このページのまとめ
- 9月から11月ごろに実施される秋採用にも、内定獲得のチャンスは残されている
- 秋採用は中小やベンチャー企業などの求人が多く、思いがけない企業との出会いがある
- 秋採用で内定を獲得するには、春夏の就職活動の振り返りや企業選びの軸の見直しが重要

「新卒の秋採用はどう動けばよい?」「秋採用でもまだ内定のチャンスはある?」などと悩む就活生も多いでしょう。秋採用でもまだ内定獲得のチャンスはあるので、諦めずに企業探しと選考対策を進めることが大切です。
この記事では、秋採用と春・夏採用の違いや内定を獲得するためのポイント、企業の探し方などを解説します。秋採用を行う企業の狙いや特徴を把握し、効率的に対策を進めることで内定獲得に近づくでしょう。
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- 新卒の秋採用とは
- 春・夏採用との違い
- 冬採用や通年採用を実施する企業もある
- 秋採用の一般的なスケジュール
- 8月~:準備・エントリー開始
- 9月〜:選考が本格化
- 9~12月:内定獲得
- 秋採用で受かった場合の入社時期
- 秋採用を実施している企業の種類と目的
- 外資系企業:グローバルなスケジュールに合わせている
- ベンチャー企業:成長スピードに合わせて採用枠が拡大
- 大手企業の子会社:親会社と時期をずらして採用を実施
- 地域密着型企業:地元志向の学生や公務員志望者向け
- 公務員の採用試験には秋季日程もある
- 新卒の秋採用を実施する企業の特徴3選
- 1.多くの人材が必要な企業
- 2.知名度の高くない企業
- 3.地方に拠点を構える企業
- 新卒の秋採用を実施している企業の探し方7選
- 1.就活サイトを確認する
- 2.企業のWebサイトを調べる
- 3.大学のキャリアセンターを利用する
- 4.合同説明会に参加する
- 5.ダイレクトリクルーティングを利用する
- 6.OB・OGに紹介してもらう
- 7.就職エージェントを利用する
- 秋採用で就職活動を行う学生の特徴
- 新卒学生が持っている秋採用の誤ったイメージ4選
- 1.秋採用までに内定を1つも獲得できないのはやばい
- 2.ホワイト企業への就職は厳しい
- 3.大手企業の求人はない
- 4.秋採用は春・夏採用に比べて受かりやすい
- 新卒の秋採用で内定を獲得するためのポイント6選
- 1.今までの就職活動を丁寧に振り返る
- 2.自己分析をもう一度行う
- 3.企業選びの軸を見直して幅を広げる
- 4.就職への熱意が伝わる志望動機を書く
- 5.面接対策を徹底する
- 6.就職エージェントに相談する
- 秋採用に臨む新卒学生が知っておきたい注意点
- 春・夏採用に比べると企業数が少ないため倍率が高まる
- 中小企業やベンチャー企業の求人の割合が多い
- 現時点でも就活をしている理由を問われる
- 秋採用から就活に参加する優秀な学生と比較される
- 新卒の秋採用で内定を獲得したいあなたへ
新卒の秋採用とは
新卒の秋採用とは、文字どおり、一般的な就活スケジュールよりも遅い秋ごろに実施する採用活動です。
ここからは、秋採用に臨む前に知っておきたい基本情報を解説します。秋採用で効率的に内定を獲得するためにも、ほかの選考時期との違いを把握しておきましょう。
春・夏採用との違い
春・夏採用と秋採用の違いは、採用活動の時期です。一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)は「『令和6年度大学、短期大学及び高等専門学校卒業・修了予定者に係る就職について(企業等への要請)』について(2p)」のなかで、以下のような就職・採用選考活動日程を遵守するよう、企業に要請しています。
・広報活動開始:卒業、修了年度に入る直前の3月1日以降
・採用選考活動開始:卒業、修了年度の6月1日以降
・正式な内定日:卒業、修了年度の10月1日以降
したがって、春夏の新卒採用では大学3年生の3月に情報が解禁され、大学4年生の6月に採用活動がスタート、10月に内定式を行うスケジュールが一般的です。
一方、秋採用は9月や10月ごろから始まり、12月初旬ごろまでの2〜3ヶ月間の間で実施されます。春夏の採用活動に比べて、短い期間で選考が行われる点も特徴です。
秋採用を実施するかどうかや選考する時期は企業によって異なるため、興味のある企業の最新情報はこまめにチェックしておきましょう。新卒採用の詳しい流れは、「就活開始時期はいつ?26卒のスケジュールや具体的な流れを解説」の記事でも紹介しているので、あわせてご確認ください。
参照元
一般社団法人 日本経済団体連合会
2024(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について
