大学3年で就活を何もしていない場合のリスクは?やるべき準備や対策を紹介

このページのまとめ

  • 大学3年で就活を何もしていないと早期選考やインターンへの参加を逃す可能性がある
  • 大学3年で就活を何もしていない人はスケジュールを把握して早めに動き出そう
  • 大学3年で就活を何もしていない人でも、今すぐ始めれば準備に時間をかけられる

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大学3年で「まだ就活を何もしていない」と、不安に感じる人も多いでしょう。「周りはもう動き出しているのに、自分は何もしていない…」という焦りを抱えている学生は少なくありません。しかし、今からでも行動すれば遅れを取り戻すことは十分可能です。

この記事では、大学3年が何もしていない状態から効率的に就活を進める方法を解説します。この記事を読んで、効率的に就活を進める第一歩を踏み出しましょう。

大学3年生の就活について相談したい

   
目 次

大学3年生で就活を何もしてなくても手遅れではない

大学3年生になってまだ就活をしていなくても、手遅れではありません。今からでも準備をすれば、就活本番までに十分間に合います。

周りを見ると、早期に就職活動を始める学生も多く、不安になってしまうかもしれません。しかし、焦ってやみくもに就活に臨むと、かえって失敗しやすくなってしまうので気を付けましょう。

大学3年の2月までに約6割の学生が就活を始めている

内閣府が2025年卒の学生を対象に行った「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、企業説明会やセミナーなどに参加した時期のピークは大学3年の3月でした。

しかし、同調査の累計割合によると、大学3年の9月時点で約2割、2月には合計約6割の人が企業説明会などへの参加ピークを迎えています。なお、月ごとの推移は以下のとおりです。

企業説明会やセミナーなどに参加した時期のピーク。詳細は以下

引用元:内閣官房「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(p.6)

この調査から、大学3年生が終わるまで何も就活をしていないのは遅いといえます。遅れていることを自覚し、挽回できるよう行動を起こしましょう。

企業説明会に参加するべきか気になる人は、「企業説明会への参加方法は?参加のメリットやマナーを解説」の記事をぜひご参照ください。

参照元
内閣官房
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議(第11回)議事次第

大学3年からの就活スケジュール

内定獲得に向けて、一般的な就活の大まかなスケジュールを確認しておきましょう。

・大学3年の3月1日以降:広報活動開始
・大学4年の6月1日以降:採用選考活動開始
・大学4年の10月1日以降:正式な内定日

経団連に加盟している企業の場合、上記のスケジュールで動くのが基本です。ただし、経団連に加盟していない企業や外資系企業、ベンチャー企業などはスケジュールが異なるので覚えておきましょう。

就職活動中はやることが多く、授業やアルバイト、サークルなどと並行して各種対策や準備を進めなければなりません。効率良く就活を進めるためにも、スケジュールを把握し、早めに具体的な計画を立てることが大切です

参照元
内閣官房
就職・採用活動に関する要請

大学3年生の就活について相談したい

   

大学3年生が就活を何もしてない状況に陥る理由

ここでは、大学3年生が就活を始められない主な理由を3つ紹介します。理由を知ることで、「今の自分はダメだ」と落ち込むのではなく、「今から何をすれば良いのか」に目を向けられるようになるでしょう。

何をしたら良いか分からないから

就活を何もしていない人に多いのが、「何をすれば良いのか分からない」という悩みです。就活ではやるべきことが多く、全体像が見えづらいという特徴があります。

就活で主にやるべきことは、以下のとおりです。

・自己分析、適性診断
・業界/企業研究
・エントリーシート(ES)や履歴書の作成
・グループディスカッションや面接の練習
・スーツやカバンなどの準備、ビジネスマナーの習得

やることがたくさんあるため、「何から始めれば良いのか分からない」と混乱してしまい、結果として就活を後回しにしてしまう人が少なくないようです。「自分は何をすれば良いのか分からない…」と感じている方は、まずは全体像を把握することから始めましょう。

