留年=就職できないは誤解!不利にならないための対策と成功のコツを紹介

このページのまとめ

  • 留年したら就職できないというわけではない
  • 留年期間中にスキルアップやインターン参加など自己成長に取り組む
  • 留年したことを反省し、同じ失敗を繰り返さない姿勢を示すことが信頼を得るポイント

留年=就職できないは誤解!不利にならないための対策と成功のコツを紹介のイメージ

留年してしまうと「就職できないかも」と不安になる人は多いでしょう。しかし、留年が必ずしも就職に悪影響を与えるわけではありません。大切なのは、留年の事実をどう捉え、どのように準備を進めるかです。

本記事では、留年が就活に与える影響や不利にならないための準備、成功するための具体的な対策を紹介します。留年や就活に対する迷いや不安を抱えている就活生はぜひ参考にしてください。

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目 次

「留年したら就職できない」と不安になる必要はない

「留年したら就職できない」と不安に思う必要はありません。留年しても就職している人は多く、数年の留年だけが理由で就職できないケースはあまりないからです。

なかには留年をマイナスに捉える企業や採用担当者もいます。しかし、留年した理由をしっかりと説明し、納得してもらえれば内定は得られるでしょう。

ただし、留年せずに進級した人と比べれば、印象が悪くなりやすいことは注意しなければなりません。少しでも評価を上げられるように、入念な準備が重要です。

留年が就活にどのような影響を与えるかは、「就活は留年すると厳しい?成功させるためのコツや内定後の対応も解説」も参考にしてください。どのような影響があるかを先に知っておくと、心構えができるでしょう。

留年した学生は約20%もいる

文部科学省の「学校基本調査-平成30年度結果の概要-(17p)」によると、所定の修業年数4年で卒業した人は、81.6%でした。つまり、約20%の学生は留年を経験しています。

この結果から、留年が珍しいわけではないことが分かるでしょう。留年してしまったことを前向きに受け止め、就活にプラスになるよう工夫すれば内定は獲得できます。

参照元
文部科学省
学校基本調査-平成30年度結果の概要-

留年で内定取り消しになる場合もあるので気をつける

内定後に留年が決まった場合、内定取り消しになる可能性もあるので注意しましょう。企業は卒業後の翌年度から働いてくれることを想定し、卒業を前提にして採用を行っているからです。

留年を避けるためにも、単位の状況は確認しておきましょう。卒業までの単位は足りているか、必修科目を落としていないかなど、常に気を配る必要があります。

内定取り消しになった場合、もう一度就活を行わなければなりません。留年をしないように、学業にも集中しましょう。

内定取り消しになる理由については、「内定取り消しは違法になる?正当なケースや取り消された場合の対処法を解説」の記事で解説しています。自分のミスで内定をなくさないように、どのような状況で内定が取り消されるか知っておきましょう。

以下では、留年が通知されたあとの行動について紹介します。

大学によっては救済措置が受けられる可能性も

多くの大学では、成績通知によって留年が知らされることが一般的です。しかし、通知が届いた時点でも、大学によっては救済措置が受けられる可能性があります。

救済措置の一例は、保有している資格を単位として認めてもらえたり、再試験や追加のレポート提出といった挽回のチャンスが与えられたりなどです。こうした救済措置を受けられる可能性は決して高くはありませんが、諦める前にまず確認してみることをおすすめします。

特に、成績が正式に発表される前に留年の可能性があると感じたら、早めに教授や学務課に相談し、救済措置の有無を確認しておくことが大切です。事情によっては大学側が柔軟に対応してくれる場合があるので、遠慮せずに問い合わせてみましょう。

自分の気持ちや状況を整理する

留年が決まると、誰でも気持ちが不安定になりやすく、平常心でいるのが難しくなることも。そのような状態のときは無理に行動せず、まずは自分の気持ちや今の状況をしっかり整理することが大切です。

今感じていることや考えていることを一度紙に書き出してみましょう。頭の中だけで考えているとモヤモヤしてしまいがちですが、書き出すことで気持ちが可視化され、整理しやすくなります。そうすると、自分の心境を受け入れた上で、次に何をすべきかを冷静に考えられるようになるでしょう。

