このページのまとめ
- 就活の面接対策を早期に取り組むことで、選考の通過率を高められる
- 就活の面接対策は、模擬面接で実践的なスキルを身につけるのがおすすめ
- 就活の面接対策ではよく聞かれる質問の内容を把握し、回答を準備するのが得策

「就活の面接対策は何をすれば良いかわからない」「効率的に対策を進められない」と悩む就活生も多いでしょう。就活の面接対策では、企業が評価するポイントや頻出の質問を把握したうえで、模擬面接などの練習を繰り返し行うのがおすすめです。
この記事では、就活の面接対策における具体的な方法や、よく聞かれる質問と回答例を解説。また、面接対策のポイントや好印象を得るコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 新卒の面接の評価基準は?企業がみるポイントを知ろう
- 自社が求める人物像にマッチしているか
- 入社意欲や仕事への熱意があるか
- 将来的に活躍が期待できるか
- 就活の面接対策はいつからする?スタート時期を解説
- 「就活の面接準備をしないほうが良い」は間違い
- 就活の面接対策は何をする?具体的な方法5選
- 1.就活の面接対策本で基礎を確認する
- 2.面接対策アプリを使って1人で練習する
- 3.面接対策セミナーに参加する
- 4.模擬面接を受ける
- 5.実際に面接を受けてみる
- 就活の面接でよく聞かれる54の質問と回答例
- アイスブレイク
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 長所
- 短所
- 入社後にやりたいこと
- 5年後・10年後のビジョン
- 就活の軸
- 挫折経験
- ほかの企業の選考状況
- 関心のあるニュース
- 第一志望
- 勤務条件
- 逆質問
- キラー質問
- 【形式別】就活の面接対策をするときのポイント
- 個人面接
- 集団面接
- グループディスカッション型面接
- プレゼンテーション型面接
- オンライン・Web面接
- 就活の面接対策をするときの注意点
- 回答を丸暗記するのは避ける
- 本番を想定して練習をする
- 就活面接の前日に確認しておくべき内容
- 1.面接の会場と時間
- 2.面接の持ち物
- 3.面接前日と当日のニュース
- 4.企業情報やエントリーシート
- 5.よく聞かれる質問と回答
- 就活の面接対策で好印象を得るための5つのコツ
- 1.自分の言葉で結論からわかりやすく伝える
- 2.企業研究をして応募先について理解する
- 3.ESの内容を読み直し一貫性を意識する
- 4.笑顔と落ち着いた態度を心がける
- 5.質問の意図に合った回答をする
- 就活の面接対策で押さえておきたい入退室マナー
- 企業での受付
- 面接の待機時間
- 入室
- 面接中
- 退室
- 就活の面接対策で悩んだときににおすすめの相談先
- 友人や家族
- 大学のキャリアセンター
- OB・OG
- 就職エージェント
- 就活の面接対策を万全にして内定を獲得したいあなたへ
新卒の面接の評価基準は?企業がみるポイントを知ろう
志望企業の内定を獲得するためには、面接対策は欠かせません。面接はどの企業でも行われる選考なのでしっかり対策を実施しましょう。
面接の形式や参加者は企業ごとに変わりますが、面接官が評価するポイントはそれほど変わりません。面接官の視点に立ち、どのような振る舞いや答え方が好印象を与えるか考えてみると、選考突破に近づけるでしょう。
以下で、新卒の面接で企業が評価するポイントを解説するので、面接対策をするときに活かしてください。
自社が求める人物像にマッチしているか
就活面接を通じて、企業は「求める人材像にマッチしているか」「自社が求めるレベルのスキルや経験があるか」をチェックしています。企業にとって採用活動は、自社のニーズに合った人材を見つけるためのプロセスです。
面接官は、自己PRや学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)などを質問して、その回答に表れる応募者の論理的な思考力やコミュニケーション能力、具体的な行動特性から応募者が自社の求める人物像にマッチしているか判断しています。
回答するときは、面接官に「ぜひ入社してほしい」と思ってもらえるように、企業のニーズを意識したうえで自分の強みや人柄をアピールしましょう。
入社意欲や仕事への熱意があるか
就活面接では「入社意欲や仕事に対する熱意があるか」もチェックされています。面接で志望動機を聞かれるのはこのためだといえるでしょう。
採用活動のなかで、企業は入社後に高い熱意をもって働いてくれる人材を求めています。志望動機を伝えるときは、企業研究をしっかりと行った旨が伝わるアピールをしたり、志望度を示す具体的なエピソードを盛り込んだりすると、企業への興味・関心の高さを伝えられるでしょう。
将来的に活躍が期待できるか
「入社後の活躍が期待できるか」も、企業が就活面接でチェックしているポイントの一つです。面接官は入社後にチャレンジしたいことや、将来的なキャリアビジョンに関する質問を通じて、将来の成長意欲、自社での活躍イメージを見極めています。
新卒採用では、社会人経験のない学生を評価するため入社時のスキルや経験よりも将来的なポテンシャルのほうが重視される傾向にあるのが特徴です。したがって、「入社後にどのような仕事がしたいか」を企業での仕事内容と絡めて具体的に伝えられると、面接官に活躍する姿をイメージしてもらいやすくなり、高い評価につながるでしょう。
面接官の視点や印象アップのコツについては、「面接官が見ている6つのポイント!よくある質問と印象アップのコツも解説」の記事で解説しているので準備の参考にしてください。
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就活の面接対策はいつからする?スタート時期を解説
就活の面接対策は、遅くとも大学3年生の冬までに始めておくのがおすすめです。内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」では、「大学3年生の3月に最初の採用面接を受ける学生の割合が最も高かった」と公表しています。

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 ①採用面接の参加時期(p.68)」
最初の面接が始まる3月までに準備を完了させるためには、その直前の大学3年生の冬から対策を始めるのが望ましいでしょう。また、採用面接を受けたピーク時期に関する調査では、「大学4年生の4月」の回答割合が最も高く、この時期は多くの企業で選考が本格化しています。

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 ①採用面接の参加時期(p.68)」
大学3年生の3月にはエントリーがスタートし、4月には選考が始まるのが一般的です。履歴書やエントリーシート作成、説明会への参加など選考が始まるとほかのタスクが増えるため、面接対策の準備をする時間はなかなか取りづらくなるでしょう。
就活が本格化すると面接対策を行う時間がなく、準備が不十分な状態で選考に参加しなければなりません。余裕をもって選考対策を行っておくと、落ち着いて面接に参加できます。スケジュールに余裕がある大学2〜3年生のうちから、徐々に面接対策を進めておくのが望ましいでしょう。
