就活がしんどいと感じる理由は?対処法10選と内定獲得のコツも解説

このページのまとめ

  • 就活がしんどい理由は、選考に自信がなかったり内定が獲得できなかったりと人それぞれ
  • しんどいときは、第三者に相談したり就活から一度離れて休息をとったりするのも有効
  • 就活がしんどくても、やみくもなエントリーや就活を辞める決断はNG

就活がしんどいと感じる理由は?対処法10選と内定獲得のコツも解説のイメージ

「選考に通らなくて就活がしんどい」「自分だけが内定を獲得できていない」と感じている就活生もいるでしょう。しんどいと感じる理由は、就活自体に違和感を持っていたりESや面接に自信がなかったりとさまざまです。

この記事では、しんどいと感じる理由と対処法について解説します。気持ちをラクにする考え方やしんどいときのNG行動も紹介しているので、参考にしてください。

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目 次

就活初期にしんどいと感じる理由

初めて就活を始めたばかりの時期は、何をすれば良いのか分からず、不安や戸惑いを感じやすくなるでしょう。

ここでは、就活の初期に、しんどいと感じる理由でよく挙げられるものを紹介します。

何から始めたら良いか分からない

就活初期は、やるべきタスクが多過ぎて整理できず、しんどさを感じやすくなります。自己分析や企業研究、ESの作成など、準備する項目は多岐にわたるため、何から手をつけようか迷ってしまう学生もいるでしょう。

さらに、就活のやり方には明確な正解がないうえに情報も多すぎて、「どうすれば内定が獲得できるのか」と悩むうちに、疲弊してしまう場合もあります。

何から始めたら良いのか分からない場合は、やるべき項目を書き出し、いつまでに何をするのか期限をつけてみましょう。就活を進めるうえでの具体的な行動は、「就活は何から始める?時期別の対策・効率アップのコツを解説」の記事を参考にしてください。

就活の軸が定まっていない

就活の軸が定まっていない点も、初期にしんどいと感じる理由の一つです。就活の軸が定まっていないと、「どのような企業で働きたいのか」「どのように社会に貢献したいのか」といった譲れない部分が分からなくなってしまいます。

その結果、自分が何をしたいのか不確かなまま、やみくもにエントリーし、思うように選考が進まずしんどい気持ちにつながってしまうでしょう。

さらに、将来の目標やなりたい姿が決まっていないと、就活そのものに意味を見いだせない可能性も。特に、就活は多くの時間や労力を使うため、気持ちがついてこないとストレスを感じやすくなります。

就活の軸が定まっていないと感じる学生は、「就活の軸の回答例文12選!企業の質問に対する答え方のコツや注意点を解説」の記事をご覧ください。

就活自体に違和感がある

日本の就活システム自体に違和感を持ち、身が入らない学生もいるようです。

就活には、独自のルールや慣習があります。その多くは社会に出ると求められる身だしなみや言葉遣いなど、ビジネスマナーに基づいたものです。

これまで自由に過ごしてきた学生にとって、急に社会人の「型」に合わせるのは、抵抗感や戸惑いにつながりしんどいと感じる場合があります。

就活のルールや雰囲気に疑問を感じるうちに、「この活動自体がくだらないのでは」と思ってしまうケースもあります。そうしたモヤモヤを解消したい場合は、「就活がくだらないと感じてしまう場合は?モヤモヤから抜け出す方法を解説」の記事も参考にしてください。

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書類選考や面接の時期に就活がしんどいと感じる理由

次に、書類選考や面接が始まる時期に、多くの就活生がしんどいと感じてしまう理由を紹介します。

ESや面接に自信が持てない 

エントリーシート(ES)の内容や面接に自信が持てないことは、しんどいと感じる理由の一つです。自分の経験をどのようにアピールすれば良いのか分からず悩んだり、企業ごとに内容を変えたりとES作成には多くの労力が掛かります。

面接も、企業によって質問が異なるうえに、毎回志望動機を考えなくてはいけません。さらに、面接独特の雰囲気から「年上の方と話すのが緊張する」「面接マナーが不安」といった理由で、苦手意識を抱く学生もいます。

