志望動機として「社員の人柄のよさ」は適切?書き方の3ステップや例文を紹介

このページのまとめ

  • 社員の人柄を志望動機にしても問題ないが、マイナス評価になる可能性はある
  • 志望動機として社員の人柄を挙げる場合「説得力」が重要
  • 長期インターンやOB/OG訪問の具体的なエピソードを伝える

志望動機として「社員の人柄のよさ」は適切?書き方の3ステップや例文を紹介のイメージ

就活生のなかには「社員の人柄をテーマに志望動機を書きたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。社員の人柄をテーマにした志望動機で採用担当者からの高評価を得るには、説得力が重要です。

この記事では、社員の人柄をテーマにした志望動機の評価や、高印象につながる志望動機の書き方、参考になる例文やNG例を紹介します。最後まで読めば、採用担当者に熱意が伝わる説得力の高い志望動機を書くコツが分かるでしょう。

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目 次

志望動機で社員の人柄を挙げるのはNG?リスクを解説

「社員の人柄のよさ」は、就活で企業に伝える志望動機として、定番の回答といえます。ただし、採用担当者からマイナスの印象を持たれるリスクやデメリットがあるのも事実です。

ここでは、志望動機として社員の人柄のよさを伝えることの意味やリスクを解説します。選考通過につながる志望動機を仕上げるためにも、まずは基本情報を把握しましょう。

社員の人柄は志望動機の定番だがデメリットもある

志望動機として「社員の人柄に惹かれた」と伝えること自体は問題ありません。実際、多くの就活生が企業説明会やインターンシップのなかで社員の方々の人柄に魅力を感じ、その旨を志望動機として挙げています。

また、社員の人柄に関する志望動機は、ほかのライバルと差別化しやすいのも特徴です。オリジナルの内容を作成しやすいテーマであるため、社員の人柄を志望動機にしようと考える就活生も少なくありません。

しかし、多くの就活生から多用される社員の人柄に関する志望動機は、履歴書やESに目を通す採用担当者からの評価があまり高くない傾向にあります。もちろん、評価基準は企業や担当者の考え方によるため一概にはいえませんが、場合によっては選考通過の妨げになる可能性もあるでしょう。

なお、志望動機のテーマが悪いわけではなく、説得力や根拠が不足していることがおもな原因です。実際「社員の人柄に惹かれた」といったテーマの志望動機を提出して、選考を通過した学生もいるので、担当者を納得させられる内容を意識して文章を作成しましょう。

志望動機の基本的な書き方を知りたい人は「就活の志望動機でアピールするコツは?企業に評価される例文9選を紹介」もあわせてご確認ください。

志望動機で社員の人柄のよさを伝えるリスク

「社員の人柄のよさ」をテーマにした志望動機には、就活生にとってリスクとなるポイントが存在します。なぜなら、社員個人の人柄は企業の魅力とは直接的に関係がなく、必ずしも魅力を感じた社員と一緒に働けるわけではないため、志望動機としての根拠に欠けるからです。

ここからは、志望動機で社員の人柄のよさを伝えるリスクを具体的に解説します。

社員の人柄と企業の魅力は直結しない

社員の人柄のよさと企業の魅力は、直接的に関係がありません。たとえ、勤めている社員個人の人柄がよくても、社内の人間関係のよさや働きやすさの証明にはならないため、企業に対する志望動機としては、説得力に欠けるでしょう。

また、魅力的な人柄を持つ社員が働いていることは事実かもしれませんが、すべての社員の人柄がよいとは限りません。就活において、社員全員と接する機会はほとんどないため、安直に社員の人柄のよさにフォーカスしてしまうと、採用担当者に違和感を与える可能性もあります。

もちろん、社員の人柄が企業の魅力に含まれないわけではありませんが、選考を通過するためには、誰がみても納得できる内容の志望動機にする必要があるでしょう。

必ずしも魅力を感じた社員と一緒に働けるわけではない

社員の人柄のよさを伝える志望動機のリスクとして、必ずしも魅力を感じた社員と一緒に働けるわけではない点が挙げられます。人柄に惹かれた社員と直接的な接点がなければ、実質的に志望する理由が見当たらないといった状況に陥りかねません。