就活で何をすれば良いか分からず悩んでいる場合は、「就活とは何か?内定を得るために必要な準備とステップ」の記事もぜひご覧ください。

学業やアルバイトで忙しいから

学業やアルバイトなどで忙しく、就活に取り組む時間が確保できていない人もいるでしょう。授業やサークル活動、アルバイトなど日々の生活に追われると、「落ち着いたら始めよう」と後回しにしてしまい、気づけば就活のタイミングを逃してしまうことがあります。

対策方法

・単位取得や授業のスケジュールを調整して、就活期間に集中できる環境を作る
・就活にかかる費用(交通費・証明写真代・スーツ代など)をアルバイトで事前に準備する
・「まだ大丈夫」と思わず、就活の時期をカレンダーに明確に記入して計画的に動く

日々の忙しさに流されると、就活を始めるタイミングを見失いがちです。今のうちからスケジュールを整え、着実に準備を進めることが就活成功につながります。

「まだ大丈夫」と余裕を感じているから

「就活は4年生からで大丈夫」と余裕を感じている人もいるかもしれません。

確かに、本格的な選考は4年生の春以降に始まることが多いですが、自己分析や企業研究などの準備には時間がかかります。人気企業や大手企業では、3年生のうちからインターンや早期選考を実施しているケースも少なくありません。

「まだ大丈夫」と思っている間に、周りの就活生は動き始めています。就活のスタートが遅れてしまうと、人気企業の早期選考やインターンに応募するチャンスを逃してしまう可能性があるでしょう。

学校生活やアルバイトで忙しくても、少しずつ自己分析や企業研究を始めることで4年生になったときに余裕をもって本選考に臨めます。
就活はスタートの時期で大きな差がつきます。「もっと早く始めておけば良かった…」と後悔する前に、今から少しずつ動き出すことが成功への近道です。

就活したくない時はどうする?就職以外の選択肢とモヤモヤの解決策を解説」や、「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事も参考に、就活をスタートさせましょう。

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大学3年で就活を何もしてない場合のリスク

就活は準備を始めるタイミングが重要です。行動を先延ばしにしてしまうと、選考のチャンスを逃したり準備不足で失敗したりするリスクが生じます。

ここでは、大学3年の今、就活を始めていないことで起こりうる主なリスクを2つ紹介します。

準備不足で選考を通過できなくなる

大学3年で就活をしていない場合、準備不足で選考に落ちてしまう場合があります。就活が本格化すると忙しくなり、自己分析や企業研究などの時間を確保するのが難しいからです。

大学3年の終わりごろに求められる対応

・エントリーシート(ES)の提出
・履歴書の作成
・Webテスト、適性検査の対策
・面接練習
・グループディスカッション対策

大学3年の3月になるとエントリーが解禁され、説明会への参加や選考への参加が始まります。選考に向けて、エントリーシートや履歴書の提出も進めなければなりません。

この段階で「自己分析って何?」「まだ企業研究してない…」という状態だと、準備に追われてしまい、選考の対策に十分な時間が取れなくなってしまいます。毎日就活を進めながら、自己分析や業界研究を行うのは時間が足りないでしょう。

結果として、準備も選考対策も十分にできず、選考に落ちてしまいます。そのため、余裕のある大学3年のうちから準備を始めることが大切なのです。

早期選考の応募に間に合わなくなる

企業のなかには、就活解禁の3月より早く選考を行う企業もあります。応募しようと企業の選考を調べた結果、すでに終わっているケースも出てくるでしょう

たとえば、以下のような企業は早期に動く傾向があります。

・ベンチャー企業:大学3年の秋〜冬に選考・内定
・外資系企業:大学3年の夏〜秋に選考開始
・一部の大手企業:早期選考やインターン経由で内定直結

これらのような企業は3月の解禁前に選考を終えてしまうこともあるため、スケジュールを把握していなければ、「応募しようと思ったら締切が過ぎていた」という事態になりかねません。もし急いで準備を始めても、自己分析やES作成が間に合わず、選考対策が不十分なまま臨むことになってしまいます。

