このページのまとめ
- 公務員試験の自己PRで評価されやすい強みには、「協調性」「責任感」などがある
- 公務員試験の自己PRは、地域や社会への貢献意識をアピールするのがおすすめ
- 公務員試験では、仕事で求められる能力に合わせて自己PRの内容を変える

「公務員試験の自己PRはどのような内容にすれば良いの?」と悩んでいる就活生もいるでしょう。公務員と民間企業とでは評価されるポイントが異なるため、それぞれの違いを理解したうえで、対策を行う必要があります。
この記事では、公務員試験の自己PRで評価されやすい強みや書き方のコツを紹介します。公務員の種類別・強み別の例文もまとめているので、公務員試験の対策に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
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- 公務員試験と民間企業の選考における自己PRの違い
- 公務員の種類別!自己PRで意識すべきポイント
- 地方公務員の場合
- 国家公務員の場合
- 公務員試験の自己PRで評価につながる強み13選
- 1.協調性
- 2.客観性
- 3.柔軟性
- 4.打たれ強さ
- 5.冷静さ
- 6.誠実さ
- 7.継続力
- 8.責任感
- 9.傾聴力
- 10.調整力
- 11.コミュニケーション能力
- 12.論理的思考力
- 13.事務処理能力
- 公務員試験において自己PRが重要な理由
- 人柄が重視されているから
- 仕事内容とのマッチ度の判断材料になるから
- 面接の重要度が増しているから
- 公務員試験の面接カードにも必要だから
- 公務員試験の自己PRで伝える強みの見つけ方
- 過去のエピソードを振り返る
- 書き出した出来事から強みを探す
- 志望する自治体や省庁の求める人物像を確認する
- 求める人物像に合う強みを選ぶ
- 公務員試験における自己PRの書き方3STEP
- 1.アピールしたい強みを述べる
- 2.強みを発揮したエピソードを伝える
- 3.強みを仕事でどう活かせるかアピールする
- 公務員試験の自己PRを魅力的に仕上げるコツ
- 地域や社会への貢献意識をアピールする
- 志望する役所や省庁の特色を盛り込む
- 強みをキャッチフレーズで表してみる
- 短所もあわせて書く
- 待遇や安定性のみをアピールしない
- 何度も添削する
- 志望動機と一貫性を持たせる
- 強み別|公務員試験の自己PR例文13選
- 1.協調性をアピールする例文
- 2.客観性をアピールする例文
- 3.柔軟性をアピールする例文
- 4.打たれ強さをアピールする例文
- 5.冷静さをアピールする例文
- 6.誠実さをアピールする例文
- 7.継続力をアピールする例文
- 8.責任感をアピールする例文
- 9.傾聴力をアピールする例文
- 10.調整力をアピールする例文
- 11.コミュニケーション能力をアピールする例文
- 12.論理的思考力をアピールする例文
- 13.事務処理能力をアピールする例文
- 種類別|公務員試験の自己PR例文2選
- 1.地方公務員志望の自己PR例文
- 2.国家公務員志望の自己PR例文
- 2.国家公務員志望の自己PR例文
- 公務員試験における自己PRのNG例文3選
- NG例文1.評価されにくい強みをアピールしている
- NG例文2.公務員の仕事を下に見ている
- NG例文3.民間企業との違いを意識できていない
- 公務員試験の面接で自己PRを伝える際のポイント
- ゆっくりと抑揚をつけて話す
- 明るく元気に話す
- 深掘りに対応できるように準備する
- 公務員試験で効果的に自己PRをしたいあなたへ
公務員試験と民間企業の選考における自己PRの違い
公務員と民間企業の自己PRでは、評価されるポイントが異なります。公務員は国や地域の住民を支える役割を担う一方で、民間企業は自社の利益追及や売上拡大を主な目的としているためです。
公務員には、法律や規程に基づく的確かつ統一的な仕事が求められます。一方で、民間企業は結果を求められる傾向にあり、企業が提供するサービスや職種によって必要なスキルは違うでしょう。
そのため、公務員の自己PRを作成する際は、利益拡大を目的とした内容より、社会全体に対してどう奉仕できるかをアピールするのがポイントです。
公務員と民間企業を両方志望しても問題ありませんが、就活を成功させるためにはそれぞれの違いを理解し、対策が必要になることを念頭におきましょう。
公務員の仕事内容については、「公務員の仕事内容とは?種類と職種別でご紹介!」の記事で詳しく解説しています。仕事内容によって活かせる強みが変わるので、自己PR作成に向けて確認しておきましょう。
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公務員の種類別!自己PRで意識すべきポイント
ここでは、地方公務員と国家公務員に求められるスキルと自己PRで意識すべきポイントについて解説します。
地方公務員の場合
地方公務員は自治体や都道府県の職員として働くため、地域性を絡めたアピールが欠かせません。特に、地元の市町村や都道府県以外の職員を志望する際は、志望動機との関連性、自治体で実現したい事柄などのアピールが重要です。
総務省の「地方公務員行政に関する自治体アンケートの結果について」では、地方公務員に求められる能力には、「時間効率を意識して働くこと」「主体的な課題整理、解決策の導出」などが挙げられていました。

引用元:総務省「地方公務員行政に関する自治体アンケートの結果について(3p)」
地方公務員を目指す場合は、実際の現場で求められる能力と関係性のある強みをアピールするのがポイントです。
市役所職員の場合は、自治体で勤務するスペシャリストとして業務を遂行する点が特徴です。また、都道府県職員の場合は、市町村の取りまとめや国と自治体との連絡調整、マクロな視点の業務遂行など、ゼネラリストとしての活躍が期待されます。