特に、複数の勤務先のあるグループ会社や部署が細かく分かれている大企業の場合、憧れの社員と一緒に働ける可能性は下がります。中小やベンチャー企業であれば、同じ職場で働ける可能性もありますが、それでも100%ではないため、企業を志望する理由としては説得力に欠ける印象が強いでしょう。

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社員の人柄のよさを志望動機にした際の担当者の評価

「社員の人柄に惹かれた」という志望動機を提出すると、採用担当者からありきたりな印象や説得力に欠ける内容と判断される可能性があります。また、就活準備不足や志望度が低いと評価され、選考を通過できない原因になりかねません。

ここからは、社員の人柄のよさを志望動機にした場合、企業からどのような評価を得られるのか詳しく解説します。選考通過につながる志望動機を仕上げるためにも、採用担当者に悪印象を与えてしまう理由を把握しておきましょう。

ありきたりな印象

社員の人柄に関する志望動機は、就活生のなかで定番のテーマとして長年使われています。そのため、数々の志望動機をみてきた採用担当者からすると、「また社員の人柄か…」というありきたりな印象になりやすいです。

また、ほとんどの就活生が魅力を感じた社員の具体的な人柄や、シチュエーションを明確に伝えられていない点も低評価につながる要因といえます。

「ライバルとは違うオリジナルの内容にしたい」と考え、社員の人柄をテーマにした志望動機を作成した結果、逆に差別化しづらくなる可能性もあることを覚えておきましょう。

説得力に欠ける印象

社員の人柄に関する志望動機は、企業訪問や説明会、インターンシップなどに参加し、社員と関わった経験のある就活生なら誰にでも作成できます。その書きやすさは、就活生にとって大きなメリットですが、採用担当者の立場で考えると「誰でも楽に書ける内容で妥協しているのでは」という印象につながりやすいです。

「社員の人柄に惹かれた」といった内容の志望動機を読んだ採用担当者は当然、その背景や根拠が気になります。仮に、多くの社員と接したわけでもないのに、人柄を志望動機に選んでしまった場合、「説得力がない」というマイナスの評価を下されてしまい、選考を通過できない原因になりかねません。

そもそも、就活生が関わる社員は限られており、あたかも社員全体の人柄を知っているかのような内容を書いてしまうと、採用担当者に違和感を与えてしまいます。また、就活生に接する社員は自社に興味を持ってもらえるよう親切に接するため、本当の意味で人柄を知っているとも言い切れません。

したがって、社員の人柄をテーマに志望動機を書く場合、担当者が納得できる具体的なエピソードや経験は必須といえます。

志望度や労働意欲が低い印象

志望動機として社員の人柄だけにフォーカスすると「会社の業務内容や提供している商品やサービスには興味がないのかな」といった印象を与えかねません。その結果、志望度が低いと判断されてしまうと、選考を通過できる確率も下がってしまうでしょう。

もちろん、一緒に働く人や社内の人間関係も重要な要素ではありますが、就職活動はあなたの働く場所となる企業を探すためのものです。「志望動機=社員ではなく企業を選んでいる理由」という本質を忘れず、企業の魅力や特徴にも触れるよう心がけましょう。

評価される志望動機の特徴や作り方を知りたい人は「入社したい理由を明確に!評価される志望動機の作り方」もあわせてご確認ください。

就活準備を怠っている印象

志望動機として社員の人柄のよさを伝える場合、採用担当者の考え方次第では「企業分析を怠っているから業務や商品について書けないのでは」と疑われるケースもあります。当然、企業分析を含む就活準備を怠っていると判断されれば、志望度や熱意が低いと判断されかねません。

企業理念や業務内容、ビジョンなどについて具体的に触れている志望動機と比較して、社員の人柄だけにフォーカスしたものは、どうしても抽象的な印象が強くなります。

妥協や手抜きといったマイナスの印象を避けるためにも、企業分析などの就活準備を念入りにおこなったうえで、リサーチした内容を社員の人柄と結びつけることが大切です。

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社員の人柄をテーマにした志望動機を書く際の準備4選

社員の人柄がテーマの志望動機で選考を通過するためには、できるだけ多くの社員と交流を深める必要があります。具体的には、インターンシップや企業説明会など、社員と交流できる場に積極的に参加することが重要です。