就活スタートが遅れた結果、志望企業の内定を獲得できず後悔することになるでしょう。いつから動き出せば良いかは「就活は3月からでは遅い?スケジュール・今すぐやること・注意点を解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

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【業界別】準備を始めておくべき時期

ここでは、業界別に準備を始めておくべき時期を紹介します。業界によって、出遅れると厳しくなるタイミングは異なります。

投資銀行・コンサル業界の場合

投資銀行やコンサル業界を目指すなら、大学3年の夏までに就活準備を始めないと厳しい状況になります。

投資銀行・コンサル業界は就職活動が早期に本格化し、特に外資系企業ではサマーインターンシップ(7〜8月)が実質的な選考の始まりとなるからです。インターンでの評価が本選考に直結するため、準備が遅れると内定獲得が難しくなります

早めの情報収集と計画的な準備が、投資銀行・コンサル業界で内定を勝ちとるためのカギです。大学3年の春までに動き始めることが推奨されます。

メーカー・総合商社・デベロッパー・メガバンクの場合

メーカー・総合商社・デベロッパー・メガバンクを志望する場合、大学3年の冬(12月〜2月)までに準備を始めるのがベターです。

これらの業界は投資銀行・コンサルに次いで採用活動が早く、本選考への足がかりとなるインターンシップが夏だけでなく、秋から冬にかけても開催されるためです。冬期インターンや早期選考に間に合わなければ、チャンスを逃してしまいます。

冬期までに行動を始めることで、インターンシップや早期選考のチャンスを確保でき、内定獲得の可能性が高まるでしょう。

IT・Web業界・ベンチャー企業の場合

IT・Web業界、特にベンチャー企業を志望する場合、大学3年の春(3月〜5月)までに準備を始めていないと、出遅れる可能性があります。

ベンチャー企業は採用活動が柔軟で、通年採用や個別アプローチが多いものの、優秀な人材は常に求められているため、早期に内定をもらう学生も出てきます。そのため、早めに準備を始めることが重要です。

中小企業・サービス業・小売業の場合

中小企業・サービス業・小売業は採用時期が比較的遅いため、大学3年の段階でまだ何もしていなくても焦る必要はありません。しかし、自己分析や企業研究は早めに始めておくことがポイントです。

これらの業界では、本格的な選考が大学4年の春以降に始まることが多く、夏以降でも内定獲得のチャンスがあります。ただし、採用時期が比較的遅い業界では、学生にとって企業をじっくり見極める時間がある一方で、準備を怠ると最後のチャンスを逃すおそれが。

慌てずに、かつ着実に準備を進めることが大切です。

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大学3年で今すぐに就活を始めるメリット

大学3年生で「就活何もしてない」と悩んでいても、今すぐ行動を始めることには大きなメリットがあります。1日でも早く準備を始めることで、自己分析や企業研究、インターン参加などに時間をかけられるでしょう。

就活準備にじっくり時間をかけられる

思い立ったときにすぐに就活準備を始めることで、そのぶん準備に時間をかけられます。就活は、エントリーシート提出や面接だけではなく、自己分析、業界・企業研究、筆記試験対策、面接練習など、事前にやるべきことが多くあります。

本番直前に慌てて準備を始めると、自己分析が浅く自分に合わない企業を選んでしまったり、企業研究が不十分で熱意を伝えきれなかったりするリスクがあるでしょう。
早めに準備を始めることで、一つひとつのステップに余裕をもって取り組めます。これにより、自信をもって選考に臨むことができ、説得力あるアピールができるのです。

サマーインターンを経験できる

大学3年で「就活何もしてない」と感じている場合、早めに動くことでサマーインターンに参加でき、就活の方向性を早期に定められるのがメリットです。

サマーインターンは、企業の業務内容や社風を体験できる貴重な機会であり、将来の就職先選びに直結します。しかし、多くの企業では春ごろから募集が始まり、選考も進められるため、夏休みに入ってから動き始めると参加できない可能性があるのです。