冬採用や通年採用を実施する企業もある
採用活動のスタイルが多様化している近年では、冬採用や通年採用を行う企業も増えつつあります。
冬採用とは、秋採用よりも遅い12〜3月ごろに実施される採用活動です。秋採用よりも、募集をかけている企業や就活生の数が少なく、短期間で選考が行われる傾向があります。
通年採用は、春や夏など特定の時期に限定せず、1年を通して人材を募集する採用活動です。通年採用を行なっている企業では、秋期にも新卒採用を行っており、タイミングが合えば誰でもエントリーができます。
海外の大学に通っている学生は、卒業時期によっては秋採用に間に合いません。また、留学や資格取得などで、一時的に就職活動の開始を遅らせる人もいるでしょう。
上記のような就活生のさまざまな状況に対応するために、企業側は柔軟な採用体制を整えています。
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秋採用の一般的なスケジュール
秋採用は春や夏の採用と比べて期間が短く、選考スピードも速い傾向です。
ここでは、秋採用の一般的な流れを紹介します。動き出しのタイミングを逃さず、効率的に内定獲得を目指すためにも、秋採用のスケジュールを把握しておきましょう。
8月~:準備・エントリー開始
8月に入ると、秋採用をスタートする企業が少しずつ情報を公開し始めます。就活サイトをこまめにチェックしつつ、気になる業界や企業の採用ページにも目をとおしましょう。
この時期は、エントリーと同時に選考準備を始めることがポイントです。秋採用は選考期間が短いため、エントリーからすぐに面接へ進むケースもあります。履歴書・エントリーシート(ES)の見直しや、志望動機のブラッシュアップ、面接練習は早めに取り組んでおきましょう。
エントリーシートの書き方を知りたい人は、「就活のエントリーシートの書き方を一から解説!落ちないための注意点」の記事を参考にしてください。
9月〜:選考が本格化
9月になると、本格的に選考が始まります。企業によっては、書類選考のあとすぐに面接日程が組まれ、短期間で内定まで進むケースも珍しくありません。面接は1〜2回で終了する場合が多く、特に中小企業やベンチャー企業では即日内定が出る場合もあります。
複数社の選考を並行して進める場合は、面接日程のバッティングや準備不足に注意しましょう。企業ごとに求める人材像も異なるため、志望動機や自己PRの調整も必要不可欠です。
9~12月:内定獲得
9月下旬から10月にかけて、内定を出す企業が増えていきます。秋採用では、12月ごろまで実施する企業もあれば、採用枠が埋まり次第に選考を終了する企業もあるため、早めに行動することが重要です。
「選考に落ちたら次を探す」のではなく、常に複数社にエントリーしておくことを意識しましょう。選考結果を待っている間にも、ほかの企業のエントリーや面接に進むことでチャンスを広げられます。
また、秋採用を年内最後の新卒採用チャンスとして動いている企業も多いため、「秋採用で決め切る」という意識で就活に臨むのがおすすめです。
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秋採用で受かった場合の入社時期
新卒の秋採用で内定が出た場合の入社時期は、大きく以下の2パターンがあります。
・次年度の4月
・9月〜10月ごろ
一般的には、春・夏採用で内定を獲得した場合と同様に次年度の4月に入社するケースが多いでしょう。
しかし、資格試験や留学、部活などさまざまな事情から3月に卒業できない学生もいます。そのような学生を自社に迎えるために、9月に大学を卒業、10月に入社といったスケジュールで採用活動を行う企業もあるのです。
入社時期に関しては企業によって方針が異なるため、事前に確認したうえでエントリー先を選びましょう。
9月卒業の就活スケジュールに関しては、「9月卒業の就活スケジュールは?入社時期や内定を勝ち取る成功法を解説」の記事で詳しく解説しているため、あわせて参考にしてください。
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秋採用を実施している企業の種類と目的
秋採用に興味はあるものの、「どのような企業が採用活動をしているのか分からない」と感じている人もいるでしょう。秋採用を積極的に行っている企業には、ある程度の傾向や目的があります。
ここでは、秋採用を実施する企業の種類と目的を紹介するので、自分の志望業界を考える参考にしてみてください。
外資系企業:グローバルなスケジュールに合わせている
日本に進出している外資系企業や、日系企業と海外企業の合弁会社などは、秋にも採用活動を行う傾向があります。