ESや面接の苦手意識から不安やプレッシャーが積み重なると、就活そのものがしんどくなってしまうのです。

面接に苦手意識がある場合は、「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」の記事をご覧ください。

選考を通過できず失敗が怖い

書類選考や面接に落ちる回数が増えると、「また選考に落ちるのでは」と失敗を恐れる気持ちが生じます。失敗したくない気持ちが強くなり、就活そのものがしんどいと感じてしまうでしょう。

学生のなかには選考に落ちたから、「自分は社会に必要とされていない」「いくら頑張っても内定が獲得できない」などとネガティブな思考になっている人もいます。自分を責めたり萎縮したりすると、本来の力を十分に発揮できなくなります。

実力を出しきれない状態が続くと、さらに通過率が下がり、自信を失う悪循環に陥ってしまうので注意が必要です。

ESの通過率の上げ方を知りたい場合は、「ESの通過率を上げるにはどうする?アピールのコツを解説!」の記事をチェックしてください。

就活のことばかり考えて気を張っている

就活のことばかり考えてしまう場合は、しんどいと感じやすくなるでしょう。特に、真面目な性格の学生は、「周囲に後れをとりたくない」「就活を絶対に成功させたい」と強く思い、緊張状態が続く傾向があります。

過度なストレスやプレッシャーは就活に悪影響を及ぼすでしょう。就活に集中し過ぎてしまい、友人との時間が楽しめなくなったり、周りと比べて自己評価が厳しくなったりする場合は危険信号です。

就活中のメンタルの保つための考え方については、「就活におけるメンタルの保ち方は?長期戦でも挫けない考え方と対策」の記事をご覧ください。

スケジュール管理が難しい

予定が詰まって忙しくなると、就活をしんどいと感じやすくなります。エントリーする企業が増えるほど、スケジュール管理が複雑になるためです。

説明会への参加やESの作成、面接対策などが重なると、予定に追われて心身ともに疲れやすくなるでしょう。学業やサークル活動、アルバイトなどと並行して就活を進めている場合は、特に注意が必要です。

スケジュール管理に不安がある学生は、就活ノートを作ってみるのをおすすめします。就活ノートの作り方は、「就活ノートの作り方は?まとめたい内容やポイント・サイズも解説」の記事をチェックしてください。

就活費用が掛かり経済的な負担が大きい

就活にかかる費用が経済的な負担となり、精神的にもしんどいと感じる学生もいるでしょう。アルバイトをしながら就活を進める場合は、時間や体力の面でも負担が大きくなります。

たとえば、就活では以下のような費用が必要です。

・リクルートスーツやシャツ
・カバン
・靴
・交通費
・宿泊費 など

選考を受ける企業が多く、就活が長引く場合には交通費や宿泊費の負担も増えていきます。生活費を自分でまかなっている学生にとっては、就活とアルバイトの両立は困難で、しんどいと感じやすくなるでしょう。

就活で掛かる費用については、「就活でお金がかかりすぎる!平均費用やお金の捻出方法を紹介」の記事を参考にしてください。

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就活終盤にしんどいと感じる理由

終盤に近づくと、周りの友人が内定を獲得し、先に就活を終わらせているケースも考えられます。そのため、就職先が決まっていない場合には、しんどいと感じやすいでしょう。

就活終盤でしんどさを感じる理由には、以下のようなものがあります。

自分だけ内定を獲得できていない

自分だけが内定をもらえていないと、就活がしんどいと感じてしまうでしょう。就活は多くの学生が同じスケジュールで進めるため、友人の内定状況が自然と見えやすくなるのです。周囲が続々と内定を獲得していくなかで、自分だけ結果が出ていないと強い焦りを感じてしまいます。

「次こそは内定を獲得しなければ」と追い込んだり、「自分には価値がないのでは」と悲観的になったりしてしまうケースもあるでしょう。

さらに、就活から解放されて楽しんでいる友人たちが遊びや卒業旅行の計画を立てている様子を見ると、自分だけが取り残されたような気持ちになる人もいます。

周りからのプレッシャーを感じる

家族や親戚など、周囲からのプレッシャーも就活がしんどいと感じる理由の一つです。自分のペースで就活を進めているつもりでも、「就活はうまくいっているのか」「内定は獲得できたのか」などと頻繁に聞かれると、気持ちが焦りやすくなるでしょう。

