一次面接で落ちるのはやばい?選考突破できない原因と対策を解説

このページのまとめ

  • 一次面接で落ちる学生のは珍しいことではないので、「やばい」と悲観する必要はない
  • 一次面接を通過するためには、マナーや受け答えなどの対策を行うのが大事
  • 面接に不安がある場合は、エージェントを利用して模擬面接を受けるのがおすすめ

一次面接で落ちるのはやばい?選考突破できない原因と対策を解説のイメージ

「一次面接で落ちるのはやばいのでは?」「一次面接で落ちないためにはどうすれば良い?」などと焦っている学生もいるでしょう。就活では一次面接も厳しく評価されており、対策をしなければ簡単に落ちてしまいます。

この記事では、一次面接で落ちるのがやばいと感じている学生に向けて、落ちる原因や対策を解説します。最後まで読めば一次面接突破に必要な要素が分かり、自分に足りない対策を実施できるはずです。

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目 次

「一次面接で落ちるのはやばい」と悲観する必要はない

一次面接で落ちたからといって、「やばい」と悲観する必要はありません。ある企業の一次面接に落ちても、ほかの企業で選考を突破できる可能性は十分にあります。

なかなか一次面接を突破できない就活生は、一次面接の特徴や評価されるポイントを理解できていないケースが多いです。第一印象や話し方、企業への理解度など、一次面接の合否はさまざまな要素から総合的に判断されます。
一次面接で面接官がどのような点をチェックしているかポイントを押さえて対策しておけば、選考を通過する可能性が高まるでしょう。

一次面接で落ちる割合は企業によって異なる

一次面接に落ちる割合は、企業によってばらつきがあります。組織改革や人手不足など、企業が置かれている状況はさまざまだからです。一般的に、大企業は応募する学生の数が多い分、中小企業と比べて一次面接で落ちる割合が高くなるといわれています。

24卒学生の選考通過率

公益社団法人全国求人情報協会の「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、24卒の学生は1人あたりのプレエントリー社数が平均16.8社でした。面接などの選考を受けた数は平均10.9社、最終面接を受けた数は平均4.13社とあります。
たとえ書類選考を通過できても、平均して半数以上の応募者が一次面接や二次面接で落ちているのが実情です。

一次面接の通過率は、企業によって変わると考えましょう。通過率を意識するよりも、一次面接で落ちないように面接対策に注力することが大切です。

就活の面接で緊張しやすい就活生は、「​​緊張しやすい人は面接で落ちる?原因と対策を解説」の記事も参考にしてください。

参照元
公益社団法人 全国求人情報協会
2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査

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一次面接で面接官がチェックする4つのポイント

一次面接で落ちないようにするためには、面接官が何をチェックしているか把握することが大切です。ここでは、一次面接で面接官がチェックしている主なポイントを4つ紹介します。

1.基本的な就活マナーが身についているか

一次面接では、社会人としてふさわしいマナーが身に付いているかが見られています。自社で採用した場合に、社員として正しい振る舞いができるかが重要だからです。

「面接に遅刻しない」「面接にふさわしい身だしなみをしている」といった基本的な部分を見られます。基本的なマナーができていない場合、社会人になる準備ができていないと判断され、選考に落ちてしまう可能性があります。

2.コミュニケーション能力があるか

一次面接では、基本的な受け答えやコミュニケーションも見られています。面接官の質問内容をしっかりと聞き、それに合う回答をすることが重要です。

たとえば、「自己紹介をしてください」と言われているにもかかわらず、「アピールしなきゃ」という意識で自己PRなどもしてしまった場合、「質問の意図を理解できていない」「コミュニケーション力が低い」と思われてしまうでしょう。
また、あらかじめ用意した文章を暗記し、それを読み上げるだけにするのも避けてください。コミュニケーションをとろうとしていないと思われてしまう可能性があります。

コミュニケーション能力は基本的に、どの企業でもどの仕事でも必要になる能力です。一次面接では基本的なコミュニケーション能力があるかを見て、先の選考に進めるかを評価されています。

3.入社意欲があるか

入社意欲や志望度の高さも、一次面接で見られているポイントです。どの企業も、「御社に入りたい」「目標をもって仕事をしたい」などと考える、意欲の高い学生を採用したいからです。

