社員の人柄は志望動機として適切？書き方の3ステップや例文をご紹介

履歴書やES内で多くの就活生が志望動機として挙げている「社員の人柄」。

しかし、採用担当者からの評価が低くなりやすいといわれているのも事実です。

この記事では、社員の人柄をテーマとした志望動機のリアルな評価から高評価につながる志望動機の書き方、説得力をアップさせるための方法を徹底解説。

参考になる例文やNG例もご紹介するので、ほかの就活生とは一味違う志望動機を仕上げたい方は、ぜひ参考にしてください。

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社員の人柄を志望動機にすることにリスクがある理由

「社員の人柄に惹かれた」という志望動機にすること自体は問題ありません。実際、多くの就活生が企業説明会やインターンシップの中で社員の方々の人柄に魅力を感じ、その旨を志望動機として挙げています。

また、個人的なエピソードを中心に組み立てる社員の人柄に関する志望動機は、ほかのライバルと差別化しやすいのも特徴です。オリジナルの内容を作成しやすいテーマであるため、無難に社員の人柄を志望動機にしようと考える就活生も少なくありません。

しかし、多くの就活生から多用される社員の人柄に関する志望動機は、履歴書やESに目を通す採用担当者からの評価は、正直あまりよくありません。

もちろん、企業や担当者の考え方によるため一概にはいえませんが、志望動機に根拠や具体性が足りていないため、ありきたりな印象や手を抜いている印象を与えてしまうケースが少なくないようです。

つまり、志望動機のテーマが悪いわけではなく「文章の説得力」がおもな原因となります。実際「社員の人柄に惹かれた」といったテーマの志望動機を提出して、内定をいただいた学生もいるので「担当者を納得させられるか」を意識して文章を作成しましょう。

評価される志望動機の特徴や作り方を知りたい方は「入社したい理由を明確に！評価される志望動機の作り方」も合わせてご確認ください。

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社員の人柄を志望動機にした際の担当者の評価

「社員の人柄に惹かれた」という志望動機を提出した場合、採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。

「どのような印象を与えてしまうのか」や「悪印象を与えてしまう理由」を詳しく解説するので、志望動機を作成する際の参考にしてください。

ありきたりな印象

社員の人柄に関する志望動機は、就活生の中で定番のテーマとして長年使われています。そのため、数々の志望動機をみてきた採用担当者からすると「また社員の人柄か…」というありきたりな印象になりがちです。

多くの就活生が「ライバルとは違うオリジナルの内容にしたい」と考え、社員の人柄をテーマにした志望動機を作成した結果、逆に差別化しづらいテーマになってしまっています。

また、ほとんどの就活生が魅力を感じた社員の具体的な人柄やシチュエーションを明確に伝えられていないことも、総合的な評価が下がっている要因といえるでしょう。

説得力に欠ける印象

社員の人柄に関する志望動機は、企業訪問や説明会、インターンシップなどに参加し、社員と関わった経験のある就活生なら誰にでも作成できます。その書きやすさは、就活生にとって大きなメリットですが、逆の立場から考えると「誰でも楽に書ける内容で妥協してない？」という印象になりやすいです。

「社員の人柄に惹かれた」といった内容の志望動機を読んだ採用担当者は当然、その背景や根拠が気になります。仮に、多くの社員と接したわけでもないのに、人柄を志望動機に選んでしまった場合、「説得力がない」というマイナスの評価を下されてしまうでしょう。

そもそも、就活生が関わる社員は限られているため、あたかも社員全体の人柄を知っているかのような内容を書いてしまうと、採用担当者に違和感を与えてしまいます。

また、就活生に接する社員は自社に興味を持ってもらえるよう親切に接するため、本当の意味で人柄を知っているとは言い切れません。

そのため、社員の人柄をテーマに志望動機を書く場合、担当者が納得できる具体的なエピソードや経験が必須といえるでしょう。

志望度や労働意欲が低い印象

志望動機として社員の人柄だけにフォーカスすると「会社の業務内容や提供している商品・サービスには興味ないのかな？」といった印象を与えてしまう可能性があります。

また、採用担当者の考え方次第では「企業分析を怠っているから業務や商品について書けないのでは？」と疑われてしまうケースもあるようです。

その結果、志望度が低いと判断されてしまうと、どうしても採用の優先度は下がってしまいます。

もちろん、一緒に働く人や社内の人間関係も重要な要素ではありますが、就職活動はあなたの働く場所となる企業を探すためのものです。「志望動機＝社員ではなく企業を選んでいる理由」という本質を忘れず、企業の魅力や特徴にも触れるよう心がけましょう。

