秋採用とは?実施企業の特徴や探し方は?内定獲得のコツも解説

このページのまとめ

  • 秋採用は9月から11月ごろに行われる採用活動で、内定獲得のチャンスが残されている
  • 秋採用は中小やベンチャー企業などの求人が多く、思いがけない企業との出会いもある
  • 秋採用で内定を獲得するには、春夏の就職活動の振り返りや企業選びの軸の見直しが重要

秋採用とは?実施企業の特徴や探し方は?内定獲得のコツも解説のイメージ

「新卒の秋採用はどう動けばいい?」「秋採用でもまだ内定のチャンスはある?」などと悩む就活生も多いでしょう。秋採用でもまだまだ内定獲得のチャンスはあるので、あきらめてはいけません。

この記事では、秋採用で内定を獲得するためのポイントや企業の探し方、注意点などを解説します。最後まで読めば、秋採用を自信を持って進められ、内定獲得を実現できるはずです。

秋採用で内定獲得を目指す

   
目 次

新卒の秋採用とは?春夏採用との違いを解説

春夏採用と秋採用の違いは、採用活動の時期です。一般社団法人「日本経済団体連合会(経団連)」は「「令和6年度大学、短期大学及び高等専門学校卒業・修了予定者に係る就職について(企業等への要請)」について」のなかで、以下のような就職・採用選考活動日程を遵守するよう、企業に対して要請しています。

・広報活動開始:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
・採用選考活動開始:卒業・修了年度の6月1日以降
・正式な内定日:卒業・修了年度の10月1日以降

したがって、春夏の新卒採用では大学3年生の3月に情報が解禁され、大学4年生の6月に採用活動がスタート、10月に内定式を行うスケジュールが一般的です。

一方、秋採用は9月や10月ごろから始まり、12月初旬ごろまでの2〜3ヶ月間の間で実施されます。春夏の採用活動に比べて、短い期間で選考が行われる点も特徴です。なお、新卒の秋採用で内定が出た場合の入社時期は、9月〜10月と次年度の4月入社の2つあります。

また、時期に関係なく新卒採用を行う「通年採用」を実施している企業も。秋採用を実施するかどうかや実施する時期は企業によって異なるため、興味のある企業の最新情報はこまめにチェックしておきましょう。

新卒採用の詳しい流れは「就活開始時期はいつ?26卒のスケジュールや具体的な流れを解説」の記事でも紹介しているので、あわせてご覧ください。

参照元
一般社団法人 日本経済団体連合会
2024(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について

秋採用で内定獲得を目指す

   

秋採用の一般的なスケジュール

秋採用に挑戦するうえで、まず知っておきたいのがスケジュールです。春や夏の採用と比べると、秋採用は期間が短く、選考スピードも速い傾向にあります。ここでは、秋採用の一般的な流れをご紹介するので、動き出しのタイミングを逃さず、効率的に内定獲得を目指しましょう。

8月~:準備・エントリー開始

8月に入ると、秋採用をスタートする企業が少しずつ情報を公開し始めます。就職ナビサイトをこまめにチェックしつつ、気になる業界や企業の採用ページにも目を通しましょう。

この時期は、エントリーと同時に選考準備を始めることがポイントです。秋採用は選考期間が短いため、エントリーからすぐに面接へ進むケースもあります。履歴書・エントリーシート(ES)の見直しや、志望動機のブラッシュアップ、面接練習は早めに取り組んでおきましょう。

9月〜:選考が本格化

9月になると、本格的に選考が始まります。企業によっては、書類選考の後すぐに面接日程が組まれ、短期間で内定まで進むことも珍しくありません。面接は1〜2回で終了することも多く、特に中小企業やベンチャー企業では即日内定が出ることもあります。

そのため、徹底したスケジュール管理が必要です。複数社の選考を並行して進める場合は、面接日程のバッティングしたり、準備不足になったりしないよう注意しましょう。企業ごとに求める人材像も異なるため、志望動機や自己PRの調整も忘れずに行ってください。