入社意欲をアピールする際には、志望動機の伝え方が重要。「自分がなぜ志望企業を選んだか」「ほかの会社ではなく、なぜこの会社なのか」が伝われば、評価は高くなるでしょう。

マナーやコミュニケーション能力に問題がなくても、入社意欲が伝わらなければ高評価にはつながりません。「礼儀正しい人」という印象になるだけです。
「この学生を採用したい」と思ってもらえるように、自分の入社意欲をアピールしてください。

4.一緒に働きたいと思える人材か

採用担当者目線で、一緒に働きたいと思える人物かどうかも大事です。新卒の学生は仕事の経験が少ないため、実績や能力ではなかなか評価できません。そのため、性格や価値観、強みなどのポテンシャルを見て採用されます。

たとえば、周囲とコミュニケーションをとりながら、スムーズに物事を進められる協調性をもつ人材は、一緒に働きやすいでしょう。「自分を採用したいと思えるか」を意識してアピールすると、評価を得やすくなります。

就活の一次面接で何が評価されるかについては「一次面接の頻出質問7選!企業の評価項目と回答例・落ちる人の特徴を解説」の記事で解説しているので、併せて参考にしてください。

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一次面接に落ちる9つの原因

一次面接に落ちる理由には、第一印象が良くなかったり、自己分析ができていなかったりといくつか理由があります。一次面接に落ちる原因となる9つのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.第一印象が良くない

第一印象が良くないと、一次面接に落ちやすくなります。身だしなみが整っていなかったり清潔感に欠けていたりすると、印象が良くないだけでなく、面接に対するやる気が伝わりません。

たとえば、以下のような状態は第一印象を悪くしてしまいます。

・髪の毛に寝癖がついたまま
・ジャケットやブラウスにシワや毛玉がついている
・靴に泥や汚れがついている
・カバンの中が整理されていない

初対面の印象は、相手に対するイメージを決定づける大きな要因となります。第一印象は短時間で覆すのが難しく、一度マイナスイメージを与えるとそのあとに印象を変えるのが難しいので、注意が必要です。

2.ビジネスマナーが身についていない

ビジネスマナーが身についていない場合も、一次面接での評価は下がってしまいます。社会人としてふさわしい準備ができていないと思われるからです。

よく見られるポイントの一つが、面接時の入退室マナー。「ドアをノックしているか」「失礼しますと声かけができているか」などが見られています。

社会人になるとビジネスマナーは必須であり、自分の評価が会社の評価につながります。自社にふさわしい人材を採用するために、ビジネスマナーが重要視されているのです。

3.コミュニケーション能力が低い

コミュニケーション能力が低いと判断されると、一次面接で落ちる可能性が高くなります。企業は仕事をスムーズに進めるために、円滑なコミュニケーションがとれる人材を求めているからです。

コミュニケーションがうまくとれないと、認識のズレや報連相不足で仕事が止まったり、ミスにつながったりするリスクがあります。面接で緊張してうまく話せない就活生は多いですが、緊張をコントロールすることも大切な準備の一つです。

一次面接では専門的な知識よりも、社会人としての基礎力と基本的なコミュニケーション力が見られています。緊張しやすい人は、模擬面接や友達、親との練習を通して「話す経験」を増やし、落ち着いて話せる準備をしておきましょう。
面接では、いつもどおりに会話するイメージをもつことが大事です。

4.企業研究が足りていない

企業研究が不足していると「こだわりがなさそう」と思われ、不採用になる場合があります。企業のWebサイトはもちろん、説明会やOB訪問なども活用し、企業研究を行いましょう。

たとえば、企業研究が浅いとどの企業にも言えるような志望動機となり、ほかの就活生との差別化ができません。また、競合他社との違いを理解できておらず、「入社できるなら競合のB社でも良さそう」と思われる場合もあります。

一次面接で評価されるには、企業ごとに違いを理解し、回答に反映させることが大切です。「なぜその企業に入りたいと思うのか」については、自分なりに整理しておきましょう。

就職エージェントに相談をすると、企業研究のサポートをしてもらうことが可能です。企業研究は面接対策にもつながる大切な行動なので、手を抜かないようにしましょう。

5.入社意欲が低い

入社意欲が低いと思われる振る舞いも、マイナスの評価につながります。たとえば、面接に向けた準備不足が目立つ場合、「志望度が低そうだ」と思われてしまいます。また、面接官に深掘りされて答えられない場合も、選考への真剣さは伝わらないでしょう。