ここからは、社員の人柄をテーマにした志望動機を、説得力のある内容に仕上げるための4つの準備を紹介します。

1.長期インターンシップに参加する

志望動機の説得力を高めたいのであれば、実務を通して多くの社員と関われる長期インターンシップに参加するのがおすすめです。1ヶ月以上継続して参加する長期インターンシップであれば、社員と接する時間が長いため、志望動機の説得力も高まります。

また、長期インターンシップでは、職業体験を通して職場の雰囲気や業務内容を知れるのもメリットです。実体験をベースに企業分析を進められるため、志望動機で伝えるアピールポイントやエピソード作りにも役立つでしょう。

長期インターンシップの特徴や探し方を知りたい人は「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」もあわせてチェックしてください。

2.企業説明会や短期インターンシップに参加する

社員との接点を増やすために、企業説明会や短期インターンシップへ参加するのもよいでしょう。最短1日で完結するプログラムも多いため、忙しい学生でも参加しやすいのがメリットです。

ただし、交流できる社員の数が限られ、期間も短い企業説明会や短期インターンシップのエピソードは、説得力に欠けてしまう可能性があります。ただ参加するだけでなく、こちらから積極的に話かけたり、質問したりしてできるだけ多くの社員とつながりを作るように意識しましょう。

企業説明会の参加メリットや方法を知りたい人は「企業説明会への参加方法は?参加のメリットやマナーを解説」もあわせてご確認ください。

3.OBやOGから話を聞く

社員の人柄をテーマにした志望動機を書く際の準備として、OBやOGから話を聞くのもおすすめです。OBやOGを訪問して、実際に働いている社員からみた社内の雰囲気や環境を知っておくと、より内容の濃い志望動機に仕上がります。

ただし、あくまでも人から聞いた話なので、それだけで志望動機を作成するのは不十分です。選考突破につながる説得力の高い志望動機を仕上げるためにも、あなたの実体験を裏付ける補足として活用しましょう。

OBやOGを訪問するメリットや、聞いておくべき質問について詳しく知りたい人は「就活におけるOB・OG訪問の役割とは?しておくべき質問やマナーも解説」もあわせてチェックしてください。

4.企業分析と自己分析も入念に行う

社員の人柄をテーマにした志望動機を書く際にも、企業分析や自己分析などの就活準備は欠かせません。企業分析が不足していると、社員の人柄が企業の魅力に結びつかず、志望動機として不十分な内容になってしまう可能性があります。

また、説得力のある志望動機を仕上げるには、自分がどういった価値観を持っており、どのように考えた結果、社員の人柄に惹かれたのかといった思考プロセスを伝えることも重要です。そのためには、自己分析によって自分の性格や価値観を正しく把握する必要があります。

企業分析や自己分析といった準備は、就活の基礎です。書類選考や面接を通過し、内定を獲得するために欠かせない作業なので、余裕を持ってできるだけ早期から取りかかりましょう。

自己分析のやり方や注意点を知りたい人は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」もあわせてご確認ください。

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社員の人柄をテーマにした志望動機の考え方5選

志望動機として社員の人柄のよさを伝える際には、魅力を感じた理由や状況を明確にしたうえで、説得力のある内容に仕上げることが大切です。

ここからは、社員の人柄をテーマにした志望動機の考え方を解説します。紹介する5つのポイントを参考にして、採用担当者に納得してもらえる志望動機を完成させましょう。

1.社員の人柄を志望動機に選んだ理由を深掘りする

社員の人柄をテーマにした志望動機を考える際は、選んだ理由を深掘りすることが大切です。なぜ自分は社員の人柄を重視するのか、自問自答を繰り返し、明確な理由を見つけましょう。

社員の人柄を重視する理由を言語化し、志望動機に落とし込めれば、説得力が高まります。自分のなかで理由がはっきりしていれば、文章もまとめやすくなるため、志望動機も書きやすくなるはずです。

選考通過につながる質の高い志望動機をスムーズに完成させるためにも、まずは自分の気持ちを明確にしましょう。

2.魅力を感じた人柄を具体的に言語化する

志望動機として社員に人柄にフォーカスした理由だけでなく、魅力を感じた内容を具体的に伝えることも重要です。

志望動機として社員の人柄のよさを挙げているのにもかかわらず、「優しい」や「明るい」など抽象的な内容を伝えても説得力がありません。場合によっては「志望動機を真剣に考えていない」「入社意欲が低い」といったマイナス評価につながる可能性もあります。

