大学3年で就活を何もしてないのは手遅れ?やるべきことを月別に解説

このページのまとめ

  • 大学3年で就活を何もしていなくても手遅れではない
  • 大学3年で就活を何もしてない人は、スケジュールを把握して早めに動き出そう
  • 大学3年で就活を何もしてない人でも、今すぐ始めれば準備に時間をかけられる

大学3年で就活を何もしてないのは手遅れ?やるべきことを月別に解説のイメージ

大学3年で「まだ就活を何もしてない」と、不安を感じる人もいるでしょう。「周りはもう動き出しているのに、自分は何もしてない…」と焦ってしまいますが、今から早めに行動すれば遅れを取り戻すことは十分可能です。

この記事では、大学3年生が早めに就活を始めるメリットや、手遅れにならないための月ごとのスケジュールを紹介します。効率的に就活を進めたい就活生は、ぜひご一読ください。

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目 次

大学3年生で就活を何もしてないのは手遅れではない

大学3年生になってまだ就活をしていなくても、手遅れではありません。周りが早期に就活を始めて焦りを感じている場合も、今からすぐに行動を開始すればまだ十分に挽回が可能です。

ただし、近年の就活は早期化傾向にあるため、早めに準備を始めるに越したことはないでしょう。

大学3年の3月までに約8割の学生が就活を始めている

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、2024年度調査の調査で、企業説明会やセミナーなどに参加した時期(ピーク)として最も回答が多かったのは大学3年の9月でした。2023年度までは3月と回答した人の割合のほうが多く、年々説明会やセミナーに参加する時期が早まっていることが分かります。

企業説明会やセミナーなどに参加した時期(ピーク)のイメージ

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(p.6)

また、同調査の累計割合によると、大学3年の9月時点で約2割、3月には合計約8割の人が企業説明会などへの参加ピークを迎えています。

企業説明会やセミナーなどに参加した時期(ピーク)の累計割合のイメージ

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(p.6)

この調査から、大学3年生が終わるまで何も就活をしてないのは、全体的に見ると遅いといえるでしょう。大学3年生のなるべく早い段階で就活の情報収集を開始し、本格的な採用選考に向けての準備を行うことをおすすめします。

企業説明会に参加するべきか気になる人は、「企業説明会への参加方法は?参加のメリットやマナーを解説」の記事をぜひご参照ください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

大学3年からの就活スケジュール

内定獲得に向けて、一般的な就活の大まかなスケジュールを確認しておきましょう。

・大学3年の3月1日以降:広報活動開始
・大学4年の6月1日以降:採用選考活動開始
・大学4年の10月1日以降:正式な内定日

日本経済団体連合会(経団連)に加盟している企業の場合、上記のスケジュールで動くのが基本です。ただし、経団連に加盟してない企業や外資系企業、ベンチャー企業などはスケジュールが異なるので覚えておきましょう。

就職活動中はやることが多く、授業やアルバイト、サークルなどと並行して各種対策や準備を進めなければなりません。効率良く就活を進めるためにも、スケジュールを把握し、早めに具体的な計画を立てることが大切です。

就活で何をすれば良いか分からず分からない場合は、「就活とは何か?内定を得るために必要な準備とステップ」の記事もぜひご覧ください。

参照元
内閣官房
就職・採用活動に関する要請

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大学3年が早めに就活を始めるメリット

大学3年生で就活を何もしておらず、周りとの遅れを感じていても、今すぐ行動を始めることには大きなメリットがあります。1日でも早く準備を始めることで、自己分析や企業研究、インターン参加などに時間をかけられるでしょう。

就活準備にじっくり時間をかけられる

思い立ったときにすぐに就活準備を始めることで、そのぶん準備に時間をかけられます。就活は、エントリーシート提出や面接だけではなく、自己分析、業界・企業研究、筆記試験対策、面接練習など、事前にやるべきことが多くあります。

本番直前に慌てて準備を始めると、自己分析が浅く自分に合わない企業を選んでしまったり、企業研究が不十分で熱意を伝えきれなかったりすることも。
早めに準備を始めることで、一つひとつのステップに余裕をもって取り組めるでしょう。これにより、自信をもって選考に臨め、説得力あるアピールにつながります。