9~12月:内定獲得

9月下旬から10月にかけて、内定を出す企業が増えていきます。秋採用では、12月ごろまで実施する企業もあれば、採用枠が埋まり次第に選考を終了する企業もあるため、早めに行動することが重要です。

「選考に落ちたら次を探す」のではなく、常に複数社にエントリーしておくことを意識しましょう。選考結果を待っている間にも、ほかの企業のエントリーや面接に進むことでチャンスを広げられます。

また、秋採用を年内最後の新卒採用チャンスとして動いている企業も多いため、「秋採用で決め切る」という意識で就活に臨むのがおすすめです。

秋採用で内定獲得を目指す

   

秋採用で就職活動を行う学生の特徴

学生が秋採用で就職活動を行う背景には、次のような理由があります。

・春から就活をしているが内定を獲得できていない
・内定はあるがよりよい企業を探している
・ゼミや研究室の学業が忙しくて就活を始められなかった
・公務員への就職から切り替えた
・海外留学から帰ってきた
・部活動に精を出していた

秋採用に取り組む学生のレベルはさまざまであり、春夏の採用活動とは違うからといって受かりやすいわけではありません。秋採用でも就職活動への対策は必須なので、自己分析や面接対策などの準備を入念に行いましょう。

就職活動がうまくいかない原因については「就活が終わらない学生が持つ7つの特徴とは?内定に向けた対処法も解説」の記事で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

秋採用で内定獲得を目指す

   

新卒学生が持っている秋採用の誤ったイメージ4選

新卒学生のなかには、秋採用に対して「秋まで内定を獲得できないのはやばい」「大手やホワイト企業の求人はない」といったイメージを持つ人もいます。

ただし、上記のような秋採用に関するネガティブな情報は、必ずしも正しいわけではありません。ここでは、秋採用に抱きがちな誤ったイメージを4つ紹介します。ポジティブな気持ちで自信を持って就職活動を進めるためにも、秋採用に対する誤った認識を正しておきましょう。

1.秋採用までに内定を1つも獲得できないのはやばい

就活生のなかには「秋採用が実施される9〜10月までに内定を1つも獲得できないのはやばい」「就活の失敗はほぼ確実」といったネガティブなイメージを持っている人もいます。

しかし、秋採用までに内定がないからといって、卒業まで内定が獲得できないわけではありません。内閣府が実施した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」によると、就活生の約9割が大学4年生の6月までに1社以上の企業から内々定を受けているようです。

1.秋採用までに内定を1つも獲得できないのはやばいのイメージ

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(4p)

上記のデータからも、秋採用が始まる9〜10月時点で内定を獲得できていない学生は、ほかの就活生と比較して進捗状況が芳しくないといえるでしょう。

とはいえ、6月までに内定を獲得できなかったからといって、必ずしも就活で失敗してしまうわけではありません。大手から中小、ベンチャーまでさまざまな企業が秋採用を実施しているため、満足のいく形で就活を終えられる可能性は十分残されています。

実際に大学卒業直前まで諦めずに就活を続けたことで、自分に合った理想的な企業に就職できた学生も。だからこそ、秋採用まで内定を獲得できなかった状況を「やばい」と悲観するのではなく、これまでの就活での課題や改善点をしっかり分析し、粘り強く選考に臨むことが大切です。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

2.ホワイト企業への就職は厳しい

「秋採用でホワイト企業に就職するのはほぼ不可能」と考える学生も少なくありません。実際に、給与や福利厚生などの待遇が充実したホワイト企業は求人倍率が高い傾向があり、春夏採用で採用枠が埋まってしまう場合もあります。

とはいえ、ホワイト企業の採用枠がすべて春夏採用で埋まってしまうわけではありません。ホワイト企業に受かった学生のなかには、ほかの企業に入社するために内定を辞退する人も。

また、秋採用を行う中小やベンチャーといった世間的に知名度の低い企業のなかにもホワイト企業はあります。「秋の新卒採用にはホワイト企業がない」と決めつけず、幅広い視野でエントリー先を探すことが重要です。