企業は入社意欲の高い人物を採用し、できるだけ長く活躍してほしいと考えています。たとえ優秀な人材でも、入社意欲が低ければ不採用になってしまいます。

6.逆質問に答えられない

逆質問に答えられない場合も、評価が下がりやすいので気を付けましょう。逆質問とは、「何か質問はありますか」のように、面接官から質問されることです。

逆質問で「特にありません」と伝えてしまうと、会社に対してあまり興味がないと思われてしまいます。あらかじめ質問したい内容を用意し、逆質問に答えられるようにしておきましょう。

ただし、事業内容や企業理念など、企業のWebサイトを見れば分かるような質問は避けてください。企業研究が不十分だと思われ、評価を下げてしまうので気を付けましょう。

逆質問の例については、「就活面接の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。

7.台本を読んでいるような話し方をしている

台本を読んでいるような話し方をすると不自然な印象をもたれ、「事前に丸暗記してきたのでは」と評価が下がる可能性があります。話す内容を頭に入れておくのはもちろん大切ですが、一字一句覚えようとして、忘れてしまったときに頭が真っ白になるということがないように気を付けましょう。

近年はWeb面接で一次面接を実施する企業が増えていますが、オンライン面接でも目線の動きや話し方が伝わりやすく、台本を用意しているとすぐに見抜かれてしまいます。カンペや台本を見ながら話しているような視線の動きや棒読み調になっていると、「カンペをそのまま読んでいるのでは」と不信感を与えかねません。

大事なのは、質問に対して自分の言葉で答えること。自然な会話のキャッチボールをすることが、一次面接突破のポイントです。

8.自己分析が足りていない

自己分析が足りていないと、回答内容に説得力をもたせられず、一次面接で落ちやすくなります。自分の強みや特徴、考えなどをあらかじめ整理しておきましょう。

自己分析は就活の土台であり、自分のアピール材料は何か、自分がどうしたいかなどに気づくことができます。「自己PR」「志望動機」「ガクチカ」など面接でよく聞かれる質問は、自己分析を行うことで準備できるようになります。

9.質問への回答に一貫性がない

自己PRや志望動機に一貫性がないことも、一次面接で落ちる原因の一つです。回答に矛盾があると、「自己理解が浅いのではないか」「嘘をついているのではないか」と疑問をもたれてしまいます。

自己PRや志望動機に矛盾が生まれないように、嘘をついたり話を誇張したりするのは避けましょう。その場しのぎで回答して混乱しないよう、よく聞かれる質問への回答を準備したうえで本番に臨んでください。

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一次面接を通過するための対策9選

一次面接を通過するためには、ポイントを押さえて対策すると効果的です。ここでは、一次面接を通過するための対策9選を解説します。

1.一次面接の特徴をよく知る

「一次面接で落ちて焦っている」「一次面接に落ちそうでやばい」と悩んでいる就活生は、一次面接の特徴を理解しておきましょう。

・選考人数が多い
・集団面接を実施する企業が多い
・若手社員が面接官を担当するケースが多い
・基本的な質問が中心になる

一次面接は、就活における選考プロセスのスタートラインです。そのため、できるだけ多くの就活生と会いたいと考えて、多くの企業が集団面接を採用しています。

集団面接は個人面接と比べて持ち時間が短くなるので、好印象を残せるようにしっかりと対策して本番に臨むことが大切です。一つの質問に対して、端的にアピールできる回答を準備しておく必要があります。

就活を成功させるためにも、一次面接をはじめ、各選考段階における面接の特徴を理解したうえで対策を進めましょう。

二次面接の特徴

二次面接の主な目的は、実務に活かせる能力の有無や、現状は能力不足でも努力する意欲が感じられるかなど、就活生のポテンシャルを確認することです。

面接官は、性格や人柄などから、就活生のポテンシャルが企業の方向性やニーズとマッチしているかを判断します。そのため、企業が求める人物像をよく理解し、ニーズに合わせて自己PRや志望動機を伝えるのがポイントです。