なかには、内定先が大手や有名企業ではないからといって、親から期待どおりの反応が得られず落ち込んでしまう学生もいます。周囲から掛けられる言葉やされた言動に振り回されない心づもりが必要になるでしょう。

就活中のメンタルの保ち方を知りたい人は、「就活におけるメンタルの保ち方は?長期戦でも挫けない考え方と対策」の記事を参考にしてください。

就活を辞めたいと悩んでいる

就活の終盤になると、いつまで就活を続けるべきか悩むケースもあるでしょう。「1社からも内定が出ていない」「第一志望の企業が諦めきれない」など、就活を辞めたいと感じる理由はさまざまです。

就活を辞める場合は、以下のような進路も選択肢にあります。

・就職留年や就職浪人する
・大学院などに進学する
・留学する
・派遣社員や契約社員として働く
・フリーターとしてアルバイトする

就活を辞めたとしても、そのあとの道は多様にあります。焦らず、自分にとって納得のいく選択をすることが大切です。就活を辞める場合の進路選択については、「就活を辞めるとどうなる?就職以外の進路と迷ったときの対処法を紹介」の記事をご覧ください。

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就活がしんどいときに気持ちをラクにする5つの考え方

就活では、多くの学生が選考に落ち続けて自信を失くしたり、周りと比べて焦りを感じたりしがちです。ここでは、就活中のしんどい気持ちを感じたときに、気持ちをラクにする考え方を5つ紹介します。

1.選考で落ちても人格を否定されたわけではない

選考に落ちたからといって、人としての価値が否定されたわけではありません。

通過できなかった理由は、企業との相性やタイミングなど自分ではどうにもできない要因である場合がほとんどです。たとえ、ある企業では不採用でも、ほかの企業から内定をもらえる可能性も十分に考えられます。

「自分が悪かったのではなく、相性が合わなかっただけ」と考えるようにすれば、次の選考にも前向きな気持ちで取り組みやすくなるでしょう。

2.就活は内定獲得がゴールではない

内定獲得は、就活における大きな目標の一つです。しかし、内定はあくまで「通過点」に過ぎません。入社後に自分らしく働き、納得できるキャリアを築いていくことが本来のゴールといえます。

焦りから「早く内定を獲得したい」といった気持ちになる場合もあるでしょう。しかし、自分に合わない企業を選んでしまうと、入社後にミスマッチが起きる可能性もあります。

時間が掛かっても、自分の価値観や理想の働き方を見つめ直しながら企業を選ぶと、納得感も高まります。大切なのは内定獲得ではなく、自分に合う道を選べるかどうかです。

3.自分でコントロールできることに注力する

就活のしんどい気持ちを乗り越えるには、自分でコントロールできる部分に注力することが大切です。選考結果は企業側が判断するため、どれだけ努力しても通過できない場合もあります。

「頑張ったのにうまくいかない」と感じて落ち込んでも自分を必要以上に追い詰めてしまうだけです。就活がしんどいときこそ、自分でコントロールできる以下のような点に注力してみましょう。

・自己分析をやり直す
・興味のある業界や企業を見直す
・履歴書やESをブラッシュアップする
・面接の練習をする など

結果はコントロールできなくても、準備や行動は変えられます。自分の努力次第で変えられるものに集中していれば、結果は自然についてくるでしょう。

4.自分の成長機会だと捉える

就活は、自分が成長できる機会だと捉えることも気持ちをラクにする方法の一つです。自己分析や将来のビジョンなどを考えると、働き方や価値観を整理するきっかけになり、自己理解が深められるでしょう。

また、面接では自分の言葉で強みをアピールする力が求められます。自己理解を深め、自分の強みを分かりやすく伝える経験は、社会に出てからも不可欠です。

思うようにいかなくてしんどいと感じても、経験や失敗を通して、自身の成長につなげていきましょう。

就活で使える自己PRについては、「就活に役立つ自己PR例文25選!書き方や高評価につながるコツも解説」の記事を参考にしてください。

5.ほとんどの人が卒業までに内定を獲得している

人によって状況は異なるものの、就活を続けているほとんどの学生が卒業までに内定を獲得しています。就活の進み方は人それぞれです。夏以降に内定を獲得する学生も多く、秋採用や追加募集など、卒業までチャンスは残されています。