その大きな理由の一つが、海外と日本では年度の切り替え時期が異なる点です。日本の大学は4月が年度始まりであるのに対し、欧米をはじめとする多くの国では9月を新年度のスタートとしています。この違いに対応するため、外資系企業では9月や10月に合わせて採用スケジュールを組んでいるのです。
また、外資系では柔軟な採用体制を敷いている場合が多く、「優秀な人材がいれば時期を問わず採用したい」と考えている企業もあります。語学力やグローバル志向を活かしたい人の場合、秋採用を通じて外資系企業を目指すのも有効な戦略です。
ベンチャー企業:成長スピードに合わせて採用枠が拡大
ベンチャー企業も秋採用に積極的な傾向があります。
急成長中のベンチャー企業は、事業の拡大に伴い採用予定人数が途中で増えるケースは珍しくありません。秋以降でも新卒採用を続ける傾向があるため、大学4年生の10月以降でもエントリー可能な企業も多いでしょう。
ベンチャー企業は、大手企業に比べて採用のタイミングが柔軟で、選考スピードも速い傾向があります。さらに、社員の年齢層が若く、裁量のある仕事を早い段階から任される可能性があるのも魅力です。
特に、「自分の実力を早く試したい」「フラットな職場環境で働きたい」と考える学生にとって、秋採用を行っているベンチャー企業は狙い目といえるでしょう。
ベンチャー企業への就職を検討している人は、「ベンチャー志望の就活生は覚悟が必要!向いている人の6つの特徴を解説」も参考にしてください。
大手企業の子会社:親会社と時期をずらして採用を実施
大手企業のグループ会社や子会社のなかには、親会社の採用活動がひと段落したあとに秋採用を行う企業もあります。親会社と同時に内定を出しても学生の多くが親会社を選び、採用活動のコストが無駄になるリスクがあるためです。
したがって、子会社ではあえて時期をずらして秋に採用を行い、親会社での選考結果を受けて動く学生をターゲットにしています。
「どうしてもこのグループで働きたい」「親会社の選考は終わったけれど、グループ内でほかの可能性を探したい」と考えている人は、子会社の秋採用情報もぜひチェックしてみてください。
地域密着型企業:地元志向の学生や公務員志望者向け
地方に根ざした地域密着型企業では、秋以降に採用活動を強化するケースがあります。地元の学生が第一志望とすることが多い公務員試験の結果が出揃う時期に合わせているためです。
特に、地方では公務員試験の倍率が高く、優秀な学生でもすべての試験に受かるとは限りません。こうした学生を対象に、秋に採用枠を設けて人材確保を図っているのです。
地域密着型企業は、「地元で長く働きたい」「地域の発展に貢献したい」といった志向を持つ学生にとっては非常に魅力的な選択肢といえます。大都市圏以外での就職を検討している人は、秋採用を行っている地元企業にもぜひ目を向けてみましょう。
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公務員の採用試験には秋季日程もある
一般企業だけでなく、公務員の採用試験でも秋季日程を設けている場合があります。
公務員の採用試験は、3〜6月ごろに一次試験が実施されるケースが一般的です。ただし、一部の自治体では9〜10月ごろに秋季試験を行う場合も。そのため、仮に春季の試験で不合格になった場合でも、まだ公務員になれるチャンスは残されています。
なお、応募する職種や試験区分などによって開催時期・応募期間は異なるため、受験する自治体や官庁のWebサイトを確認しておくことが大切です。試験の受付期間は、8月末〜9月ごろまでのケースが多いため、期限から逆算して早めにリサーチと対策を進めましょう。
なお、公務員試験の難易度や対策方法については、「公務員の難易度はどのくらい?試験別の合格率や対策のコツを解説」の記事も参考にしてください。
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新卒の秋採用を実施する企業の特徴3選
秋採用は、すべての企業が実施しているわけではありません。企業の採用活動には目的や方針があり、秋採用を行う背景にはそれぞれの事情や戦略があります。
ここでは、秋採用を実施する企業の「共通点」や「特徴」に注目し、その背景を解説します。企業側が秋採用をする理由・ニーズを汲み取り、適切にアピールして内定獲得に近づきましょう。
1.多くの人材が必要な企業
大手企業の子会社や成長産業に該当する企業、慢性的な人材不足に悩まされている企業は、秋採用を積極的に行う傾向があります。春や夏の採用活動では多くの学生が大手企業を志望するため、募集をしていても応募者が少なかったり、求める人材像と合致しなかったりすることがあるからです。
また、内定辞退が想定より多く発生し、結果として「採用予定数に届かなかった」というケースも考えられます。その結果、採用活動を秋以降も継続する企業が出てくるのです。