最終面接の特徴

最終面接では、役員や人事部長、ときには社長が面接官を担当するケースも珍しくありません。内定を出すかどうか最終的に判断するために、あらためて応募者の入社意欲を確認します。

最終面接では、いかに熱意をアピールできるかが重要なポイントです。入社後のビジョンやどのように貢献できるかなど、将来に関する質問が多いため、自己分析や企業研究を十分に行って説得力のある回答を用意する必要があります。

一次面接と二次面接、最終面接でそれぞれ見られているポイントについては、「面接官が見ている6つのポイント!よくある質問と印象アップのコツも解説」の記事も参考にしてください。

2.正しい面接マナーを身につける

一次面接を通過するためには、正しい面接マナーも欠かせません。学生のうちに身につけておきたい基本的な面接マナーは、下記のとおりです。

・時間に余裕をもって面接会場に到着する
・待ち時間はなるべくスマホを触らない
・目を合わせてあいさつする
・ノックしてから入室する
・面接官に「どうぞ」と言われてから着席する
・退席時にお礼の言葉を述べる

これらのマナーはできて当たり前だと思っていても、本番になると緊張してつい忘れてしまうこともあります。入室から退室までの一連の立ち居振る舞いを、面接で完璧にできる就活生は少ないでしょう。

面接の際に正しい立ち振る舞いができるよう、本番を想定して模擬面接を行っておきましょう。

就職エージェントのキャリアチケットでは、求人紹介や書類添削だけではなく模擬面接も実施しています。就職のプロからフィードバックを受けたい就活生は、ぜひご相談ください。

3.会話のキャッチボールを意識する

質問の意図を汲み取ったうえで会話のキャッチボールを意識すると、一次面接を通過する可能性を高められます。面接官の質問に対して、まずは結論を述べ、その後に理由やエピソードを伝えましょう。
たとえば、「あなたの強みはなんですか?」と聞かれたら「私の強みは協調性です。学生時代は100人規模の団体に所属して...」と「結論→エピソード」の順に答えます。

面接官の質問に対して「はい」や「いいえ」とひと言のみで回答したり、一方的にダラダラと長話をしたりするのは避けましょう。会話のキャッチボールができないと、理解力やコミュニケーション能力が低いと判断されてしまいます。

4.自己分析と企業研究を徹底する

一次面接を通過するためには、徹底した自己分析と企業研究が欠かせません。企業の求める人物像に自分の強みや価値観がマッチしていなければ、内定にはつながりにくいからです。

自己分析は、自分の強みや価値観、行動パターンを把握するのに役立ちます。企業研究は、企業の特徴や求める人物像を把握するのに不可欠です。

自己分析や企業研究は、一度やって終わりではなく、何度も繰り返すことで理解が深まります。一次面接で落ちてやばいと感じている場合は、あらためて自己分析と企業研究をすると新たな気づきがあるかもしれません。

自己分析のやり方は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」を参考にしてください。

5.志望動機を明確にする

一次面接を通過するためには、数ある企業のなかから、「自分はなぜその企業を選んだのか」を明確にすることが大切です。企業理解を深めたうえで志望理由を明確に伝えられると、入社意欲の高さをアピールできます。
企業理解を深めるためには、説明会への参加やOB・OG訪問を通して、具体的な業務内容や社風、求める人物像などを教えてもらうのがおすすめです。

志望動機には、業界内における企業の立ち位置や事業展開など、魅力を感じる部分を盛り込みましょう。興味をもったきっかけや自分が抱えている問題意識を併せて伝えると、面接官の印象に残りやすくなります。

面接で評価される志望動機については、「志望動機を面接で伝えるには?アピールのコツや注意点を解説」を参考にしてください。

6.履歴書やESの内容と一貫性をもたせる

一次面接では、履歴書やエントリーシートの内容と一貫性のある回答をすることが大切です。基本的に、面接官は提出した書類をもとに質問します。履歴書やエントリーシートに書いた内容と全く別の話をしてしまうと、自己PRや志望動機に信憑性がなくなり面接官が混乱するでしょう。

スケジュールによっては、書類選考から一次面接まで時間が空いてしまうケースもあります。すべての書類は提出前に必ずコピーをとり、面接前に見返せるようにしておいてください
一次面接では、履歴書やエントリーシートに書いた内容をより詳しく説明できるよう準備しましょう。