留年したことを内定先企業へ正直に伝える

留年が確定したら、内定をもらっている企業には必ず正直に伝えましょう。企業側は通常、翌年度の入社を前提に採用活動を進めています。連絡を怠ると信頼を損ねるだけでなく、トラブルの原因にもなりかねません。

連絡する際には、「留年した」という事実をまず明確に伝え、そのうえで「大学卒業後に入社したい」「内定の取り消しをお願いしたい」など、自分の希望をはっきり伝えましょう。さらに、いつ卒業できる見込みなのかも合わせて伝えることで、企業側が今後の対応を判断しやすくなります。

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就職できない?留年が就活に与える影響

留年をしてしまっても、就活に大きく影響を及ぼすことはありません。ただし、留年理由は聞かれるケースが多いので、対応できるようにしておきましょう。

ここでは、留年が就活に与える影響について解説します。

留年の悪影響は気にしなくても良い

留年の悪影響については、それほど気にしなくても問題ありません。留年してしまう学生は一定数いるため、就職できなくなるほどに評価が下がることはないでしょう。

また、留学や体調不良など、やむを得ない事情で留年する人も多くいます。学業不振だけが留年理由ではないので、企業側も留年しただけで選考から落とすことはまずありません。

ほかの新卒と同じ扱いで就活できる

留年してしまった場合でも、ほかの新卒と同じ扱いで就活ができます。新卒枠で応募できるので、不利になることはないでしょう。

もし、卒業して就活を行う場合は、既卒扱いになり、就職の難易度も変わってきます。留年は大学生のままなので、新卒として就活できることを覚えておくと良いでしょう。

留年理由は聞かれる場合が多い

留年している場合、留年理由を聞かれるケースが多いので対策が必要です。理由をうまく答えられないと、選考への準備不足と捉えられ、評価が下がる場合もあります。

また、留年の有無は履歴書を見ればバレてしまいます。嘘をついてしまうと余計に評価が下がるので、ごまかさないで正直に伝えましょう。

就活で嘘をつくリスクについては、「就活で嘘をつくとどうなる?ばれる理由やリスクも解説」の記事も参考にしてください。

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留年した人の就活に関するよくある質問

留年した人の就活に関するよくある質問に関して、キャリアアドバイザーが回答しました。

Q.留年の経験があることは、就活で不利になりますか?

A.キャリアドバイザーの回答
留年の「伝え方」と「時間の使い方」次第ではプラスの印象に変えられます。

伝え方は、面接で聞かれる「挫折経験」と似た考え方で取り組んでみましょう。意図せず留年した場合は、「留年した」という事実に対して反省のスタンスを持つことが大切です。「人のせい」「環境のせい」にしていると、他責志向で失敗の振り返りができないという印象を与えてしまいます。

次に留年した原因を明確にし、「何が良くなかったのか」「似た場面に遭遇したらどのように失敗を回避するか」を話せるよう準備しましょう。企業の懸念は「入社後に責任をもって仕事をしてくれるか」なので、「反省している、原因がここにあったからこういう対策をしている」といった伝え方をします。

また、留年中の時間の使い方も聞かれやすいので、事前に対策するのがおすすめです。
留年によって生まれた時間を漫然と過ごしていると、「主体性がない」とマイナスの印象になってしまいます。

たとえば、部活・サークルやアルバイトなどに打ち込んだことが原因の留年であれば、その経験から学んだことを明確にしておきましょう。留年中の過ごし方を振り返ってネガティブにならない回答を準備しましょう。

留年を経験したあとの就活については、お気軽にキャリアチケットにもご相談くださいね。

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「留年したから就職できない」と諦めずにすべきこと

たとえ留年してしまっても、自己分析や選考対策など、諦めずに内定獲得に向けて行動するのが大切です。必要な準備や対策を行っていれば、内定は獲得できます。

ここでは、内定に向けて必要な行動を5つ紹介するので、参考にしてください。

自己分析を行う

まずは自己分析を行い、自分の考えや価値観、強みなどを整理しておきましょう。留年経験があっても、強みでアピールできれば内定は獲得できます。

自己分析は強みをアピールするだけではなく、どの業界や企業を目指すのか、就活の軸を整理するためにも欠かせません。最初にしておくと就活をスムーズに進められます。

自己分析の方法については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で紹介しています。すでに自己分析を終えている就活生も、考えが変わっている場合もあるので再度実施してみましょう。