加えて、「ホワイト企業が自分に合う企業とは限らない」ということも覚えておきましょう。福利厚生や待遇が良くても、仕事内容や社風が合わなければ居心地悪く感じてしまいます。ホワイト企業であるかどうかも大事ですが、自分の就活の軸に合う企業なのかを第一に考えて企業選びを行いましょう。

ホワイト企業の特徴や探し方を詳しく知りたい人は「ホワイト企業とはどんな企業?特徴や探し方を解説」もあわせてご確認ください。

3.大手企業の求人はない

秋採用の時期でも、大手企業の求人はあります。本当に募集している企業はないのか、改めて探してみましょう。

もちろん、就活が始まった時期と比べると大手企業の求人数は減少しています。中小企業やベンチャー企業と比べると人気が高く、内定者も早期に決まりがちです。

ただし、内定辞退や追加募集をしたいなどの理由から、募集を継続する大手企業もあります。大手企業の求人はないと決めつけず、改めて企業選びを行ってみましょう。

4.秋採用は春夏採用に比べて受かりやすい

秋採用は春採用や夏採用に比べて、受かりやすいわけではありません。むしろ、採用枠が少なく期間も短いことから難易度は上がってる場合もあります。

秋採用は簡単だと油断していると、ほかの就活生よりもアピールが不足し、選考になかなか通過できないかもしれません。秋採用ならではの特徴を理解し、就活対策を怠らないようにしましょう。

秋採用に備えて、就活の不安の対処法を把握しておくと安心です。「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事もあわせてご覧ください。

秋採用で内定獲得を目指す

   

秋採用を実施している企業の種類と目的

秋採用に興味はあるものの、「どんな企業が採用活動をしているのか分からない」と感じている人もいるでしょう。秋採用を積極的に行っている企業には、ある程度の傾向や目的があります。

ここでは、秋採用に力を入れていることが多い企業の種類と目的を紹介。自分の志望業界を考える際のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

外資系企業:グローバルなスケジュールに合わせている

日本に進出している外資系企業や、日系企業と海外企業の合弁会社などは、秋にも採用活動を行っているケースが多く見られます。

その大きな理由の一つは、海外と日本とで年度の切り替え時期が異なるという点です。日本の大学は4月が年度始まりであるのに対し、欧米をはじめとする多くの国では9月を新年度のスタートとしています。この違いに対応するため、外資系企業では9月や10月に合わせて採用スケジュールを組んでいるのです。

また、外資系企業では柔軟な採用体制を敷いていることが多く、「優秀な人材がいれば時期を問わず採用したい」と考えているケースもあります。語学力やグローバル志向を活かしたい人にとっては、秋採用を通じて外資系企業を目指すのも有効な戦略です。

ベンチャー企業:成長スピードに合わせて採用枠が拡大

急成長中のベンチャー企業では、事業の拡大に伴って採用予定人数が途中で増えることがよくあります。そのため、秋以降でも新卒採用を続けている企業が多く、大学4年生の10月以降でもエントリー可能なケースは珍しくありません。

ベンチャー企業は、大手企業に比べて採用のタイミングが柔軟で、選考スピードも速い傾向があります。さらに、社員の年齢層が若く、裁量のある仕事を早い段階から任される可能性がある点も魅力です。

特に「自分の実力を早く試したい」「フラットな職場環境で働きたい」と考える学生にとって、秋採用を行っているベンチャー企業は大きなチャンスとなるでしょう。

大手企業の子会社:親会社と時期をずらして採用を実施

大手企業のグループ会社や子会社の中には、親会社の採用活動がひと段落したあとに秋採用を行う企業もあります。親会社と同時に内定を出しても学生の多くが親会社を選び、採用活動のコストが無駄になるリスクがあるためです。

そのため、子会社ではあえて時期をずらして秋に採用を行い、親会社での選考結果を受けて動く学生をターゲットにしています

「どうしてもこのグループで働きたい」「親会社の選考は終わったけれど、グループ内でほかの可能性を探したい」と考えている人は、子会社の秋採用情報もぜひチェックしてみてください。