7.大きな声でハキハキと話す

一次面接では、大きな声でハキハキと話すのがポイントです。はっきり分かりやすく話すだけで、面接官に自信をもった印象を与えられるうえに、アピールしたいことが伝わりやすくなります。

面接では、緊張から声が小さくなってしまったり、早口になってしまったりすることもあるでしょう。面接官の様子やリアクションを確認しながらコミュニケーションをとれるよう、いつもよりゆっくりと大きな声で話すことを意識してみてください。

8.模擬面接を受ける

模擬面接を通して場の雰囲気に慣れておくと、一次面接を通過しやすくなります。模擬面接とは、実際の面接を想定して本番と同じような形で行う面接練習のことです。面接は緊張すると本領を発揮できなくなってしまうので、とにかく場数を踏み本番の雰囲気に慣れておきましょう。

また、これまでの一次面接を振り返ってみても、どこに問題があったか自分では気づきにくい場合もあるはずです。模擬面接を受ければ、第三者の意見を聞いて客観的な視点から改善点を見つけられます。

9.質問の回答を用意する

一次面接を通過するためには、よく聞かれる質問の回答を事前に用意しておくことが重要です。伝えたい内容をあらかじめ決めておけば、質問されても落ち着いて回答できるでしょう。

回答を用意する際は、文章を丸暗記するのではなく、要点を押さえておくのがポイントです。使い慣れていない言葉でうまく話そうとするよりも、自分で考えた言葉を使うほうが入社意欲や熱意が伝わりやすくなります。

一次面接で第一印象を良くするコツは、「第一印象が勝負!面接で好印象を持ってもらうには」の記事を参考にしてください。

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一次面接に受かる可能性が高いサイン5選

一次面接で以下のような状況になった場合は、受かる可能性が高いといえるでしょう。ここでは、一次面接に受かる際によく見られるサインを5つ解説します。

1.面接時間が想定より長い

面接時間が想定より長くなるのは、一次面接に受かるサインの一つといわれています。面接官が応募者に興味を持った場合、より多くの質問をしたり深掘りして会話を続けたりして、面接時間が長くなるケースも少なくありません。

一方で、集団面接では一人ひとりが回答に時間を使い過ぎてしまい、結果的に面接が長引くパターンも考えられます。そのため、一概に「面接時間が長い=合格」とは判断できません。

ただし、面接時間が想定より長いうえに、面接官が興味をもって質問を続けてくれている場合は、一次面接に受かる可能性が高いといえます。

2.面接官が頻繁にメモを取っている

面接官がメモを取るのは、質問を通して学生から得た情報や感じたことなどが重要であることを示しています。そのため、面接官が頻繁にメモをとっている場合は、一次面接に受かる可能性が高いでしょう。

一次面接のメモは、担当の面接官のみで合否の判断ができない場合に社内で情報を共有したり、次の選考に引き継いだりするのに使われます。

なかには、不合格の場合であってもメモを取る面接官もいるでしょう。しかし、頻度が多く熱心にメモを取っていれば、それだけ共有したい情報があると考えられるため、合格の可能性が高いといえます。

3.企業について積極的にアピールされる

面接官が自社について積極的にアピールしている場合は、一次面接に受かる可能性が高いでしょう。応募者を自社にマッチした優秀な人材だと判断した場合、「ぜひ一緒に働きたい」と考えるのが一般的です。

その際、応募者の志望度を高めるために自社をアピールする面接官もいます。一次面接で自社について積極的にアピールされる場合は、応募者に対して期待値が高いことを示しているでしょう。

4.他社の応募状況を聞かれる

一次面接で他社の応募状況を聞かれるのも、合格するサインの一つだといえるでしょう。面接官が他社の応募状況を聞くのは、就活の軸を確認したり合否を出す際の参考にしたりするケースが多いです。

不合格の応募者に対して、就活状況を深掘りするような質問はあまりされません。そのため、面接官が他社の選考状況を意識している場合には、一次面接の合格ラインに達している可能性が高いといえます。

5.次回以降の選考の話をされる

一次面接の終了時に次の選考について話があれば、面接に受かる可能性が高いです。一次面接を通過する応募者に対して、ほかの企業に流れるのを防ぐ目的で合格をほのめかすこともあるでしょう。