なお、面接対策の準備を万全にできるようにするためには、基本的な就活スケジュールを把握しておくのが大切です。就活全体の流れや進め方は、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事でまとめています。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
「就活の面接準備をしないほうが良い」は間違い
就活では「聞かれる内容がわからないから面接は練習しなくても良い」「練習し過ぎると台本どおりの回答になってしまうから不要」といった意見を耳にすることもあります。しかし、スムーズに面接を突破し、内定を獲得したいなら、入念な準備は不可欠です。
準備を怠ると、面接の雰囲気に圧倒されたり、緊張から何も話せなくなったりして自分を十分にアピールできない可能性があります。事前に模擬面接などで対策し、本番の流れや受け答えの内容を具体的にイメージできる状態にしておけば、自信をもって臨めるため本来の実力を発揮できるでしょう。
また、「台本どおりの回答になる」という懸念への対策も、面接練習の重要な一環です。面接練習は回答を暗記することが目的ではありません。自分の考えを自然かつスムーズに、自分自身の言葉で話せるようにするためのトレーニングと捉え、しっかりと準備しておきましょう。
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就活の面接対策は何をする?具体的な方法5選
就活の面接対策には、書籍やアプリを使って基礎を学習したり、面接対策セミナーに参加したりするなど、さまざまな方法があります。自分の課題や環境にあわせて、最適な方法を選択し、効率的に面接対策を進めましょう。
ここでは、就活における面接対策の具体的な方法を5つ紹介します。
1.就活の面接対策本で基礎を確認する
面接対策の方法として、就活本の活用がおすすめです。新卒学生向けに執筆された面接対策本には、頻出質問の例や効果的な回答のコツ、採用担当者に好印象を与えるマナー対策の要点など、面接対策の基礎知識をインプットするために役立つ情報が掲載されています。
実践的なノウハウをまとめた書籍だけでなく、面接に臨む就活生が意識するべきメンタル面を整えるマインドセットを解説している書籍も。自分の苦手な部分や課題にあわせて、適切な内容の対策本を読み込みましょう。
ただし、面接対策本はあくまでも知識のインプットに役立つツールの一つであり、本を読むだけでは実践的なスキルは身につきません。本で得た知識をもとに、受け答えの練習や模擬面接を行い、面接における適切な対応を身体で覚える必要があるでしょう。
2.面接対策アプリを使って1人で練習する
面接の練習を1人で行いたい場合は、面接対策アプリを活用するのも良いでしょう。面接対策アプリのなかには、実践的な雰囲気を再現できるAIとの模擬面接機能を搭載したものがあり、効果的な受け答えの練習を進められます。
また、アプリが搭載する回答の録音・録画機能や回答時間を計測できるタイマー機能を活用するのがおすすめです。面接官視点での客観的な振り返りと、時間配分のシビアな調整ができ、面接対策の効率化に役立つでしょう。
3.面接対策セミナーに参加する
独学での面接対策が難しい場合は、セミナーに参加するのも方法の一つです。面接対策セミナーとは、面接を通過するために必要な知識やスキルを身につけるための就活支援イベントを意味します。
座学による基礎知識の習得に加え、回答の添削やアドバイス、模擬面接への参加を通して客観的なフィードバックを受けられるのもメリットです。独学では難しい面接の実践的なスキルを効率良く習得できるでしょう。
面接対策セミナーは、一般的に以下の施設やサービスによって開催されており、これらを通して参加を申し込めます。
・就職エージェント
・大学のキャリアセンター
・就活塾
・新卒応援ハローワーク
また、オンラインセミナーを開催している就活サイトもあるので、オフラインの参加が難しい人は活用するのもおすすめです。
面接対策セミナーについてさらに詳しく知りたい人は、「面接対策のセミナーとはどんなもの?参加するメリットや注意点を徹底解説」もあわせてご確認ください。
4.模擬面接を受ける
模擬面接を受けるのも、有効な就活の面接対策といえるでしょう。模擬面接によって本番の雰囲気や緊張感を体験し、場の空気や流れに慣れることができます。面接に対する自信が生まれ、第三者から客観的なフィードバックも得やすくなるのもメリットの一つです。
第三者の視点から「面接官視点から見てどのように感じたか」を教えてもらえるため、自己評価だけでは気づけない具体的な改善点が見つかりやすくなるでしょう。たとえば、入退室や面接中のマナーは、フィードバックなしでは自分で評価するのが難しい項目です。
話し方や伝え方、立ち振る舞いなども、個人的な練習だけではなかなか改善点を見つけるのが難しい傾向があります。模擬面接を通じて改善点を把握・修正することで、面接の質が高まることで内定獲得に近づけるでしょう。
模擬面接の方法は、「模擬面接のやり方とは?8ステップの流れと効果的なポイントを解説」の記事で解説しているのでチェックしてみてください。
5.実際に面接を受けてみる
実際に企業の選考を受けてみるのも、実践的で有効な面接対策における方法の一つです。面接会場の緊張感や採用担当者の反応・視線などは、選考の合否がかかっている実践以外では体験できません。
たとえ、本番の環境に近い模擬面接でも、自分の受け答えや所作で合否が決まってしまう本番ならではのプレッシャーを再現するのは難しいでしょう。
実際、何度も模擬面接を行ったのに、面接本番の空気やプレッシャーに飲まれてうまくアピールできない学生は少なくありません。
そのような事態を避けるためにも、一通り面接対策を済ませたら、本命の第一志望の企業を受ける前に「場慣れ」を目的としていくつかの選考に参加してみるのがおすすめです。実際に経験することで、予期せぬ質問への対応力や極度の緊張下でのメンタルコントロール能力を養えるため、本命の選考におけるパフォーマンス向上に役立つでしょう。
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就活の面接でよく聞かれる54の質問と回答例
面接対策をするにあたって、面接ではどんな質問をされるのか気になる方もいるでしょう。就活の面接では、自己PRや志望動機といった定番な質問から、答えにくいキラー質問までさまざまな内容を尋ねられます。面接官からよく聞かれる質問を事前に把握して、回答を想定しておくと、本番で余裕を持って受け答えできるでしょう。
ここからは、就活の頻出質問と回答の対策法について解説するので参考にしてください。
アイスブレイク
面接の冒頭では、アイスブレイクとして、本題に入る前に軽い会話が挟まれることがあります。これは、就活生の緊張をほぐし、リラックスした状態で話してもらうための配慮です。
アイスブレイクでよく聞かれる質問には、以下のようなものがあります。
・緊張していますか?
・本日は、どのような交通手段で来られましたか?
・本日は良いお天気ですが、どこか立ち寄られましたか?