参照元
総務省
ポスト・コロナ期の地方公務員のあり方に関する研究会(第4回)
国家公務員の場合
国家公務員の場合は、国の出先機関に勤務するのが一般的です。法務局や税関、検察庁、国税庁などの縦割りで組織運営されています。そのため、地域性というよりも、各省庁が行っている仕事への理解と業務を適切に遂行するためのスキルをアピールすることが大切です。
民間企業を選ぶ感覚に近いかもしれませんが、国家公務員の場合は省庁によって扱う業務や働き方が異なるので、それぞれに適した自己PRが欠かせません。
公務員の職種については、「公務員の種類とは?職種別の仕事内容や難易度を一覧で分かりやすく紹介」の記事を参考にしてください。
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公務員試験の自己PRで評価につながる強み13選
公務員試験で評価を得るには、自分の強みを公務員に求められる資質と結びつけて適切にアピールすることが大切です。そうすることで、面接官に響く効果的な自己PRとなるでしょう。
以下では、公務員試験で評価につながる可能性のある強みを13個紹介します。
1.協調性
公務員の仕事は、行政サービスをさまざまな部署や関係機関と連携しながら遂行する必要があり、協調性が不可欠です。
そのため、個人の利益や独自のやり方を主張しすぎる姿勢は、公共の利益のために働くという公務員として求められる資質とのミスマッチと見なされる可能性があります。公務員試験の自己PRでは、協調性を持ってチームワークを大切にしながら目標に向かって努力できることをアピールするのがおすすめです。
2.客観性
公務員はさまざまな市民に公平にサービスを提供する必要があるため、個人的な感情や先入観にとらわれない客観性は、強みとして評価される可能性があります。
「異なる意見を持つ相手と接した経験」や「冷静な判断が必要だった場面」があれば、それを具体例として活用できるでしょう。あなたがどのように客観的な視点を持ち、公平な判断をしてきたかをアピールしてみてください。
3.柔軟性
行政の現場では、予期せぬ事態や市民からのさまざまな要望に対応する必要があります。柔軟な発想や対応力は、こうした状況で力を発揮する重要な強みとなるでしょう。
自己PRでは、計画変更を余儀なくされた際に臨機応変に対応した経験や、多様な意見を受け入れて方針を建設的に修正したエピソードを具体例として挙げると、柔軟性が効果的にアピールできます。
4.打たれ強さ
公務員として働くうえでは、打たれ強さや忍耐力も必要です。市役所などの窓口業務ではクレームを受けることもあり、頻繁に落ち込んでいては仕事ができなくなる可能性があります。
公務員試験の自己PRでは、学生時代に強いストレスに耐えた経験や、厳しい状況にも臆せず努力した経験などを伝えると効果的です。また、打たれ強さを「ストレス耐性の高さ」「切り替えの早さ」のように、言い換えて伝える方法もあります。
5.冷静さ
公正な判断や規程に基づく行動ができる冷静さも、公務員として重要な要素です。特に、市民と対応する機会の多い職種では、冷静さが評価につながりやすいでしょう。
市民の要望や意見に対してすぐに感情的になってしまう職員には、窓口対応を安心して任せられません。まずは、自分が冷静になって相手を落ち着かせる対応が必要です。公務員の仕事では、どのような状況でも慌てずに行動できる冷静さが求められます。
自己PRで冷静さをアピールするコツは、「自己PRで冷静さを強みにする方法!書き方とアピールポイントを解説」の記事を参考にしてみてください。
6.誠実さ
公務員は市民からの信頼のうえに成り立つ職業です。誠実さや正直さは、その信頼関係を築くための基本となります。
誠実さをアピールするには、「約束や期限を守るために努力した経験」や「間違いを素直に認めて対処した例」などが効果的です。小さなエピソードでも、あなたの人間性や仕事に対する姿勢が伝わる具体例を用意しましょう。
7.継続力
公務員には業務の幅を広げるための勉強や、結果を出すための努力を続けられる継続力も大切です。自己PRで継続力を強みとして伝えると、物事に対して真面目に取り組む姿勢や意欲を同時にアピールできます。
部活動やサークルの練習、趣味など、長く続けていることのエピソードを伝えてみましょう。継続力のアピール方法については、「継続力を自己PR材料にするコツは?アルバイト経験や部活を使った例文」の記事で詳しく解説しています。
8.責任感
公務員の仕事では、個人情報を含めて機密性が高い情報を取り扱うケースがあります。そのため、時間や期限の厳守はもちろん、責任をもって与えられた業務をやり遂げる力が求められるでしょう。
学生時代に一つのことを最後までやり遂げた経験や、責任のある役割を担った経験があれば、責任感を示す具体例としてアピールしてみてください。
責任感をアピールするコツは、「自己PRで責任感の強さをアピールするときのポイントを例文とともにご紹介」の記事で詳しく解説しています。
9.傾聴力
窓口業務や市民対応の仕事では、傾聴力も求められます。自治体に支援を求めたり、行政サービスに対する不満を抱えたりする人に対し、相手の話をしっかりと聞く必要があるからです。
公務員の業務は、法律に基づく統一的な対応が求められるため、来庁者の声に耳を傾けられる人は活躍できるでしょう。自己PRでは、アルバイトやボランティアなどのエピソードを交えながら、傾聴力をアピールすると効果的です。
傾聴力をアピールするコツは、「自己PRで傾聴力をアピールするには?エピソードのポイントや例文を紹介」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
10.調整力
公務員試験の自己PRでは、調整力もアピールできます。公務員の仕事では、他部署や他省庁との連絡や調整が必要な場面もあるでしょう。部署や省庁を横断する取り組みを行う場合は、多様な関係者の意見やスケジュールを調整する能力が求められます。