また、「次の面接では△△を意識したほうが良い」「△△についてもっと話を聞きたい」など、具体的にアドバイスされるケースも考えられます。次の選考について話がある場合は、合格する可能性が高いといえるでしょう。

一次面接に受かる可能性が高いサインと併せて、一次面接に落ちるサインを知りたい方は、「面接フラグから合否を予想できる?代表的な合格・不合格サインとは」の記事をご覧ください。

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一次面接で落ちてしまう人へキャリアアドバイザーからのアドバイス

一次面接を通過するには、基本的なマナーと自己分析が特に重要です。一次面接をなかなか通過できない場合は、身だしなみが整えられているか、正しい敬語が使えているかなどをもう一度確認してみてください。

また、面接のなかでは、会話のキャッチボールがきちんとできているかも見られています。「緊張し過ぎてうまく話せなかった」「自己分析が足りず話がまとまらなかった」という就活生は多いです。

キャリアチケットでは模擬面接も実施していますので、面接での受け答えに自信がない就活生はぜひご相談ください。

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社会人としての基礎力が試される!一次面接の特徴

一次面接は選考の最初の関門であり、社会人としての基礎力が試される場です。一次面接では専門知識やスキルよりも、あなたの人柄や基本的な適性、企業との相性が見られます。

一次面接の面接官は若手社員が多い

一次面接の面接官は、若手社員や現場社員が担当することが多いのが特徴です。企業はこの面接で「この学生が企業文化に合うか」「基本的なマナーやコミュニケーション能力があるか」をチェックしています。

つまり、緊張して言葉が詰まることよりも、明るくはっきりと話せるか、質問に的確に答えられるかが大切なのです。たとえば、笑顔であいさつし、質問に対して簡潔に答えるだけで「一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性が高まります。

また、会話のキャッチボールやリアクションを意識することで、柔軟性や協調性も伝わるでしょう。ポイントは「この人と働きたい」と思ってもらえるような態度で臨むことです。

一次面接では基本的な質問が多い

一次面接でよく聞かれるのは、志望動機や自己PRなど基本的な質問です。企業は履歴書やエントリーシートの内容をもとに、「どんな考えや価値観をもっているか」を知りたいと考えています。

たとえば、「なぜこの企業を選んだのか」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」などは高確率で聞かれます。

このとき、回答があいまいだったり自信がない態度だったりすると評価が下がる可能性があります。想定される質問には明確に答えられるよう練習を重ね、落ち着いて臨める状態にしておきましょう。

一次面接は集団面接が多い

一次面接は集団面接で実施されることが多いのが特徴です。特に大企業や人気企業では応募者数が多いため、複数の候補者を比較できる集団面接を活用しています。

この形式では話す時間が限られているため、簡潔で印象に残る回答をすることが突破のポイントです。たとえば、質問への回答は結論から話す、具体的なエピソードを添えるなど、短い時間でもあなたの印象が残るような工夫が大切。

また、ほかの応募者の回答を聞きながらリアクションをとるなど、協調性をアピールできる行動も評価につながります。一次面接で落ちて焦る人も多いですが、集団面接でのポイントを押さえれば選考通過の可能性を高められます。

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一次面接でよく聞かれる質問

一次面接でよく聞かれる質問は、以下のとおりです。面接で聞かれたときに焦らないよう、事前に回答を用意しておいてください。

自己紹介

一次面接で自己紹介が求められる主な理由は、本人確認のためです。同時に、面接に臨む準備ができているかどうかを確認する意図もあります。

自己紹介は下記の例文を参考にしてください。

△△大学△△学部4年生の△△△△と申します。

大学では△△に属しており、△△の研究に取り組んでいます。学業以外では所属するサッカーサークルの活動に注力してきました。現在、副キャプテンを務めています。

本日はお忙しいなか、面接の機会をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

基本的に、自己紹介は面接の最初に聞かれます。簡単なプロフィールと学生時代に頑張ったこと、面接に対する感謝を伝えましょう。

面接における自己紹介のポイントについては、「就活の自己紹介を1分で伝えるコツは?作り方を例文付きで解説」の記事で詳しく解説しています。

長所・短所

一次面接で長所と短所を聞かれる理由は、入社後にどのような仕事で能力を発揮できるか判断するためです。長所と短所を的確に伝えられれば、自身について客観的に理解できている証拠にもなります。