つまり、大学3年でまだ何もしていなくても、今すぐ準備を始めればサマーインターンに参加でき、就活を有利に進める第一歩を踏み出せます。

早期選考に応募できる

大学3年で「就活何もしてない」と感じている人でも、今すぐ就活を始めることで早期選考に参加でき、早く内定を獲得できるチャンスがあります。

近年は就活の早期化が進んでおり、多くの企業が通常より早い時期に選考を行います。早期選考は、インターンシップや企業セミナーの参加者を主な対象として実施され、通常の選考とは異なるプロセスで進められるのが特徴です。

早期選考で内定を獲得すれば、その後の学生生活は学業や自己研鑽、趣味などに時間を使えます。

ただし、早期選考に参加するには自己PRや志望動機、企業研究などの準備が欠かせません。情報収集や準備を早く始めることが、このチャンスをつかむカギになります。

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大学3年生の就活についてキャリアアドバイザーからのコメント

大学3年生のうちから就活をスタートさせておくメリットは、自己分析や書類作成の基礎、適性検査の対策などに時間をかけられるから。いずれも書類選考・面接通過の大元になる、就活のなかでも重要な項目です。

また、どちらも短期間で仕上げるのは難しい分野なので、卒論や具体的な就活がスタートする前、比較的時間を確保しやすい時期に行っておくのも理由の一つ。

大学3年のうちにインターンや説明会に参加することで、企業理解を早い段階で深められます。4年生になると具体的な選考がスタートするので、自己分析や企業理解を行っていないとあいまいな状態で就活を始めることに。結果として「やみくもなエントリー」「企業にマッチしない書類内容」などが起こり、非効率な就活になってしまうでしょう。

大学3年のうちに就活全体の流れをつかみ、書類選考への対策や面接練習を積めば、志望度の高い企業の選考を受けるときに万全な状態を整えることも可能です。早い段階から就活準備を行えば、「効率的な就活」「志望企業の内定獲得」につながります。

なお、内定に近づくために就活経験者の体験談を読むのもおすすめです。「【20卒 就活体験談 #1】分からないことだらけの就活。プロに相談して軸を作った」では、大学3年の3月から就活を始めて内定を獲得した体験談を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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就活を何もしてない大学3年がやるべきスケジュール

就活を始める前に、大学3年生の就活スケジュールを把握しておきましょう。よくある流れを紹介するので、就活を進める際の参考にしてください。

4月・5月は就活に向けた準備を始める

4月・5月は就職活動に向けて準備を始めましょう。まずは自己分析から始めてみてください。

自己分析を行う理由は、以下のような場面で必要になるからです。

・就活の軸を決める
・業界を選ぶ
・企業を選ぶ
・履歴書を作成する
・エントリーシートを作成する

「自分が何をしたいのか」「どのような方向性で就職活動を行うのか」を明確にするために行うのが、自己分析です。自己分析で自分の価値観や考えを明確にしている人ほど、内定をもらえる可能性が高まります

自己分析の方法は「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

6月・7月はサマーインターンシップに向けて準備する

6月・7月は、サマーインターンシップに向けて準備を始めましょう。参加する企業を選び、エントリーを始める時期です。

キャリアチケットの「2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査 サマーインターンへの参加意向」によると、約9割の大学生がサマーインターンシップに参加したいと回答しました。インターンシップの経験は選考にも活かせるので、参加しておくことをおすすめします。

インターンシップを行っている企業は、就活サイトで探せるので調べておきましょう。企業ごとにエントリー期間や開催日時が違うため、Webサイトの情報を必ずチェックしておいてください。

8月・9月はサマーインターンシップに参加する

8月・9月は、サマーインターンシップが開催される時期です。企業ごとに日時や期間が違うので、スケジュールを調整しておきましょう。

インターンシップには、「1day」「短期」「長期」などの種類があります。サマーインターンシップの場合は、「1day」「短期」のインターンシップが一般的です。

インターンシップに参加しておくことで、「どのような企業なのか」「どのような業務をしているのか」を体感できるのがポイント。自分に合う企業や業務内容なのかが分かり、企業選びに役立つでしょう。