友人との旅行や部活動の合宿など、調整力が発揮されたエピソードがあれば積極的にアピールしましょう。調整力をアピールする際は、「自己PRで『調整力』をアピールする大事なポイント・例文紹介」の記事を参考にしてみてください。
11.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、公務員の仕事において需要が高い特性の一つです。公務員の仕事では、同僚に限らず、社内外の人と関わる機会も多くあります。来庁する市民とのやりとりはもちろん、他庁との連絡調整も重要な業務です。
状況に応じて適切な対応ができるコミュニケーション能力をアピールできれば、評価を得られるでしょう。
12.論理的思考力
公務員として働く場合、根拠に基づいて業務を遂行するための論理的思考力も求められます。業務内容によっては、論理的思考力を活かして物事の筋道を立てて考えたり、法律や規程などを正しく読み解いたりする機会が多くなるでしょう。
公務員試験では小論文が出題されることも多く、一次試験から論理的思考力が備わっているかを判断されます。論理的思考力をアピールできるエピソードがある人は、自己PRに盛り込みましょう。
13.事務処理能力
役所によっては膨大な業務量を抱えていることもあるため、公務員として働くうえで事務処理能力は重宝されます。要領良くテキパキと仕事ができる人は評価されやすいでしょう。
事務処理能力をアピールする場合は、正確性や計画性、効率性なども合わせて伝えるのがおすすめです。「正確に事務処理できる」「計画的に仕事をこなし、効率良く業務を進められるようにサポートする」のように具体的に述べましょう。
なお、事務作業のアルバイト経験があれば、自己PRのエピソードとしてアピールできます。
自己PRとは何なのか、どのような内容をアピールするべきなのかなどを解説している「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」の記事も、あわせてご覧ください。
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公務員試験において自己PRが重要な理由
公務員試験では、人柄や面接が重視される傾向にあります。以下で、公務員試験における自己PRの重要性を解説するので、参考にしてみてください。
人柄が重視されているから
公務員試験で自己PRが重要なのは、人柄を重視して採用する自治体が増加しているからです。住民ニーズの多様化や行政課題の複雑化により、公務に求められる能力は年々変化しています。それらの業務に対応できる人材を確保するため、筆記試験重視の採用から人物重視の採用に流れが変わってきました。
特に、地方公務員の採用試験においては、旧方式から新方式に切り替える傾向が強くなっています。専門知識を問う試験問題を活用していた旧方式と比べて、新方式は面接やプレゼンテーションといった試験内容が中心になりました。
自治体は、専門知識の有無だけではなく、就活生の人間性が公務員という職種に合っているかどうかを見極めているといえるでしょう。
仕事内容とのマッチ度の判断材料になるから
自己PRの内容は、あなたの強みが公務員の業務や求められる資質と、どれだけマッチするかを判断する材料となります。公共サービスの精神や中立・公平な姿勢など、自分の強みと公務員に求められる資質との一致点を示すことが重要です。
あなたの強みがどのように公務の現場で活かせるのかを具体的に伝えましょう。志望する自治体や職種の特性を理解したうえで、自分の強みとの関連性を論理的かつ明確に示すことがポイントです。
自分の強みが志望する仕事とマッチしているかどうか判断するためには、その仕事についてよく研究することが大切。その重要性について詳しく解説している「業界・企業・職種の研究はなぜ重要?就活を効率的に進めるための基礎知識」の記事も、あわせてご覧ください。
面接の重要度が増しているから
公務員試験において面接の重要性が増している点も、自己PRの作成に力を入れるべき理由です。先述した、住民ニーズの多様化や行政課題の複雑化により、協調性やコミュニケーション能力など、筆記試験では測れないスキルが、現在の公務員には求められています。そのため、自身の強みや適性を具体的に伝える自己PRの作成に力を入れることは重要です。
面接は、「どのような強みを持っているのか」「過去にどのようなエピソードがあったのか」など、採用担当者に自分のアピールポイントを直接伝えられる貴重な機会です。また、採用する側は、自己PRのエピソードを通して、就活生の考え方や行動パターンを見極めています。
面接のように限られた時間で人柄をアピールするためには、自己PRの内容を充実させ、自分がどのような人物なのかをイメージしてもらうことが大切です。
公務員試験の面接カードにも必要だから
自己PRは、公務員試験の面接カード作成時にも必要です。面接カードとは、公務員試験の面接で使用する応募者の基本情報を記載した書類のこと。面接カードには自己PRを記入する欄が設けられているので、書き方次第で効果的に自分をアピールできます。
公務員試験における面接カードは、民間企業で言うエントリーシートのような役割があり、合格に近づくためには自己PRを充実させるのが一つのポイントです。
公務員の面接カードやエントリーシートの書き方については、「公務員のエントリーシートの書き方を解説!志望動機や自己PRの例文を確認しよう」の記事を参考にしてみてください。
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公務員試験の自己PRで伝える強みの見つけ方
公務員試験の自己PRでどのような強みを伝えるべきか悩んだら、過去のエピソードを振り返り、求める人物像に合うアピールポイントを見つけましょう。