なお、秋採用の背景が「単純な人材不足」である場合、採用のハードルがやや下がる場合もあります。一方で、優秀な人材を追加で獲得する目的の採用は、むしろ選考基準は高くなると予想できるでしょう。
いずれの場合も、企業ごとの採用方針を理解しながら自分の強みを的確にアピールすることが重要です。
2.知名度の高くない企業
知名度が高くない中小企業やベンチャー企業も、秋採用に積極的な傾向があります。春夏の就活シーズンには、大手企業や有名企業に注目が集まりやすく、知名度で劣る企業は埋もれてしまう場合も珍しくありません。
そのため、秋以降に改めて採用活動を強化することで、学生との接点を持とうとする企業もあります。採用広報や選考にかけられる予算が限られているなかで、「就活のピークが過ぎたタイミングを狙って優秀な学生と出会いたい」という意図があるのです。
なお、「知名度が低い」=「働きにくい」「安定していない」というわけではありません。優れた技術を持つBtoB企業や、ニッチな分野で業界トップクラスの実績を持つ企業も数多く存在します。
固定観念にとらわれず、企業規模やブランド名だけに左右されない「広い視野」で企業をチェックすることが、秋採用で就活を行ううえで大きなポイントです。
中小企業と大企業の違いに関しては、「中小企業にはどんなメリットがある?大手企業との違いと合わせて解説」をご覧ください。
3.地方に拠点を構える企業
地方に本社や拠点を構える企業も、秋採用に積極的な姿勢を見せる傾向があります。これは、前述の「知名度が高くない企業」と同様に、春・夏の選考で目立ちにくいことが一因です。
さらに、地方企業の秋採用には公務員試験との関係性も影響しています。多くの公務員試験は夏に結果が出るため、不合格だった場合に民間企業への就職活動に切り替える人もいるでしょう。こうした学生を受け入れるため、秋口から採用を本格化させる地方企業が一定数存在するのです。
「地元で働きたい」と考える学生にとって、秋採用は注目すべきタイミングといえるでしょう。
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新卒の秋採用を実施している企業の探し方7選
秋採用は春・夏採用に比べると参加企業が少ないため、コツを押さえた情報収集が重要になります。具体的には、春・夏採用と同じく就活サイトのほか、エージェントや就職支援課、合同説明会を積極的に活用するのがおすすめです。
新卒の秋採用を実施している企業を効率的に探す方法を6つ紹介するので、エントリー先の目星をつける際の参考にしてください。
1.就活サイトを確認する
秋採用を実施している企業は、まず就活サイトで探してみましょう。春採用や夏採用と同じように、企業情報を一括で確認できるメリットがあります。
就活サイトを確認すれば、企業の二次募集などもチェックしやすいのでおすすめです。興味があってチェックしている企業をお気に入り登録などしておけば、再度募集があった際に確認しやすいでしょう。
就活サイトによっては、募集を継続している企業をまとめて特集しているケースもあります。自分で条件にマッチする企業を探すよりも、リサーチの時間を短縮しながら効率的に志望先の候補を絞り込むことが可能です。
2.企業のWebサイトを調べる
秋採用を実施している企業の探し方として、Webサイトを直接確認し、募集しているか確認する方法もあります。企業によっては採用特設ページを準備している場合もあるので、あわせて確認しておきましょう。
また、Webサイトだけではなく、SNSを活用して募集している企業もあります。SNSのほうが最新の情報を掲載しているケースが多いので、Webサイトとセットで確認するのがおすすめです。
SNSで就活情報を集めるコツについては、「SNSで行う就活の情報収集とは?効率よく行う方法とメリットを知ろう」の記事で解説しているのであわせてご確認ください。
3.大学のキャリアセンターを利用する
大学のキャリアセンターに相談し、求人を探すのもおすすめです。キャリアセンターは、大学が今まで培ってきた企業との関係性や卒業生の過去の就職歴などから、秋採用や通年採用を行っている企業の情報を蓄積しています。
就活サイトなどに掲載されておらず、学校のみに求人が届く非公開案件を紹介してもらえる可能性もあるため、志望企業の選択肢が広がるでしょう。また、キャリアセンターであれば、大学に通いながら空き時間で情報収集できる点もメリットです。
選考対策の進め方を教えてくれる場合もあるので、秋採用を成功させるために相談してみると良いでしょう。
4.合同説明会に参加する
秋採用でも合同説明会は実施されているので、積極的に参加すると良いでしょう。合同説明会に参加する企業は採用意欲が高く、内定も獲得しやすくなります。