厚生労働省の「令和7年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」によると、卒業時点の就職率は98%でした。

就職(内定)の推移のイメージ

引用元:厚生労働省「令和7年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(5p)

2024年10月1日には72.9%、12月1日には84.3%と、月を追うごとに就職率が上昇しています。この推移からも就活を続けている多くの学生が、最終的に内定を獲得していることが分かります。

企業によって内定の時期はさまざまです。就活がしんどいと感じるときほど、「自分にもまだチャンスがある」と気持ちを切り替えることが大切です。

参照元
厚生労働省
令和7年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します

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就活がしんどい人へキャリアアドバイザーからのアドバイス

まず、覚えておいてほしいのは、早く内定を獲得するだけでは就活の成功とはいえない点です。業界や企業によって内定が出る時期は異なります。早く内定を出してくれる企業が自分にマッチしているとは限りません。

選考でお見送りが続いてしまっている場合は、選考段階ごとの理由を見直してみましょう。ただし、以下は一例のため、この限りではない企業もあります。

ESと一次面接は印象や適性が重要

ESや一次面接で不採用が続いている場合は、企業との相性や適性が合っていない可能性があります。興味があることが必ずしも適正と一致するとは限らないので、自己分析を行い自分に合った業界や職種を見直してみましょう。

二次面接は企業理解や志望度が重要

二次面接では、企業への理解度や志望度が見られる傾向があります。他社との違いや、入社後の働き方のイメージができているか確認してみてください。「この会社が好きです」だけでは、企業への志望度の強さや理解度を示すには不十分です。自分が入社すると企業にどのような貢献ができるのかを、明確にアピールしましょう。

最終面接は熱意や覚悟感が重要

最終面接では、「内定を出したら本当に入社してくれるのか」「早期に辞めてしまわないだろうか」といった点が重視されます。「なぜこの会社でなくてはならないのか」を自分の言葉で伝えられるよう、準備しておきましょう。

最終面接の頻出質問が知りたい場合は、「最終面接の対策は何をすればよい?頻出質問10選の回答例を解説」の記事を参考にしてください。

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就活がしんどいときの対処法10選

多くの学生にとって、就活はしんどいからといって簡単に辞められるものではないでしょう。特に、精神的に落ち込んでいるときは、無理せずできる範囲で就活対策するのが効果的です。

ここでは、就活がしんどいときに役立つ10の対処法を解説するので、自分に合った方法を探してみてください。

1.自己分析を繰り返して強みを明確にする

就活がしんどいと感じたときは、改めて自己分析してみるのが効果的です。自分の強みが明確になれば、自信を持って就活に向き合えるようになります。

強みとは、必ずしも特別なスキルである必要はありません。たとえば、「アルバイトを3年間続けた」「一人暮らしで自炊を週△日している」といった経験にも、強みが隠れている場合があります。これまでの行動や日々大切にしてきた考え方に目を向けてみましょう。

自己分析がうまくいかないときは、診断ツールを活用してみたり、友人とお互いの良い点を話し合ったりするのもおすすめです。周りの声をヒントにすると、自分では気づけなかった強みを見つけられるでしょう。

自己分析の方法は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事をチェックしてください。

2.自分ができることを軸に将来の目標を考える

就活のしんどい状況を変えるには、自分の将来像や目標を見直してみるのも有効です。将来の方向性が見えてくると、どの企業や職種を選ぶべきかが明確になり、就活の軸が定まります。

たとえば、「△△にやりがいを感じるから、△△の仕事をしたい」と思ったら、「なぜやりがいを感じるのか」を掘り下げてみましょう。さらに、「実現するには、どのようなスキルや経験が必要か」まで考えて、具体化していきます。

大切なのは、どのような人になりたいのかを明確にし、未来のビジョンを描くことです。自分の強みや価値観を軸に企業選びができれば、納得感のある就活ができマッチ度も高まります。

3.周りを気にせず自分のペースを大切にする

就活がしんどいときこそ、自分のペースを大切にしましょう。周りの就活生と比較するのを辞めるだけでも、気持ちがラクになります。

友人や就活仲間が先に内定を獲得しても、必要以上に気にする必要はありません。周りと比較してしまうと、焦りや不安が強まり、不要なストレスを抱える原因になります。

また、SNSを見ると就活を終えた友人が内定獲得を報告していたり、遊んでいる様子をアップしていたりする場合もあるでしょう。気分が落ち込むようだったら、一時的にSNSと距離をとるのも有効です。