アイスブレイクでの回答内容そのものが、選考の合否に直結するわけではありませんが、面接官に与える第一印象を左右する重要な機会です。笑顔でハキハキと受け答えし、良い雰囲気で面接をスタートさせましょう。
回答の際は、面接官がさらに質問しやすいよう、一言補足情報を加えるのもおすすめです。
「はい、正直少し緊張していますが、御社でお話しできるのが楽しみで、ワクワクもしています!」
「JRと地下鉄を乗り継いでまいりました。道に迷わないよう、昨日事前に乗り換えのルートを確認しておいたので、スムーズに来ることができました。」
「ありがとうございます。本日はまっすぐこちらに参りました。面接後に時間があれば、近くの△△(地名や施設名)に少し立ち寄ってから帰ろうかと思っています。」
自己紹介
面接の初めには、自己紹介が求められます。自己紹介では、面接官に基本的な情報と面接への意気込みを簡潔に伝えましょう。
伝えたい内容の例は、以下のとおりです。
・大学名、学部名
・氏名
・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
・アピールしたい強み
・面接への意気込みや抱負
自己紹介では、持ち時間に合わせて自分の情報を取捨選択し、要点を簡潔にまとめて伝えれば問題ありません。たとえば、「3分で自己紹介をお願いします」のように時間制限を設けられた場合は、必ず従いましょう。
時間制限が短い場合は、特にアピールしたい強みやガクチカを一つに絞り、意気込みを重点的に伝えることが大切です。自己紹介のコツは、「自己紹介を3分で伝えるポイントは?好印象を持たれる例文を紹介」の記事で紹介しています。
「本日はお時間をいただき、誠にありがとうございます。△△大学△△学部△△学科の、△△(氏名)と申します。
大学では、主に地域活性化をテーマにしたゼミに所属し、地元の農産物を活用した新商品の企画・販売プロジェクトに尽力しました。
この経験を通じて、多様な意見をまとめ上げる協調性と、目標達成に向けた課題解決力を身につけてきたと自負しております。
本日は、これまでの経験と、御社でどのように貢献できるかをお伝えしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。」
自己PR
自己PRは、就活生が自分の強みやスキルをアピールするための質問です。質問を通じて企業は「どのような強みをもっているか」「自社で活躍できそうか」といったポイントを確認しています。
具体的には、次のような形式で自己PRを求められるので、覚えておきましょう。
・自己PRをしてください
・あなたの強みを教えてください
自己PRを答える際は、強みやスキルを裏付けるエピソードを伝えるのがポイントです。自分の経験のなかで強みをどのように発揮し、どのような成果を得たのか具体的に伝えましょう。
自己PRの例文は、「就活に役立つ自己PR例文25選!書き方や高評価につながるコツも解説」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
「私の強みは、現状を客観的に分析し、具体的な改善策を提案する力です。私はアルバイト先のカフェで、客単価の低迷という課題を発見しました。お客さまへのアンケートや店内のオペレーションを分析したところ、「セットメニューの存在がお客さまに伝わっていない」ことがわかりました。
そこで私は、既存のメニュー表だけでは情報が埋もれていると考え、注文カウンター横に写真付きの『おすすめセットメニュー』専用ポップを作成することを提案しました。また、スタッフ全員がセットメニューを積極的に勧めるよう、マニュアルに声かけのタイミングと具体的なフレーズを追加する提案も行いました。
店長にデータに基づいた提案を行った結果、即座に採用され、スタッフへの教育とポップの設置を実施しました。その結果、提案実施後の3ヶ月間で、客単価を平均5%向上させることに成功しました。
この分析力と実行力は、貴社で新規事業の立ち上げに携わる際、市場や競合を正確に把握し、成果につながる戦略を構築する上で貢献できると考えております。」
志望動機
志望動機では、「なぜ自社を志望するのか」と入社意欲や熱意を確認されます。どの企業にもあてはまる内容ではなく、志望企業ならではの理由を答えるようにしましょう。
志望動機に関する質問は、以下のとおりです。
・志望動機を教えてください
・当社を選んだ理由を教えてください
・なぜ同業他社ではなく、当社を志望したのですか
志望動機を答えるためには、業界研究と企業研究が必要です。業界への理解が不十分だと、志望理由も浅くなり、どの企業にもあてはまる内容になってしまいます。
また、企業研究ができていない場合も、「その内容なら△△社にも当てはまります」と返されてしまう可能性があるでしょう。意欲や熱意をアピールするためにも、志望企業でなくてはならない理由・動機を考えてみてください。
私が貴社を志望する最大の理由は、資源・エネルギー分野における「持続可能な開発」への挑戦的な取り組みに魅力を感じたからです。
数ある総合商社のなかでも、貴社は特に再生可能エネルギー事業への投資を加速させており、単なるビジネスとしてではなく、「地球規模の課題解決」を経営の根幹に据えている点に、強い使命感を感じました。
私は大学で国際経済を専攻し、開発途上国におけるエネルギー格差の問題を研究してきました。そのなかで、ビジネスを通じて社会に大きなインパクトを与えられる商社という仕事に興味を持ちました。
貴社であれば、その広範なネットワークと知見、そして長期的な視点を持つ事業戦略の下で、私が培った多様なステークホルダーを巻き込み、目標を達成する調整力(例:ゼミの国際共同研究で異なる文化背景のメンバーをまとめた経験)を活かせると考えております。未来のエネルギーインフラ構築という、社会性の高いフィールドで挑戦し、貴社の成長に貢献したいです。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)に関する質問に対しては、サークルや部活、アルバイトなど、取り組んできた活動内容を伝えましょう。学生時代に力を入れたことは、次のような形式で質問される傾向があります。
・学生時代に最も頑張ったことを教えてください
・学生時代に力を入れた経験を通してどのようなことを学びましたか
・サークルや部活動に所属していましたか
面接官が知りたいのは、応募者が目標達成に向けてどのように物事に取り組み、課題や困難を乗り越えるために努力してきたかです。そのため、「大会で優勝しました」「売上を伸ばしました」といった実績だけではなく、自分の個性や能力を活かし、努力した過程を具体的なエピソードと合わせて伝える必要があります。
これにより、入社後の活躍を具体的にイメージしてもらい、ポテンシャルを効果的にアピールできるでしょう。学生時代に力を入れたことの伝え方を知りたい人は、「『学生時代に力を入れたこと』の考え方・書き方・例文を解説!」の記事もあわせて参考にしてください。
「学生時代に最も力を入れたことは、Webマーケティングを学ぶ学生団体での活動です。私が所属していた団体は、設立されたばかりで活動の知名度が低く、参加者を増やすことに課題を抱えていました。そこで私は、SNSを活用した広報戦略の立案と実行に注力しました。
具体的には、ターゲット層である学生が抱える『スキルアップの悩み』を分析し、それに応えるコンテンツを企画・投稿しました。しかし、当初はフォロワーがほとんど増えず、企画内容の見直しが必要だと感じました。
そこで、投稿時間やインプレッション率のデータに基づき、PDCAサイクルを徹底して回すことにしました。毎週、効果測定を行い、内容を『一方的な情報提供』から『ユーザーとの対話形式』へと改善し続けました。
その結果、半年後には団体のSNSアカウントのフォロワーを5倍に増やし、イベントの参加率も2倍に向上させることができました。
この経験から、データに基づいた粘り強い改善の重要性と、仮説検証のサイクルを高速で回す実行力を身につけることができました。」
長所
長所とは、自分の性格や考え方のなかで優れている部分です。能力やスキルを意味する「強み」とは違うので、覚えておきましょう。
たとえば、「ポジティブ思考」「真面目」のように、性格面で良いと思える部分をアピールしてください。長所に関する具体的な質問は、以下のとおりです。
・あなたの長所は何ですか
・あなたの性格について、人からよく褒められる点はどこですか
・どのような状況でも、持ち前の考え方で乗り越えられると思うことはありますか