書類選考や面接では、就活生の熱意が重視されるため、意欲が伝わるような内容の志望動機を伝えるべきです。だからこそ「緊張している私を気遣って、親切に接してくださった優しさ」など、魅力を感じた人柄を具体的に言語化しましょう。

3.社員の人柄に惹かれた際の状況を明確に伝える

志望動機を考えるにあたって、社員の人柄に惹かれた際の状況を明確に伝えるように意識してください。

そのためには、社員の方と接した際の具体的な状況を思い返し、情報を整理する必要があります。具体的には、以下のような「5W1H」に沿って、社員の人柄に惹かれたときの状況をまとめましょう。

・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・What(何を)
・Why(なぜ)
・How(どのように)

なお、情報を整理する段階では、文章のつながりなどは意識せず、できるだけ詳しく書き出すことが大切です。その後、必要な情報をピックアップして志望動機としてまとめてください。

採用担当者が当時の状況や光景を具体的にイメージできるような文章を意識して、選考で高評価が期待できる志望動機を完成させましょう。

4.社員の人柄を社風や社内の雰囲気に言い換える

複数の社員の人柄に惹かれた場合は、志望動機を社風や社内の雰囲気に言い換えると説得力が上がります。そもそも、志望動機とは企業に対してアピールするものなので、1人の社員にフォーカスし過ぎた内容は不適切です。

しかし、基本的に就活生が関わる社員は限られているので、社員全員の人柄を軸にしても説得力がありません。その対策として、社員全体の人柄を社風や社内の雰囲気に言い換えることで、採用担当者からみて違和感のない志望動機に仕上げやすくなります。

社風や社内の雰囲気を表す代表的な例として、社員の方にお世話になった経験や魅力的に感じたエピソードを紹介し、説得力とオリジナリティを兼ね備えた質の高い志望動機を目指しましょう。

5.事業内容や企業理念などほかの要素も加える

社員の人柄を軸に志望動機を作成する場合でも、事業内容や企業理念には触れておくのがおすすめです。

「志望度が低い」「仕事に対して意欲的でない」といったマイナス評価を回避するために、事業内容や商品、企業理念などに関する意見を具体的に述べましょう。

なお、具体的な事業内容や商品、企業理念を書くために必要な準備が企業研究です。採用担当者にあなたの意欲や興味関心の強さをアピールできるよう、しっかり時間をかけて企業の情報をリサーチしましょう。

企業研究のやり方やポイントを知りたい人は「企業分析を行う方法とは?やり方とポイントを詳しく解説!!」もあわせてご確認ください。

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社員の人柄をテーマにした志望動機の書き方3ステップ

社員の人柄をテーマにした志望動機は「結論→エピソード→企業に貢献できるポイント」の流れで書き進めましょう。

ここからは「社員の人柄をテーマにした志望動機をどうやって書けばよいのか分からない」とお困りの就活生のために具体的な書き方を3ステップで解説します。それぞれのステップにおける重要なポイントや手順を解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.社員の人柄に惹かれた旨を簡潔に伝える

まずは、志望動機の冒頭にあたる「書き出し」を考えましょう。書き出しでは、あなたが最も伝えたい内容である「結論」を簡潔に提示する必要があります。つまり、志望動機の結論となる社員の人柄に惹かれた旨を伝えてください。

ただし、単純に「私は貴社の社員の人柄に惹かれました」では、担当者の印象に残りません。ほかの企業ではダメな理由を明確にするためにも、1文に収まる範囲で「どういった経験からそう感じたのか」「どういった人柄に惹かれたのか」をまとめましょう。

ちなみに、まだ入社しているわけではないため「社員」という表現は失礼にあたります。この場合は「社員の方々」や「社員の皆様」といった丁寧な表現が適切です。

書き出しは、そのあとに続く文章を興味を持って読んでもらえるかを左右する志望動機の最重要パートです。採用担当者の心に残り、選考通過につながるようオリジナリティ溢れる書き出しにしましょう。

選考通過につながる志望動機の書き出しのコツを知りたい人は「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」もあわせてチェックしてください。