インターンシップに参加する

志望度の高い企業がある場合、インターンシップに参加してみましょう。企業について深く学べるだけではなく、自分に合う企業かどうかも確かめられます。

また、インターンシップ参加者には一部選考を免除したり、参加者だけの選考を用意したりしている企業もあります。内定にプラスに働くことが多いので、興味のある企業のインターンシップには、積極的に参加しましょう。

開催時期や期間、プログラムなどは企業によって違うので、事前に確認しておくのがおすすめです。

エントリーシート・履歴書対策を行う

書類選考突破に向けて、エントリーシートや履歴書対策も必要です。企業がなぜ質問をしているのか意図を読み取り、アピールにつながる内容を記載しましょう。

もし、自分だけで対策が難しいと感じたら、添削を依頼するのも効果的です。友人や家族のほか、就活エージェントや大学のキャリアセンターなども活用してみてください。

添削の依頼先に悩む就活生に向けて、「ES添削は誰にしてもらう?おすすめの依頼先10選と選び方を解説」の記事で依頼先を紹介しています。悩みに応じて誰に相談するかを考えると、解決につながるでしょう。

面接対策を行う

就活では面接を行う企業がほとんどなので、面接対策は必ず必要です。練習せずに面接を受けてしまうと、思うように話せなかったり、過度に緊張したりします。

面接対策を行う場合は、模擬面接を受けるのがおすすめです。模擬面接であれば、面接官役の人からフィードバックがもらえ、自分の弱点が見つけられます。客観的な意見は改善のために重要なので、自分だけで対策しようとせず、積極的に受けてみましょう。

模擬面接は、就活セミナーで解説していたり、就活エージェントで受けられたりします。

就活エージェントを利用する

留年しての就活に不安がある場合、就活エージェントへの相談がおすすめです。留年していても内定を獲得できるように、就職活動への取り組み方や選考でのアピールをサポートしてもらえます。

キャリアチケットでも、留年をして就職活動に不安を抱えている方へのサポートを実施。マンツーマンでアドバイスを行うので、あなたの状況に合わせて寄り添ったサポートが実現できます。「留年しているから就職できるかどうか不安」という方は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

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留年して就活するメリット

留年して就活を行えば、就活に使える時間が増えたり、スキルアップに費やしたりできるメリットがあります。留年のメリットを紹介するので、どのようなものがあるか知っておきましょう。

1.就活に使える時間が増える

留年した場合、翌年も新卒として就活に参加できるので使える時間が増えます。卒業に必要な単位をすでに取っている場合は、ほかの就活生よりも就活に時間を使えるでしょう。

時間に余裕があれば、「自己分析」や「企業研究」「面接対策」など、就活準備にじっくり時間を使えます。また、「留年をきっかけに、学業と真剣に向き合った」のように、留年したからこその経験をアピールできるかもしれません。自分自身の強みと留年経験をうまく掛け合わせ、魅力を感じてもらえる自己PRを考えてみましょう。

2.スキルアップに時間を使える

留年している期間は、自分のスキルを高める時間にも使えます。就職活動でのアピールに向けて、新しく資格を取るのも良いでしょう。

たとえば、TOEICを勉強して語学力をアピールする方法もあります。また、志望企業や職種で必要な資格を取るのもおすすめです。評価してもらうためにも、自分を高める時間に使いましょう。

就職活動で評価されやすい資格については、「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」の記事で紹介しています。

3.新卒として就活できる

留年は大学を卒業していないので、新卒として就活できます。新卒扱いの場合、次のようなメリットを得られるでしょう。

・新卒のみの求人に応募できる
・インターンシップに応募できる
・大学内での企業説明会に参加できる
・大学のキャリアセンターを活用できる
・交通費で学割を利用できる