長所を活かして実際に成果を出したり、困難を乗り越えたりした具体的なエピソードを添えると説得力が増します。長所の考え方や答え方を詳しく知りたい人は、「自分の長所が分からないときに役立つ一覧72選!見つけ方や例文も解説」の記事を参考にしてください。
「私の長所は、どのような状況でも前向きに捉え、粘り強く取り組める『ポジティブ思考』です。
大学時代に所属していたフットサルサークルで、チームは万年予選敗退という状況でした。練習試合で負けが続いた際も、チーム全体の雰囲気が暗くならないよう、私はまず『今日の試合で見つかった課題は、次に向けて成長できるチャンスだ』と声がけをしました。
そして、個人練習の動画を撮ってメンバーにフィードバックしたり、『次は必ず勝てる!』と明るく鼓舞し続けたりした結果、メンバーのモチベーションが回復し、積極的に練習に取り組むようになりました。最終的には、目標としていた大会の予選を突破することができました。
貴社に入社後も、困難な課題に直面したときこそ、このポジティブさを活かして粘り強く解決策を探り、チームに貢献していきたいと考えております。」
短所
面接で短所を質問された場合は、自分の性格において改善が必要な要素を伝えましょう。短所を聞く面接官の意図は、自己認知力と改善意欲の確認にあることです。
短所は以下のように質問されるケースがあります。
・あなたの短所は何ですか
・あなたが改善したほうが良い点はありますか
・あなたが仕事をする際に、スキルや能力で不安な部分はありますか
また、短所を伝える際は、改善策をセットで伝えるのがポイントです。ただし、仕事に致命的な影響を与える短所を伝えるのは避けましょう。具体的に、「嘘をつく」「時間を守らない」のように、社会人として信頼に関わる内容は面接官にネガティブな印象を与えやすくなります。
短所の考え方や答え方については、「短所一覧70選!ポジティブな伝え方と長所への言い換えを例文つきで解説」で詳しく紹介しているので、あわせてご確認ください。
「私の短所は、物事に慎重になりすぎてしまう点です。計画を立てる際、リスクを詳細に検討しすぎるあまり、行動に移すまでに時間がかかってしまうことがあります。
しかし、この点を改善するため、『まずは70%の完成度でアウトプットする』という目標を設定し、PDCAサイクルを高速で回すことを意識しています。その結果、計画の質を保ちつつ、スピード感をもってタスクに取り組めるようになってきました。」
入社後にやりたいこと
「入社後にやりたいこと」も面接でよく質問される内容です。この質問を通じて、企業は「学生のやりたいことが自社で実現できるか」を確認しています。
なお、入社後にやりたいことは、以下のような形で質問されるケースが一般的です。
・入社後にやりたいことは何ですか
・入社後の目標はありますか
・弊社で成し遂げたいことはありますか
質問に対する回答では、入社意欲や仕事への熱意が重視されるため、誰でも答えられる内容ではなく、自分の志望動機や価値観に沿った回答を考えましょう。
「入社後はまず、貴社が大切にされている『顧客一人ひとりに合わせた課題解決』を実現するために、営業としての基礎スキルを徹底的に磨きたいと考えております。具体的には、最初の1年間で先輩社員の同行を通じて商談の流れや交渉術を学び、20件以上の新規契約に貢献することを目指します。
そして、将来的には貴社の新サービス『AIを活用した業務効率化ツール』の立ち上げに携わり、これまでの知見を活かしたサブスクリプション型の新しい販売戦略を提案することで、中小企業向けソリューション部門の売上を初年度で15%向上させることに貢献したいです。」
5年後・10年後のビジョン
面接でよく聞かれる質問の一つには、「5年後・10年後のビジョン」も含まれます。具体的な質問形式は、以下のとおりです。
・あなたの5年後のビジョンを教えてください
・あなたの10年後のビジョンを教えてください
・あなたのキャリアプランを教えてください
なお、5年後・10年後のビジョンに対する回答では、実現できそうな内容を伝えるのがコツです。企業は、応募者のビジョンから入社意欲の高さや計画性、そして自社で長期的に活躍してくれる可能性を見ています。そのため、「目標達成に向けて逆算して考えられているか」が伝わる、現実味のある内容にすることが重要です。
5年や10年では実現できない内容や、企業の方針に合わない回答をすると「真剣に考えていない」と思われ、低評価につながりかねません。回答を作成する際は、企業の事業内容や募集職種における具体的なキャリアパスを事前に調べ、そのうえで自分のビジョンを組み立てましょう。
漠然と将来のビジョンを思い浮かべるのではなく、「ビジョンを実現するために入社後1〜3年で何を身につけるか」「ビジョンを実現するためにどうすれば良いのか」「具体的に自分には何ができるのか」を逆算して考えると面接官を納得させる現実的な内容になるでしょう。
「私の5年後のビジョンは、『顧客から最も信頼される専門家』として、会社の売上の核となる成果を継続的に出すことです。そのために、入社後1年目は、まずは御社の製品知識と営業の基礎を徹底的に習得します。
3年目までには、担当エリアでトップクラスの成績を収め、単に製品を売るだけでなく、顧客の抱える真の課題解決に貢献できるソリューションを提案する力を磨きます。そして5年目には、後輩の指導にもあたりながら、部署にとって欠かせない専門知識を持った中核人材として活躍したいと考えております。
さらに10年後には、単なる営業職という枠を超え、事業戦略の立案にも関われるポジションを目指したいです。現場で培った知見をもとに、市場のニーズを先取りした新しいサービスや営業手法を会社に提言し、事業拡大に貢献できる人材になっていたいと考えています。」
就活の軸
面接では、就活の軸について質問されるケースも少なくありません。就活の軸とは、仕事や企業選びの基準です。主に就活生の価値観と、企業が求める人物像がマッチするか見極めるために質問されます。
就活の軸に関する質問の形式は、以下のとおりです。
・就活の軸を教えてください
・企業選びにおいて優先度の高い条件を教えてください
・仕事のやりがいについて考えを聞かせてください
就活の軸について答える際は、志望企業と関連する内容を意識してください。たとえば、「英語を使って仕事ができる企業」を軸にしている場合、海外出張があったり、海外に支店があったりする企業であれば「軸に合った企業選びができている」と評価されるでしょう。
しかし、就活の軸に合わない企業の場合、なぜエントリーしたのか疑問に思われ、選考で落とされる可能性が高まります。特に、就活の軸が複数ある場合は、志望する企業に合う内容をピックアップして答えましょう。
就活の軸をこれから探す就活生は、「就活の軸の回答例文22選!答えるときのポイントや注意したい点を解説」の記事を参考にするのがおすすめです。
「私の就活の軸は、『常に新しい分野に挑戦し、専門性を高められる環境で働くこと』です。
貴社は、入社後の資格取得支援や海外研修など、社員のスキルアップを積極的にサポートする制度が充実している点に魅力を感じています。特に、将来的にはプロジェクトリーダーとして、グローバルな視点でのビジネス展開に携わりたいと考えております。
常に変化する市場のニーズを捉えながら、成長を続けられる環境に身を置くことで、専門的な知見と実行力を磨き、貴社の事業拡大に貢献していきたいと考えております。」
挫折経験
就活の面接では、仕事で困難があっても乗り越えられるポテンシャルがあるか確かめるために、挫折経験の有無を質問される可能性があります。具体的な質問形式は、以下のとおりです。
・あなたの挫折経験を教えてください
・困難やプレッシャーをどのように克服しましたか
・あなたはつらいことがあった場合、どのように乗り越えますか
・チームで問題や課題を乗り越えた経験はありますか
企業が注目しているのは、「どのようにして乗り越えたか」、つまり課題にぶつかったときの捉え方と乗り越え方です。回答する際は、ただ挫折した経験を羅列するのではなく、乗り越える過程も含めて伝えるのがポイントです。
困難を乗り越えられるポテンシャルのある人材と評価してもらえるよう、具体的なエピソードも交えて、わかりやすく挫折経験と乗り越えた方法を伝えましょう。
「私はサッカーを高校から続けており、大学入学後もすぐにレギュラー入りしましたが、2年次になると新しく入った後輩にレギュラーの座を奪われました。その時は、自分の努力不足を認められず、『なぜ自分だけ』というネガティブな感情に支配されて、練習へのモチベーションも大きく下がってしまいました。