サマーインターンを経験できる

早めに動くことでサマーインターンに参加でき、就活の方向性が早期に定まりやすい点もメリットです。サマーインターンは、企業の業務内容や社風を体験できる貴重な機会であり、将来の就職先選びに直結します。

しかし、多くの企業では春ごろから募集が始まり、選考も進められるため、夏休みに入ってから動き始めると参加できない可能性も。就活の貴重なチャンスを逃さないためにも、サマーインターンに参加できるよう、早めに情報収集を行いましょう。

早期選考に応募できる

大学3年の早い段階で就活を始めることで早期選考に参加でき、早く内定を獲得できるチャンスがあります。

近年は就活の早期化が進んでおり、多くの企業が通常より早い時期に選考を行います。早期選考は、インターンシップや企業セミナーの参加者を主な対象として実施され、通常の選考とは異なるプロセスで進められるのが特徴です。

早期選考で内定を獲得すれば、その後の学生生活は学業や自己研鑽、趣味などに時間を使えます。

ただし、早期選考に参加するには自己PRや志望動機、企業研究などの準備が欠かせません。情報収集や準備を早く始めることが、このチャンスをつかむカギとなります。

しかし、なんとなく就活に向けて前向きに動き出せない方もいるでしょう。そのような就活生は「就活したくない時はどうする?就職以外の選択肢とモヤモヤの解決策を解説」や、「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事をご一読ください。

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大学3年生の就活についてキャリアアドバイザーからのコメント

大学3年生のうちから就活をスタートさせておくメリットは、自己分析や書類作成の基礎、適性検査の対策などに時間をかけられるから。いずれも書類選考・面接通過の大元になる、就活のなかでも重要な項目です。

自己分析や選考対策などは短期間でできるものではありません。そのため、卒論や具体的な就活がスタートする前の、比較的時間を確保しやすい時期に行っておくのがおすすめです。

大学3年のうちにインターンや説明会に参加することで、企業理解を早い段階で深められます。4年生になると選考が本格的にスタートするので、自己分析や企業理解を行っていないと「やみくもなエントリー」「企業にマッチしない書類内容」などが起こり、非効率な就活になってしまうでしょう。

大学3年のうちに就活全体の流れをつかみ、書類選考への対策や面接練習を積めば、志望度の高い企業の選考を受けるときに万全な状態を整えることも可能です。早い段階から就活準備を行えば、「効率的な就活」「志望企業の内定獲得」につながります。

なお、内定に近づくために就活経験者の体験談を読むのもおすすめです。「【20卒 就活体験談 #1】わからないことだらけの就活。プロに相談して軸を作った」では、大学3年の3月から就活を始めて内定を獲得した体験談を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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【月ごとに解説】就活を何もしてない大学3年がやるべきこと

大学3年生になり「就活をなにもしてない…」と焦り始めたら、今の自分が何をしなければならないのかを特定する必要があります。以下で、大学3年生が就活を行う際の、月ごとの基本的なスケジュールを紹介するので、参考にしてください。

4月・5月は就活に向けた準備を始める

4月・5月は就職活動に向けて準備を始めましょう。まずは自己分析や業界研究から始めてみてください。

自己分析や業界研究をしっかり行っておくと、以下のような場面で役立ちます。

・就活の軸を決める
・業界を選ぶ
・企業を選ぶ
・履歴書を作成する
・エントリーシートを作成する

就活を効率的に進めるためには、「自分が何をしたいのか」「どのような方向性で就職活動を行うのか」を明確にしておくことが大切です。自己分析の方法は「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事をご覧ください。

また、この時期から早めに就活の情報収集を行うのもおすすめです。就活サイトに登録して掲載情報をチェックしたり、大学のキャリアセンターや就活情報サイトが開催する就活ガイダンスやセミナーに参加したりして、最新のスケジュールや進め方の把握に努めましょう。

6月・7月は夏インターンシップに向けて準備する

6月・7月は、サマーインターンシップに向けて準備を始めましょう。参加する企業を選び、エントリーを始める時期です。

キャリアチケットの「2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査-サマーインターンへの参加意向」によると、約9割の大学生がサマーインターンシップへの参加意向を示しています。