新卒採用の場合は、ポテンシャルが評価されるケースが多く、社会人としての実績は求められません。一方、既卒では経験が求められる場合も多く、卒業後すぐの求職者は不利です。

また、新卒と既卒では応募できる枠も違います。留年をして就活を行う方が、既卒よりも選択肢は多くなるでしょう。

4.就活の経験を活かして再チャレンジできる

留年のなかでも就職留年を行う場合、これまでの就職活動の経験を使えるメリットがあります。ほかの就活生よりも知識と経験を持った状態で就活を行えるので、アピールしやすくなるでしょう。

就活を初めて経験する就活生は多く、何をすれば良いのか、どのように進めれば良いかなど悩みがちです。少しでも経験があると、気持ちを楽にして就活が実施できます。

また、グループディスカッションや面接など、選考には慣れが必要です。就活経験があれば、落ち着いてアピールできるでしょう。

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留年して就活するデメリット

留年して就活をする場合、費用が掛かったり社会人になるのが遅れたりといったデメリットもあります。就職活動を始める前に、デメリットも確認しておきましょう。

1.学費が必要になる

留年をしてしまうと、その分の学費が必要になります。金銭面で負担が掛かり、経済状況によってはアルバイトが必要になる可能性も。アルバイトばかりしていると、就職活動に使える時間が減り、準備不足になる恐れがあります。

また、就活費用が必要になることも覚えておきましょう。学費は用意できても、就活費用が足りない事態も想定されます。学費と就活費用でどれくらい必要か、計算しておく必要があります。

私立大学の学費については「私立大学の学費は年間でいくら必要?無償化や奨学金についても解説!」をご参照ください。

2.社会人になるのが遅れる

留年してしまうと、社会人になるのが遅れます。そのまま卒業した人よりも、給料を得られる期間や業務に取り組める期間が少なくなるということです。もし、入学するために浪人をしていた場合は、さらに同学年の人と差がつきます。

もちろん、働いた期間関係なく結果を残し出世する人もいますが、企業の体制によっては、将来に影響することもあるでしょう。

3.留年の理由次第ではマイナスの印象を与える

留年理由によっては、就職活動での印象が悪くなります。少しでも印象を悪くしないように、良い回答を考えておかなければなりません。

たとえば、「勉強をさぼっていて単位が獲得できなかった」「就活に取り組むのが遅くて内定がもらえず、就職留年を選んだ」などの理由では、内定を得るのは難しくなるでしょう。

4.友人や同級生が就職して落ち込む場合がある

留年すると友人や同級生が先に就職することになるため、遅れを感じて気分が下がりやすいのもデメリットといえます。たとえば、「自分だけ内定がない」「一緒に就活を頑張れる人がいない」といったように、ネガティブな感情になりがちです。

落ち込まないようにするには、自分のペースで就職活動を進めるのが大切。人と比べずに、自分なりにコツコツと内定を目指して行動を続けましょう。

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留年して就活する際の注意点

ここでは、留年して就活を行う際の注意点を解説します。留年をマイナスイメージにしないためにも、この3つのポイントを意識してください。

留年の理由を答えられるように準備しておく

留年理由に答えられるように、あらかじめ準備しておきましょう。適当な回答をしてしまうと、余計に印象が悪くなるからです。

採用担当者も、留年してしまったのは仕方がないことだと認識しています。そのうえで、留年したことに対する就活生の考えや、留年が確定したあとにどうするかを見ているのです。

留年理由に対する答えが用意されていない場合、「留年した原因を理解できていない」「自分自身の行動を振り返れない」などネガティブな印象につながる可能性も。

一方で、留年した理由を振り返りしっかりと反省できれば、自身の成長につながります。反省した点や乗り越えたことなどを具体的に説明できれば成長をアピールできるでしょう。

面接でよく聞かれる質問については、「面接でよく聞かれることは?頻出質問集とそれぞれの答え方を例文付きで解説」の記事で紹介しています。どのようなことが聞かれやすいのか、把握しておきましょう。