2.具体的なエピソードで説得力を持たせる

書き出しの一文が完成したら、そのあとに続く文章で「結論」の内容を補足しましょう。

なお、社員の人柄をテーマにした志望動機を書く際は、具体的なエピソードが欠かせません。書き出しで結論として提示した志望動機の根拠や理由をあなたの実体験に基づくエピソードで裏付けてください。

「いつ、どこで、誰の人柄に魅力を感じたのか」「どのような考えや経験からそのような結論に至ったのか」を具体的に言語化できれば、志望動機の説得力が上がります。

特に、長期インターンシップやOB/OG訪問のエピソードを交えると、客観的に説得力のある志望動機になりやすいです。逆に、会社説明会や短期インターンシップの体験は、人柄に惹かれたエピソードとして不十分と判断されやすいので、伝え方を工夫しましょう。

3.自身の目的と貢献できるポイントを明確に伝える

最後に志望動機のまとめとなる「締めくくり」のパートを作成します。締めくくりのパートでは、入社後、社内で活躍している姿をイメージしてもらえるような内容を意識してください。

自分の目的やビジョン、企業に対して貢献できるポイントなどを明確に提示して、選考通過につながる志望動機を書き上げましょう。

ただし、社員の人柄をテーマにした志望動機の場合、企業に対して貢献できるポイントや与えられるメリットなどを提示しづらいです。スムーズに締めくくりに移行できるよう、社員の人柄だけでなく、事業内容や自身の強みなどにも触れておくとよいでしょう。

「△△という目標を掲げています」「△△という部分で貢献できます」といったビジョンやメリットだけでなく、目標達成に向けて具体的にどのような行動を取るつもりなのかも明言できると、より意欲的な印象を与えられます。

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社員の人柄をテーマにした志望動機の例文4選

「社員の人柄をテーマにした志望動機の考え方や書き方は分かったけど、それでもなかなか筆が進まない…」という就活生のために、参考となる例文を紹介します。選考通過につながる志望動機の具体的な書き方を知りたい人は、ぜひご確認ください。

例文1.社員を大切にしている社風に惹かれた

私が貴社を志望する理由は、一人ひとりを尊重している社風と、そのなかで育まれてきた社員の方々の温かい人柄に強く惹かれたからです。去年参加した長期インターンシップで、初めての業務に苦戦しましたが、貴社の方々は私に対して根気強く接してくれました。周りの人達が支え合って仕事をする貴社の社風は強く印象に残っています。

私はこのような環境で仕事をしたいと考え、貴社への応募を決意しました。インターンシップでご教示いただいたノウハウやスキルだけでなく、この1年間で取得した「Ruby技術者」や「基本情報技術者」などの資格を活かして、システム開発の仕事に携わりたいと考えています。

入社後も業界の最新技術を積極的に学び続け、貴社に貢献できる人材になれるよう努めます。

例文2.人間関係や社内の雰囲気のよさに惹かれた

私が貴社に惹かれた理由は、人間関係と社内の雰囲気のよさです。先日行ったオフィス訪問で、社員の皆様が明るく、温かく、アットホームな雰囲気に包まれていると感じました。また、質問や相談に快く応じてくださる姿勢は、貴社がよい人間関係を築いている証だと思います。

また、同時に社員の皆様が一人ひとり、素晴らしい人柄をお持ちであると感じました。特に印象的だったのは、エントリーシートでご紹介いただいた副社長Yさんのお人柄です。ご自身のキャリアや経験についてお話しいただいた動画を拝見し、人柄のよさや誠実さに感銘を受けました。そして、オフィス訪問でも快く接していただき、厳しくも的確なアドバイスをいただいたことは、私にとって非常に大きな刺激となりました。

私は仕事に対して喜びや意欲を持つためには、職場の雰囲気や人間関係の良好さが欠かせないと考えます。そうした環境で仕事ができるということは、私にとって大きな魅力であり、貴社での就業が適任であると確信しています。私自身もより多くのスキルや知識を身につけ、貴社の発展に貢献できるよう、努力してまいります。

例文3.企業理念や社長の考え方に共感した

私は貴社の社員の方々と触れ合い、その親しみやすく温かい人柄に強く惹かれました。新入社員研修に参加した際、先輩社員が親身になって質問に答えてくださり、チームワークを大切にしている社風が伝わってきました。