サマーインターシップへの参加意向のイメージ

インターンシップの経験は選考にも活かせるので、参加することをおすすめします。

インターンシップを行っている企業は、就活サイトで探せるので調べましょう。企業ごとにエントリー期間や開催日時が違うため、Webサイトの情報を必ずチェックしておいてください。

参照元
キャリアチケット
2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査

8月は夏インターンシップに参加する

8月は、夏インターンシップが開催される時期です。夏インターンは、7月下旬から9月上旬にかけて行われることが多いですが、8月は特に集中しやすいでしょう。企業ごとに日時や期間が違うので、スケジュールを調整する必要があります。

インターンシップには、「1day」「短期」「長期」などの種類があり、夏インターンシップは「1day」「短期」のインターンシップが一般的です。

インターンシップに参加しておくことで、「どのような企業なのか」「どのような業務をしているのか」を体感できます。自分に合う企業や業務内容なのかが分かり、企業選びに役立つでしょう。

9月・10月は企業の絞り込みを始める

9月・10月は、志望する企業・業界の絞り込みを始める時期です。夏インターン後から、「どのような業界を目指すのか」「どの会社で働きたいのか」などを、徐々に絞り込んでいきましょう。OB・OG訪問を行い、ネットにはないリアルな情報を収集するのもおすすめです。

自己分析やインターン、OB・OG訪問の結果を踏まえ、「どのような会社に入りたいか」という明確な軸を定めてみてください。

また、この時期は早期選考や冬インターンの情報が出始める時期でもあります。これらの情報収集も並行して進めましょう。

11月・12月は秋冬インターンに参加する

11・12月は秋冬インターンに参加するのもおすすめです。企業によって秋冬インターンの開催時期は異なり、秋インターンは9~11月にかけて、冬インターンは12~2月にかけてに開催されるので、参加する場合は早めに情報収集を行いましょう。

秋冬インターンは、夏インターンとは違った企業が開催していたり、同じ企業でも別のプログラムを実施していたりします。また、夏インターンで参加したくても、選考に落ちてしまったりスケジュールが合わずに参加できなかったりした企業に、再チャレンジするのもおすすめです。

冬インターンについては、「冬インターンの開催時期やポイントは?夏インターンとの違いも解説!」の記事を参考にしてください。

1月・2月は選考対策を始める

1月・2月には選考対策が本格化する時期です。早いと3月から選考が始まるので、早めに準備しておきましょう。

選考対策では以下のような内容を準備してください。

・Webテスト(適性検査)対策
・履歴書対策
・エントリーシート対策
・グループディスカッション対策
・面接対策

自分で対策するのはもちろん、就職エージェントを利用すると、就活のプロの目線から選考突破に必要なアドバイスがもらえます。

どの就職エージェントを利用するか迷った場合は、キャリアチケットがおすすめです。マンツーマンでサポートするため、自分に合った対策を受けられ選考への準備を万全にできます。就職活動スタートから内定獲得まで長期間サポートを行うので、就活準備に困ったらぜひご相談ください。

3月は企業にエントリーする

3月になると、多くの企業でエントリーが解禁されます。興味のある企業の説明会に参加し、選考を受け始めましょう。

エントリーする企業を探すには、就活サイトへの利用がおすすめです。就活サイトは多くの企業の情報を1つのサイトで確認でき、効率的に求人情報がチェックできます。

重要なのは、複数の就活サイトを確認することです。1つの就活サイトにしか掲載されていない企業も多く、複数のサイトを見ることで新しい企業が発見できる場合もあります。

大学3年の3月の時点で就活を何もしてない場合は、「就活は3月からでは遅い?スケジュール・今すぐやること・注意点を解説」の記事をご覧ください。3月から就活を始める際に、今すぐやるべきことを解説しています。

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業界によって就活の準備を行うべき時期は異なる

就活のスケジュールは業界によって異なります。そのため、自分が目指す業界の選考時期を把握しておかないと、準備が間に合わず出遅れてしまう可能性も。
以下で、業界別に準備を行うべき時期を解説します。

投資銀行・コンサル業界の場合

この業界は、他業界よりも選考スケジュールが早い傾向にあります。大学3年生の夏休み(6月〜8月)に実施されるサマーインターンシップでの評価が本選考に直結するため、参加することが非常に重要です。本選考は3年生の秋〜冬に始まり、年内に内定が出ることもあります。