志望動機を質問される理由についてさらに詳しく知りたい方は「理由を理解できていますか？志望動機を聞かれる意味」も合わせてご確認ください。

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社員の人柄をテーマにした志望動機の書き方

“社員の人柄をテーマにした志望動機をどうやって書けばいいのか分からない！”とお困りの就活生のために具体的な書き方を3ステップで解説します。

それぞれのステップにおける重要なポイントや手順を解説するので、ぜひ参考にしてください。

ステップ1：社員の人柄に惹かれた旨を簡潔に伝える

まずは、志望動機の冒頭にあたる「書き出し」を考えましょう。

書き出しではあなたが最も伝えたい内容である「結論」を簡潔に提示する必要があります。つまり、志望動機の結論となる社員の人柄に惹かれた旨を伝えてください。

ただし、単純に「私は御社の社員の人柄に惹かれました」では、担当者の印象に残りません。ほかの企業ではダメな理由を明確にするためにも、1文に収まる範囲で「どういった経験からそう感じたのか」「どういった人柄に惹かれたのか」をまとめましょう。

ちなみに、まだ入社しているわけではないため「社員」という表現は失礼にあたります。この場合は「社員の方々」や「社員の皆様」といった丁寧な表現が適切です。

書き出しは、そのあとに続く文章を興味を持って読んでもらえるかを左右する志望動機の最重要パートです。採用担当者の心に残るよう、インパクトを重視したオリジナリティ溢れる書き出しを執筆しましょう。

書き出しのコツを知りたい方は「志望動機の書き出しで第一印象が決まる！新卒向けOK・NG例文を紹介」も合わせてチェックしてください。

ステップ2：具体的なエピソードで説得力を持たせる

書き出しの一文が完成したら、そのあとに続く文章で「結論」の内容を補足していきます。

なお、社員の人柄をテーマにした志望動機を書く際は、具体的なエピソードが必要不可欠です。書き出しで結論として提示した志望動機の根拠・理由をあなたの実体験に基づく、エピソードで裏付けましょう。

「いつ、どこで、誰の人柄に魅力を感じたのか」「どのような考え・経験からそのような結論に至ったのか」を具体的に言語化できれば、志望動機の説得力が上がります。

特に、長期インターンシップやOB訪問のエピソードを交えると、客観的に説得力のある志望動機になりやすいです。逆に、会社説明会や短期インターンシップの体験は、人柄に惹かれたエピソードとして不十分と判断されやすいので注意しましょう。

ステップ3：自身の目的と貢献できるポイントを明確に伝える

最後に志望動機のまとめとなる「締めくくり」のパートを作成しましょう。締めくくりのパートでは、入社後、社内の業務内で活躍している姿をイメージしてもらえるような内容を意識してください。

自身の目的やビジョン、企業に対して貢献できるポイントなどを明確に提示して、担当者の印象に残る志望動機を書き上げましょう。

ただし、社員の人柄を軸にした志望動機の場合、企業に対して貢献できるポイントや与えられるメリットなどを提示しづらいです。スムーズに締めくくりに移行できるよう、社員の人柄だけでなく、事業内容や自身の強みなどにも触れておくとよいでしょう。

また「〇〇という目標を掲げています」「〇〇という部分で貢献できます」といったビジョンやメリットだけでなく、目標達成に向けて具体的にどのような行動を取るつもりなのかも明言できると、より意欲的な印象を与えられます。

志望動機のまとめ方やコツを知りたい方は「新卒の志望動機はこう書く！まとめ方のコツと例文」も合わせてご確認ください。

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社員の人柄を志望動機にするときに説得力を上げる3つのポイント

社員の人柄を志望動機にする際、「説得力のある文章が書けない…」とお困りの方も多いのではないでしょうか。そのような方のために、志望動機のクオリティを上げるためのポイントをご紹介します。

志望動機でライバルと差をつけたい就活生はぜひ参考にしてください。

できるだけ多くの社員と交流を深める

志望動機内に社員の魅力が伝わった具体的なエピソードを盛り込むためには、できるだけ多くの社員と交流を深める必要があります。具体的には、以下のような社員と交流できる場に積極的に参加するべきです。

ただし、交流できる社員の数が限られ、期間も短い企業説明会や短期インターンシップのエピソードは、説得力に欠けてしまう可能性があります。そのため、志望動機の説得力を高めたいのであれば、実務の中で多くの社員と関われる長期インターンシップに参加するのがおすすめです。

長期インターンシップの特徴やメリットを知りたい方は「給料が出ることもある？企業を知るには長期インターン」も合わせてチェックしてください。

また、OG・OB訪問をおこない、実際に働いている社員からみた社内の雰囲気や環境を知っておくと、より内容の濃い志望動機に仕上がります。ただし、あくまでも人から聞いた話なので、あなたの実体験を裏付けるための補足として活用しましょう。

OG・OB訪問のやり方や必要な準備について詳しく知りたい方は「OB・OG訪問のやり方を解説！質問例とお礼メールの書き方もご紹介」も合わせてチェックしてください。

いずれの方法においてもただ参加するだけでなく、こちらから積極的に話かけたり、質問したりしてできるだけ多くの社員とつながりを作るように意識しましょう。

社員の人柄を社風や社内の雰囲気に言い換える

複数の社員の人柄に惹かれた場合は、志望動機を社風や社内の雰囲気に言い換えると説得力が上がります。

そもそも、志望動機とは企業に対してアピールするものなので、1人の社員にフォーカスし過ぎた内容は不適切です。

しかし、基本的に就活生が関わる社員は限られているので、社員全員の人柄を軸にしても説得力がありません。その対策として、社員全体の人柄を社風や社内の雰囲気に言い換えることで、採用担当者からみて違和感のない志望動機に仕上げやすくなります。