以下で紹介する手順を参考に、自己PRでどのような強みをアピールするか考えてみてください。
過去のエピソードを振り返る
公務員試験の自己PRで伝える強みを探すために、まずは過去を振り返って印象に残っているエピソードを書き出します。思いつくエピソードは悩まずにすべてを挙げてみましょう。
振り返るべき期間に決まりはありませんが、可能であれば幼少期から考えるのがおすすめです。「小学校」「中学校」「高校」「大学」と、時期に分けてエピソードを思い出してみましょう。
書き出した出来事から強みを探す
次に、書き出したエピソードを振り返り、それぞれのエピソードで発揮した強みを探します。「コミュニケーション能力を発揮した」「協調性を学んだ」などのように、強みやスキルを書き出しましょう。
強みを書き出したら、よく似た強みをグループにしてまとめます。特定のスキルが多ければ多いほど、再現性のある強みのアピールとして効果的です。
志望する自治体や省庁の求める人物像を確認する
公務員試験の自己PRでアピールする強みは、志望する職種で活かせるかどうかが重要です。自治体や省庁の求める人物像について、十分に理解しておきましょう。
求める人物像は、採用ページやWebサイトに記載されていることがあります。また、「事務職には正確性が求められる」「窓口業務はコミュニケーション能力が必要になる」のように、職種や仕事内容から評価につながりやすい強みをイメージするのもおすすめです。
求める人物像を理解するための方法は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しています。
求める人物像に合う強みを選ぶ
最後に、自分の強みのなかから、自治体が求める人物像に合うものを選びましょう。素晴らしい強みがあっても、仕事と関係が薄く必要とされなければ評価にはつながりません。
たとえば、窓口業務が多い自治体で「一人でコツコツと努力できます」とアピールしても、来客対応が得意なイメージは湧かないでしょう。この場合、「接客業で身についた傾聴力を武器に、市民の方の話を聞きます」とアピールしたほうが、評価は高くなると考えられます。
自己PRでは、採用担当者に「仕事で活躍できそう」とイメージしてもらうことが大切です。志望する仕事や職種内容をもとに、アピールする強みを選びましょう。
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公務員試験における自己PRの書き方3STEP
自己PRは、分かりやすく伝える構成を意識することが大切です。公務員試験における自己PRの基本的な書き方について解説するので、以下の3つのステップに沿って文章を考えてみてください。
1.アピールしたい強みを述べる
公務員試験の自己PRでは、まず「私の強みは△△です」のように、冒頭で自分の強みを伝えましょう。自己PRは、就活生の強みを把握するための質問です。そのため、結論から伝えるとどのような内容についてアピールしようとしているのかを理解しやすくなります。
また、シンプルに伝えることも心掛けましょう。文章を長くしてしまうと、伝えたい強みが分かりづらくなり、採用担当者から「結局何が言いたいのだろう」と思われる可能性があります。
アピールポイントを一つに絞る
公務員試験の自己PRでは、伝えるアピールポイントを一つに絞ることが大切です。一つのエピソードに絞って詳しく説明することで、自分の強みを分かりやすく伝えられるほか、自己PRの説得力も増します。
また、自己PRで伝えたいポイントが分かりやすくまとまっていると、自己分析がしっかりできているといった印象を与えられるでしょう。あなたの強みを効果的に伝えるためにも、自己PRで伝えるアピールポイントは一つに絞ることがおすすめです。
「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事では、自己分析の簡単なやり方を紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
2.強みを発揮したエピソードを伝える
次に、アピールしたい強みを発揮したエピソードを伝えましょう。エピソードを交えることで情景がイメージしやすくなり、強みがより明確に伝わります。
具体的なエピソードがあると、自己PRの説得力が増す点もメリットです。たとえ強みを伝えても、根拠がなければ信憑性は薄くなるでしょう。
エピソードを伝える際は、「どのような場面であったか」「どのように強みを発揮したか」「どのような結果を出せたか」といった内容を伝えるのが効果的です。結果よりも過程を重視してアピールすると、強みの内容が伝わりやすくなります。
3.強みを仕事でどう活かせるかアピールする
最後に、アピールした強みを仕事でどのように活かせるかを伝えましょう。強みと仕事内容がマッチしていると、採用担当者は実際に活躍する姿をイメージしやすくなります。
たとえば、コミュニケーション能力をアピールする場合、「窓口まで相談に来た方に寄り添って話ができる」のように活かせる場面を具体的に伝えましょう。公務員試験の自己PRで伝える強みを選ぶ際は、仕事で活かせるかどうかを基準に選ぶのがポイントです。
自己PRの構成については、「自己アピールの効果的な書き方4ステップ!7つの注意点と例文8選も紹介」の記事も参考にしてみてください。
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公務員試験の自己PRを魅力的に仕上げるコツ
採用担当者の心に残る魅力的な自己PRにするためには、いくつかのコツがあります。
ここでは、公務員試験で評価される自己PRを作成するためのポイントを紹介するので、参考にしながらあなたの魅力が伝わる自己PRを考えてみてください。
地域や社会への貢献意識をアピールする