選考準備として、自己分析や業界研究は3年生の春頃には本格的に始めましょう。サマーインターンに応募するため、3年生の春〜初夏にはES提出や面接対策を始める必要があります。

メーカー・総合商社・デベロッパー・メガバンクの場合

これらの業界は、大学3年生の春から夏にかけて動き出すのがおすすめです。多くの日系大手企業は、大学3年生の夏から秋にかけてインターンシップを実施し、これが早期選考のルートになることがあります。

本格的な本選考は4年生の春に集中しますが、それまでに業界研究や企業研究、自己分析、そしてインターンシップへの参加を通じて、選考に有利な情報や経験を得ておくことが重要です。特に総合商社などは人気が高く、早期の対策が内定へのカギとなります。

IT・Web業界・ベンチャー企業の場合

IT・Web業界やベンチャー企業は、通年採用や早期選考を行う企業が多く、特定の時期に縛られにくいのが特徴です。特に技術職やベンチャー企業は、大学3年生の早期(春〜夏)からインターンや選考を開始するケースが見られます。

一方で、大手のIT企業は他業界と同様のスケジュールを取る場合もあります。そのため、3年生になったらすぐに気になる企業の採用情報をチェックすることが大切です。気になる企業の選考に参加できるよう、前もって準備を始めましょう。

中小企業・サービス業・小売業の場合

中小企業・サービス業・小売業は採用時期が比較的遅いため、大学3年の段階でまだ何もしていなくても焦る必要はないでしょう。ただし、採用時期が比較的遅い業界では、学生にとって企業をじっくり見極める時間がある一方で、準備を怠ると最後のチャンスを逃す可能性も。
自己分析や企業研究は早めに始め、慌てずに、かつ着実に準備を進めることが大切です。

就活のスタート時期や一般的なスケジュールについて解説している「就活はいつからスタートすれば良い?一般的なスケジュールや準備を解説」の記事も、あわせてご覧ください。

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就活を何もしてない大学3年生がやるべき就活対策

ここでは、大学3年のうちにやっておくべき具体的な就活対策を紹介します。自分の状況を把握しながら、今やるべき就活準備を進めましょう。

1.自己分析で就活の軸を定める

まずは自己分析を行い、就活の軸を定めることが大切です。「どのような企業を目指すのか」「どのような仕事をしたいか」などを考えてみましょう。

就活の軸を定めず企業に応募して選考を受けるだけでは、なかなか内定につながりません。また、自分の適性や希望と合わないと分かった状態で応募した企業であれば、「やっぱり合わなかった」と確認するだけで終わってしまう可能性があります。

時間の無駄を省き、就職活動をスムーズに進めるためにも、自己分析で「自分のやりたい仕事や向いていること」「働くなかで大切にしたいこと」などを明確にすることが重要です。自己分析をする際は、以下の点に着目して過去の出来事を深掘りしましょう。

・今まで自分が頑張ったことや好きだったことは何か
・頑張れた理由や好きだった理由は何か
・自分にとっては当たり前だが、人からよく褒められることは何か

自分のことをよく知っている友人や家族に「自分はどんな人間に見えるか」といった質問をして他己分析を行うと、自分の長所や特徴を客観的に把握できます。自己分析や他己分析で自分について内側・外側から探れば、これからどのような人生を歩みたいのか・どのような仕事をしたいのかが徐々に見えてくるでしょう。

他己分析のやり方については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事で解説しています。

2.合同説明会に参加し幅広い会社の情報を集める

就活をまだ始めていない大学3年生は、合同説明会に参加して幅広い企業情報を効率的に集めましょう。合同説明会とは、複数の企業が一か所に集まり、それぞれのブースで説明会を実施するイベントです。企業担当者の話を直接聞くことができ、気になった企業にはその場で質問もできます。

大学3年の3月ごろには、全国各地で合同説明会(合同企業説明会)が多数開催されるため、この時期に行動を起こせば、就活の情報収集を一気に進めることが可能です。

合同説明会のメリットは、1日で複数の企業の情報を効率良く集められる点にあります。通常は1社ずつ説明会に参加する必要がありますが、合同説明会であれば、1つの会場でさまざまな企業の話を一度に聞けるため効率的です。