就活の選考状況や内定獲得できるタイミングは人それぞれ。他人の状況に惑わされず、自分のペースを大切にできると、不要なストレスも軽減されます。

4.数を絞ってエントリーする

就活で疲弊しないためにも、やみくもなエントリーは控えましょう。数を絞ると、一つひとつの選考に丁寧に向き合えるので、無理なく納得感のある就活につながります。

エントリーする企業の数を増やすのは、内定獲得のチャンスを広げる手段の一つです。しかし、エントリー数を増やす際には、企業研究や業界研究を徹底したうえで、自分に合った会社選びをする必要があります。

内定を獲得するためには、魅力的な自己PRと説得力のある志望動機が欠かせません。採用担当者に熱意を伝えるためにも、本当に興味がある業界や入社したい企業を絞ってエントリーするようにしましょう。

5.就活スケジュールを見直す

スケジュールを見直すことも、就活のしんどい気持ちを和らげる有効な手段です。しんどいと感じているときは、予定を詰め込み過ぎて、無理なスケジュールになっている可能性があります。

就活中はやるべきタスクが多く、自分の都合だけでは予定を立てられない場合がほとんどです。たとえば、午前と午後でそれぞれ別の会社説明会を申し込んだり、短期間に複数の面接を入れたりすると、心身ともにつらくなるでしょう。

就活は期間が長いので、「集中して頑張る時期」と「リフレッシュして休むとき」を事前に決めておくのがおすすめです。忙しくても、合間の息抜きや自分へのご褒美を大切にして、余裕を持ったスケジュールを心掛けましょう。

6.ゲーム感覚で就活を攻略する

しんどい気持ちを切り替えるには、少し視点を変えて、ゲーム感覚で就活に取り組んでみるのも一つの方法です。就活は、企業との相性やタイミングなど「縁」の要素もあるでしょう。しかし、自分の工夫や努力によって、相性の良い企業との出会いの確率を高められます。

たとえば、恋愛シミュレーションゲームのように、相手(企業)の好みや価値観をリサーチして、それに合ったアピールをするほどに、マッチングの可能性が上がるようなイメージです。就活でも、企業が求める人物像やニーズを理解し、自分の強みを伝えるのが効果的です。

相手を分析し、「どのようにすれば伝わるのか」を考えて工夫しましょう。攻略するつもりで取り組めば、しんどい気持ちも少しずつ軽減されるはずです。

7.選考に通らなかった理由を特定して次に活かす

選考に通過できずにしんどいときは、まずは落ちた理由を特定し、改善点を明確にする必要があります。落ちた原因が分からないままでは、同じ理由で再び不採用になってしまう可能性があるでしょう。

書類選考が通らない場合は、まず履歴書やESの内容を見直します。伝えたいことが分かりやすく書けているかに加えて、エピソードが具体的か、企業が求める人物像とずれていないかの確認も必須です。

面接で落ちた場合は、身だしなみや話し方だけでなく、「質問の内容に合った回答ができていたか」「受け答えの印象はどうだったか」も振り返ってみましょう。模擬面接の様子を撮影し、客観的に確認する方法も効果的です。

志望度が高い企業の選考に落ちても落ち込みすぎず、原因を分析して対策し、次回の就活に活かしましょう。

8.第三者に相談し客観的なアドバイスをもらう

就活がしんどいときは、第三者に相談するのも良いでしょう。誰かに相談して客観的なアドバイスをもらうと、自分の課題や改善点がより明確になります。相談しているうちに頭の中が整理され、解決策が見つかる可能性もあります。

就活について相談する際は、以下のような信頼できる第三者を選ぶのがポイントです。

・家族
・友人
・サークルやアルバイトの先輩
・大学のキャリアセンター
・就活エージェント など

志望動機や自己PRを添削してもらい、分かりにくい点や具体性に欠けている内容など、気になるところを指摘してもらいましょう。ほかにも、模擬面接を依頼したり、内定を獲得している友人に話を聞いてみたりするのもおすすめです。

