このページのまとめ
- 採用担当者はESで趣味を聞くことで、就活生の人柄や自社との相性を見極めている
- 志望企業の業務に活かせる趣味がある場合は、ESで積極的にアピールすると良い
- ESの趣味は箇条書きを避け、具体的な文章で記入すると印象アップに繋がりやすい
「ESの趣味は何を書けば良いの?」「書けるような趣味がない…」と悩む就活生もいるでしょう。ESに書く趣味は、自己PRに関連するものや企業のニーズに合わせることが大切です。
この記事では、ESで趣味が問われる理由や書くときのポイント、書かないほうが良い趣味などについて解説しています。例文も載せていますので、書き方に悩む方はぜひ参考にしてください。
エントリーシートについて詳しく知りたい方は、「エントリーシートの書き方は?基本のマナーから選考突破のポイントがすべてわかる!」も参考にしてください。
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- ESで趣味が問われる理由
- 学生の人柄を知るため
- 仕事への適性を見極めるため
- 面接の緊張をほぐすため
- 趣味と特技の違い
- ESの趣味を書くときの5つのポイント
- 1.自己PRに関連するものを書く
- 2.企業のニーズに合わせて書く
- 3.箇条書きは避け文章で記入する
- 4.趣味になった理由やきっかけを書く
- 5.具体的な数字やエピソードを盛り込む
- ESに書ける趣味がないときの探し方
- 休日に何をしているか思い返す
- 夢中になった出来事を思い返す
- 新たに趣味を始めてみるのもおすすめ
- ESに書く趣味についてのキャリアアドバイザーのアドバイス
- ESに書かないほうが良い趣味
- ギャンブル系
- 政治・宗教
- 漫画やアニメ、ゲームなどのサブカルチャー
- 嘘をついたり何も書かなかったりするのはやめよう
- ESの趣味の例文
- 音楽鑑賞が趣味の例文
- 旅行が趣味の例文
- 写真が趣味の例文
- 語学が趣味の例文
- ESの趣味の書き方に悩む人へ
ESで趣味が問われる理由
企業がESや面接で趣味を問うのは、学生の人柄を知ったり、仕事への適正を見極めたりするためです。企業に好印象を与えるためにも、趣味が問われる理由を理解しておきましょう。
学生の人柄を知るため
趣味には、その人の人柄が反映されるものです。そのため、企業はESの趣味から学生の人柄を知ろうとしています。
もちろん、趣味からその人の人柄をすべて知れるわけではありませんが、「なぜその趣味が好きなのか」「どんな熱量で取り組んでいるのか」から性格や価値観を知ることができます。
たとえば、サッカーなど複数人でやるスポーツが趣味の人には、「アウトドアで活発」「コミュニケーション能力がある」といった人柄が予想されます。また、読書が趣味の人には「集中力があり落ち着いている」「内省的」といった人柄を予想するでしょう。
趣味から分かる人柄によって、自社の社風に合うかどうかも判断し、企業とのミスマッチ防止にも役立てています。
仕事への適性を見極めるため
企業は、入社後に活躍してくれる人材を求めているため、ESの趣味から仕事への適性を見極めています。
たとえば、体育会系の企業や体力が求められる仕事では、趣味・特技がアウトドア系やスポーツの就活生に好印象をもつはずです。ゲームやアプリを開発する企業では、インドア系の趣味・特技をもつ人に他の企業よりも興味を示すでしょう。
また、粘り強さや根性が必要な営業職では、継続している趣味を話すと、好印象になりやすいです。
仕事への適性をアピールすることを意識して趣味の内容を偽る必要はありませんが、ある程度は企業が求める人物像を意識して書くと良いでしょう。
面接の緊張をほぐすため
面接時に学生の緊張を和らげるための「会話のきっかけ」として、ESに書かれた趣味を活用する企業も多いようです。
初対面の人と話すときは、誰でも少なからず緊張してしまうもの。自己PRや志望動機を質問する前に学生に趣味の話を振り和やかな雰囲気を作れば、その人らしさが出やすくなります。
そのため、ESの趣味には「優れている趣味を書かなければいけない」「ほかの就活生と差別化できる趣味でなければいけない」と気負う必要はありません。
ESでの趣味の書き方のコツについては、「ESの趣味は何を書く?書き方のポイントと例文をご紹介します」の記事を参考にしてみてください。
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趣味と特技の違い
「趣味と特技はどう違うの?」と疑問に思っている就活生もいるでしょう。以下で趣味と特技の違いを説明しますので、混同しないよう、ESに趣味を書く前に違いを理解しておきましょう。