地域密着型企業:地元志向の学生や公務員志望者向け

地方に根ざした地域密着型企業では、秋以降に採用活動を強化することがあります。地元の学生が第一志望とすることが多い公務員試験の結果が出揃う時期に合わせているためです。

特に地方では、公務員試験の倍率が高く、どんなに優秀な学生でもすべての試験に受かるとは限りません。こうした学生を対象に、秋に採用枠を設けて人材確保を図っているのです。

また、地域密着型企業は「地元で長く働きたい」「地域の発展に貢献したい」といった志向を持つ学生にとっては非常に魅力的な選択肢となります。大都市圏以外での就職を検討している方は、秋採用を行っている地元企業にもぜひ目を向けてみてください。

秋採用で内定獲得を目指す

   

新卒の秋採用を実施する企業の特徴

秋採用は、すべての企業が実施しているわけではありません。企業の採用活動には目的や方針があり、秋採用を行う背景にはそれぞれの事情や戦略があります。

ここでは、秋採用を実施する企業の「共通点」や「特徴」に注目し、その背景を解説。企業側が秋採用をする理由・ニーズを汲み取り、適切にアピールして内定獲得に近づきましょう。

多くの人材が必要な企業

大手企業の子会社や成長産業に該当する企業、慢性的な人材不足に悩まされている企業は、秋採用を積極的に行っている傾向があります。

春や夏の採用活動では多くの学生が大手企業を志望するため、募集をしていても応募者が少なかったり、求める人材像と合致しなかったりすることがあるからです。また、内定辞退が想定より多く発生し、結果として「採用予定数に届かなかった」という企業も少なくありません。その結果、採用活動を秋以降も継続する企業が出てくるのです。

なお、秋採用の背景が「単純な人材不足」である場合、採用のハードルがやや下がることもあります。一方で、優秀な人材を追加で獲得する目的の採用は、むしろ選考基準が高くなる可能性も。いずれの場合も企業ごとの採用方針を理解しながら、自分の強みを的確にアピールすることが重要です。

知名度の高くない企業

知名度が高くない中小企業やベンチャー企業も、秋採用に積極的な傾向があります。春夏の就活シーズンには、大手企業や有名企業に注目が集まりがちで、知名度で劣る企業は埋もれてしまうことが多いためです。

そのため、秋以降に改めて採用活動を強化することで、学生との接点を持とうとする企業もあります。採用広報や選考にかけられる予算が限られている中で、「就活のピークが過ぎたタイミングを狙って優秀な学生と出会いたい」という意図があるのです。

なお、「知名度が低い」=「働きにくい」「安定していない」というわけではありません。優れた技術を持つBtoB企業や、ニッチな分野で業界トップクラスの実績を持つ企業も数多く存在します。

固定観念にとらわれず、企業規模やブランド名だけに左右されない「広い視野」で企業をチェックすることが、秋採用で就活を行ううえでの大きなポイントです

中小企業と大企業の違いに関しては「中小企業にはどんなメリットがある?大手企業との違いと合わせて解説」をご覧ください。

地方に拠点を構える企業

地方に本社や拠点を構える企業も、秋採用に積極的な姿勢を見せる傾向があります。これは前述の「知名度が高くない企業」と同様に、春〜夏の選考で目立ちにくいことが一因です。

さらに、地方企業の秋採用には公務員試験との関係性も影響しています。多くの公務員試験は夏に結果が出るため、不合格だった場合に民間企業への就職活動に切り替える人も少なくありません。こうした学生を受け入れるため、秋口から採用を本格化させる地方企業が一定数存在するのです。

特に「地元で働きたい」と考える学生にとっては、秋採用は有意義なタイミングとなるでしょう。

秋採用で内定獲得を目指す

   

企業が秋採用を利用する理由

企業が秋に採用を行うのは、しっかりとした理由があるのです。ここでは、秋採用を実施する主な3つの理由を紹介します。

一年を通して採用活動を実施している

近年、採用活動のスタイルが多様化しており、「通年採用」を行う企業が増えています。通年採用とは、春や夏など特定の時期に限定せず、1年を通して人材を募集する採用のことです。こうした企業では秋も新卒採用を行っており、タイミングが合えば誰でもエントリーが可能。