合同説明会に参加する際は、視野を広げるためにも業界を絞らずにさまざまな企業から話を聞くのがおすすめです。興味のない業界や企業も実際に話を聞いてみたら魅力を感じるケースもあるため、積極的な姿勢で参加するように心掛けましょう。
合同説明会に参加するメリットや注意点を詳しく知りたい人は、「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」もあわせてご確認ください。
5.ダイレクトリクルーティングを利用する
秋採用を実施している企業を探す際は、ダイレクトダイレクトリクルーティングを利用するのも一つの手段です。
ダイレクトリクルーティングとは、企業からスカウトを受けるタイプの就職活動です。自分のプロフィールを登録しておくことで、興味を持った企業から選考のスカウトを受けられます。
ダイレクトリクルーティングのメリットは、待っているだけでチャンスが増える点です。今までどおりに就活を進めながら、選考に参加する回数を増やせます。
自分が知らない業界や企業からスカウトが来るケースもあるため、志望先の選択肢を増やしたい人にとっては有益な方法といえるでしょう。
6.OB・OGに紹介してもらう
秋採用を実施している企業に勤めているOB・OGに紹介してもらうのも良い方法です。
紹介であれば、OB・OGから職場の人間関係や雰囲気、働きやすさなどのリアルな意見を聞いたうえで、エントリーできるため就職後のミスマッチを回避しやすいでしょう。
また、社員数が少ない企業の場合、紹介してもらう先輩と採用担当者の距離が近いケースもあります。「自社に利益をもたらしてくれそうな人材」と判断されれば、コネクションがある分、選考で有利になる可能性も考えられるでしょう。
OB・OG訪問の流れやアポイントのとり方を知りたい人は、「OB・OG訪問とは?意味からメリット・流れ・質問例まで就活生向けに解説」の記事も参考にしてください。
7.就職エージェントを利用する
秋採用で内定を目指すなら、就職エージェントの利用がおすすめです。就職エージェントでは、企業の紹介だけではなく、内定獲得に向けたサポートも受けられます。
就職エージェントを活用するメリットは、紹介してもらえる企業情報について詳しい点です。どのような企業なのかだけではなく、選考で見られているポイントや、対策方法なども教えてもらえる場合があります。
また、自己分析やESの添削、模擬面接など、選考面でのサポートを受けられるのもメリットです。就活のプロによる専門的なアドバイスにより、効率良く就活を進められるだけでなく、秋採用を実施する企業の情報も手早く収集できるでしょう。
新卒向け就職エージェント「キャリアチケット」では、就活生一人ひとりの価値観に合わせて最適な企業を紹介します。無料で利用できるので「秋採用に向けて準備を進めたい」「絶対に内定が欲しい」と考える就活生は、ぜひご相談ください。
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秋採用で就職活動を行う学生の特徴
学生が秋採用で就職活動を行う背景には、次のような理由があります。
・春から就活をしているが内定を獲得できていない
・内定はあるがより良い企業を探している
・ゼミや研究室の学業が忙しくて就活を始められなかった
・公務員への就職から切り替えた
・海外留学から帰ってきた
・部活動に精を出していた
・金銭的な事情でアルバイトを頑張っていた
秋採用に取り組む学生のレベルはさまざまであり、春夏の採用活動とは違うからといって受かりやすいわけではありません。秋採用でも就職活動への対策は必須なので、自己分析や面接対策などの準備を入念に行いましょう。
就職活動がうまくいかない原因については、「就活が終わらない9つの原因とは?25卒の内定状況から学ぶ対処法を解説」の記事で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
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新卒学生が持っている秋採用の誤ったイメージ4選
新卒学生のなかには、秋採用に対して「秋まで内定を獲得できないのはやばい」「大手やホワイト企業の求人はない」といったイメージを持つ人もいます。
ただし、上記のような秋採用に関するネガティブな情報は、必ずしも正しいわけではありません。
ここでは、秋採用に抱きがちな誤ったイメージを4つ紹介します。ポジティブな気持ちで自信を持って就職活動を進めるためにも、秋採用に対する認識を正しておきましょう。
1.秋採用までに内定を1つも獲得できないのはやばい
就活生のなかには「秋採用が実施される9〜10月までに内定を1つも獲得できないのはやばい」「就活の失敗はほぼ確実」といったネガティブなイメージを持っている人もいます。