また、短所を述べる際は、その短所を補うための行動も併せて伝えるのが重要です。たとえば、短所が「完璧主義」である場合は、「上司に報告回数を増やすなどして工夫します」と補足できれば、印象が悪くなることはないでしょう。

志望動機

志望動機を伝える際に重要なのは、「なぜこの企業に入社したいのか」を明確にすることです。同業他社と比べたうえで、志望先の企業に入りたい理由を明確に伝えられると、より効果的に入社意欲をアピールできます。

志望動機を聞かれたときは、入社したい理由だけではなく、入社後にどのように活躍していきたいかも伝えましょう。就活は、内定をもらうことがゴールではありません。入社後のミスマッチを防ぐためにも、入社後のキャリアイメージを描いておく必要があります。

説得力のある志望動機の伝え方については、「志望動機は面接でどう伝える?新卒で好印象を残すポイントを例文付きで解説」の記事を参考にしてください。

学生時代に力を入れたこと

企業は「あなたがどのように物事に取り組む人なのか」「どんな強みをもっているのか」を知りたいと考えているため、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)はよく聞かれます。

大学や専門学校での勉強、部活動、アルバイト、趣味、ボランティア活動など、あなたが主体的に取り組んだことであればどんな経験でも大丈夫です。大事なのは、その経験をただ説明するだけでなく、その経験からどのようなスキルや価値観を学んだのか、その学びを仕事でどう活かしたいのか、をセットで伝えることです。

そうすることで、「この学生は自分で課題を見つけ、行動し、成長できる人だ」と面接官に伝わり、自己PRにもつながり高い評価を得られます。「何を話せば良いか分からない」という場合も、アルバイトでの接客経験、サークル活動でのリーダー経験、ゼミ研究でのプレゼン経験など、あなたが努力したことを具体的に振り返り、学びや成長したポイントを整理しておきましょう。

逆質問

一次面接で「何か質問はありますか」と聞かれたときは、逆質問をすることでアピールにつながります。入社に向けた取り組みや働き始めてからの姿をイメージできるよう、以下のような質問をするのがおすすめです。

・入社までに身につけておくべきスキル
・志望職種に求められる能力
・一日の業務の流れ
・入社後のキャリアパス
・今後の事業展開

ただし、聞きたいことがない場合であっても「特にありません」と答えるのは避けてください。何も質問がないと、「志望度が低いのでは」と思われてしまいます。面接で聞かれたときに困らないためにも、逆質問をいくつか用意しておくと安心です。

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一次選考の突破を目指す面接練習方法

「一次面接で毎回落ちてしまうのはやばいのかな…」と不安に感じている方もいるでしょう。一次面接で落ち続ける場合は面接対策に課題がある可能性が高く、早めに練習方法を見直すことが大切です。

ここでは、自信をもって面接に臨めるよう面接の練習方法を紹介します。

親や友達に協力してもらう

面接対策は親や友達に協力してもらうのがおすすめです。普段のあなたをよく知っている親や友達は、緊張感が少なくリラックスして練習できるだけでなく、客観的な意見を遠慮なく伝えてくれるでしょう。

たとえば、「もっと目線を合わせたほうが良いよ」「その話し方だと少し暗く聞こえるよ」など具体的なアドバイスをもらえますし、自己分析では気づけなかった新たな強みに気づくことも。
さらに、友達と一緒に就活を頑張ることでモチベーション維持にもつながります。他己分析も兼ねて練習できるため、一次面接で落ちてしまう悩みを克服する第一歩として取り組んでみてください。

キャリアセンターを利用する

面接対策に行き詰まったら、大学のキャリアセンターを活用しましょう。キャリアセンターでは、面接練習をはじめエントリーシート添削や就活相談など幅広いサポートを受けられます。

キャリアセンターの職員は多くの場合、企業の人事研修を受けているため、実際の採用担当者目線でのフィードバックを受けられる点が大きなメリットです。面接で何が課題なのかが分からず不安な場合も、プロ目線の客観的なアドバイスがもらえるため、改善点を明確にできます。