公務員にとって重要な資質の一つに、地域や社会への貢献意識が挙げられます。自己PRでは「誰かの役に立ちたい」という抽象的な表現に留めず、「志望する自治体の課題を解決したい」「行政を通じて○○な社会を実現したい」といった具体的な貢献目標を示すことが大切です。
ボランティアや地域活動の経験を通して、公的使命感や高い倫理観をアピールすると、公務員としての適性が評価されやすいでしょう。
志望する役所や省庁の特色を盛り込む
公務員試験の自己PRでは、どの役所や省庁にもあてはまりそうなアピールポイントや内容は避ける必要があります。「まじめ」「努力家」などの特徴をアピールする就活生は多く、インパクトとしては不十分でしょう。
また、広く公務員に共通する強みの場合、志望する役所や省庁を選んだ理由が弱くなります。ありきたりな自己PRの場合、企業研究をしっかりと行っていないと思われかねません。
なお、地方公務員と国家公務員でも、求められる素質は異なります。それぞれの特徴を理解し、求められる強みやスキルをアピールしましょう。
強みをキャッチフレーズで表してみる
自己PRで印象的なアピールをするために、強みをキャッチフレーズで表す方法もあります。強みをそのまま伝えた場合、ほかの就活生と被って採用担当者の印象に残らない可能性があるためです。
たとえば、「協調性がある」「真面目」などは公務員で評価されやすい強みですが、周囲と同じような内容だと採用担当者の心に響きにくいでしょう。
キャッチフレーズを使うことで、同じ強みでも違う印象を与えられます。また、採用担当者の目に留まりやすく、「△△の就活生」のようにキャッチフレーズで覚えてもらえる可能性もあるのでおすすめです。
キャッチフレーズの考え方や作り方については、「自己PRで使えるキャッチコピー71選!作り方とコツ・注意点も解説」の記事で解説しています。
短所もあわせて書く
公務員試験の自己PRでは、長所ばかりを強調するのではなく、短所をあわせて書くのも効果的な方法です。長所と短所は表裏一体であり、自分の短所を自覚している場合、同時に強みを把握できていると捉えられる場合があります。
たとえば、強みを発揮したエピソードを伝える際に、自分の短所を克服した経験などを盛り込むと、ポジティブな印象をアピールできるでしょう。
待遇や安定性のみをアピールしない
自己PRでは、公務員の仕事における待遇や安定性に言及しないのがポイントです。待遇や安定性について言及することで、採用担当者に「条件面の魅力だけで公務員を志望しているのでは」と思われる可能性があります。
就活生のなかには、安定性に魅力を感じて公務員を目指している人もいるでしょう。条件で就職先を選ぶのも間違いではありませんが、自己PRや志望動機で前面に出す必要はありません。
採用担当者は、あなたが社会にどのように貢献したいのか、公務員としての使命感を持っているのかを知りたいと考えています。この点を忘れずにアピールを構成しましょう。
何度も添削する
自己PRは何度も添削し、アップデートを重ねて完成させましょう。読み返すことで分かりにくい表現に気づいたり、より効果的なアピール方法が見つかったりすることがあります。
また、家族や友人などから客観的なアドバイスをもらうのもおすすめです。第三者に自己PRを添削してもらうと、新しい視点や気づきを得られるほか、誤字や脱字をなくして完成度が高まります。
大学のキャリアセンターや就職エージェントなどに添削を依頼すると、プロの視点から自己PRの書き方についてアドバイスをもらえるでしょう。
自己PRの添削サービスに関しては、「自己PR添削はどうすればいい?依頼先やセルフチェックのコツも紹介」で詳しく解説しています。
志望動機と一貫性を持たせる
自己PRと志望動機に一貫性を持たせることは、あなたの志望度の高さと自己理解の深さを示すために不可欠です。
たとえば、「高い調整力」を強みとしてアピールする場合、志望動機では「地域住民や多様な部署との連携を円滑に行い、地域の課題解決に貢献したい」とすると一貫性が生まれます。
自己PRの内容が「なぜ、あなたが公務員として活躍できるのか」を裏付ける根拠となることで、あなたの採用後の貢献イメージを採用担当者に伝えられるでしょう。
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強み別|公務員試験の自己PR例文13選
ここでは、公務員試験の自己PRを作る際の参考になる例文を強み別に7つ紹介します。
1.協調性をアピールする例文
私の強みは、仲間と協力して物事を進められる協調性です。アパレル店のアルバイトでは同僚の仕事を支えることで、チーム全体の目標達成に貢献しました。
私が働いているアルバイト先では、店舗ごとに毎月の売上目標が決まっています。ある月、月末まで1週間の状況で、売上目標の5割までしか達成できていない状況に直面しました。
このままではいけないと思った私は、売上を出すのに苦戦しているメンバーの販売をサポートしたり、時間があるときには接客の練習に付き合ったりしました。
積極的に周囲をサポートした結果、残りの1週間で売上目標の40%を達成できました。月間目標には10%届きませんでしたが、チームワークの重要性と粘り強く努力する姿勢を身につけました。
この強みである協調性を活かし、組織の一員として同僚を積極的に支えながら、住民サービスの向上に貢献してまいります。2.客観性をアピールする例文
私の強みは、感情に流されず多様な情報を多角的に分析できる客観性の高さです。
大学のゼミで地域活性化プロジェクトのリーダーを務めた際、メンバー間で施策の方向性について意見が対立しました。双方が感情的になりかけたとき、私はまず全員の意見を記録・可視化し、それぞれの主張の背景にある客観的なデータ(予算、実現可能性、市民ニーズ調査の結果)を整理しました。
これにより、感情論ではなく事実に基づいて議論を再構築し、効果的な施策案を全員が納得して選ぶことができました。結果、計画はスムーズに進行し、地域住民からも高い評価を得られました。