就活中にしんどさを抱えている場合は、誰かに話しを聞いてもらうだけでも心が軽くなります。相談先について詳しく知りたい方は、「就活相談先のおすすめ15選!悩み別の聞くこと一覧や相手選びのコツも解説」の記事をチェックしてください。

9.共感できる記事や体験談を探す

インターネットで共感できるニュース記事や体験談に触れると、しんどい気持ちを和らげられる可能性もあります。就活のしんどさは、多くの学生が経験する気持ちです。さまざまな成功体験や失敗談を読むと、「自分だけじゃない」と気づき、前向きな気持ちを取り戻せる場合もあるでしょう。

他人の体験談や共感できるエピソードから勇気をもらい、就活へのモチベーションが上がる場合もあります。

ただし、スムーズに就活を終えた人の体験ばかりを読むと、かえってネガティブな気持ちになる可能性も。参考程度に留めておくのが良いでしょう。

10.就活から離れてリフレッシュする

気持ちが張り詰めたまま就活を続けると、心身に負担がかかりやすくなります。しんどい気持ちのときは、就活から一度離れて、リフレッシュする時間を作ってみましょう。

たとえば、1日スマホやパソコンから離れて散歩したり、好きな映画を観たりするだけでも気分転換になります。時間に余裕がある場合は日帰り旅行もおすすめです。

一旦就活から離れてみると、心に余裕が生まれ、再び前向きな気持ちで向き合えるようになるはずです。

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就活がしんどいときのNG行動

就活がしんどいときでも、内定を諦めたりやみくもに選考を受けたりするのは避けましょう。ここでは、どれほど就活がしんどくても取らないほうがよい行動を解説するので、参考にしてください。

内定獲得を諦める

就活がしんどいからといって、内定獲得を諦めてしまうのはできるだけ避けましょう。内定がないまま卒業すると、新卒としての選考機会がなくなり、就職のハードルが高くなります。

就活を辞めると決めた瞬間は気持ちがラクになっても、卒業後に「やはり就職しておけば良かった」と後悔する可能性があります。

就活がつらくても諦めず、何かしら行動を続けることが大切です。まずはしんどい気持ちと向き合いながら、自分のペースで少しずつ前に進んでいきましょう。

就活を諦めたくなったときは、「就活を諦める前にやるべき6つのことを解説!辞めた場合の選択肢も紹介」の記事をご覧ください。

就活をストップする

「あとからまたやろう」と就活を一時中断するのは避けたい行動の一つです。明確な休止期間を決めていないと、気力が戻らずそのまま再開できなくなる可能性があります。

就活がしんどいときに、一度休むのは問題ありません。気分をリフレッシュすると、また前向きに就活に取り組めるようになる場合もあります。ただし、「1週間だけ休む」など、再開の目途をあらかじめ設定しておくことが大切です。

やみくもに選考を受ける

焦る気持ちがあっても、準備不足のまま選考を受けるのは避けましょう。就活を早く終わらせたくて、やみくもに選考を受ける学生もいます。しかし、企業分析もせず、志望動機もまとまらないままでは、通過率は下がってしまいます。

就活では、企業が求める人物像に合わせた強みのアピールが必要で、「入社後に活躍できそう」と思ってもらうことが重要です。自分に合わない企業を受けたり、強みを活かせない会社に入社したりすると、ミスマッチが起こりやすくなります。

就活がうまくいかずしんどいときこそ、企業研究や面接対策に取り組み、次の選考につなげることが大切です。「エントリー数を増やせばそのうち内定は獲得できる」といった考えはやめましょう。

納得せずに就活を終える

しんどいからといって、内定先に納得しないまま就活を終えるのも避けてください。入社後に後悔して、早期退職につながる確率が高まります。

ほかの選考が残っているにもかかわらず、内定をもらえたからといって、その企業への就職を決めてしまうケースも見られます。

内定を承諾する前に、「本当に働きたいのか」「自分の価値観や将来のビジョンと合っているか」を改めて考えることが大切です。納得感がないまま就活を終えると、後悔やミスマッチにつながりやすくなるため、焦らず自分に合った企業を見極めましょう。