しかし、秋採用までに内定がないからといって、卒業まで内定が獲得できないわけではありません。内閣府が実施した「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、就活生の約9割が大学4年生の6月までに1社以上の企業から内々定を受けているようです。

引用:内閣府「令和6年度学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(74p)」
上記のデータからも、秋採用が始まる9〜10月時点で内定を獲得できていない学生は、ほかの就活生と比較して進捗状況が芳しくないといえるでしょう。
とはいえ、6月までに内定を獲得できなかったからといって、必ずしも就活で失敗してしまうわけではありません。大手から中小、ベンチャーまでさまざまな企業が秋採用を実施しているため、満足のいく形で就活を終えられる可能性は十分残されています。
実際に大学卒業直前まで諦めずに就活を続けたことで、自分に合った理想的な企業に就職できた学生がいるのも事実です。だからこそ、秋採用まで内定を獲得できなかった状況を「やばい」と悲観するのではなく、これまでの就活での課題や改善点をしっかり分析し、粘り強く選考に臨みましょう。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
2.ホワイト企業への就職は厳しい
「秋採用でホワイト企業に就職するのはほぼ不可能」と考える学生もいるでしょう。実際に、給与や福利厚生などの待遇が充実したホワイト企業は求人倍率が高い傾向があり、春・夏採用で採用枠が埋まってしまう場合もあります。
とはいえ、ホワイト企業の採用枠がすべて春・夏採用で埋まってしまうわけではありません。ホワイト企業に受かった学生のなかにも、ほかの企業に入社するために内定を辞退する人はいます。
また、秋採用を行う中小やベンチャーといった世間的に知名度の低い企業のなかにもホワイト企業はあります。「秋の新卒採用にはホワイト企業がない」と決めつけず、幅広い視野でエントリー先を探すことが重要です。
加えて、ホワイト企業が自分に合う企業とは限らないことも覚えておきましょう。福利厚生や待遇が良くても、仕事内容や社風が合わなければ居心地悪く感じてしまいます。ホワイト企業であるかどうかも大事ですが、自分の就活の軸に合う企業なのかを第一に考えましょう。
3.大手企業の求人はない
学生のなかには、「倍率の高い大手企業は秋採用を実施していない」と考えている人もいます。
実際、就活が始まった時期と比べると大手企業の求人数は少ない傾向です。中小企業やベンチャー企業と比べると大手企業は人気が高いため、内定者も早期に決まりやすいでしょう。
ただし、内定辞退や追加募集をしたいなどの理由から、募集を継続する大手企業もあります。「大手企業の求人はない」と決めつけず、本当に募集している企業はないのか改めて探してみましょう。
4.秋採用は春・夏採用に比べて受かりやすい
秋採用は春採用や夏採用に比べて、受かりやすいわけではありません。むしろ、採用枠が少なく期間も短いことから難易度は上がる傾向があります。
秋採用は簡単だと油断していると、ほかの就活生よりもアピールが不足し、選考になかなか通過できないかもしれません。秋採用ならではの特徴を理解し、就活対策を怠らないようにしましょう。
秋採用に備えて、就活の不安の対処法を把握しておくと安心です。「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事もあわせてご覧ください。
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新卒の秋採用で内定を獲得するためのポイント6選
秋採用で内定を獲得するためには、春・夏採用とは異なるポイントを押さえておく必要があります。具体的には、これまでの就活を振り返り就活の軸を見直したり、改善点を意識したうえで選考対策を進めたりといった取り組みを意識しましょう。
ここでは、秋採用で特に押さえておきたい6つのポイントを解説します。
1.今までの就職活動を丁寧に振り返る
就活で思うような結果が出ていない場合は、秋採用が始まる前に、今までの活動内容を振り返りましょう。
春・夏採用で結果が出ていない場合、企業からのマイナス評価につながる問題点がある可能性も考えられます。およそ半年間の就職活動のなかで、内定に辿り着けなかった原因の深掘りや反省点・改善点の洗い出しをしなければ、秋採用になっても内定の獲得は難しいでしょう。
うまくいかない原因を把握し、改善するための行動に移していくことで、就活は必ず前進します。加えて、秋採用では現在も就職活動をしている理由を聞かれる可能性が高いため、今までの取り組みを丁寧に振り返っておきましょう。