また、貴社の企業理念である「顧客第一」と、社長の「顧客満足の追求」という考え方に共感しました。私は顧客に寄り添い、真摯に対応することを大切にしています。過去のアルバイト経験では、お客さまとのコミュニケーションに努め、満足度の向上に貢献しました。例えば、カフェでアルバイトをしていた際、注文ミスを迅速かつ丁寧に対応した結果、お客さまから「気持ちよく対応してもらった」とのお声をいただきました。

入社後は貴社の社員の一員として、顧客に寄り添い、企業理念の実現に貢献したいと強く願っております。私のコミュニケーション能力と顧客満足の追求に対する姿勢が、貴社に利益をもたらすものと確信しております。

例文4.多角的な視点から社員の人柄がよいと判断した

貴社の企業説明会やインターンシップに参加させていただき、社員の方々と接する機会を得て、皆様の人柄のよさを実感いたしました。

私はコミュニケーション能力が高いと自負しており、初対面の相手でもすぐに打ち解けられる自信があります。私自身、人と接することが好きで、学生時代は接客業のアルバイトでリーダーのポジションを務めていました。

貴社を第一志望にさせていただくきっかけとして、まず会社のSNSや求人情報に注目しました。社員の方々がアクティブに発信しており、仕事へのやりがいを共有していたり、チームで助け合ったりしている様子がうかがえました。インターネットを介した情報だけでも、社内の風通しのよさと社員の方々の人柄に大きな魅力を感じました。

さらに、実際に対面した際、私の予感は確信に変わりました。どのような場面においても社員の方々が挨拶を欠かさず、笑顔で対応してくださり、温かい雰囲気に包まれていました。また、企業説明会でお話を伺った際には、私の志望動機や経験について丁寧かつ熱心に聞いてくださり、会社に対する誇りと社員同士の強い絆を感じました。

私は貴社の社員の一員として、温かく協調性に富んだ環境で、共に成長していきたいと強く願っております。私のコミュニケーション能力とチームワークに対する姿勢が、貴社のさらなる躍進に貢献できると信じております。

参考になる志望動機の例文をもっと見たい人は「志望動機を履歴書(新卒用)に書く方法!魅力の伝え方も例文つきで紹介」もあわせてご確認ください。

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社員の人柄をテーマにした志望動機のNG例4選

「自分の志望動機がちゃんとした内容で書けているのか不安…」と悩んでいる就活生のために、社員の人柄をテーマにした志望動機のNG例文を用意しました。例文とあわせてNGポイントをまとめたので、自分の志望動機に当てはまる部分がないか照らし合わせてみてください。

NG例1.人柄に惹かれた根拠が乏しい

私は貴社の社員皆様の優しく、親切な素晴らしい人柄に惹かれました。私自身、どんなに難しい仕事でも、チームワークを大切にし、社員同士がお互いにサポートし合える職場で働きたいと思っています。

貴社が求める人物像と私の志向性が一致していると自信をもっていえます。そのためこのような志望動機を提出させていただきました。何卒、ご検討いただければ幸いです。

NGポイント

この例文では具体的なエピソードがなく、社員の人柄に惹かれた根拠が乏しい印象です。また、企業と応募者がマッチしている裏付けとなる理由が提示されていないため、説得力に欠ける点も改善すべきでしょう。

NG例2.1人の社員の人柄を取り上げ過ぎている

私はインターンシップでお世話になった△△さんの人柄に感銘を受け、貴社に応募させていただきました。△△さんは常に笑顔で、丁寧な指導やアドバイスをしてくれたことは忘れられません。そのおかげで、私は貴社で働くことへの希望が強くなりました。

また、貴社が求めるスキルや知識についても詳しく調べ、自分自身に足りない点を克服するために努力しています。私は貴社で働き、社会に貢献するために必要なスキルや知識を身につけ、成長していきたいと思っています。

NGポイント

この例文は1人の社員の人柄を取り上げ過ぎている点がNGポイント。特定の個人に対する思いになっており、企業への志望動機として不適切でしょう。また、全体を通して具体性が欠けているため、ぼんやりした印象なのも良くありません。

NG例3.魅力を感じた社員と働けると思い込んでいる

貴社の企業説明会に参加した際、社員の方とお話する機会をいただき、その温かい人柄に強く惹かれました。特に、面接を担当してくださった△△さんの笑顔と丁寧な対応に感銘を受けました。