留年をカバーできるように努力する

留年をカバーできるように、自分なりに努力を行いましょう。たとえば、「就職活動でアピールできるように資格を取る」「卒業に必要な単位取得を終えておく」のような内容です。

留年後は、これまでの行動に真摯に向き合い、次に生かせるかどうかが大切になります。失敗しても、次に活かせるように努力できていれば、その努力の姿勢を評価してもらえるでしょう。

留年理由で嘘をつかない

留年理由について、嘘をついてごまかすのはNGです。噓がバレてしまった場合、不採用になったり、内定取り消しになったりする可能性もあります。

「単位がとれなかった」「学校をさぼっていた」のように、伝えにくい留年理由もあるでしょう。しかし、そこでごまかさずに正直に伝え、反省した姿をみせることが評価に繋がります。

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面接で留年の理由を聞かれたときの回答例文

留年した理由を聞かれたときは「正直に簡潔に伝えつつ、反省点と改善・学びをセットで話す」ことが大切です。理由だけで終わらせず、「その経験をどう活かすのか」まで伝えると、前向きに捉えている印象を面接官に与えられます。

ここでは、3つの留学理由を挙げて例文を紹介しますので、自分に当てはまるものを選び、「自分ならどう伝えるか」を考えながら準備しておきましょう。

留学やインターンのために休学・留年した場合

留学やインターンのために休学・留年した場合は、目的意識を持って挑戦したこと、学んだこと、仕事への活かし方、などを具体的に伝えるのがポイントです。

面接官は「ただ遊んでいたわけではないか」「その経験が仕事に活かせるのか」を知りたいと思っています。そのため、目的を持って行動できる人材であること、成長意欲があることを示せると好印象です。

例文:
私が1年間休学した理由は、将来グローバルに活躍できる人材になるため英語力とコミュニケーション力を高めたいと考え、アメリカへ留学したことです。

留学中は語学学校に通いながら、毎日現地の人に話し掛けることを自分に課し、英語で自分の意見を伝える力を身につけました。

この経験から、異文化環境で自ら動いてコミュニケーションをとる重要性を学び、今では英語で円滑にやり取りできる自信があります。

御社に入社後は、このコミュニケーション力と行動力を活かし、海外の顧客対応やプロジェクトで貢献していきたいと考えています。

「なぜその経験を選んだのか」「具体的に何を学んだのか」「仕事にどう活かすのか」の3点を整理して伝えると、前向きな印象を持ってもらえます。

単位不足で留年した場合

単位不足で留年した場合は、ミスを振り返り、同じ失敗を繰り返さない姿勢と改善力があることを示しましょう。

例文:
私が留年した理由は、卒業要件に必要な必修単位を取得できなかったためです。

当時は単位の数だけを重視し、自分だけで履修計画を立ててしまい、必修の確認が不十分でした。この失敗を反省し、翌年は友人や大学職員に確認してもらいながら履修計画を立て、計画性と周囲への相談の大切さを学びました。

御社に入社後は、この経験を活かして「重要なことを見落とさず周囲と連携して進める」姿勢で、責任を持って仕事に取り組みたいと考えています。

「留年=マイナス」ではなく、「失敗から学び改善した力」を伝えられれば、むしろ成長意欲が高い印象を持ってもらえます。

体調不良が原因で留学した場合

病気が原因で留年した場合は「病気の事実」「現在は回復していること」「体調管理の取り組み」「仕事への意欲」を正直に簡潔に伝えることが大切です。

面接官は「今後の健康面は問題ないのか」「継続的に勤務できるのか」を確認したいだけであり、病気が理由の留年自体で評価を大きく下げることはありません。安心感を持ってもらえるように、現在の健康状態と管理方法を伝えましょう。