社風や社内の雰囲気を表す代表的な例として、社員の方にお世話になった経験や魅力的に感じたエピソードを紹介し、説得力とオリジナリティを兼ね備えた質の高い志望動機を目指しましょう。

事業内容や企業理念などほかの要素も加える

社員の人柄を軸に志望動機を作成する場合でも、事業内容や企業理念には触れておくべきです。

「志望度が低い」「仕事に対して意欲的でない」といったマイナス評価を回避するために、事業内容や商品・サービス、企業理念などに関する意見を具体的に述べましょう。

なお、具体的な事業内容や商品・サービス、企業理念を書くために必要な準備が企業研究です。採用担当者にあなたの意欲や興味関心の強さをアピールできるよう、しっかり時間をかけて企業の情報をリサーチしましょう。

企業研究のやり方やコツを知りたい方は「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説！効率的な進め方とは？」も合わせてご確認ください。

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社員の人柄をテーマにした志望動機の例文

「書き方や説得力の出し方は分かったけど、それでもなかなか筆が進まない…」という就活生のために、参考となる例文をご用意しました。例文と合わせて評価されるポイントもまとめたので、志望動機の作成を進めるのに、ぜひお役立てください。

【例文1】「社員を大切にしている社風」につなげる

評価ポイント

【例文2】「人間関係の良さ・社内の雰囲気の良さ」につなげる

評価ポイント

参考になる志望動機の例文をもっとみたい方は「【新卒】志望動機に自信がつく！書き方のポイントや例文をプロが解説！」もチェックしてください。

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社員の人柄をテーマにした志望動機のNG例

「自分の志望動機がちゃんとした内容で書けているのか不安…」という就活生のために社員の人柄をテーマにした志望動機のNG例文をご用意しました。

例文と合わせてどの部分がNGなのかポイントをまとめましたので、自身の志望動機に当てはまらないか照らし合わせてみてください。

【NG例1】優しい・親切など人柄に惹かれた根拠が乏しい

NGポイント

【NG例2】1人の社員の人柄を取り上げ過ぎている

NGポイント

ほかにも志望動機のNG例を知りたい方は「志望動機のNGワード使っていない？ダメな例文と改善例を解説」も合わせてご確認ください。

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熱意が伝わる志望動機を作成し選考を突破したいあなたへ

「社員の人柄に関する志望動機を書きたい！」と考えている就活生の中には、「何度書き直しても、ありきたりな志望動機になってしまう」「完成した志望動機が客観的にみて説得力のある内容か分からない」「専門的な視点からどの部分を修正すべきかチェックしてほしい」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

就活を進めるにあたって、上記のような自分では解決できない課題も少なくありません。たとえ、周りの友達や先輩に相談したとしても、高い効果を見込める具体的な改善策は得られない可能性があります。

そのようなお悩みの解決手段としておすすめしたいのが「量より質」を重視する新卒就活エージェント「キャリアチケット」です。

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社員の人柄をテーマにした志望動機についてのよくある質問

社員の人柄をテーマにした志望動機ついて、よくある質問をまとめました。

Q.ブログやSNS上の人柄に惹かれたという志望動機は変でしょうか？

A. 志望動機としては、弱い印象を受けます。

そもそも、企業のブログやSNSの投稿は、対外的な情報発信をする場なので、基本的に印象が悪くなるような内容は発信しないかと思います。

具体性や根拠にも欠けている印象を受けるため、ひとつのエピソードとして補足的に活用し、軸となる志望動機はほかのものを選択しましょう。

志望動機がどうしても思いつかない方は「志望動機が思いつかない原因は？対処法をご紹介します！」も合わせて参考にしてみてください。

Q.印象が悪いなら人柄に関する志望動機は変えたほうがいいですか？

A. 本心であれば、正直に伝えるのがおすすめです。

たしかに、社員の人柄にフォーカスした志望動機は、企業や担当者の考え方次第で良くない印象を与えてしまう場合もあります。ただ、評価が下がってしまうのは、志望動機の具体性や根拠が足りていないからです。

実体験をエピソードとして落とし込み、誰が読んでも納得できるような理由・根拠を提示できれば、全く問題ありません。あなたの魅力が伝わるエピソードを用意して、評価につながる志望動機を作成しましょう。

志望動機を魅力的に仕上げるコツを知りたい方は「履歴書の志望動機を書くコツとは？魅力的に仕上げるポイントを解説！」も合わせてご確認ください。

Q.人柄に関する志望動機が評価されやすい企業・業界はありますか？

A. 傾向として、社員が数名程度の個人事務所や小規模企業の場合「社員の人柄に惹かれた」という志望動機は評価されやすいです。

人が少ない分、現在の社員とうまくやっていける人材を求めていますし、就活の中ですべての社員と関わりやすいため、説得力のある志望動機を作れます。

業界別の志望動機の作り方や答え方が知りたい方は「業界の志望理由の答え方とポイント徹底解説」も合わせてご確認ください。

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