また、これまで名前を聞いたことがなかった企業や、全く視野に入れていなかった業界の企業と出会える機会も多くあります。その場で興味を持ち、選考に進んでみたら意外と自分に合っていて、最終的に内定をもらえたというケースも珍しくありません。

さらに、企業によってはその場でインターンや選考の案内を直接してくれることもあり、チャンスを広げる場としても有効です。

3.業界研究で知識を深める

業界研究を行い、世の中にどのような業界があるかを知りましょう。幅広く業界研究を行えば、これまで興味のなかった業界にも興味がわき、自分に合う仕事が見つかるかもしれません。

業界については、主に以下のようなツールを用いて調べてみましょう。

・就職情報サイト
・新聞
・ニュース
・書籍
・企業のWebサイト

たとえば就職情報サイトであれば、業界の詳細だけではなく、企業の採用情報や業界セミナーなどのイベント情報も入手できます。書籍では業界本があり、業界について詳しく学べるのでおすすめです。

業界研究に役立つ業界セミナーについては、「業界研究セミナーとは?気になる内容と参加するメリットを解説!」で詳しく紹介しています。これから業界研究を行う学生は参加を検討してみましょう。

4.企業研究でマッチするか見極める

企業研究を行い、自分が気になる企業とマッチしているか確認するのも重要です。企業研究を行う際は以下の点に着目して、自己分析で導き出した自分の志向に合う会社を絞り込みましょう。

・企業の事業や理念、社風
・業界内におけるその企業の立ち位置
・競合他社との違い

同時に、企業がどのような人物を求めているのか調べるのも大切です。企業が求める人物像を把握しておかないと、エントリーシートや面接でアピールする内容が的外れになってしまう恐れがあります。

企業研究の進め方は「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

5.OB・OG訪問で社員から実情を聞く

興味のある業界や企業で働いている先輩を訪ね、実際の仕事内容や社内の雰囲気などの情報を得るのも大切な対策です。OB・OG訪問は必須ではありませんが、リアルな情報を得れば業界・企業研究に役立てられます。

業界や企業に関する情報は、インターネットや書籍などでも収集できますが、実際に働いている社会人から直接仕事の実情や本音を聞くのは、就職活動のなかでも貴重な経験です。

さらに、OB・OGから就活に対するアドバイスをもらえたり、社会人としての生活や入社後のイメージが具体的になったりすることもあるでしょう。
OB・OGの見つけ方で悩んだ際は、以下を参考にしてみてください。

・ゼミやサークルの先輩から紹介してもらう
・アルバイト先の社員に話を聞く
・気になる企業にOB、OG訪問できるか直接連絡を取る
・OB、OG訪問専門サイトやSNSを活用する
・大学のキャリアセンターや就活エージェントを頼る

なお、大学3年の3月から就職活動が本格化することに伴い、OB・OG訪問のアポイントが取りにくくなる恐れがあります。そのため、できる限り早い時期から動き出すのがおすすめです。

6.インターンシップに参加する

大学3年生はインターンシップに応募し、参加するのもおすすめです。業界や企業についての理解を深め、志望企業を決める際の参考にできます。

また、大学3年生になれば、内定直結型のインターンシップに参加することも可能です。就活が本格化する前に内定を獲得できれば、気持ちに余裕ができるでしょう。
参加できるインターンシップは、以下の方法で見つけられます。

・企業のWebサイトを確認する
・インターンシップの情報サイトで検索する
・大学のキャリアセンターに相談する
・就職エージェントに相談する
・OB、OGに紹介してもらう
・大学教授に紹介してもらう

インターンシップがどのようなものかについては、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事を参考にしてください。

7.ES対策で選考通過を目指す

志望する業界や企業が定まってきたら、企業に応募することを想定してES対策を行いましょう。ES(エントリーシート)とは、企業が採用選考に使う応募書類であり、就職活動における最初の課題です。ES選考を通過することで、Webテストや筆記テスト、面接などの次の段階に進めます。