例文:
大学3年時に内臓の病気で入院し、授業出席ができず必要単位を取得できなかったため留年しました。

現在は寛解しており、日常生活も問題なく送っています。再発予防のため、投薬治療や食事管理、睡眠リズムを整えることを徹底しています。

今後も体調管理を続け、御社で継続的に業務へ取り組み、周囲と協力しながら成果を出せるよう尽力していきたいと考えています。

病気で留年した場合は、正直に伝えつつ「今後は問題なく働ける状態であること」を示し、仕事への前向きな姿勢をアピールすることが大切です。

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留年して就活する際にやっておきたいこと

留年して就職活動を行う場合、学業だけでなくプライベートも大切にしながら、時間を無駄にせず有効活用することが重要です。

留年によってできた余裕を自分の成長や将来の準備に使えれば、自信を持って選考に臨めます。単に時間が増えたからといって焦るのではなく、この期間を次のステップに向けたチャンスと捉え、計画的に過ごすことが大切です。

卒業できるように単位を取得する

留年して就職活動をするときは、まず卒業できるように必要な単位を確実に取得することが最優先です。就活と単位取得を同時に進めるのは、時間的にも体力的にも大きな負担になるため、できるだけ単位は早めに取得しておくことが望ましいでしょう。

卒業の目処が立てば、精神的な余裕が生まれ、就活に集中しやすくなります。単位をきちんと取得して卒業できる見込みがあることを企業に示せれば、信頼感もアップするでしょう。

スキルアップなどの自己投資を行う

留年した時間を活かして、資格取得やスキルアップなど自己投資に取り組むのもおすすめです。新しいスキルを身につけることで、就職活動の際に自分の強みとしてアピールできるだけでなく、自信にもつながります。

たとえば、語学を学べば海外支店のある企業や国際取引を行う企業での武器になり、業務に関係する資格取得は専門性ややる気の証明になるでしょう。こうした努力は、留年のマイナスイメージを払拭し、成長意欲の高さを採用担当者に伝える良い機会となります。

留学や旅行で海外を経験する

留年によって時間ができた今だからこそ、留学や旅行を通して海外の文化に触れることもおすすめです。普段の生活とは違う環境で新しい価値観や考え方に出会うことで、将来のキャリア選択や人生観が広がります。

社会人になると長期間の海外滞在は難しくなるため、学生のうちに異文化に積極的に触れましょう。こうした体験は就職活動の話題になり、企業に対して柔軟性や国際感覚をアピールするチャンスにもなります。

留年しても就職を成功させた先輩の話を聞く

留年しても志望企業から内定をもらい、就職を成功させた先輩は実際にいます。そうした人たちの話を聞くことで、自分が志望企業に就職するイメージをより鮮明に思い浮かべられるようになるでしょう。成功した経験談を聞くことは、自身の不安を和らげ、自信を持つ助けにもなります。

もし先輩から話を聞く機会があれば、ぜひ「確実に卒業するためにどんなことをしたのか」「留年期間中にどんな準備や取り組みをしていたのか」といったポイントを尋ねてみてください。

これらの具体的な話を聞くことで、自分の状況と照らし合わせて、今何をすべきかがはっきりしてきます。先輩の実体験を参考にしながら、自分の課題や対策を明確にし、より効果的な準備を進めていきましょう。

就活に向けてスケジュールを立てる

就活をスムーズに進められるように、スケジュールを考えておくのがおすすめです。いつから就活を始めるのか、学業はいつやっておくかなど、あらかじめ決めておきましょう。

就活スケジュールについては、「就活はいつから?大学3年生が始めた平均時期や26卒スケジュールを紹介」の記事で紹介しています。留年している場合でも、ほかの就活生と就活スケジュールは同じなので、チェックしておきましょう。

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留年しても就職できないと諦めずに努力したいあなたへ

留年してしまうと、就職できるかどうか不安になるかもしれません。しかし、留年しても就職はできるので、諦めずに就活を続けましょう。

また、留年ならではの経験や学びや強みを活かせれば、就職活動を有利に進められます。留年経験を活かしたアピール方法を知りたい場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。

キャリアチケットは、就職活動を全面的にサポートする就活エージェントです。一人ひとりの個性や志望に合わせた企業の紹介や、業界研究や面接など選考対策のサポートを実施しています。あなた自身が目指すキャリアに向けて、留年という経験を有効活用できるようになりますよ。

就職活動が困難になる前にキャリアチケットを利用して、チャンスをつかみ取りましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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