そのため、貴社に入社すれば△△さんと一緒に働けると思い、志望いたしました。入社後は、少しでも早く貴社と△△さんのお役に立てるように尽力いたします。

NGポイント

この例文では、人柄に惹かれた社員と一緒に働くことにしかモチベーションを感じない印象を与えてしまいます。前述したとおり、入社できたからといって特定の社員と関われるとは限らないため、社員1人の情報を取り上げすぎないよう注意しましょう。

NG例4.社員の人柄=企業の社風と誤解している

貴社の採用活動に参加させていただき、社員の方々と交流する機会がありました。その際、社員の方々の温かくフレンドリーな人柄に大変感銘を受けました。

そのため、貴社は従業員思いで風通しのよい社風なのだと推測し、志望いたしました。入社後はチームワークを重視し、貴社の一員として業績アップに貢献していきたいです。

NGポイント

この例文では、社員の人柄=企業の社風と思い込んでおり、リサーチ不足な印象を与えます。たまたま対応してくれた社員の対応が良かっただけ、というケースもあり得るため、「対応してくれた社員の人柄=社風」と考えないようにしましょう。また、魅力を感じた人柄について深掘りできていないのも気になるポイントです。

ほかにも志望動機のNG例を知りたい人は「志望動機のNG例文集!改善策や注意すべきワードも解説」もあわせてご確認ください。

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熱意が伝わる志望動機を作成し選考を突破したい学生へ

「社員の人柄に関する志望動機を書きたい」と考えている就活生のなかには、「何度書き直しても、ありきたりな志望動機になってしまう」「完成した志望動機が客観的にみて説得力のある内容か分からない」と悩んでいる人もいるでしょう。

就活を進めるにあたって、上記のような自分では解決しづらい課題も少なくありません。たとえ、周りの友達や先輩に相談したとしても、高い効果を見込める具体的な改善策は得られない可能性があります。

そのようなお悩みを解消したい学生は「量より質」の新卒就活エージェント「キャリアチケット」にご相談ください。

キャリアチケットでは、キャリア形成や企業の採用活動に精通したキャリアアドバイザーがあなたの就活をすべて無料でサポートします。自己分析、企業分析の深掘りや企業の傾向に沿ったES添削、面接対策はもちろん、あなたが活躍できる企業の紹介など、初めての就職活動を成功に導くサービスを提供しています。

採用担当者に熱意が伝わる志望動機を仕上げて、内定獲得に近づきたい学生は、ぜひキャリアチケットをご活用ください。

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社員の人柄をテーマにした志望動機についてのよくある質問

社員の人柄をテーマにした志望動機ついて、よくある質問をまとめました。

Q.ブログやSNS上の人柄に惹かれたという志望動機は変でしょうか?

A. 志望動機としては、弱い印象を受けます。

そもそも、企業のブログやSNSの投稿は、対外的な情報発信をする場なので、基本的に印象が悪くなるような内容は発信しないかと思います。

具体性や根拠にも欠けている印象を受けるため、ひとつのエピソードとして補足的に活用し、軸となる志望動機はほかのものを選択しましょう。

志望動機がどうしても思いつかない人は「志望動機が思いつかない原因は?対処法をご紹介します!」もあわせて参考にしてみてください。

Q.印象が悪いなら人柄に関する志望動機は変えたほうがよいですか?

A. 本心であれば、正直に伝えるのがおすすめです。

たしかに、社員の人柄にフォーカスした志望動機は、企業や担当者の考え方次第でよくない印象を与えてしまう場合もあります。ただ、評価が下がってしまうのは、志望動機の具体性や根拠が足りていないからです。

実体験をエピソードとして落とし込み、誰が読んでも納得できるような理由や根拠を提示できれば、全く問題ありません。あなたの魅力が伝わるエピソードを用意して、評価につながる志望動機を作成しましょう。

Q.人柄に関する志望動機が評価されやすい企業や業界はありますか?

A. 傾向として、社員が数名程度の個人事務所や小規模企業の場合「社員の人柄に惹かれた」という志望動機は評価されやすいです。

人が少ない分、現在の社員とうまくやっていける人材を求めていますし、就活のなかですべての社員と関わりやすいため、説得力のある志望動機を作れます。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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