趣味:好きなことや興味を持って取り組んでいること
例:読書・映画鑑賞・旅行
特技:具体的な数値や経験を挙げて説明できる長所や強み
例:バスケットボール(県大会○位、個人成績△位など)
なお、ESで「趣味・特技」が一つの欄にまとまっている場合は、趣味か特技のどちらかを書けば問題ありません。
就活における趣味と特技については、「趣味と特技の違いを知って履歴書を埋める!例文を使って書き方を解説」も参考にしてください。
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ESの趣味を書くときの5つのポイント
ESに趣味を書くときには、自己PRに関連するものや企業のニーズに合わせて書くことが大切です。この項目では、ESの趣味を書く際の5つのポイントを解説します。
1.自己PRに関連するものを書く
ESに書く趣味を自己PRに関連したものにすることで、より効果的に自分をアピールできます。自分の強みや特徴につながる趣味がある場合は、積極的に書きましょう。
たとえば、「ジョキングを△年続けている」は継続力があることをアピールできますし、「毎年海外旅行に△回行く」は計画性があることのアピールになります。
また、自分の趣味は、楽しく語ることのできるものを選びましょう。自分が心から好きだと言える取り組みであれば、自然と語る口調にも熱が入るもの。ハキハキと答えられるはずなので、面接官の印象も良くなるでしょう。
熱く語れる趣味、自己PRに関連する趣味を伝えることで、あなたの強みや人柄が一層伝わりやすくなるはずです。
2.企業のニーズに合わせて書く
志望企業の業務内容に関係する趣味や、仕事への適性を示せる趣味があれば積極的にアピールすることも大切です。
たとえば、飲食に関する職種であれば、「料理が趣味で毎日自炊をする」や「カフェが好きで休日の度にカフェ巡りをする」というように、業務内容に関連付けて話すことで、より良い印象を与えられるでしょう。
また、ESを送る企業ごとに趣味の内容を変えるのも評価アップのための一つの手です。ESの趣味欄は、企業のニーズに合わせて記入しましょう。
そのためには、企業研究・企業分析もしっかり行っておきましょう。企業研究の仕方については「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しています。
3.箇条書きは避け文章で記入する
ESの趣味は箇条書きではなく、文章で記入するのがポイントです。箇条書きでは、趣味が何かという事実は伝わりますが、趣味への熱量や人柄までは伝わりません。また、箇条書きで書くと雑な印象を与えてしまう恐れもあります。
ただ「趣味:バスケットボール」と書くのではなく、「趣味はバスケットボールです。小学生のときに始めてプロを目指していましたが、高校で怪我をしたため、その後は趣味として友人と週3日プレイをしています」と経験やエピソードを加えれば、自分の人となりをしっかりと伝えられるでしょう。
ESの趣味を書く欄は、狭い場合もあります。しかし、可能な限り具体的に書くことで採用担当者にイメージしてもらいやすくなり、より強く印象づけられるでしょう。
4.趣味になった理由やきっかけを書く
ESの趣味欄には「なぜ趣味になったのか」「きっかけは何だったのか」についても盛り込むのがポイントです。
どのような趣味にも、それが趣味となった理由やきっかけがあるはずです。「ただなんとなく…」ではなく理由やきっかけを明確にすることで、より詳しく自分の人柄や価値観を理解してもらえるでしょう。
5.具体的な数字やエピソードを盛り込む
ESに書く趣味は数字や固有名詞を交えて具体的に書くことで、より説得力のある文章になります。
たとえば、ジョギングが趣味の場合は「趣味はジョギングで毎朝走っています」とだけ書くよりも、「趣味はジョギングです。毎朝5キロ走ります。」と書いたほうが体力や継続力、忍耐力があることが伝わるでしょう。
読書であれば年間何冊読むのか、スポーツなら何年続けてどんな大会に出たか、旅行なら頻度や行き先などを具体的に記入するのがおすすめです。
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ESに書ける趣味がないときの探し方
「ESに書けるような趣味がない」「趣味といえるほど熱中していることがない」と悩む人も多くいます。ESに書ける趣味がないときには、休日に何をしているかを思い返したり、夢中になった出来事を振り返ってみたりしましょう。
休日に何をしているか思い返す