ESの内容は、複数の人にアドバイスをもらうことで徐々に磨かれていくものです。また、他人の目を通してみれば、アピールポイントが改めて分かる場合もあります。

客観的な意見を取り入れるために、なるべく周りの人にES添削をしてもらいましょう。大学のキャリアセンターや就活エージェントを利用するのもおすすめです。

8.Webテスト通過の対策をする

Webテストに通過しなければ、面接に進めない企業もあるため対策は必須です。多くの企業では、書類選考の次にWebテスト(適性検査)が実施されます。
以下は、よく使われるWebテストの種類です。

・SPI
・玉手箱
・TG-WEB、CAB、GABなど

企業によって使用するテストが異なるため、応募企業の傾向を事前に調べておくことが大切です。

Webテスト対策は、一夜漬けでは効果が出にくいため、少なくとも数ヶ月前からコツコツと継続的に取り組みましょう。対策の際は、SPIや玉手箱など、それぞれのテスト形式に慣れるために、市販の参考書や過去問、オンラインの模擬試験などを活用するのがおすすめです。

さらに、テスト本番ではスピードが求められる場面が多いため、時間を測りながら練習することで、計算力や読解力を限られた時間内で発揮する力を養えます。

9.GDや面接の模擬練習などを行う

就活の面接はもちろん、選考でGD(グループディスカッション)を実施する可能性がある場合、入念に対策を行いましょう。

GDとは、4〜8人程度の参加者がグループになって「正解のないテーマ」に対して議論を行い、制限時間内に結論を出していく選考方法です。短時間に多数の応募者を選考する目的で実施されます。

以下のような、書類選考や筆記試験、面接では判断できない能力を図るものとして、多くの企業が選考プロセスに取り入れているものです。

・協調性
・コミュニケーション能力
・思考力
・発想力
・リーダーシップ

個人での対策は難しいので、GD対策セミナーを開催している就活エージェントなどへ登録し、セミナーに参加するのがおすすめです。

また、面接も模擬面接で練習しておくのが重要です。さまざまなパターンの面接練習をしておけば、本番でも焦らず対応できるでしょう。自分に足りないポイントを改善すれば、内定に一歩近づけます。
模擬面接は大学のキャリアセンターや就活エージェントのセミナーなどで受けられるため、チェックしてみてください。

GDについて詳しく知りたい就活生は、「インターンシップのグループディスカッションとは?進め方や対策方法を解説」を参考にするのがおすすめです。

10.就活時の言葉遣いやマナー対策をする

就活対策で忘れてはならないのが、言葉遣いやマナーです。まだ学生の身であるものの、就職活動の選考では社会人としての振る舞いができるか見られています。

たとえ素晴らしい能力や経験を持っていても、社会人としてふさわしい言動ができなければ採用担当者から好印象を持ってもらうのは難しいでしょう。
面接時の所作はもちろん、以下の面にも気を配るのが重要です。

・スーツや靴に汚れ、しわなどがないか
・企業に電話やメールをする際の時間帯や言葉遣い
・企業に訪問した際の受付や待合室での対応

言葉遣いやマナーはすぐに身に付くものではなく、ふと気が緩み、言動を誤る恐れもあります。面接ではやり直しができないため、普段から意識して過ごすことが大切です。

11.就活に必要な物をそろえる

大学3年の比較的時間があるうちに、就活に必要な物をそろえておくのも重要です。就活が本格的に始まれば余裕がなくなり、必要なときに手元にない状況も考えられるため注意してください。
就職活動で必要な最低限の物は、以下のとおりです。

・リクルートスーツ
・革靴
・鞄
・腕時計
・筆記用具やメモ帳
・履歴書や証明写真
・印鑑

特に、リクルートスーツや革靴、鞄はインターンシップの選考でも使用するため、早めに準備しておきましょう。消耗品は複数用意しておくと安心です。

また、腕時計も忘れずに準備しましょう。「時間はスマホで見れるから大丈夫」と思いがちですが、選考会場で頻繁に画面を見ていると印象が良くないため、気を付けてください。

そのほかの就活に必要なアイテムについては、「あると便利な就活アイテムとは?必需品とあわせてチェック」の記事でも紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

12.就職エージェントに登録する

「就活を始めたいけれど、何から手をつければ良いか分からない…」というときに心強い味方になってくれるのが、就職エージェントです。

就職エージェントは、就活のプロ(キャリアアドバイザー)が、あなたの希望や状況に合わせてアドバイスやサポートをしてくれるサービスで、基本的にすべて無料で利用できます。