この状況を乗り越えるために、まず『レギュラーに戻る』という目標を具体的に再設定しました。そして、冷静に自分と後輩のプレイを分析した結果、後輩にはない『試合の流れを読む力』を徹底的に磨く必要があると気づきました。
具体的には、練習後も残り、試合動画を繰り返し見て、客観的にゲーム展開を予測するトレーニングを重ねました。また、体力や技術面では差がなくても、精神面でチームを引っ張るために、誰よりも大きな声を出してチームを鼓舞する役割を担うことを意識しました。
その結果、私の『試合の流れを読む力』と『精神的なリーダーシップ』が評価され、レギュラーではありませんでしたが、試合後半の重要な局面でチームに貢献する『スーパーサブ』という新しい役割を監督から与えられました。
これは、単にポジションを取り戻す以上の、チーム全体を考えた新しい価値を生み出せた経験だと感じています。この挫折経験から、目標達成のためには、状況を分析し、新しい視点や役割を見つけることが重要だと学びました。」
ほかの企業の選考状況
面接では、「ほかに選考を受けている企業はあるか」「内定をもっているか」といった他社の選考状況に関する質問をされる場合もあります。具体的な質問の形式は、以下のとおりです。
・ほかの企業の選考状況を教えてください
・他社から内定が出た場合はどうしますか
・内定をもらった場合の優先順位を教えてください
企業が他社の選考状況を聞くのは、内定を出したときに入社してくれるかどうかを判断するためです。回答する際は、基本的にありのままの選考状況を伝えるとともに、選考を進めるなかでの優先順位を示しつつ、「御社が第一志望です」と志望度の高さをアピールしましょう。
選考中の企業が複数ある場合
「現在、同業界であるSaaS事業のA社、および大手SIerのB社の選考を受けております。A社は現在二次面接の段階、B社は先日最終面接を終えたところです。
選考を通じて、御社が最も自分の強みである傾聴力と提案力を活かし、顧客の業務効率を劇的に向上させるという目標を実現できる環境だと確信しています。そのため、御社のご縁をいただけた際には、迷わず入社させていただきたいと考えております。」
内定を保有していない場合
「現時点では内定をいただいている企業はございませんが、もし他社から内定をいただいたとしても、御社の選考を優先し、最終的な入社判断は御社の選考結果を待ってから行いたいと考えております。
これは、顧客の課題解決に特化した御社のコンサルティング型営業のスタイルが、私が目指す営業像と最も合致しており、第一志望であるためです。」
内定を保有している場合
「現在、BtoC向けソフトウェア開発を行うC社から内定をいただいております。C社も魅力的な企業ではございますが、法人向けDXソリューション提供における圧倒的な実績と、それに伴うスケールの大きな仕事ができるという点で、御社を第一志望として選考を受けさせていただいております。
もし御社から内定をいただけた際には、C社は辞退し、御社に入社させていただきたいと考えております。」
関心のあるニュース
面接では、関心のあるニュースや時事問題について聞かれる場合もあります。ただ関心のあるニュースに答えるだけではなく、理由も含めて答えるようにしましょう。
関心のあるニュースについては、主に以下のような形式で質問されます。
・今関心のあるニュースはありますか
・あなたが関心を持っている社会問題を教えてください
回答で取り上げるニュースは、志望企業に関連する内容がおすすめです。業界研究や企業研究を行う際に、業界の動向や状況などもあわせてチェックしておきましょう。
「私が現在関心を寄せているのは、小売業界における人手不足の深刻化と、それに対する各社の対応に関するニュースです。
特に、労働人口の減少に伴い、レジの無人化や商品の陳列・管理へのロボット技術導入といった、店舗の省人化・デジタル化に関する動きを注視しています。単なるコスト削減ではなく、従業員の方がより付加価値の高い顧客サービスに注力できる環境を作るための施策だと理解しています。
御社は、地域の生活を支える地域密着型の店舗展開を強みとされています。デジタル技術を活用してオペレーションを効率化しつつも、人による温かい接客を維持・強化していくバランスが今後の重要な課題だと感じています。
私自身、アルバイト経験を通じて効率化の必要性を実感しており、御社でデジタルと人間が共存する未来の店舗づくりに貢献したいと考えています。」
第一志望
面接では、ストレートに志望度の高さを質問されるケースもあります。具体的な質問形式は、以下のとおりです。
・弊社が第一志望ですか
・弊社から内定が出たら就活は終わりますか
回答する際は、「御社が第一志望です」とはっきり伝えましょう。第一志望ではないと答えると、採用担当者には「内定を出しても辞退されるのではないか」「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」と入社後の早期離職のリスクがあると判断され、採用の優先度が下がってしまいます。
その点、第一志望である旨を明確に伝えれば、入社意欲の高さが評価され、内定に近づきやすくなるでしょう。
ただし、単に「第一志望です」と伝えるだけでは不十分です。なぜ御社が第一志望なのかという具体的な理由やエピソードを添えて伝えることで、回答に説得力が増し、より入社意欲の高さが評価されます。
選考状況の答え方は、「就活で第一志望かどうか聞かれたらどう答えるのがベスト?」の記事を参考にしてみてください。
勤務条件
入社後のミスマッチや早期退職を防ぐために、面接で配属・異動の可能性や会社の働き方への適性について確認する企業もあります。配属・異動や働き方に関する質問例は、以下のとおりです。
・営業職を志望する理由を教えてください
・営業職に配属されなかった場合は、どうしますか
・海外転勤についてどのような考えをもっていますか
・弊社の業務には夜勤もありますが、その点は問題なさそうでしょうか
・繁忙期は残業することもありますが、大丈夫でしょうか
回答のコツとして、基本的に企業の職務や勤務地に関する辞令に従う旨を伝えましょう。
ただし、夜勤や転勤など職務・勤務地に関する希望や制約がある場合は、正直に伝えれば問題ありません。その際、ポジティブな理由とあわせて伝えると、評価につながりやすいでしょう。
「私は営業職を通じて貴社の顧客の課題解決に貢献したいと考えていますが、貴社で働くことが最大の目標です。そのため、会社が必要とする職種であれば、営業職でなくとも、与えられた職務に全力で取り組み、成果を出せるよう努力いたします。
どの部署に配属されても、自ら主体的に学び、会社に貢献できる人材になりたいと思っています。」
逆質問
逆質問とは、就活生から面接官に対して行う質問です。学生から気になる内容を質問できるだけでなく、使い方次第では意欲のアピールにもつながるため積極的に活用しましょう。
なお、逆質問で聞ける主な内容は、以下のとおりです。
・業務を担当するために必要なスキルがあれば教えてください
・若手社員はどのように活躍の場を広げていますか
・今後の海外での事業展開について教えてください
・1日の具体的なスケジュールを教えてください
・評価制度や昇進制度について教えてください
・仕事に取り組むうえでどのようなことを大切にしていますか
逆質問の注意点として、調べればわかる内容は聞かないように気をつけてください。採用担当者に「企業研究ができていない」といった印象を与えてしまい、マイナス評価につながる可能性があります。
また、給与や休みなど、待遇に関する質問も避けたほうが良いでしょう。仕事や労働への意欲が低いと思われかねないため、ほかの質問をするのが無難です。
おすすめの逆質問については「就活面接の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説」の記事でも解説しているので、参考にしてください。
「入社までに身につけておくべきスキルや知識、あるいは読んでおくべき本などがあれば教えていただけますでしょうか。」
「若手社員の方が、裁量を持って活躍されている具体的な事例があれば、ぜひお聞かせください。」
「貴社の3年後の事業展開について、現在特に注力されている分野を具体的に教えていただけますでしょうか。」
「本日の面接を通して、わたくしに足りていない点や、入社までにさらに磨いておくべき点があれば、率直なご意見をいただけますでしょうか。」
キラー質問
面接では、就活生の本質を見抜くためにキラー質問をされるケースもあります。キラー質問とは、返答によっては、その場で不合格になる可能性すらある、就活生の価値観や倫理観、思考の深さを試す切り口が鋭い質問のことです。