10月・11月はWebテストの対策を始める

10月・11月になったら、Webテストや適性検査の対策を始めましょう。対策する範囲が広く、時間もかかるため、選考が始まる3ヶ月以上前から準備をしておくと安心です。

エントリー直前になると、企業研究や業界研究、説明会への参加などで忙しく、勉強する時間が取りにくくなるでしょう。スケジュールに余裕のある時期から勉強を始めておくと、選考が近づいても慌てずに済みます。

就活の適性検査については、「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

12月はウィンターインターンに参加する

12月はウィンターインターンに参加するのもおすすめです。サマーインターンとは違った企業が開催していたり、同じ企業でも別のプログラムを実施していたりします。

また、サマーインターンで参加したくても、選考に落ちてしまったりスケジュールが合わずに参加できなかったりすることもあるでしょう。ウィンターインターンであれば再度申し込みができるので、参加したい企業に再チャレンジするのもおすすめです。

ウィンターインターンについては、「冬インターンの開催時期やポイントは?夏インターンとの違いも解説!」の記事を参考にしてください。

1月・2月は選考対策を始める

1月・2月には選考対策を始める時期です。早いと3月から選考が始まるので、早めに準備しておきましょう。

選考対策では以下のような内容を準備してください。

・Webテスト(適性検査)対策
・履歴書対策
・エントリーシート対策
・グループディスカッション対策
・面接対策

自分だけで対策するのはもちろん、就職エージェントも活用するのがおすすめです。就活のプロの目線から、選考突破に必要なアドバイスがもらえます。

どの就職エージェントを利用するか迷った場合は、キャリアチケットがおすすめです。マンツーマンでサポートするため、自分に合った対策を受けられ、選考への準備を万全にできます。就職活動スタートから内定獲得まで長期間サポートを行うので、就活準備に困ったらぜひご相談ください。

3月は企業にエントリーする

3月になると、企業へのエントリーが解禁されます。興味のある企業の説明会に参加し、選考を受け始めましょう。

エントリーする企業を探すには、就活サイトへの登録がおすすめです。就活サイトは多くの企業の情報を1つのサイトで確認でき、効率良く企業を探せます。

重要なのは、複数の就活サイトを確認することです。1つの就活サイトにしか掲載されていない企業も多く、複数のサイトを見ることで新しい企業が発見できる場合もあります。

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就活を何もしてない大学3年生がやるべき就活対策

ここでは、大学3年のうちにやっておくべき具体的な就活対策を13項目紹介します。前に紹介したスケジュールと照らし合わせて、自分の状況を把握しながら就活準備を進めましょう。

1.自己分析で就活の軸を定める

まずは自己分析を行い、就活の軸を定めるのがおすすめです。「どのような企業を目指すのか」「どのような仕事をしたいか」などを考えるきっかけになります。

就活の軸を定めず企業に応募して選考を受けるだけでは、なかなか内定につながりません。また、自分の適性や希望と合わないと分かった状態で応募した企業であれば、「やっぱり合わなかった」と確認するだけで終わってしまう可能性があります。

時間の無駄を省き、就職活動をスムーズに進めるためにも、自己分析で「自分のやりたい仕事や向いていること」「働くなかで大切にしたいこと」などを明確にすることが重要です
自己分析をする際は、以下の点に着目して過去の出来事を深掘りしましょう。

・今まで自分が頑張ったことや好きだったことは何か
・頑張れた理由や好きだった理由は何か
・自分にとっては当たり前だが、人からよく褒められることは何か

自分のことをよく知っている友人や家族に「自分はどんな人間に見えるか」といった質問をして他己分析を行うと、自分の長所や特徴を客観的に把握できます。自己分析や他己分析で自分について内側・外側から探れば、これからどのような人生を歩みたいのか・どのような仕事をしたいのかが徐々に見えてくるはずです。