この客観性は、市民からの多様で複雑な要望や、部署間の利害が絡む問題に直面した際に活かせると考えています。3.柔軟性をアピールする例文
私の強みは、予期せぬ変化にも動じず、迅速に計画を修正できる柔軟性です。大学の学園祭実行委員会で、来場者向けのパンフレット制作の責任者を務めた際、直前になってデザイン担当者が入院し、当初予定していた期日での納品が不可能となる事態が発生しました。
計画の変更を余儀なくされましたが、私は焦らず全工程を分解し、残されたメンバーのスキルと空き時間を再確認しました。そのうえで、デザインの一部を外部の委託業者に依頼し、残りの作業はチーム内でスキルを持つメンバーに権限を移譲し、作業スケジュールを組み直しました。
この臨機応変な対応の結果、納品は一日遅れで済み、内容の質を落とすことなく学園祭に間に合わせることができました。
この柔軟な対応力を活かし、想定外の事態に直面しても立ち止まらず、最善の方法を冷静に判断・実行することで、変化に対応した適切な行政サービスの提供に貢献したいと考えています。4.打たれ強さをアピールする例文
私の強みは、打たれ強さです。小学生のころに小柄な体格をからかわれた経験から、自分を変えようと中学では練習が厳しい野球部に入りました。
入部当初から朝や放課後の練習時には常に走り回り、自身の練習のほかに先輩のサポートも行いました。休む暇もない練習量に、次第に辞めていく部員が出てきました。
しかし、私は諦めずに練習に取り組み、自宅でもトレーニングをして体力づくりを行いました。そのおかげで、日々の練習メニューも余裕をもってこなせるようになり、3年生ではレギュラーとして大会に参加できるまで成長しています。
この経験を通して、つらいことも乗り越えれば自身の力になることを学びました。貴市役所でも打たれ強く、諦めない心で業務に貢献したいです。5.冷静さをアピールする例文
私の強みは、緊迫した状況下でも感情に左右されず、的確に状況を把握し行動できる冷静さです。
約50名のボランティアが参加する地域イベントの運営スタッフを務めた際、開催直前に主要な機材が故障し、準備が大幅に遅れるというトラブルに直面しました。現場はパニックになりかけましたが、私はまず深呼吸をして冷静になるよう促しました。
そのうえで、感情的に対応するのではなく優先順位を判断し、「イベントの中止は回避可能か」「代替手段は何か」という論点に絞って対応を指示しました。結果、最小限の遅延で機材トラブルを解決し、イベントを成功させることができました。
公務の窓口対応や災害対応など、市民の皆様が不安を抱える緊迫した場面では、私の強みである冷静さが活かせると考えております。6.誠実さをアピールする例文
私の強みは、一度引き受けた物事は最後まで責任をもって真摯に取り組む誠実さです。
大学の研究室で、教授からデータ入力と整理という地道で多岐にわたる作業を依頼されました。作業は予想以上に複雑で手間がかかり、途中でほかの学生が音を上げるほどでした。しかし、私はこの作業が後の研究成果の正確性に直結すると理解していたため、決して手を抜きませんでした。
期日が迫るなかでも、毎日時間を確保して入力ミスがないか二重チェックを行い、疑問点が生じた際は都度教授に確認を取りました。その結果、期限に間に合っただけでなく、教授から「細部にまで気を配った誠実な仕事のおかげで、スムーズに次のステップに進めた」と評価をいただきました。
この誠実さと責任感を活かし、どのような業務であっても、常に規範意識を持って真摯に取り組み、市民の皆様から信頼される行政サービスの実現に貢献してまいります。7.継続力をアピールする例文
私の強みは、継続して努力できることです。
大学で所属していたサークルの部室はほかの部と共同で使用しており、汚れていることが多々ありました。そこで、私は1年生の春から引退するまで、部室を使用する日は毎回掃除しゴミを捨てて帰るようにしました。
私が掃除するようになってから部室は汚れにくくなり、管理者の先生からもお褒めの言葉をいただきました。貴庁でも毎日コツコツと努力し、縁の下の力持ちとして業務に貢献したいと考えています。8.責任感をアピールする例文
私の強みは、やるべきことを最後までやり遂げる責任感です。
学生時代にポスティングのアルバイトをしていました。初めのころは該当の地区を回るのに2時間もかかる状況で、先輩にカバーしてもらっていました。
そこで、私は該当エリアの回り方を工夫したり、移動する自転車の停める位置の最適化を考えたりして、時間に余裕を持ってポスティングを終えられるよう意識しました。その結果、アルバイトを始めて半年で、所要時間は1時間と半分まで時間を減らすことに成功しました。
貴市役所でも、時間というコストを意識して与えられた業務を遂行するのはもちろん、部署の課題にも責任を持って対応していきたいと考えています。9.傾聴力をアピールする例文
私の強みは、さまざまな意見を聞いて共感する傾聴力です。
私は大学時代にバドミントン部の副部長を任され、部長のバックアップや部員のフォローなどに奔走した経験があります。30名ほどの部員が所属しており、部内で意見が割れ雰囲気が悪くなってしまうこともありました。
そこで、私は部員に直接声をかけ、不満に感じていることなどに耳を傾けました。部員から直接聞いた声をもとに部長と話し合い、練習の進め方を改善した結果、部全体の雰囲気が明るくなり、練習の参加率も上がりました。
自身の傾聴力を活かして市民の方の声を丁寧に聞き、適切な行政サービスを提供できるよう努力いたします。10.調整力をアピールする例文
私の強みは、現状を踏まえて行動を適切にコントロールできる調整力です。
所属していたダンスサークルでは、新入生歓迎会の参加者を50人集めるという目標が設定されたものの、達成に向けたアクションプランがあいまいな状況でした。そこで私はメンバーを集め、目標達成に必要なステップを洗い出しました。