通年採用が広がっている背景には、就活スケジュールの個人差が大きくなってきたことがあります。たとえば、海外の大学に通っている学生は卒業時期が日本と異なることも多く、春採用に間に合わないことも。また、留学や資格取得などで一時的に就職活動の開始を遅らせる人もいます。

こうしたさまざまな状況に対応するために、企業側も柔軟な採用体制を整えているのです。そのため、「秋だからチャンスが少ない」と悲観する必要はありません。

まだ採用枠に空きがあるから

春や夏の採用活動で計画していた人数を採用しきれなかった企業が、引き続き秋も採用を行うケースがあります。

「人気がないから余っているのでは?」と不安になる方もいるかもしれませんが、そうとは限りません。採用活動の途中で企業の採用方針が変更になったり、内定辞退者が出てしまって人員計画にズレが生じたりすることもあります

また、急成長中の企業では事業拡大に伴い、急きょ採用枠を増やすといったケースもあるでしょう。

秋採用を行う企業のなかには働きやすい制度が整っていたり、やりがいのある仕事ができたりする優良企業も多数あります。「秋まで採用している=ブラック企業」という先入観は持たず、自分の目で情報を確かめる姿勢が大切です。

就活の空白時期を狙っているから

企業によっては、あえて春の就活ピークを避けて採用活動を行うことで、効率良く学生と接点を持とうとする場合もあるようです。

春の就活シーズンである3月の広報解禁後は、多くの企業が一斉に活動を開始します。中でも知名度の高い大手企業は学生の注目を集めやすく、中小企業や知名度の低い企業はどうしても埋もれてしまいがちです。広告や説明会などにコストをかけても、思うような成果が出ないこともあります。

そのため、競争がやや落ち着いた秋の時期に採用活動を行い、学生一人ひとりとじっくり向き合える環境を作っているのです。こうした企業は、選考のスピードが速かったり、個別対応が丁寧だったりと、学生にとってもメリットが多いでしょう。

秋採用で内定獲得を目指す

   

新卒の秋採用を実施している企業の探し方6選

秋採用は春夏採用に比べると参加企業が少ないため、コツを押さえた情報収集が重要になります。具体的には、春夏採用と同じく就活サイトのほか、エージェントや就職支援課、合同説明会を積極的に活用するのがおすすめです。

新卒の秋採用を実施している企業を効率的に探す方法を6つ紹介するので、エントリー先の目星を付ける際の参考にしてください。

1.就活サイトを確認する

秋採用を実施している企業は、まず就活サイトで探してみましょう。春採用や夏採用と同じように、企業情報を一括で確認できるメリットがあります。

就活サイトを確認すれば、企業の二次募集などもチェックしやすいのでおすすめです。興味があってチェックしている企業をお気に入り登録などしておけば、再度募集があった際に確認しやすいでしょう。

就活サイトによっては、募集を継続している企業をまとめて特集しているケースもあります。自分で企業を探すよりも効率的に企業を探せるのでおすすめです。

2.企業のWebサイトを調べる

企業のWebサイトを直接確認し、募集しているか確認する方法もあります。企業によっては採用特設ページを準備している場合もあるので、合わせて確認しておきましょう。

また、Webサイトだけではなく、SNSを活用して募集している企業もあります。SNSのほうが最新の情報を掲載しているケースが多いので、Webサイトとセットで確認しておくのがおすすめです。

SNSで就活情報を集めるコツについては、「SNSで行う就活の情報収集とは?効率よく行う方法とメリットを知ろう」の記事で解説しているのご覧ください。

3.大学のキャリアセンターを利用する

大学のキャリアセンターに相談し、求人を探すのもおすすめです。就活サイトなどに掲載されておらず、学校のみに求人が届いているケースもあります。

また、キャリアセンターは大学に通いながら、空き時間で情報収集できる点がメリット。キャリアセンターは大学が今まで培ってきた企業との関係性や卒業生の過去の就職歴などから、秋採用や通年採用を行っている企業の情報を蓄積しています。