他己分析のやり方については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事で解説しています。

2.業界研究で知識を深める

業界研究を行い、世の中にどのような業界があるか知っておきましょう。幅広く業界研究を行えば、これまでに興味のなかった業界にも興味を持ち、自分に合う仕事が見つかるかもしれません。

業界については、主に以下のようなツールを用いて調べてみましょう。

・就職情報サイト
・新聞
・ニュース
・書籍
・企業のWebサイト

たとえば就職情報サイトであれば、業界の詳細だけではなく、企業の採用情報や業界セミナーなどのイベント情報も入手できます。書籍では業界本があり、業界について詳しく学べるのでおすすめです。

業界研究に役立つ業界セミナーについては、「業界研究セミナーとは?気になる内容と参加するメリットを解説!」で詳しく紹介しています。これから業界研究を行う学生は参加を検討してみましょう。

3.企業研究でマッチするか見極める

企業研究を行い、自分が気になる企業とマッチしているか確認するのも重要です。企業研究を行う際は以下の点に着目して、自己分析で導き出した自分の志向に合う会社を絞り込みましょう。

・企業の事業や理念、社風
・業界内におけるその企業の立ち位置
・競合他社との違い

同時に、企業がどのような人物を求めているのか調べるのも大切です。企業が求める人物像を把握しておかないと、エントリーシートや面接でアピールする内容が的外れになってしまう恐れがあります。

企業研究のやり方は、企業の採用ページを見たり、内定を受けている先輩に話を聞いてみたりとさまざまな方法があるため、多様な角度から企業ごとの特徴を調べましょう。企業の採用ページ内には企業紹介や事業内容、仕事の内容などが分かりやすく説明されているので、必ずチェックすることをおすすめします。

企業研究の進め方は「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

4.OB・OG訪問で社員から実情を聞く

興味のある業界や企業で働いている先輩を訪ね、実際の仕事内容や社内の雰囲気などの情報を得るのも大切な対策です。OB・OG訪問は必須ではありませんが、リアルな情報を得れば業界・企業研究に役立てられます。

業界や企業に関する情報は、インターネットや書籍などでも収集できますが、実際に働いている社会人から直接仕事の実情や本音を聞くのは、就職活動のなかでも貴重な経験です。さらに、OB・OGから就活に対するアドバイスをもらえたり、社会人としての生活や入社後のイメージが具体的になったりするきっかけになることもあるでしょう。

OB・OGの見つけ方で悩んだ際は、以下を参考にしてみてください。

・ゼミやサークルの先輩から紹介してもらう
・アルバイト先の社員に話を聞く
・気になる企業にOB、OG訪問できるか直接連絡を取る
・OB、OG訪問専門サイトやSNSを活用する
・大学のキャリアセンターや就活エージェントを頼る

なお、大学3年の3月から就職活動が本格化することに伴い、OB・OG訪問のアポイントが取りにくくなる恐れがあります。そのため、できる限り早い時期から動き出すのがおすすめです。

5.インターンシップに参加する

大学3年生はインターンシップに応募し、参加するのもおすすめです。業界や企業についての理解を深め、志望企業を決める際の参考にできます。

また、大学3年生になれば、内定直結型のインターンシップに参加することも可能です。就活が本格化する前に内定を獲得できれば、気持ちに余裕ができるでしょう。

参加できるインターンシップは、以下の方法で見つけることができます。

・企業のWebサイトを確認する
・インターンシップの情報サイトで検索する
・大学のキャリアセンターに相談する
・就職エージェントに相談する
・OB、OGに紹介してもらう
・大学教授に紹介してもらう

インターンシップがどのようなものかについては、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事参考にしてください。

6.ES対策で選考通過を目指す

志望する業界や企業がまとまってきたら、企業に応募する想定でES対策を行いましょう。ESとは、企業が採用選考に使う応募書類であり、就職活動における最初の課題です。ES選考を通過すれば、Webテストや筆記テスト、面接を受けられます。