チラシの完成時期と配布期限の設定、SNSアカウントの開設、運用担当者の割り振りなど、すべて逆算して行動を具体化し、分担して作業を進めました。その結果、新歓当日には70人もの参加者を集め、多くのメンバーがサークルに加入してくれました。
貴庁の職員として、業務の確実な遂行や他庁との連絡調整などに自身の調整力を活かし、貢献いたします。11.コミュニケーション能力をアピールする例文
私の強みは、誰とでもすぐに仲良くなれるコミュニケーション能力です。
私は一人旅が好きで、宿泊先はゲストハウスを利用するようにしています。さまざまな境遇・環境を過ごした方と出会える経験は、その旅でしか出会えない貴重なものであり、多様な価値観に触れられる機会です。
私は初対面でも物怖じしない性格で、相手に興味を持って質問しながら会話を楽しむと、10分ほどで仲良くなれます。
自身のコミュニケーション能力を活かし、来庁者さまに質の高い行政サービスを提供するのはもちろん、職場内のスムーズな業務遂行に貢献したいと考えています。12.論理的思考力をアピールする例文
私の強みは、複雑な問題に対し原因を特定し、順序立てて解決策を構築できる論理的思考力です。
大学の学園祭では、例年赤字が続いていた模擬店の収益改善を担当しました。私はまず、過去のデータを分析し、赤字の主要因を「原価率の高さ」と「販売ルートの非効率性」の二点に特定しました。
この分析に基づき、原価の低い代替食材のリスト作成や、回転率を最大化するための動線設計といったロジカルな改善策を実行した結果、模擬店は赤字を脱却し、過去最高の利益を達成することができました。
この論理的思考力を活かし、根拠に基づいた効率的かつ実効性の高い政策や施策を立案・実行することで、行政サービスの最適化に貢献してまいります。13.事務処理能力をアピールする例文
私の強みは、正確性を維持しつつ業務を効率的に処理する事務処理能力の高さです。
大学のサークルで経理を担当した際、経費精算の件数が前年度の約2倍に増加しました。私は単純に作業時間を増やすのではなく、精算手順のテンプレート化とマニュアル作成に着手し、ミス防止のため二重チェックの工程を標準化しました。
この改善の結果、増加した業務量を限られた時間内で効率的に処理し、未処理件数をゼロにすることができました。
この事務処理能力を活かし、大量の文書やデータも正確かつ効率的に取り扱い、信頼される質の高い行政サービスの提供に貢献してまいります。なお、自己PRは長所と区別して伝える必要があります。「自己PRと長所は何が違う?アピール時のコツや伝え方を例文含めて解説」で両者の違いを解説しているので、あわせてご覧ください。
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種類別|公務員試験の自己PR例文2選
公務員試験の自己PRでは、志望する種類別にポイントを押さえてアピールすることが大切です。地方公務員と国家公務員を志望する場合の自己PR例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.地方公務員志望の自己PR例文
私の強みは、筋道を立てて問題を整理できる論理的思考力です。
私は大学時代、地域活動のボランティアに参加しさまざまな背景を持つ方と協力して地域の課題解決に取り組んできました。なかでも、少子高齢化が進むなか、高齢者の生活の質を高めることが地域の活性化につながると感じ、地域住民を巻き込んでレクリエーションの充実を図りました。
具体的には、まず施設の利用状況や高齢者の要望をデータで分析し、課題を特定しました。その結果、「健康維持」と「世代間交流」に強いニーズがあることを突き止め、地元の子ども会と協力してウォーキングイベントと世代間交流を組み合わせた企画を実行しました。
その結果、イベント参加者が前年比30%増加し、高齢者の生活満足度が平均10%向上しました。この経験で、論理的に課題を特定し、関係者を巻き込んで解決する力を培いました。
私はこの経験を活かし、地方公務員として△△市の住民がより満足度高く暮らせるよう貢献したいと考えています。2.国家公務員志望の自己PR例文
私の強みは、海外の就業経験で培ったグローバルな視点です。
大学3年生のときに海外インターンシップに参加し、アメリカのNGO団体で環境保護に関するキャンペーン活動に携わりました。そのなかでも私は、多国籍なメンバーによるプラスチック廃棄物削減キャンペーンの実行チームに参画しました。
チーム内では、迅速な実行を重視する北米出身者と、文化的な背景から合意形成と長期的な持続可能性を重視する欧州・アジア出身者の間で、戦略策定の進め方について意見の相違がありました。私は、意見の対立に対し、各国の環境規制データに基づいた統一的な計画基準を策定しました。
その結果、客観的な合意形成が実現し、キャンペーンを予定通り成功させることができました。この経験を通じて、それぞれの価値観や課題への向き合い方の違いを理解しながら、複雑な国際環境で柔軟に対応し、多様なメンバーを一つの目標に統合する力が身につきました。私は国家公務員としてグローバルな視点を活かし、国際的な課題や日本が直面する諸問題を解決するための取り組みに貢献していきたいと考えています。
地方公務員と国家公務員は仕事内容が大きく異なるため、それぞれで自己PRの内容を変えるのが基本です。公務員になりたい理由を言語化するポイントについては、「公務員になりたい理由に使える6例文を紹介!考え方のポイントや手順を解説」の記事も参考にしてみてください。
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公務員試験における自己PRのNG例文3選
ここでは、公務員試験における自己PRのNG例文を3パターン紹介します。NG例とあわせて改善ポイントを押さえておくと、自己PRの完成度を高められるでしょう。
NG例文1.評価されにくい強みをアピールしている
私は幼少期から絵を描くことが好きで、独創性やアート感覚に優れている点が強みです。