秋採用の進め方を教えてくれる場合もあるので、秋採用を成功させるために相談してみると良いでしょう。

4.合同説明会に参加する

秋採用でも合同説明会は実施されているので参加がおすすめです。合同説明会に参加する企業は採用意欲が高く、内定も獲得しやすくなるでしょう。

合同説明会に参加する際は、視野を広げるためにも業界を絞らずにさまざまな企業から話を聞くのがおすすめです。興味のない業界や企業も実際に話を聞いてみたら魅力を感じるケースもあるため、積極的な姿勢で参加するように心がけましょう。

合同説明会に参加するメリットや注意点を詳しく知りたい人は「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」もあわせてご確認ください。

5.ダイレクトリクルーティングを利用する

ダイレクトリクルーティングとは、企業からスカウトを受けるタイプの就職活動です。自分のプロフィールを登録しておくことで、興味を持った企業から選考のスカウトを受けられます。

ダイレクトリクルーティングのメリットは、自分は待っているだけでチャンスが増える点です。今までどおりに就活を進めながら、選考に参加する回数を増やせます。

自分が知らない業界や企業からスカウトが来ることもあるでしょう。新しい分野の企業を知ることで、選択肢が増える点もダイレクトリクルーティングのメリットです。

6.就職エージェントを利用する

秋採用で内定を目指すなら、就職エージェントの利用がおすすめです。企業の紹介だけではなく、内定獲得に向けたサポートも受けられます。

就職エージェントのメリットは、紹介してもらえる企業情報について詳しい点です。どのような企業なのかだけではなく、選考で見られているポイントや、対策方法なども教えてもらえる場合があります。

また、自己分析やESの添削、模擬面接のサポートなど、選考面でのサポートを受けられるのもメリット。就活のプロによる専門的なアドバイスにより、効率良く就活を進められるだけでなく、秋採用を実施する企業の情報も手早く収集できるでしょう

就職エージェントのなかでもおすすめは、キャリアチケットです。就活生一人ひとりに合わせて、価値観に合った最適な企業を紹介します。無料で利用できるので、秋採用に向けて準備を進めたい、絶対に内定が欲しいと考える場合は、ぜひご相談ください。

秋採用で内定獲得を目指す

   

秋採用に臨む新卒学生が知っておきたい注意点

秋採用は、エントリーできる企業数や倍率、選考の傾向など、春夏とは異なる点があるため、事前にしっかりと把握しておくことが大切です。

ここでは、秋採用に臨む新卒学生が特に押さえておきたい4つの注意点を解説します。

春夏採用に比べると企業数が少ないため倍率が高まる

秋採用は、春夏の採用活動で人材を確保した企業が選考を終了している時期に行われるため、応募できる企業数が限られてきます。そのぶん、まだ採用枠を残している大手企業やホワイト企業にはエントリーが集中し、倍率が高くなる傾向があるでしょう。

また、秋採用に臨む学生には春から就活を続けている人だけでなく、部活動や留学などのさまざまな事情で就活が遅れた人も含まれます。そのため、就活経験の差や準備状況の差が選考結果に大きく影響する可能性があるでしょう。

選考対策を念入りに行うだけでなく、倍率の高い企業はあえて避けるなど、企業選びも工夫して効率良く内定獲得を目指してください。

中小企業やベンチャー企業の求人の割合が多い

春夏採用では、大手企業に多くの人材が集中する傾向にあります。このため、秋採用で残された求人枠は中小企業やベンチャー企業が多くなります。

特にベンチャー企業は新規事業の立ち上げや急成長フェーズにある場合が多く、積極的に人材を探していることも珍しくありません。知名度や企業規模だけで判断せず、企業のビジョンや働き方、成長機会といった視点からも比較検討することがポイントです。

現時点でも就活をしている理由を問われる

秋採用の選考では、面接官から「なぜこの時期に就職活動をしているのか?」と理由を聞かれる可能性があります。そのため、春夏の選考が終了している中で活動を続けている背景を、面接で説明できるように準備が必要です。