なお、ESには以下のような内容を記載してください。

・住所や氏名、学歴などの基本的な情報
・志望動機
・自己PRや長所、短所
・ガクチカ

ESは、複数の人にアドバイスをもらうことで徐々に磨かれていくものです。また、他人の目を通してみれば、アピールポイントが改めて分かる場合もあります。

客観的な意見を取り入れるために、なるべく周りの人にES添削をしてもらいましょう。大学のキャリアセンターや就活エージェントを利用するのもおすすめです。

7.Webテスト通過の対策をする

Webテストに通過しなければ、面接に進むことすらできない企業もあるため、対策は必須です。多くの企業では、書類選考の次にWebテスト(適性検査)が課されます。

よく使われるWebテストの種類

・SPI
・玉手箱
・TG-WEB、CAB、GABなど

企業によって使用するテストが異なるため、応募企業の傾向を事前に調べておくことが大切です。

Webテスト対策は、一夜漬けでは効果が出にくいため、少なくとも数ヶ月前からコツコツと継続的に取り組みましょう。対策の際は、SPIや玉手箱など、それぞれのテスト形式に慣れるために、市販の参考書や過去問、オンラインの模擬試験などを活用するのがおすすめです。

さらに、テスト本番ではスピードが求められる場面が多いため、時間を測りながら練習することで、計算力や読解力を限られた時間内で発揮する力を養えます。

8.GDや面接の模擬練習などを行う

就活の面接はもちろん、選考でGD(グループディスカッション)を実施する可能性がある場合、入念に対策を行いましょう。

GDとは、4〜8人程度の参加者がグループになって「正解のないテーマ」に対して議論を行い、制限時間内に結論を出していく選考方法です。短時間に多数の応募者を選考する目的で実施されます。

以下のような、書類選考や筆記試験、面接では判断できない能力を図るものとして、多くの企業が選考プロセスに取り入れているものです。

・協調性
・コミュニケーション能力
・思考力
・発想力
・リーダーシップ

個人での対策は難しいので、GD対策セミナーを開催している就活エージェントなどへ登録し、セミナーに参加するのがおすすめです。

また、面接も模擬面接で練習しておくのが重要です。さまざまなパターンの面接練習をしておけば、本番でも焦らず対応できるでしょう。自分に足りないポイントを改善すれば、内定に一歩近づけます。
模擬面接は大学のキャリアセンターや就活エージェントのセミナーなどで受けられるため、チェックしてみてください。

GDについて詳しく知りたい就活生は、「インターンシップのグループディスカッションとは?進め方や対策方法を解説」を参考にするのがおすすめです。

9.合同説明会に参加し幅広い会社の情報を集める

就活をまだ始めていない大学3年生は、合同説明会に参加して幅広い企業情報を効率的に集めましょう。合同説明会とは、複数の企業が一か所に集まり、それぞれのブースで説明会を実施するイベントです。企業担当者の話を直接聞くことができ、気になった企業にはその場で質問もできます。

大学3年の3月ごろには、全国各地で合同説明会(合同企業説明会)が多数開催されるため、この時期に行動を起こせば、就活の情報収集を一気に進めることが可能です。

合同説明会の最大のメリットは、1日で複数の企業の情報を効率良く集められる点にあります。通常は1社ずつ説明会に参加する必要がありますが、合同説明会であれば、1つの会場でさまざまな企業の話を一度に聞けるため効率的です。

また、これまで名前を聞いたことがなかった企業や、全く視野に入れていなかった業界の企業と出会える機会も多くあります。その場で興味を持ち、選考に進んでみたら意外と自分に合っていて、最終的に内定をもらえたというケースも珍しくありません。