また、就活に必要な準備などを改めて確認しておくことも大切です。「就活はいつからスタートすれば良い?一般的なスケジュールや準備を解説」の記事で解説している就活の流れや準備の進め方をぜひ参考にしてください。
2.自己分析をもう一度行う
春・夏採用で内定を獲得できなかった就活生は、自己分析に再度取り組み、自分を見つめ直しましょう。
内定を獲得できない理由の一つとして、エントリー先の企業と自分の適性やビジョンがマッチしていないことが挙げられます。どれほど熱心にアピールしても、企業から自社が求める人材ではないと判断されてしまえば、内定につながる可能性は低いでしょう。
そのため、秋採用の選考に参加する前にもう一度自己分析を実施して、自分の強みや価値観などを再確認しておく必要があります。そのうえで自分に合った企業を選び、自身の強みや価値観を分かりやすく伝えられれば、採用担当者に響く効果的なアピールになるはずです。
春夏の就活を通して成長した部分など、新たな発見もあるかもしれないので、自分のアピールポイントを増やすためにも十分に時間をとって自己分析を行いましょう。
自己分析の詳しいやり方を知りたい人は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」をあわせてご確認ください。
3.企業選びの軸を見直して幅を広げる
秋採用で内定を獲得するためには、企業選びの軸を見直して、選択肢の幅を広げることが大切です。
秋採用や通年採用を行う企業が増えているとはいえ、春・夏採用に比べると選択肢は大きく減少します。今までどおりの軸で選別すると、エントリーできる企業がほとんどなくなる可能性もあるでしょう。
そのため、秋採用では合同説明会に積極的に参加するなどして、自分の視野を意識的に広げる必要があります。今まで見ていなかった業界や企業にも目を向け、内定の可能性を狭めないようにしましょう。
自分が知っている業界や聞いたことのある企業に限定するのではなく「自分が苦なく取り組めること」を起点に、企業選びの軸を見直してさまざまな企業を意識的に見ることが大切です。
企業選びを含む就活の軸を探すための具体的な方法やコツが知りたい人は、「就活の軸の回答例文12選!企業の質問に対する答え方のコツや注意点を解説」もあわせてご確認ください。
4.就職への熱意が伝わる志望動機を書く
秋採用の就活では、春・夏採用以上に熱意の伝わる志望動機が必要不可欠です。秋採用でエントリーできる企業の数は春夏と比較して少ないため、1社にかけられる準備期間は増える傾向があります。
だからこそ、志望動機は使い回しせず、企業分析を十分行ったうえで各社に適した内容に仕上げましょう。具体的には、次のような内容を履歴書やエントリーシートの志望動機に盛り込むと印象が良くなる可能性が高まります。
・入社後のキャリア
・やってみたい仕事
・競合他社ではなくその会社を選んだ理由
・自分を採用するメリット
なお、秋採用を行う企業は、内定を辞退しないような入社の可能性が高い学生を優先して選考に進める傾向があります。入社の可能性や意欲の高さをアピールするためにも、志望動機の具体性を高め、ほかの学生との差別化を図りましょう。
志望動機を書くコツについては、「就活の志望動機例文24選!準備や印象に残るアピールのコツなども解説」の記事でも詳しく解説しています。採用担当者に好印象を与えられる志望動機を仕上げたい人は、あわせて参考にしてください。
5.面接対策を徹底する
秋採用の就活では、面接対策を手厚く行いましょう。春・夏採用とは異なり、秋採用はエントリーできる企業数に限りがあるため、練習のつもりで採用面接を受けるほどの余裕はありません。限られた面接の機会で内定獲得を目指す人が多いはずです。
だからこそ、面接対策は徹底する必要があります。本番の緊張感に慣れるために模擬面接を行うのはもちろん、質問や受け答えの内容を事前に想定し、自信を持って堂々とアピールできるように準備しておきましょう。
具体的な方法としては、就活を継続している友人や家族、就職エージェントなど、第三者に面接官役を依頼して、本番を想定した練習を重ねるのがおすすめです。質問に対する回答を実際に発声することで、紙に書き出す以上の効果が期待できます。
数少ない内定獲得のチャンスをものにするためにも、面接対策は入念に行いましょう。面接対策の具体的な進め方を知りたい人は、「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」を参考にしてください。
6.就職エージェントに相談する
秋採用で内定を獲得するための手段の一つとして、就職エージェントに相談するのもよいでしょう。就職エージェントは、自己分析から企業選びから面接対策まで、就職活動に関するさまざまなサポートを提供してくれます。