自分が、休日や空き時間に何をしているか思い出してください。多くの時間を費やしている取り組みから、あなたの趣味を見つけることも可能です。
たとえば、休日によくショッピングに出かけている人は、お金のやりくりが得意ともいえます。休日に家事や料理をしているのであれば、作業の効率化を意識しているはずです。
スケジュールや写真フォルダを見返すことで、思わぬ趣味を思い出せることもあるでしょう。自分の普段の行動パターンから、好きで続けているものを見つけてみてください。
夢中になった出来事を思い返す
過去に夢中になった出来事を思い返してみるのも、趣味を見つける有効な方法です。夢中になっていたことがあれば、そのときの気持ちや学びを思い出すことで、ESの趣味として書けるかもしれません。
「昔は魚釣りに夢中になっていたけれど、そこから魚を捌けるようになった」というように、いつの間にか趣味の幅が広がっている可能性もあります。最近の出来事だけではなく、数年前までさかのぼって探してみるのもおすすめです。
自分の歴史をさかのぼる自己分析の方法として、「自分史」や「モチベーショングラフ」の作成がおすすめです。
自分史の作成方法は「自分史は就活の面接に役立つ!思い出せない時の書き出すやり方や見本も解説」の記事で解説しています。モチベーショングラフの作り方は、「自己分析に役立つモチベーショングラフとは?作成のコツや活用方法を解説」の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
新たに趣味を始めてみるのもおすすめ
ESで書く趣味が見つからない場合は、以前からやってみたいと思っていたことや、興味があることを今から始めてみるのも一つの手です。
「短期間の趣味では評価が下がるのでは」と心配する学生もいるかもしれませんが、新しいことを始める決断力や行動力を評価される場合もあります。
新しい趣味を始めるときには、「それの何が良くてやるのか」「やってみてどんな気持ちになったのか」「その趣味からの学びや仕事に活かせることはあるか」を意識的に考えましょう。
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ESに書く趣味についてのキャリアアドバイザーのアドバイス
就活で趣味を伝える時のポイントは、「あなたらしさ」をアピールできる趣味を伝えることと、その企業で働いている人と共通する点をすこし盛り込んで伝えることです。
面接官が趣味を聞く理由は、あなたの性格や特徴を知りたいからです。そのため、誰でも当てはまるような回答をするよりも、あなたの性格や考え方がよくわかるような趣味を伝えてみましょう。読書や映画鑑賞など、趣味そのものが多くの人の趣味にもあてはまるようなものでも問題はありません。趣味である理由を話すときに、あなた自身の考えを伝えることが出来たら大丈夫です。
面接官が趣味を聞くもうひとつの理由は、あなたの性格や特徴がその企業で働いている人とマッチするかを判断するためです。そのため、もし事前に調べることが出来れば、その会社で働いている人の趣味や考え方やなどをコーポレートサイトや座談会で知っておき、共通する内容を伝えられるとベストです。
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ESに書かないほうが良い趣味
ESでは、採用担当者が悪印象をもつ恐れのある趣味は書かないのが無難です。どれだけ内容の良いESが書けていても、趣味で悪印象を与えてしまい面接に進めないのでは本末転倒です。
ネガティブなイメージを与えるリスクを少しでも下げるために、以下で紹介する趣味の記載は避けてください。
ギャンブル系
パチンコやスロット、競馬などのギャンブル系の趣味は、金銭トラブルや計画性の欠如といったマイナスな印象を与える恐れがあります。志望企業の事業内容と関連性が高い場合は記載しても問題ありませんが、そうではない場合はなるべく記載を控えましょう。
政治・宗教
企業は、宗教や政治観で内定を出すわけではありません。政治や宗教は個人によって価値観や意見が大きく分かれるため、ESでは触れないほうが賢明です。
ただし、宗教が関わっていても、座禅やゴスペル、寺巡りといった親しみやすい趣味であれば、ネガティブな印象を抱かれることは少ないでしょう。
漫画やアニメ、ゲームなどのサブカルチャー
サブカルチャーの趣味は、業界によってイメージが分かれる可能性があるので注意しましょう。堅実で保守的な業界のなかには、サブカルチャーに対してあまり良い印象を持っていない企業もあり、評価を下げてしまうことがあるようです。
