時期の具体的な流れ
ここでは、就活の具体的な流れを解説します。エントリー開始後は説明会や面接などが増えてスケジュールが過密になるため、時期に関係なく実施できる準備はエントリー前に終えておきましょう。
自己分析
自己分析とは、「過去の経験や考え方を客観的に分析し、自分自身の特徴を知ること」です。学生生活や部活、趣味、習い事、アルバイトなどの経験を振り返り、行動や思考の癖から長所や短所、価値観といった自分の特徴を分析しましょう。
自己分析を行うと自分に合った業界や業種が明確になり、就活の軸を定められます。就活の軸が定まると、選考を受ける企業を選びやすくなるでしょう。開始時期にこだわらず、自己分析は早いうちから進めておいてください。
また、自分について深く知ることは、採用担当者に「自分がどのような人間であるか」を伝える際にも有効です。自己分析ができていれば自己PRが具体的に作成できるうえ、面接での質問に対しても説得力のある回答ができます。
自己分析のやり方は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。
業界研究
業界研究は、業界の種類と特徴を知り、自分の志向に合う業界を見つけるために行います。興味の有無にかかわらず少しでも多くの業界について調べ、就活の選択肢を広げるのがポイントです。
どのような業界があるのかを知れば、これまで注目していなかった業界に興味が湧く場合もあります。自己分析の結果とすり合わせ、自分が働きたい業界を絞り込むとよいでしょう。
気になる業界をいくつか絞り込めたら、それぞれの業界を掘り下げて知識を深めます。業界のマーケット規模や代表的な企業、業界全体の現状や課題など、気になる業界について詳しく研究しましょう。自分がその業界に対して抱いていたイメージが正しいかどうかのすり合わせもできます。
業界研究は、「就活における業界研究のポイントや、情報源などをご紹介!」の記事を参考に進めてみてください。
企業研究
気になる業界がある程度絞り込めたら、自分が働きたい企業を決めるために企業研究を行います。「企業選びの際に重視したいことは何か」を考えながら、自分なりの企業選びの基準を定めていきましょう。
企業の公式Webサイトには、理念や社風、事業内容、会社の規模などの情報が詳しく掲載されており、応募先企業の理解を深める準備に役立ちます。
企業研究で大切なのは、企業と自分のマッチング度を確かめることです。企業が求める人物像を確認し、自分がその条件を満たしているかどうかを考えます。企業と自分がマッチしていれば、エントリーシートや面接で評価されやすくなるでしょう。
企業研究のやり方は「企業研究の目的とやり方は?簡単に情報をまとめられる方法を解説」の記事で解説しています。
職種研究
業界研究や企業研究と並行して、職種研究も進めておきましょう。世の中には数多くの職種があり、仕事内容は大きく異なります。
たとえば、メーカー業界を志望する人は、「自社製品を売り込む営業職」「新製品を提案する企画職」「新製品を生み出す研究・開発職」といったさまざまな職種のなかから自分に合った仕事を選ばなければなりません。入社後にどのような仕事がしたいのか、将来どのような自分になっていたいのかを具体的に思い描き、自分のやりたいことが実現できる職種を探しましょう。
職種研究のやり方は「就活中に絶対知るべき職種の種類!自分に合った職業を見つける方法も解説」を参考にしてください。
インターンシップ
インターンシップは、企業が学生に就業体験の機会を提供する制度です。数ヶ月単位で長期的に開催される「長期インターン」と、数日〜1ヶ月程度の短期間だけ開催される「短期インターン」があります。
インターンシップに参加するメリットは、就業体験を通じて職場の雰囲気や具体的な業務内容がわかることです。現場で活躍している先輩社員から生の声が聞けるチャンスでもあるので、積極的に参加してみましょう。
「まだ業界が絞り込めていない」「どのような仕事がしたいか決められない」という人も、業界・企業研究の一環として気軽に参加してみるのがおすすめです。人気業界や大手企業にこだわり過ぎず、興味がある業界や企業、職種について理解が深められそうなプログラムを選択するとよいでしょう。
インターンシップの参加は、大学3年生の夏ごろから始まるサマーインターンが一般的です。ただし、大学1年生や2年生も参加できるインターンはあるので探してみることをおすすめします。
インターンシップについては「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」を参考にしてください。
OB・OG訪問
OB・OG訪問とは、企業で働いている社員の方に話を聞き、企業理解を深める機会です。企業のWebサイトや企業説明会では得られない情報が聞けるため、就活準備に役立ちます。
説明会では聞きにくい内容も、OB・OG訪問では聞きやすいかもしれません。一歩踏み込んだ内容を聞くことで、企業選びの参考や選考対策に反映できるでしょう。