選考に落ちた、内定を辞退したなどのネガティブな理由でも、そこから得た気づきや改善点、今後の意欲などを前向きに伝えましょう。

また、現時点でも就活をしている理由だけでなく、想定される質問はすべて回答をまとめておくことが大切です。秋採用ではエントリーできる企業にも限りがあるため、入念な準備が内定獲得の鍵となります。

秋採用面接の質問内容については「就活生が11月まで内定なしだったら?今すぐにやるべきことを解説」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

秋採用から就活に参加する優秀な学生と比較される

秋採用に参加するのは、春夏で内定を獲得できなかった学生だけではありません。学業や留学との兼ね合いによって就活の時期がずれてしまったり、公務員試験から一般企業への就職に切り替えたりなど、特殊な経歴やスキル・実績を持った優秀な人材も選考に参加します。

秋採用ではそのようなインパクトのある経歴やハイレベルなスキル・実績を持った学生と比較されるケースがあるため、対策を怠ると内定獲得に苦労する可能性が高まるでしょう。

ただし、春から就活をしている学生の場合、これまで培った経験値がある分、準備や対策を効率的に進められるといったアドバンテージもあります。ライバルが強力だからといって萎縮せず、自分ならではのアピールポイントを堂々と伝えられるように、就活準備や選考対策を徹底しましょう。

内定獲得に向けた対策は「7月で内定なしの就活生が採用されるための対策を紹介!原因や心構えも解説」で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。

秋採用で内定獲得を目指す

   

新卒の秋採用で内定を獲得するためのポイント6選

秋採用で内定を獲得するためには、春夏採用とは異なるポイントを押さえておく必要があります。具体的には、これまでの就活を振り返り就活の軸を見直したり、改善点を意識したうえで選考対策を進めたりといった取り組みを意識しましょう。

ここでは、秋採用で特に押さえておきたい6つのポイントを解説します。

1.今までの就職活動を丁寧に振り返る

就活で思うような結果が出ていない場合は、秋採用が始まる前に、今までの就活を振り返りましょう。

春夏採用で結果が出ていない場合、企業からのマイナス評価につながる問題点がある可能性も考えられます。およそ半年間の就職活動のなかで、内定に辿り着けなかった原因の深掘りや反省、改善点の洗い出しをしなければ、秋採用になっても内定の獲得は難しいでしょう。

うまくいかない原因を把握し、改善するための行動に移していくことで、就活は必ず前進します。加えて、秋採用では現在も就職活動をしている理由を聞かれる可能性が高いため、今までの取り組みを丁寧に振り返っておきましょう。

また、就活に必要な準備などを改めて確認しておくことも大切です。「大学生の就活はいつから始める?いつまで行うのかや必要な準備を解説」の記事で、就活の流れや準備について解説しています。

2.自己分析をもう一度行う

春夏採用で内定を獲得できなかった就活生は、自己分析に再度取り組み、自分を見つめ直してみてください。

内定を獲得できない理由の一つとして、エントリー先の企業と自分の適性やビジョンがマッチしていない可能性もあります。どれほど熱心にアピールしても、企業から自社が求める人材ではないと判断されてしまえば、内定につながる可能性は低いでしょう。

そのため、秋採用の選考に参加する前にもう一度自己分析を実施して、自分の強みや価値観などを再確認しておく必要があります。そのうえで自分にあった企業を選び、自身の強みや価値観をわかりやすく伝えられれば、採用担当者に響く効果的なアピールになるはずです。

春夏の就活を通して成長した部分など、新たな発見もあるかもしれないので、自分のアピールポイントを増やすためにも十分に時間をとって自己分析を行いましょう。

自己分析の詳しいやり方を知りたい人は「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」をあわせてご確認ください。

3.企業選びの軸を見直して幅を広げる

秋採用で内定を獲得するためには、企業選びの軸を見直して、選択肢の幅を広げることも大切です。

秋採用や通年採用を行う企業が増えているとはいえ、春夏採用に比べると選択肢は大きく減少します。今までどおりの軸で企業を選別すると、エントリーする企業がほとんどなくなる可能性もあるでしょう。