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就活のしんどい時期を乗り越えて早く内定をもらうコツ

就活中に感じるしんどい気持ちのほとんどは、内定を獲得できれば軽減できるでしょう。ここでは、早期の内定獲得につなげるためのコツを紹介するので、参考にしてください。

インターンシップや企業訪問をする

できるだけ早く内定が欲しい場合は、インターンシップに参加したり企業訪問したりするのがおすすめです。実際に働いている社員から話しを聞くと、志望する業界や職種の理解がより深まります。

たとえば、営業職のインターンシップでは、提案のロールプレイングや商談への同行体験ができるケースもあります。企業訪問では、オフィスの雰囲気や働く人の様子を知れるほか、現場のリアルな声も聞けるでしょう。

また、仕事内容への理解が深まるだけでなく、どのような人物像が求められているかを把握する機会にもなります。

インターンシップについて知りたい方は、「インターンシップは内定に直結する?参加経験を活かす7つのポイントを解説」の記事をご覧ください。

選考直結型イベントに参加する

就活がしんどいときは、選考直結型イベントに参加してみるのも一つの手段です。選考直結型イベントに参加すると、その場で選考に参加できるメリットがあります。

選考直結型イベントとは、会社説明会と選考がセットになっている点が特徴です。一度に複数の企業と出会えるだけでなく、その場でグループディスカッションや一次面接に進めたり、最終面接への参加権を得られたりするケースもあります。

また、企業の現役社員や採用担当者と直接話せる場でもあり、自分の魅力をアピールするチャンスもあるでしょう。

短期間で内定を目指せる一方で、事前に面接対策や企業研究が十分にできない点には注意が必要です。選考直結型イベントに参加する際は、事前に出展企業の特徴を把握し、自分の強みを簡潔に伝えられるよう準備しておくと良いでしょう。

大学のキャリアセンターに相談する

就活がしんどいと感じたときは、大学のキャリアセンターを活用するのも有効です。就職支援のプロからアドバイスが受けられるほか、大学限定の非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。

実際に、キャリアセンターを通じてのみ応募できる求人を出している企業もあります。エントリーする際には、応募書類の添削や面接練習など、さまざまなサポートを受けられるため、より内定獲得に近づけるでしょう。

なお、キャリアアドバイザーやカウンセラーとの面談には、予約が必要な場合もあるので事前に確認しておくのがおすすめです。

スカウト型求人サイトを利用する

就活がしんどいと感じている状況でも、早期の内定獲得を目指すならスカウト型求人サイトも活用してみましょう。就活生がプロフィールを登録しておくだけで、企業からのスカウトや面接オファーが届く仕組みです。逆求人サイトとも呼ばれていて、簡単に利用できます。

通常の求人サイトとは異なり、自分から企業にアプローチする必要がないため、効率的に就活を進められるのが特徴です。ただし、企業側が採用したいと思えるような魅力的で具体性のあるプロフィールを作成する必要があります。

就活エージェントに相談する

早く内定を獲得したいなら就活エージェントに相談するのも効果的です。

就活エージェントは、企業探しから内定獲得まで、プロのアドバイザーが学生一人ひとりをサポートします。「どの業界が自分に合っているのか分からない」「面接でうまく話せない」など、就活におけるさまざまな悩みに対して、企業側の視点を踏まえたアドバイスをもらえるのが魅力です。

就活エージェントを利用すれば、履歴書やESの添削から模擬面接まで受けられるため、自身の弱点や課題を明確にできるでしょう。就活エージェントの多くは無料で利用可能です。一人で就活を続けるのがしんどいと感じたときには、気軽に相談してみてください。

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就活がしんどいと諦めそうになっているあなたへ

就活でなかなか内定が獲得できなくても、あなた自身の人格を否定されているわけではありません。しんどいと感じたときは、自己分析にもう一度取り組んでみたり、一度就活から離れてリフレッシュしたりするのも一つの方法です。

それでも、しんどいと感じる場合は就活エージェントの活用もおすすめです。自分の強みや価値観に改めて気づくと、気持ちを切り替えてまた前向きに就活に取り組めるようになるでしょう。

就活エージェントのキャリアチケットでは、一人ひとりの状況に寄り添いながら、内定獲得までサポートしています。しんどい気持ちを誰かに話したいときや就活の方向性に迷ったときは、気軽に相談してください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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