知り合いのOB・OGがいない場合は、大学のキャリアセンターに相談すると紹介してもらえる場合があります。OB・OG訪問専用のマッチングサービスなどもあるので、うまく活用しながら志望企業のOB・OGに話を聞いてみましょう。
OB・OG訪問については「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」でも詳しく解説しています。
エントリー
エントリーとは、志望する企業に選考に参加したいと申し込みを行うことです。就活サイトや企業のWebサイトからエントリーができます。
エントリーを希望する就活生が多い場合、募集を締め切ってしまう企業もあるので気をつけましょう。志望企業のエントリー開始時期を確認し、すぐに申し込みをするのが大切です。
また、就活では「プレエントリー」と「本エントリー」の2種類があるので覚えておきましょう。プレエントリーとは、選考に参加したいと意思表示することです。エントリー開始前に登録しておくことで、企業情報やエントリー開始などを教えてもらえます。
選考に参加したい場合には、本エントリーの申し込みが必要です。志望企業は忘れずに本エントリーまで行うようにしましょう。
「プレエントリー」と「本エントリー」の違いやエントリーの仕方については、「プレエントリーに適した数はどのくらい?エントリーとの違いや注意点も解説」で解説しています。
企業説明会
企業説明会には、1つの企業が開催する「単独説明会」と、複数の企業が参加する「合同説明会」の2種類があります。
単独説明会は定員制で、採用選考にプレエントリーすることで参加が可能です。事業内容や経営理念といった詳細な情報が得られるだけでなく、企業のWebサイトで調べてもわからないことがあれば、社員に直接質問ができます。
企業説明会で得た情報は、履歴書やエントリーシートを作成する際にも役立つでしょう。単独説明会は採用選考の一環として開催している企業が多く、企業によっては採用選考の必須条件としていることもあります。面接や筆記試験が実施されることもあるので、参加する際には心の準備をしておきましょう。
一方で、合同説明会には多くの企業が参加するため、複数企業の情報を効率的に得られるというメリットがあります。企業の絞り込みや業界・企業研究に役立つので、機会があればぜひ参加しましょう。
企業説明会については「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」も参考にしてください。
エントリーシート・履歴書
エントリーシート(ES)や履歴書は、就活で企業に提出する大切な書類です。書類選考はエントリーシートの経歴や学歴、志望動機、自己PRなどの情報をもとに行われます。
そのため、どれだけ優れた能力を持つ就活生でも、エントリーシートや履歴書で上手に自分をアピールできなければ面接試験に進めない可能性があるでしょう。エントリーシートや履歴書を書く際は、採用担当者の目を引く内容になるよう、仕事への意欲を全面にアピールしてください。
特に大切な項目は、「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」の3つです。この3項目はどの企業でも聞かれる可能性がある質問なので、自分の強みとなるエピソードを準備しておきましょう。エピソードと結論を関連付けて伝えることで、採用担当者へ効果的にアピールできます。
インターンシップや企業説明会が始まると忙しくなるため、エントリーシートと履歴書に書く内容は、自己分析や業界・企業研究がある程度進んだ段階で少しずつ準備しておくのがおすすめです。
エントリーシートと履歴書の書き方は、「エントリーシートと履歴書の違いは?それぞれの項目や書き方を解説」を参考にしてください。
筆記試験・Webテスト
企業によっては、書類選考の後に筆記試験を実施している場合もあります。試験の内容は、国語や数学などの学力試験や小論文、一般常識問題、時事問題、適性検査などさまざまです。
筆記試験やWebテストで高得点獲得を目指すために、あらかじめ準備しておきましょう。市販のテキストを使って問題を解くのがおすすめです。
試験対策を怠ると、面接試験までたどり着けない可能性があります。特に、大手企業や人気企業では、応募者をふるいにかけるために筆記試験を実施することもあるようです。
筆記試験やWebテストの対策については「就活のテスト対策を始めよう!適性検査の基礎知識」を参考にしてください。
面接
書類選考や筆記試験を通過したら、次は面接です。面接官との1対1形式のほか、集団面接やグループディスカッションなど、企業によって面接の形式は異なります。
また、面接を複数回実施し、段階に応じて人事担当者や会社役員などさまざまな役職の社員と会話をすることもあるようです。どの形式の面接でも自分を十分にアピールできるよう、面接で聞かれそうな質問の答えをあらかじめ準備しておきましょう。
面接時の態度は、採用試験において重要な評価ポイントの一つです。面接官は、会話の内容だけでなく声の大きさや表情の明るさにも注目しています。