そのため、秋採用では合同説明会に積極的に参加するなどして、自分の視野を意識的に広げることが重要です。今まで見ていなかった業界や企業にも目を向け、内定の可能性を狭めないようにしましょう。

自分が知っている業界や聞いたことのある企業に限定するのではなく「自分が苦なく取り組めること」を起点に、企業選びの軸を見直してさまざまな企業を意識的に見ることが大切です。

企業選びを含む就活の軸を探すための具体的な方法や、コツが知りたい人は「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」もあわせてご確認ください。

4.就職への熱意が伝わる志望動機を書く

秋採用の就活においては、春夏採用以上に熱意の伝わる志望動機が必要不可欠です。秋採用でエントリーできる企業の数は春夏ほど多くないため、1社にかけられる準備期間は多めに確保できる傾向があります。

志望動機は使い回しせず、企業分析を十分行ったうえで各社に適した内容に仕上げましょう。具体的には、次のような内容を履歴書やエントリーシートの志望動機に盛り込むと印象が良くなる可能性が高まります。

・入社後のキャリア
・やってみたい仕事
・競合他社ではなくその会社を選んだ理由
・自分を採用するメリット

なお、秋採用を行う企業は、内定を辞退しないような入社の可能性が高い学生を優先して選考に進める傾向にあるようです。入社の可能性や意欲の高さをアピールするためにも、志望動機の具体性を高め、ほかの学生との差別化を図りましょう。

志望動機を書くコツについては「就活の志望動機例文24選!準備や印象に残るアピールのコツなども解説」の記事でも詳しく解説しています。採用担当者に好印象を与えられる志望動機を仕上げたい人は、あわせて参考にしてください。

5.面接対策を徹底する

秋採用の就活では、面接対策も手厚く行いましょう。春夏採用とは異なり、秋採用はエントリーできる企業数に限りがあるため、練習のつもりで採用面接を受けるほどの余裕はありません。限られた面接の機会で内定獲得を目指す人が多いはずです。

だからこそ、面接対策は徹底する必要があります。本番の緊張感に慣れるために模擬面接を行うのはもちろん、質問や受け答えの内容を事前に想定し、自信を持って堂々とアピールできるように準備しておきましょう。

具体的な方法としては、就活を継続している友人や家族、就活エージェントなど、第三者に面接官役を依頼して、本番を想定した練習を重ねるのがおすすめです。質問に対する回答を実際に発声することで、紙に書き出す以上の効果を期待できます。

数少ない内定獲得のチャンスをものにするためにも、面接対策は入念に行いましょう。

6.就活エージェントに相談する

秋採用で内定を獲得するための手段の一つとして、就活エージェントに相談するのも良いでしょう。就活エージェントは、自己分析から企業選びから面接対策まで、就職活動に関するさまざまなサポートを提供してくれます。

特に春夏採用で結果が出なかった場合や、就活の進め方に不安がある場合は、エージェントのアドバイスを受けることで問題点を明確にでき、具体的な改善策を立てられるでしょう。

秋採用で内定獲得を目指す

   

新卒の秋採用で内定を獲得したいあなたへ

就活を始めても思うような結果が出ず、秋採用で挽回したいと考えている学生も多いのではないでしょうか。就活では企業についてよく理解し、企業が求める人物像に沿ってアピールを行うのが大切です。まずは自己分析を行い、自分の強みをアピールできるようにしましょう。

とはいえ、秋採用に向けて準備しているものの「本当に今のままで大丈夫なのか」と不安を感じる人もいるかもしれません。その場合は、就活のプロからアドバイスをもらいましょう。

「量より質」のキャリアチケット就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが「自己分析の深掘り」「ESの添削」「面接対策」「キャリアの相談」など、総合的な就活サポートをマンツーマンで行っています。また、あなたにあわせた企業の紹介も無料で実施しているので、秋採用を控えて焦っている学生の企業探しにも役立つでしょう。

秋採用で内定獲得を目指す

   

秋採用でスムーズに内定を獲得し、就活を成功させたい学生は、お気軽にキャリアチケットまでご相談ください。

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。