具体的には、以下のような質問がキラー質問に該当します。
・あなたが一緒に働きたくないと感じる人の特徴を教えてください
・上司が不正を働いた場合、あなたはどうしますか
・人と話すのは得意なほうですか
・もし今100万円をもらえたら何に使いますか
・仮に弊社の選考に落ちた場合、どの企業を受けますか
企業は、事前対策が難しいキラー質問を使って、就活生の本音を引き出し、自社との親和性や入社後の活躍の可能性を確認しています。
回答のコツとしては、基本的に自分の素直な本心を伝えれば問題ありません。ただし、キラー質問では就活生の価値観・倫理観を問うケースもあるため、企業の社風やコンプライアンスに反するような回答は避けるように心がけましょう。
「あなたが一緒に働きたくないと感じる人の特徴を教えてください」という質問に回答するときの例文は、以下のとおりです。
「私が一緒に働きたくないと感じる方は、『人の話を聞かずに、自分の意見だけを一方的に押し通す人』です。
組織で成果を出すためには、多様な意見を尊重し、建設的な対話を通じて最善の答えを導き出すプロセスが不可欠だと考えています。もし、チームメンバーが他者の意見に耳を傾けず、独断で物事を進めてしまうと、協力体制が崩れ、結果的にプロジェクトの失敗を招きかねません。
私は、異なる意見でも一度は受け止め、自分の考えと照らし合わせたうえで、目標達成のために議論を深められる方と協働したいと考えています。」
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【形式別】就活の面接対策をするときのポイント
就職活動の面接には、「個人面接」「集団面接」「グループディスカッション型面接」「プレゼンテーション型面接」「オンライン・Web面接」など、さまざまな形式があります。それぞれの面接形式には特徴があり、効果的な面接対策を立てるには、形式ごとのポイントを押さえることが大切です。
以下で、就活の面接対策をするときのポイントを形式別に解説します。内定獲得へとつながるように準備をしていきましょう。
個人面接
個人面接とは、就活生1人に対して面接官がつく一般的な形式です。面接官は1人の場合もあれば、複数人の場合もあるでしょう。
個人面接の場合は就活生が1人しかいないため、面接官の意識がその就活生一人に集中します。内容はもちろん、話し方や立ち振る舞いなどを細かくチェックされるでしょう。
また、会話のキャッチボールや質問の意図の理解、場の雰囲気への対応力などが、面接官との一対一のやり取りのなかで明確に評価されるため、就活生自身のコミュニケーション能力が浮き彫りになりやすい点も、個人面接の難しいポイントです。
ただし、就活生が自分しかいないぶん、時間をかけてアピールしやすいメリットもあります。他者の発言や雰囲気に影響されず、自分自身の熱意や考えを深く掘り下げて伝えられるため、自分らしさを発揮しやすい形式といえるでしょう。
個人面接の対策では、質問内容への回答準備に加えて、話し方や立ち振る舞いを含めた「コミュニケーション」全般に対して入念な準備が必要です。最低限、自己PRや志望動機などのよく聞かれる質問は、落ち着いてスムーズに答えられるように練習し、自信をもって面接官との円滑な対話ができるよう意識しましょう。
集団面接
集団面接は、複数の就活生が同時に面接を受ける形式です。就活生は3~5人程度であることが多く、面接官は1人〜複数人で実施されます。集団面接では、個人面接のように一人ひとりにかけられる時間が短くなるため、要点を絞って簡潔に、論理的に発言することが求められるでしょう。
また、自分の発言時間以外にも、ほかの就活生の話を聞く姿勢や面接全体での立ち居振る舞いも見られています。ほかの就活生が自分と似た内容を話したとしても、焦らず、自分ならではのエピソードや視点を加えてアピールすることを意識してください。
持ち時間が短いぶん、集団面接では短い時間で個性を印象づける必要があります。最初と最後の挨拶や入退室時のマナーなど、基本的なビジネスマナーがより際立ちやすいのでしっかり対策しておきましょう。
集団面接のコツについては、「集団面接とは?特徴や内定を得るためのポイントを解説」も参考にしてください。
グループディスカッション型面接
グループディスカッション型は、与えられたテーマについて話し合う形式の面接です。ほかの就活生と協力して、議論を進めていくのがポイントになります。
グループディスカッションの対策ポイントは、「相手の話を聞く」「積極的に発言する」の2点です。聞くだけでも、話すだけでも評価されないので気をつけてください。
たとえば、ほかの人の話を聞くときは、話し終わるまで待つのが基本です。途中で口をはさんでしまうと、「話を最後まで聞けない」「協調性がない」といったマイナス評価につながります。また、相槌や頷きのように、話を聞いている姿勢を見せるのも忘れてはなりません。
一方で、積極的な発言がないと、採用担当者に「議論に参加していない」といった印象を与えてしまいます。議論をしながら自分の意見をもち、発言するように心がけましょう。
「△△さんの意見に賛成で」「△△さんの意見とは違って」のように、ほかの就活生の発言を引用しながら回答すれば、話を聞く姿勢もアピールできるのでおすすめです。
プレゼンテーション型面接
プレゼンテーション型面接とは、与えられたテーマについて、就活生が面接官の前で発表する形式です。通常の面接対策に加えて、発表内容を裏付けるスライド資料の作成と、発表自体の練習も必要なので、複合的な準備が求められます。
プレゼンテーション型面接では、事前の準備が重要です。スライドをうまくまとめられていれば、「複雑な情報を整理し、わかりやすく構成する情報処理能力」や「論理的思考を視覚化し、伝えるプレゼン能力」が高いという評価につながりやすくなるでしょう。
ただし、スライドに力を入れるだけではなく、記載されている内容を面接官に深く理解させるための口頭での説明も重要です。スライドは要点をまとめた視覚補助資料として活用し、スライドに書ききれなかった背景や事例、根拠といった情報量を増やして説明できるように準備しておきましょう。
オンライン・Web面接
Web面接は、Web会議ツールを利用して行う面接形式です。受験者は場所を選ばず面接を受けられるメリットがありますが、対面とは異なる注意点があるため、事前の準備が欠かせません。
オンライン・Web面接で最も重要なのは、安定した通信環境をしっかりと整えることです。面接中に音声や映像が途切れてしまうと、自分の伝えたいことが面接官に伝わりにくくなってしまいます。
そして、通信環境の確保と並んで好印象につながるのが、見た目の準備です。面接官とのアイコンタクトを意識し、カメラ目線を心がけましょう。
また、表情が暗くならないように明るい場所を選び、面接に集中できるよう清潔感のある背景を選ぶことも大切です。画面越しでは表情やジェスチャーが伝わりにくい場合があるため、普段の面接よりも少し大きめのリアクションを心がけると、熱意が伝わりやすくなるでしょう。
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就活の面接対策をするときの注意点
新卒の就職活動における面接は、選考のなかでも特に重要なステップです。いくらESの内容が良くても、面接で自分の魅力を伝えられなければ、内定を勝ち取るのは難しくなります。
ただ練習を繰り返すだけでなく、ポイントを押さえた対策をすることが内定につながる重要な要素です。以下で、就活の面接対策をするときの注意点を解説するので参考にしてみてください。
回答を丸暗記するのは避ける
面接対策において、回答を丸暗記するのは避けましょう。なぜなら、丸暗記した回答は、本番の緊張感や面接官の予期せぬ質問によって頭が真っ白になり、スムーズに話せなくなるリスクがあるからです。
暗記したセリフを棒読みするような話し方は、面接官に熱意が伝わりにくく、コミュニケーション能力が低いと判断される可能性もあります。
面接官は、学生の人間性や思考力を見ているため、回答の「核となるポイント」や「伝えたい主張」だけを覚えておき、自分の言葉で話す練習をしましょう。そうすることで、面接官との自然な対話が生まれ、あなたの個性や考え方がより明確に伝わりやすくなります。
本番を想定して練習をする
面接対策をする際は、本番を想定して練習をすることが重要です。ただ質問と回答を繰り返すだけでは、実際の面接の雰囲気や流れに対応できません。