小学生のころから図工・美術の授業が好きで、中学生になると美術部に入部して毎日絵を書いていました。高校生のころには美術コンクールで入賞した経験もあり、今でも時間の許す限りアートに触れています。絵を書いている時間はすべてを忘れられ、制作に没頭できるのも魅力の一つです。
今まで培った独創性やアート感覚を活かし、都市計画や市の広報などで貢献したいと考えています。改善のポイント
デザインやクリエイティブ枠の採用を除き、通常の公務員の業務では「美的センス」はあまり求められていません。業務で重視されにくい部分をアピールしても、入社後の活躍イメージがしづらいため、採用を見送られてしまう可能性があります。
また、公務員は配属先が多く、希望の仕事ができるとは限りません。特定の仕事に絞ってアピールせず、幅広い業務を任せられると感じてもらえるような強みを伝えることが大切です。
NG例文2.公務員の仕事を下に見ている
私の強みは、リーダーシップがあるところです。
メンバーを巻き込んで結果を求めるのが好きで、大学では学校祭の実行委員に所属し、3年生のときには委員長を担いました。今までにやったことのないことに挑戦したいと思い、有名人の招待や他大学との連携などを推進した結果、学祭の来場者数は過去最高を記録しました。
企画の立案から作業の割り振り、スケジュールの調整など、学祭の準備と当日の進行が滞りなく進むよう手配でき、大きな達成感も得られました。
私のリーダーシップ能力であれば、日々の事務処理から窓口対応まで、どのような仕事でも対応できる自信があります。改善のポイント
どのような業務にも対応できる自信があるのは悪いことではありません。しかし、「どのような仕事でも対応できる」と、公務員の業務を下に見るような表現は避けましょう。何事にも意欲的に取り組める姿勢や、成果を求めて努力できることをアピールするのがおすすめです。
NG例文3.民間企業との違いを意識できていない
私の強みは積極性です。誰よりも行動し、成果を出せる自信があります。
大学では柔道部に所属し、誰よりも練習をしていました。「やろうと決めたらすぐにやる」をモットーに、試合や練習でうまくいかないことはすぐに改善に向けて挑戦するようにしています。
貴庁でも積極性を活かして行動し、同期でトップの成績を残して業務に貢献したいと思います。改善のポイント
公務員は民間企業とは異なり、利益の追求は求められません。あくまでも、公共性を意識した仕事であることを意識しましょう。
「1番を目指す」といった考え方をしていると、自分の利益を優先していると思われる可能性があります。公務員と民間企業の立ち位置を整理し、どのような役割が求められているかを考えることが大切です。
自己PRのアピール方法で失敗したくない方は、「自己PRのダメな例は?悪い例文から考える就活で失敗しないアピール方法」の記事で紹介している自己PRのNG例も参考にしてください。
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公務員試験の面接で自己PRを伝える際のポイント
公務員試験の面接で自己PRを伝える際は、ゆっくりと話すことを意識したり、質問の回答を用意したりするのがポイントです。公務員試験の面接で自己PRを伝える際に意識したいポイントを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ゆっくりと抑揚をつけて話す
公務員試験の面接で自己PRを伝えるときは、ゆっくりと抑揚を意識して話しましょう。早口になってしまうと内容を聞き取りにくく、アピールポイントが伝わりません。
抑揚がないとやる気が伝わらず、印象が悪くなる場合もあります。重要な部分が伝わるように、強弱も意識しましょう。
なお、本番の面接における過度な緊張を防ぐためにも、模擬面接で抑揚や強弱を意識した話し方を練習しておくこともおすすめです。模擬面接について詳しく知りたい方は、「面接対策セミナーとは?学べる内容や申し込みできる場所を解説!」の記事も参考にしてください。
明るく元気に話す
公務員試験の面接における印象を良くするためには、明るく元気に話すことも大切です。表情や声のトーンが暗いと、面接官に自信のない印象を与えてしまいます。そのため、話し方はもちろん、表情も意識して面接に臨むようにしてください。
採用担当者に「一緒に働きたい」と思ってもらうためにも、明るく元気な対応を心がけましょう。
深掘りに対応できるように準備する
公務員試験の面接で自己PRを伝える場合、面接官からの深掘りに対応できるよう準備しておくことが大切です。
深掘りの質問に答えられないと、「自己分析が十分にできていない」「自分を客観視できていない」というマイナス評価につながってしまう可能性も考えられます。自己PRの内容に対して、「なぜそう思うのか」を考えて回答を準備しておくのがポイントです。
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公務員試験で効果的に自己PRをしたいあなたへ
公務員試験において、自己PRの内容は重要な評価基準の一つです。人柄を見る自治体も増えており、学問的な試験を突破するだけでは十分な評価を得られないでしょう。
公務員試験で効果的に自己アピールするためには、自分の強みを理解し、面接官に分かりやすく伝えることが大切です。まずは自己分析を行い、強みをアピールできるエピソードを探してみましょう。
公務員の自己PRで悩んでいる就活生は、就活エージェントへの相談もおすすめです。就職エージェントであるキャリアチケットでは、自己PR作成のサポートはもちろん、面接対策や履歴書の書き方指導など、就活全体のアドバイスを行っています。
ほかの就活生と差別化を図り、自己PRの完成度を高めたい方は、ぜひキャリアチケットにご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。