情報収集の場としても活用できるため、一次面接突破を目指す就活生は積極的に利用しましょう。

就活エージェントを利用する

「面接が怖い」「また一次面接で落ちるのではないか」と不安を抱えている方は、就活エージェントを活用した面接対策がおすすめです。面接はただ話せば良いわけではなく、企業が求めるポイントを理解しながら自分の強みを伝えるスキルが必要です。

そのため、独学だけでは面接突破が難しく、練習してもなかなか結果が出ないことがあるでしょう。就活エージェントを利用すると、担当者があなたの強みや経験を整理し、面接でどう伝えるのが効果的かを具体的に教えてくれます

さらに、模擬面接を通じて実践的な練習ができるため、一次面接の突破率を確実に高めることが可能です。就活がうまくいかず悩んでいる方は、一度就活エージェントの面談を受けて、プロの視点で自分の課題を把握して対策を進めていきましょう。

就活の面接対策については、「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」や「面接で失敗談を聞かれたら?見つけ方や効果的な答え方・新卒向けの回答例文を解説」の記事でも解説しています。面接対策に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。

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一次面接で落ちたときに気持ちを切り替える方法

一次面接に落ちると「やばい」と焦りがちですが、次につなげるためには気持ちの切り替えが必要です。ここでは、就活で落ち込んだ気持ちの切り替え方を4つ解説します。

1.リフレッシュする

一次面接に落ちて気持ちが落ち込んでいるときは、一度立ち止まってリフレッシュしましょう。就活が始まると学業との両立で忙しく、趣味に没頭する時間や友人と付き合う時間が減ってしまいがちです。

就活は長期にわたって続くため、気づかないうちにストレスが溜まっているケースもあります。一次面接がうまくいかず落ち込んでいるときには、スポーツを楽しんだり映画を観たりして、就活について考えない時間を作るようにしてください。

リフレッシュすることでメリハリがつき、気持ちを切り替えて就活に取り組めるでしょう。

2.就活の軸を見直す

一次面接でつまずいてしまったら、就活の軸を見直してみるのもおすすめです。特に、一次面接に繰り返し落ちている場合は、志望する業界や企業が自分に向いていない可能性も考えられます。

応募する業界を変えたり、中小企業まで選択肢を広げたりするなど、少し視点を変えて就活に取り組むのも方法の一つです。自己分析や企業分析を通して就活の軸を見直してみると、新たな気持ちで就活に臨めるでしょう。

就活の軸を見直したい学生は、「就活の軸の回答例文12選!企業の質問に対する答え方のコツや注意点を解説」の記事を参考にしてください。

3.企業との相性が悪かったと捉える

一次面接で落ちたときは、「一次面接すら通らない…」と落ち込むのではなく「企業との相性が悪かっただけ」と捉えることが大切です。
面接を通過できなかったからといって、必ずしも自分に一方的な原因があるとは限りません。就活生の人柄や能力に問題がなくても、企業のニーズと合わなければ内定にはつながらないでしょう。

「企業との相性が悪かっただけ」と割り切って考えると気持ちが楽になり、前向きに次の選考に臨めるはずです。一次面接で落ちた経験を活かして、より相性の合う企業を選んだり、求める人物像を意識したアピールを心掛けたりすると、選考通過の可能性を高められるでしょう。

一次面接で落ちたときの気持ちの切り替え方については、「就活の選考で落ちたときのメンタル切替方法は?具体的な対策法もご紹介」もご覧ください。

一次面接の対策をする前に、就活全体の流れを知りたい方もいるのではないでしょうか。「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」の記事で流れやスケジュールを紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。

一次面接対策について相談したい

   

一次面接に落ちてやばいと焦っているあなたへ

一次面接に落ちて「このままではやばい」と焦りを感じている就活生へ。一次面接で面接官が見ているポイントは、基本的なコミュニケーション能力やマナーです。そのため、ポイントを押さえて対策できれば通過率を上げられるでしょう。

一次面接で落ちる原因や対策が分からず、一人で就活をするのが大変な場合は、エージェントへの相談もおすすめです。
就職エージェントのキャリアチケットでは、就活生の価値観を深掘りするお手伝いや模擬面接など、一人ひとりに合ったサポートを実施しています。現状の就活に不安や迷いがある就活生は、ぜひご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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