本番を想定した練習とは、服装や表情、声のトーン、入退室の動作など、細部にわたって意識することです。たとえば、面接官と目を合わせるアイコンタクトや、聞かれたことに対してすぐに答える応答力も練習で磨かれます。
本番さながらの緊張感をもって練習することで、予期せぬ質問への対応力や、時間配分などの実践的なスキルが身につくでしょう。これにより、面接の通過率を高めるメリットが期待できます。
面接練習の方法は、「面接練習はどうすればいい?成功を目指すための7つのステップと注意点」の記事を参考にしてみてください。
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就活面接の前日に確認しておくべき内容
就活面接の前日は、会場や時間を確認したり、忘れ物がないかチェックしたりする必要があります。面接の前日や当日に慌てずに済むよう、必要な持ち物・書類は事前に用意しておきましょう。
ここでは、就活面接の前日に確認しておくべき内容を解説します。
1.面接の会場と時間
前日までに、あらためて面接の会場と選考開始時間を確認しておきましょう。交通手段や会場までの行き方を事前に把握しておけば、当日余裕をもって移動できます。
公共交通機関に遅れが生じたり、道に迷ったりしても焦らないで済むよう、15分前には確実に会場へ到着できるスケジュールを組むのがポイントです。
会場への到着時間は、「面接の何分前に到着するのが理想的?早過ぎたときはどうする?」の記事もチェックしてみてください。
2.面接の持ち物
面接前日には、忘れ物や不測の事態への備えがないか最終確認しましょう。当日を万全の体制で迎え、面接に集中するためにも、以下のチェックリストを参考に、必需品やあると便利なものを確認するのがおすすめです。
・A4サイズが入るバッグ
・提出書類
・履歴書やエントリーシートのコピー
・企業から配布された資料
・学生証
・スマートフォン
・現金やクレジットカード
・交通系ICカード
・ハンカチとティッシュ
・筆記用具とメモ帳
・印鑑
・腕時計
・折りたたみ傘
・鏡
・くし
なお、提出物は企業によって異なるため、企業から指定されたものを最優先で忘れず持参してください。持ち物に加えて、着用するスーツや靴など、当日身につけるものも汚れや破損がないか前日までに確認しておくと安心です。
3.面接前日と当日のニュース
最新のニュースや業界動向を把握し、自分なりの考えを整理しておきましょう。面接官は、応募者の社会への関心度やコミュニケーション能力を測る目的で、まずは前日や当日のニュースに触れて会話を始めることが少なくありません。
ニュースについて知らなかったからといって、直接面接の合否に影響する可能性は低いといえます。しかし、共通の話題でやり取りしたり、ニュースに対する自分なりの意見をしっかりと伝えたりできると、面接官との距離が縮まり、リラックスした状態での思考力や表現力を面接官に示すことができ、面接により有利に臨めるでしょう。
4.企業情報やエントリーシート
面接前日には、あらためて企業情報と提出したエントリーシートを見直しておくのがおすすめです。就活中は毎日多くの企業情報に触れるため、各社の企業理念や細かな業務内容などすべてを覚えておくのは難しいでしょう。
だからこそ、前日に面接を受ける企業の情報をおさらいしておく必要があります。面接で聞かれるであろう質問を意識して企業のWebサイトに目を通すほか、エントリーシートの自己PRや志望動機を見直しておくと焦らずに済むでしょう。
5.よく聞かれる質問と回答
面接で聞かれやすい質問に対しては、事前に準備しておきましょう。「どんな質問がされそうか」をイメージしておくと、実際に質問されたときに自信をもって答えられます。
たとえば、次のような質問はどの企業でも尋ねられる可能性が高いでしょう。
・自己紹介
・自己PR
・志望動機
・ガクチカ
・長所
・短所
・アルバイト経験
・将来のビジョン
・就活の軸
・逆質問
特に、自己PRや志望動機は、ほとんどの企業が尋ねる頻出の質問なので、志望企業にあわせた回答を準備しておくのがおすすめです。
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就活の面接対策で好印象を得るための5つのコツ
就活の面接対策は、質問の答えを用意したり入室のマナーを意識したりするなど、ポイントを押さえて練習を繰り返すと効果的です。
ここでは、就活面接で好印象を得るために今からできる対策方法を5つ解説します。採用担当者が「この学生と一緒に働きたい」と感じるような、効果的な面接対策をみていきましょう。
1.自分の言葉で結論からわかりやすく伝える
面接で回答する際は、自分の言葉でわかりやすく伝えましょう。面接官が重視しているのは、「就活生の人柄が自社に合うか」「自社で活躍できそうな能力があるか」という点です。
よくあるテンプレートのような内容では、高評価につながらない可能性があります。テンプレートの回答をしていると、ほかの就活生との違いがわからず、採用担当者の印象に残りません。そのため、就活ノウハウの例文をそのまま使ったり、用意した答えを丸暗記したりするのは避けるべきです。
伝えたいポイントを覚えて、その場の雰囲気や反応に応じて自分の言葉で回答できると、好印象につながるアピールができるでしょう。
2.企業研究をして応募先について理解する
就活の面接対策では、企業研究を通じて応募先企業への理解を深める必要があります。企業に対する理解度は、「入社後にどのように貢献したいか」という具体的な展望につながり、入社意欲の証明として面接官に受け取られるのが一般的です。
応募先企業についてよく知らないままでは、仕事に対する熱意を十分にアピールできません。そのため、企業のWebサイトを調べたり説明会に参加したりして、企業理念や業務内容、求める人物像などを確認する必要があります。
同業他社と比較して応募先企業ならではの特徴を盛り込めば、志望動機の説得力が上がり、好印象を与えられるでしょう。
企業研究のやり方や効率的な進め方を知りたい人は、「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」もあわせてご確認ください。
3.ESの内容を読み直し一貫性を意識する
面接官に「一貫性があり、入社意欲が高い」という好印象を与えるためには、ESの内容を読み直し、面接での回答との一貫性を意識することが極めて大切です。面接官はESや履歴書を見ながら質問するため、その内容を起点に面接対策を進める必要があるでしょう。
ESの内容と面接での回答がズレていると、面接官には「ESの読み込みが不足している」「入社意欲が低い」「内容を使いまわしているのでは」といった懸念が生じます。その結果、応募者がどのような人物なのか、説得力を持って伝わりにくくなるでしょう。
面接では、ESの内容を要点として捉え、書ききれなかった部分やアピールしたい部分を深掘り・補足するように説明すると効果的です。
また、ESは声に出して読み直しましょう。口に出してみて違和感がある部分や、読みにくい部分は、表現方法や言葉選びのせいで内容がわかりにくい可能性もあります。面接でよりスムーズに、わかりやすく伝えられるよう、その部分の伝え方を工夫してみてください。
4.笑顔と落ち着いた態度を心がける
笑顔と落ち着いた態度を心がけることは、面接官に好印象を与えるポイントの一つです。就活では、面接での第一印象が合否に影響するケースも珍しくありません。伏し目がちでオドオドしているよりも、面接中は背筋を伸ばして対応することで印象アップにつながります。
口角を上げて相手とアイコンタクトをとりながらハキハキと話し、採用担当者との会話のキャッチボールを心がけましょう。
また、緊張して言葉に詰まってしまったときは、「緊張しています」「申し訳ありません」と正直に伝えるのも方法の一つです。無理に話そうとして的外れな言葉を口にするよりも、正直に伝えることで気持ちが落ち着き、その後の回答がスムーズになる効果も期待できます。結果として、誠実な人柄や自己を客観視できる能力をアピールできるでしょう。
「あの」「えっと」といった話し方や貧乏ゆすり、手遊びなどの癖は目立ちやすいので意識的に避けるべきです。大げさな身振りや手振りも面接官に「落ち着きがない」「そわそわしている」といったマイナスの印象を与えてしまうため、熱意やポジティブなエピソードを伝えるタイミングで話の強調のために自然に挟む程度に留めましょう。
5.質問の意図に合った回答をする
面接で評価につながる受け答えをするためには、質問の意図を意識する必要があります。具体的には、「採用担当者はなぜこの質問をしたのか」「質問から何を知りたいのか」を考慮して、適切な内容を回答しましょう。