エージェントに登録すれば、マンツーマンでの面談を通じてあなたの強みや志向を丁寧に整理してくれるでしょう。さらに、非公開求人の紹介や企業とのマッチング、選考対策まで、幅広いサポートを受けられます。

就職エージェントのキャリアチケットでも、就活生のサポートを実施しています。マンツーマンであなたに合わせたアドバイスを実施するので、これから就活を始めようとしている場合はぜひご相談ください。

13.スカウトサイトに登録する

就活を効率的に進めたいなら、スカウトサイトへの登録もおすすめです。スカウトサイトとは、自分から応募するのではなく、企業側から「ぜひ選考を受けてほしい」と声がかかる仕組みのサービスです。

スカウトサイトのメリットは、プロフィールを登録して待っているだけで、企業から選考のチャンスが届く可能性がある点。自分では気づかなかった企業や業界に出会う機会が増え、さらにオファーを受けた企業の選考は、通常よりも通過率が高くなることも少なくありません。

また、スカウトサイトはほかの就活準備と並行して利用できるため、自己分析やWebテストの勉強をしながら、企業があなたを見つけてくれる可能性を広げられます。

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大学3年で就活を何もしてないと焦っているあなたへ

大学3年で就活を何もしてないのは、決して手遅れではありません。就活のスケジュールを把握し、今からしっかりと対策すれば十分に挽回できます。

今の状況に焦ってしまい何から手をつけたら良いのか分からない場合は、就職活動のアドバイスを受けられる大学のキャリアセンターや就職エージェントを頼ってみましょう。

キャリアチケットは、新卒向けの就活支援サービスを提供する就職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが自己分析や企業の選び方、エントリーシートの書き方など、就活初期から内定獲得までサポートします。

カウンセリングを行い、あなたの適性に合った企業を紹介することも可能です。一人での就活準備に不安がある場合は、ぜひキャリアチケットを利用してみてください。

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大学3年で就活を何もしてない人によくある質問

大学3年生で就活を何もしてない人が抱えがちな疑問とその回答を紹介します。これから就活を始めたいと思っている方は、ぜひご一読ください。

Q.インターンシップに参加しなくても大丈夫?

A.インターンシップに参加しなくても就職活動で内定を得ること自体は可能です。しかし、選考で不利になる可能性はあるでしょう。

大手企業や外資系企業、ベンチャー企業などでは、夏や冬のインターンシップ参加者に対して、大学3年生のうちから本選考と同等の選考を行ったり、優遇措置を設けたりするケースも。近年、インターンシップは早期選考に直結する重要な機会となっています。

しかし、インターンシップはあくまで準備の一環であり、参加しなかったからといって就職できないわけではありません。参加しない場合は、自己分析や企業・業界研究、OB・OG訪問などを徹底し、選考が本格化する時期にしっかり力を発揮できるよう準備を進めることが重要です。

Q.大学3年で何もしてないと大手への就職は難しい?

A.難易度は上がりますが、諦める必要はありません。 大手企業の多くは、インターンシップ経由で優秀な学生に早期に内々定を出す動きを加速させており、準備が遅れるとこの早期選考の波に乗れない可能性はあるでしょう。

しかし、選考が本格化するのは大学4年生の6月ごろからです。今から集中的に準備すればまだ間に合うでしょう。まずは自己分析で自分の強みや価値観を明確にし、志望企業に合わせてエントリーシート対策やWEBテスト対策、面接対策を集中して行う必要があります。

Q.27卒の就活はいつから始めたら良い?

A.すぐにでも、自己分析と情報収集から始めるべきです。 政府推奨のスケジュール(広報開始3月、選考開始6月)はありますが、実際は多くの企業がこれより早い時期に動き出しています。

特に外資系やコンサル、IT企業などは、大学3年生の夏から秋にかけてインターン選考や早期選考を行うケースも。遅くとも大学3年生の3月までには自己分析と業界・企業研究を終え、本格的な選考対策(WEBテスト、ES作成、面接練習)に入れる状態が理想です。

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キャリアチケット就職について

キャリアチケット就職エージェントは、プロが一人ひとりの就活をサポートする無料のエージェントサービスです。