はっきりと自分の意見が言えなかったり表情が暗くなってしまったりすると、面接官にマイナスのイメージを与えてしまう可能性もあります。事前に面接の練習をして、面接官に好印象を与えましょう。
面接の練習は、就活エージェントなどを利用して模擬面接を実施するのがおすすめです。面接対策・準備については「就活の面接対策で必要なことは?よく聞かれる質問と対策法も解説」でも詳しく解説しています。
内定
内定式で企業から内定証書を受け取り、学生が入社承諾書を提出すれば正式に採用となります。10月1日以前に採用試験に合格した場合は、内定ではなく内々定という扱いになるのが一般的です。
内々定とは、「内定を出す」という企業からの約束のこと。
厚生労働省の資料「2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」によると、企業が学生へ正式に内定を出せる日付は「卒業・修了年度の10月1日以降」と定められています。そのため、10月1日以前に内定通知を受け取った合格者は、正式な契約は結ばれていないものの「内々定」として企業と約束をしている形になります。
内定と内々定については、「『内定』『内々定』は何が違う?内定辞退や取り消しになる例について解説」を参考にしてください。
参照元
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議
2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
就活を早く終わらせる4つのコツ
長く就活を続けていると、「なかなか内定がもらえず就活に疲れてしまった」「早く就活を終わらせて残りの学生生活を満喫したい」と悩み始める人も多いようです。ここでは、就活を早く終わらせるコツを解説します。
1.目標を立てて早めに取り組む
就活を早く終わらせるためには、「□月までに内定をもらう」「□社から内定をもらう」などの目標を立てましょう。具体的な目標を設定すれば、就活の長期化から来る中だるみやモチベーションの低下を防げます。
就活では、入社後の目標や5年後の目標など、未来をどのように見据えているか聞かれる場合が多いです。未来の目標を立てると同時に、就活の目標も立てるとよいでしょう。
2.志望する業界や職種を絞る
自己分析を念入りに行い、業界や職種を絞り込んでから就活を始めましょう。多業種・多職種を志望しているとスケジュールが過密になり、就活がスムーズに進まないことがあります。
また、志望する業界や職種が絞れていないと業界研究や職種研究に時間をかけられず、エントリーシートや面接でよい回答ができなくなることもあるでしょう。志望する業界や職種を絞り、業界研究や職種研究を重点的に行ってください。
3.エントリー数を増やして選考慣れする
選考時期が早い企業を何社か受けてみて、採用選考に慣れておくのも一つの手段です。特に、面接は回数を重ねるほど緊張しづらくなるので、余裕を持って面接に挑めるはず。
また、「実際に採用選考を受けてみたら自分にマッチしていそうな企業だった」と、思わぬ出会いにつながる可能性もあります。
就活で何社エントリーするのが適切かわからない人は、「エントリー数の平均はどのくらい?適切な数を知っておこう」を参考にしてください。
4.就職エージェントを利用する
就職エージェントは、専門のアドバイザーが内定獲得までのサポートをしてくれるサービスです。面談内容をもとに自分に合った企業を紹介してくれるだけでなく、自己分析のサポートやエントリーシートの作成支援、面接対策など、選考に備えた事前準備についてもアドバイスをしてもらえます。
自分だけで就活を進めることに限界を感じた人や就活の悩みや不安がある人は、ぜひ活用してみましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
就活時期に余裕をもって準備したいあなたへ
就活時期は業界や企業によって異なりますが、経団連が定めたスケジュールに沿って進めるケースが一般的です。基本的には、以下のスケジュールに沿って行われます。
・大学3年6~9月:サマーインターン
・大学3年10~2月:秋冬インターン
・大学3年3月~:エントリー・会社説明会・ES提出・筆記試験
・大学4年6月~:面接・内々定
・大学4年9月~:内定
・大学4年10月~:内定式
就活時期は早ければ早いほど準備を進めやすく、ほかの就活生との差を広げられます。
一方で、「就活の開始時期が遅れてしまった」「1人で就活を進められるか不安」と悩む学生も多いでしょう。そのようなときは、就職エージェントの「キャリアチケット」にご相談ください。
キャリアチケットでは、就活をスムーズに進めるための自己分析のお手伝いをはじめ、エントリーシートや履歴書などの応募書類の添削を行います。また、就職活動の悩みや不安をプロのキャリアアドバイザーがアドバイスいたします。
1人で就活を進めていけるか不安な方は、下のボタンから登録してみてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。