質問の意図を正しく理解した回答ができれば、面接官から「理解力がある」「物事を俯瞰して考えられる」といった高評価を得られる可能性もあります。
なお、考えても質問の意味がわからず、どのように答えるべきかわからない場合は、正直に意図を尋ねるのも良い方法です。面接官に素直で誠実な印象を与えられる可能性があるため、闇雲に的外れな回答をするよりは評価につながりやすいでしょう。
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就活の面接対策で押さえておきたい入退室マナー
就活の面接では、入退室時の態度やマナーも評価につながるポイントです。加えて、受付や待機時間も立ち振る舞いを見られているため、気を抜かないように注意しましょう。
ここからは、就活の面接対策で押さえておきたい入退室マナーを解説します。採用担当者に与える第一印象を良くするためにも、社会人としてふさわしいマナーを身につけておきましょう。
企業での受付
面接会場に到着したら、まずは受付を行います。「本日△時に面接のお約束をしています、△△と申します」のように、自分の名前と面接に参加する旨を伝えてください。
受付では、履歴書やエントリーシートなど必要書類を先に提出するケースもあります。必要になったらすぐに取り出せるように、ファイルなどに入れておきましょう。
面接の待機時間
受付を済ませると、面接までの待機時間があります。控室に案内されたり、廊下で待機したりするケースが一般的です。
なお、待機時間中も面接の一部と考え、静かに待つのがマナー。スマートフォンを見て時間を潰したり、ほかの就活生と雑談したりするなど、不適切な行動は避けるように注意しましょう。
入室
面接官や担当者に名前を呼ばれたら、面接室に入室します。入室から着席までの一連のマナーは、以下のとおりです。
・ドアを3回軽くノックし、面接官から返事があったら「失礼いたします」と断って入室する
・入室後、ドアのほうに体を向け、面接官に背中を向けないように注意しながら静かにドアを閉める
・面接官のほうへ体を向け、ドアの前で一礼する
・椅子の横まで進み、椅子の横に立ってカバンを足元に置く
・「よろしくお願いいたします」と伝え、改めてお辞儀をする
・面接官に「どうぞ」など着席を促されたら「失礼いたします」とひと言伝え、お辞儀してから座る
・椅子の背もたれを使わず浅く腰掛け、背筋を伸ばして座る
・着席後、自己紹介をする
一連の動作を自然かつスムーズにできるよう、繰り返し練習を重ねましょう。
面接中
面接中は、座り方や話し方などの所作が、応募者の熱意や真剣さを示すものとして評価されています。座り方は椅子の背もたれを使わずに、浅く腰掛けるようにしましょう。こうすることで、自然と背筋が伸び、さらに印象が良くなります。手は軽く握る、または両手を重ねて、膝の上に置いてください。
また、面接中は面接官とのアイコンタクトを意識しましょう。緊張して視線が定まらないと、「自信がない」「不安そう」と判断され、伝えたい内容が面接官に届きにくくなります。
退室
面接が終了したら、「ありがとうございました」と面接官にお礼を伝えて退室しましょう。まずは座ったまま、面接官の目を見て「ありがとうございました」とお礼を伝えます。そのあと、会釈をしましょう。
次に立ち上がって椅子の横に立ち、「本日はありがとうございました」と伝え、改めて丁寧にお辞儀をしてください。荷物をもってドアの手前まで進んだら、再度面接官のほうを向いて「失礼いたします」と伝え、お辞儀をします。
退室し、ドアの外に出たら、面接官の方にもう一度会釈し、ドアを静かに閉めれば、面接は終わりです。
面接の当日の流れは、「面接対策の基本を解説!当日の流れ・マナー・よく聞かれる質問13選」の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
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就活の面接対策で悩んだときににおすすめの相談先
就活の面接対策をするにあたって、「やり方が合っているか不安」「一人でするのが難しい」と悩むこともあるでしょう。一人で抱え込まず、適切な相手に就活の面接の相談をすることが、悩みを乗り越え、内定獲得へとつながる重要な一歩になります。
就活の面接対策で悩んだときにおすすめの相談先は、「友人や家族」「大学のキャリアセンター」「OB・OG」「就職エージェント」などさまざまです。
ここでは、就活の面接対策で悩んだときにおすすめの相談先を紹介します。それぞれ特徴を理解し、状況や知りたい情報によって相談相手を使い分けましょう。
友人や家族
初めて面接練習を行う場合は、気兼ねなくフィードバックを求められる友人や家族に依頼するのがおすすめです。知っている相手であれば緊張も少なく、実力を発揮しやすいでしょう。
また、就活生の友人と練習する場合は、自分が面接官役になるのもおすすめです。面接官の視点になると、「どのような点が見られているか」「どのような行動が評価されるか」などがわかるため、客観的に自分の受け答えの改善点を見つけたり、質問の意図を深く理解したりすることができ、自分の面接対策にも役立つでしょう。
ただし、友人や家族と練習する際は、緊張感に欠けやすい点に注意が必要です。リラックスも大切ですが、慣れからくる手抜きや、本番の状況とかけ離れた練習にならないようにしましょう。本番を想定して服装を整えたり、時間配分を意識したりと、一定の緊張感を持って臨むことが大切です。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターでも、面接対策を依頼できるので有効活用するのがおすすめです。面接対策セミナーを開催していたり、集団面接の練習ができたりする場合も多いので、事前に確認しておくと良いでしょう。
なお、キャリアセンターを利用する場合は、基本的に予約が必要です。大学に在籍している学生なら誰でも無料で相談できる分、就活時期は混雑しやすいため、利用時は早めの予約を心がけましょう。
OB・OG
OB・OGに相談して、面接官役を依頼するのも効果的な方法です。企業側の視点で客観的に評価してもらえるため、本番で通用する効率的に面接対策を進められるでしょう。
また、OB・OG自身も面接を経験しているので、「どのような点が見られやすい」「どのような質問に△△と答えれば評価が良かった」など、企業ごとの傾向や実体験に基づく有益な情報を教えてもらえる可能性もあります。
なお、面接練習を依頼する際は、事前にアポイントを取るのがマナーです。相手の都合を優先し、失礼のないように依頼しましょう。特に、知り合いや親しい関係であっても、社会人としてのマナーを守って連絡することが重要です。
就職エージェント
質の高いサポートを受けたい場合は、就職エージェントに相談するのがおすすめです。プロの目線から効果的なアドバイスをもらえるので、内定獲得に必要な選考対策や面接スキルを効率的に向上させることが期待できます。
また、就職エージェントの場合、面接対策はもちろん、自己PRや志望動機などの回答も一緒に考えてもらえるのがメリットです。就活生一人ひとりの悩みや課題にあわせて、どのように答えれば評価されやすいか教えてもらえるので、効率的に選考対策を進められるでしょう。
就活の相談先を選ぶコツは、「就活相談先のおすすめ15選!悩み別の聞くこと一覧や相手選びのコツも解説」の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
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就活の面接を控えて「どのように対策したら良いかわからない」と、不安を抱えている就活生もいるでしょう。面接対策は確認すべき点が多く、準備も大変です。また、面接官からどのように見えているか、1人で客観的に評価しながら対策を進めるのは簡単ではありません。
1人で面接対策をするのが不安な人や、プロの視点でアドバイスが欲しい就活生は、就職エージェントに相談するのがおすすめです。
就職エージェントのキャリアチケットでは、キャリア形成の知見をもった就活のプロがマンツーマンで面接対策を実施します。企業や業界ごとにポイントを押さえて対策を進めれば、選考の通過率も高まるでしょう。
効率良く面接・選考対策を行うためにも、まずはあなたが抱える就活の悩みをキャリアチケットのアドバイザーにご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。