反対に、アニメや漫画の知識が活かせるような業界では強みになるでしょう。企業をよく見極めて記入することが重要です。
ESで避けるべき趣味については、「履歴書の趣味欄の書き方にはコツがある?例文10選とともにポイントを解説」でも解説しています。
嘘をついたり何も書かなかったりするのはやめよう
ESで嘘の趣味を書いても、面接で深く質問された際に答えられなくなってしまい、嘘がばれてしまう可能性があります。
どうしても趣味として書けるものがない場合は、日常生活のなかでの行動や過去の経験を振り返り、関心のあることや心掛けていることを見つけて書くと良いでしょう。
面接で嘘をつくことのリスクについては「就活で嘘をつくのはNG?人事にバレる理由とリスク」の記事で詳しく解説しています。
また、趣味がないからといって記入欄に何も書かずにESを出してしまうと、企業から「入社意欲が低いのではないか」「仕事に対しても最善を尽くす努力ができないのでは」と思われてしまう可能性があります。
前述したとおり、ESで趣味を聞くのは緊張をほぐすためという意味合いもあるので、悩んでしまう場合は本当に好きなことを書いても問題ありません。採用担当者に自分の人柄や個性が伝わるように、些細なことでも良いのでアピールしましょう。
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ESの趣味の例文
下記でESの趣味の書き方の例文を紹介します。参考にして、自分なりの趣味を書いてみましょう。
音楽鑑賞が趣味の例文
私の趣味は音楽鑑賞です。以前はクラシックには興味がありませんでしたが、友人にコンサートに誘われて行ったのをきっかけに、1人でも1ヶ月に1回はコンサートに行くようになりました。
この出来事から、自分が興味のないことにも関心を持って向き合ってみることの大切さや楽しさを知りました。
貴社に入社できた際は、苦手だと思い込んでいる仕事や業務に対しても、積極的に取り組んで会社の業績に貢献していきたいです。
旅行が趣味の例文
私の趣味は国内旅行に行くことです。友人と毎年2~3回ほど日本のお城巡りをしています。以前、お城へ向かうバスの時間を調べていなかったため何時間も待ち、予定していたお城を巡りきれなかったことがありました。
それ以来、出発する前にしっかりと段取りをしてから旅行をするようになりました。この経験から得た計画性を御社の仕事でも活かし、細かいスケジュール管理を行いながら、計画的に業務を遂行していきます。
写真が趣味の例文
私の趣味は写真です。日常の風景を撮影することが好きで、休日はカメラを持って出掛けています。
日常の風景や季節の植物の写真を撮ることで、周りを注意深く観察する癖がつきました。ほかの人とは違う目線で撮影した風景作品で、写真コンテストで入賞した経験があります。
御社に入社できましたら、自分に与えられた業務をただこなすのではなく、ミスや問題点はないか常に注意を怠らず、プロジェクトに貢献していきたいと考えています。
語学が趣味の例文
私の趣味は中国語の学習です。グローバル化が進む中で、英語以外の言語を学びたいと思ったとき、需要度の高い中国語を選びました。
独学はもちろん、大学の中国の留学生の友人に教えてもらったり、慣れない発音は難しかったですが、CDを買って練習をしたりして勉強を続けました。
そして、目標であった中国語検定3級に合格することができました。この経験から、目標達成のため継続して努力することの大切さを学びました。貴社の業務でも、地道に努力することで目標達成を目指し、会社に貢献したいと思っております。
ESの趣味の例文をさらに見たい人は、「エントリーシートの「趣味・特技」70選!アピールにつながる例文も解説」も参考にしてください。
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ESの趣味の書き方に悩む人へ
この記事では、ESで趣味が問われる理由や趣味を書く際のポイントを解説しました。
しかし、「ESに書ける趣味が見つからない」「自分の趣味のエピソードが志望企業に好印象を与えるか知りたい」と悩む人もいるでしょう。
ESの趣味の書き方に悩んでいる方は、ぜひキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、自己分析の深掘りからESの添削、面接練習までキャリアのプロであるアドバイザーが全面的にサポートいたします。
ESで記載できる趣味を一緒に探したり、文章の添削をしたりすることも可能なので、ぜひお問合せください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。