春・夏採用で結果が出なかった場合や就活の進め方に不安がある人は、エージェントのアドバイスを受けることで問題点を明確にでき、具体的な改善策を立てられるでしょう。
新卒向け就職エージェント「キャリアチケット」では、経験豊富なキャリアアドバイザーが就活生一人ひとりの悩み・課題に寄り添ったきめ細かいサポートを実施しています。秋採用で内定を獲得するための対策をスムーズに進めたい人は、お気軽にご相談ください。
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秋採用に臨む新卒学生が知っておきたい注意点
秋採用に臨む際の注意点として、エントリーできる企業数や倍率、選考の傾向など、春・夏採用との違いを事前にしっかりと把握しておくことが大切です。
ここでは、秋採用に臨む新卒学生が特に押さえておきたい4つの注意点を解説します。
春・夏採用に比べると企業数が少ないため倍率が高まる
秋採用は、春夏の採用活動で人材を確保した企業が選考を終了している時期に行われるため、応募できる企業数が限られてきます。その分、まだ採用枠を残している大手企業やホワイト企業にはエントリーが集中し、倍率が高くなる傾向があるでしょう。
また、秋採用に臨む学生には春から就活を続けている人だけでなく、部活動や留学などのさまざまな事情で就活が遅れた人も含まれます。そのため、就活経験の差や準備状況の差が選考結果に大きく影響する可能性があるでしょう。
選考対策を念入りに行うだけでなく、倍率の高い企業はあえて避けるなど、企業選びも工夫して効率良く内定獲得を目指してください。
中小企業やベンチャー企業の求人の割合が多い
春・夏採用では、大手企業に多くの人材が集中する傾向にあるため、秋採用で残された求人枠は中小企業やベンチャー企業が多くなります。特に、ベンチャー企業は新規事業の立ち上げや急成長フェーズにある場合が多いため、積極的に人材を探している傾向です。
知名度や企業規模だけで判断せず、ビジョンや働き方、成長機会といった視点からも比較検討することで自分に合った企業を見つけやすくなるでしょう。
現時点でも就活をしている理由を問われる
秋採用の選考では、面接官から「なぜこの時期に就職活動をしているのか」と理由を聞かれる可能性があります。そのため、春夏の選考が終了しているなかで活動を続けている背景を、面接で説明できるように準備が必要です。
選考に落ちた、内定を辞退したなどのネガティブな理由でも、そこから得た気づきや改善点、今後の意欲などを前向きに伝えましょう。
また、現時点でも就活をしている理由だけでなく、想定される質問はすべて回答をまとめておくことが大切です。秋採用ではエントリーできる企業にも限りがあるため、入念な準備が内定獲得の鍵となります。
秋採用面接の質問内容については、「就活で11月に内定なしでも大丈夫?立て直すための方法を解説」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
秋採用から就活に参加する優秀な学生と比較される
秋採用に参加するのは、春夏で内定を獲得できなかった学生だけではありません。学業や留学との兼ね合いによって就活の時期がずれてしまったり、公務員試験から一般企業への就職に切り替えたりなど、特殊な経歴やスキル・実績を持った優秀な人材も選考に参加します。
秋採用ではそのようなインパクトのある経歴やハイレベルなスキル・実績を持った学生と比較されるケースがあるため、対策を怠ると内定獲得に苦労する可能性が高まるでしょう。
ただし、春から就活をしている学生の場合、これまで培った経験値がある分、準備や対策を効率的に進められるといったアドバンテージもあります。ライバルが強力だからといって萎縮せず、自分ならではのアピールポイントを堂々と伝えられるように、就活準備や選考対策を徹底しましょう。
内定獲得に向けた対策は、「7月で内定なしの就活生が採用されるための対策を紹介!原因や心構えも解説」で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
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新卒の秋採用で内定を獲得したいあなたへ
就活を始めても思うような結果が出ず、秋採用で挽回したいと考えている方も多いのではないでしょうか。就活では業界や職種についてよく理解し、応募先の企業が求める人物像に沿ってアピールを行うことが大切です。まずは自己分析を行い、自分の強みをアピールできるようにしましょう。
とはいえ、秋採用に向けて準備しているものの「本当に今のままで大丈夫なのか」と不安を感じる人もいるかもしれません。その場合は、就職エージェントに相談するのがおすすめです。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。