さらに、企業によってはその場でインターンや選考の案内を直接してくれることもあり、チャンスを広げる場としても有効です。

10.就活時の言葉遣いやマナー対策をする

就活対策で忘れてはならないのが、言葉遣いやマナーです。まだ学生の身であるものの、就職活動の選考では社会人としての振る舞いができるか見られています。たとえ素晴らしい能力や経験を持っていても、社会人としてふさわしい言動ができなければ採用担当者から好印象を持ってもらうのは難しいでしょう。

面接時の所作はもちろん、以下の面にも気を配るのが重要です。

・スーツや靴に汚れ、しわなどがないか
・企業に電話やメールをする際の時間帯や言葉遣い
・企業に訪問した際の受付や待合室での対応

言葉遣いやマナーはすぐに身に付くものではなく、ふと気が緩み、言動を誤る恐れもあります。面接ではやり直しができないため、普段から意識して過ごすことが大切です。

11.就活に必要な物をそろえる

大学3年の比較的時間があるうちに、就活に必要な物をそろえておくのも重要です。就活が本格的に始まれば余裕がなくなり、必要なときに手元にない状況も考えられるため注意してください。

就職活動で必要な最低限の物は、以下のとおりです。

・リクルートスーツ
・革靴
・鞄
・腕時計
・筆記用具やメモ帳
・履歴書や証明写真
・印鑑

特に、リクルートスーツや革靴、鞄はインターンシップの選考でも使用するため、早めに準備しておきましょう。消耗品は複数用意しておくと安心です。

また、腕時計も忘れずに準備しましょう。「時間はスマホで見れるから大丈夫」と思いがちですが、選考会場で頻繁に画面を見ていると良くない印象をもたれてしまう可能性があるため、気を付けてください。

そのほかの就活に必要なアイテムについては、「あると便利な就活アイテムとは?必需品とあわせてチェック」の記事でも紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

12.就職エージェントに登録する

「就活を始めたいけれど、何から手をつければ良いか分からない…」というときに心強い味方になってくれるのが、就職エージェントです。就職エージェントは、就活のプロ(キャリアアドバイザー)が、あなたの希望や状況に合わせてアドバイスやサポートをしてくれるサービスで、基本的にすべて無料で利用できます。

エージェントに登録すれば、マンツーマンでの面談を通じてあなたの強みや志向を丁寧に整理してくれるでしょう。さらに、非公開求人の紹介や企業とのマッチング、選考対策まで、幅広いサポートを受けられるのもメリットです。

就職エージェントのキャリアチケットでも、就活生のサポートを実施しています。マンツーマンであなたに合わせたアドバイスを実施するので、これから就活を始めようとしている場合はぜひご相談ください。

13.スカウトサイトに登録する

就活を効率的に進めたいなら、スカウトサイトへの登録もおすすめです。スカウトサイトとは、自分から応募するのではなく、企業側から「ぜひ選考を受けてほしい」と声がかかる仕組みのサービスです。

スカウトサイトの大きなメリットは、プロフィールを登録して待っているだけで、企業から選考のチャンスが届く可能性がある点。自分では気づかなかった企業や業界に出会う機会が増え、さらにオファーを受けた企業の選考は、通常よりも通過率が高くなることも少なくありません。

また、スカウトサイトはほかの就活準備と並行して利用できるため、自己分析やWebテストの勉強をしながら、企業があなたを見つけてくれる可能性を広げられます。

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大学3年で就活を何もしてないと焦っているあなたへ

大学3年で就活を何もしていないのは、手遅れというわけではありません。就活のスケジュールを把握し、今からしっかりと対策すれば十分に挽回できます。

今の状況に焦ってしまい何も手につかないなら、就職活動のアドバイスを受けられる大学のキャリアセンターや就職エージェントを頼ってみましょう。

キャリアチケットは、新卒向けの就活支援サービスを提供する就職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが自己分析や企業の選び方、エントリーシートの書き方など、就活初期から内定獲得までサポートします

カウンセリングを行い、あなたの適性に合った企業を紹介することも可能です。一人での就活準備に不安がある場合は、ぜひキャリアチケットを利用してみてください。

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キャリアチケット就職は、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。