このページのまとめ
- 就活用の履歴書は写真や印鑑など必要なものを事前に揃え余裕をもって作成しよう
- 誤字脱字・略語の使用・修正ペンの利用・空欄に注意するのが、就活の履歴書作成のコツ
- 就活で履歴書を提出する際は、手渡し・郵送・メール送付それぞれのマナーを守る
履歴書を初めて作成する新卒就活生の中には、「どこまで丁寧に書けば良いのか」「写真や封筒はどう準備すれば良いのか」と悩む人も多いでしょう。履歴書は、就活生の第一印象を決める重要な書類です。
この記事では、履歴書作成前の準備や書き方の基本、提出方法のマナーまで、新卒就活生に必要な情報を整理して解説します。書類選考をスムーズに突破したい人は、ぜひ参考にしてください。
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- 新卒就活用の履歴書はいつまでに準備すべきなのか
- 就活における履歴書で採用担当者が見ているポイント
- 基本情報に誤りがないか
- 応募者が自社の文化や価値観に合うか
- 希望条件にミスマッチがないか
- 新卒就活用の履歴書の購入先
- 1.文具店や書店
- 2.コンビニ
- 3.100円ショップ
- 新卒就活用の履歴書を購入する際の注意点
- 企業から履歴書の指定があるか確認する
- 用紙のサイズを確認する
- 新卒就活用の履歴書に適切なテンプレート
- 大学指定の履歴書も使いやすい
- JIS規格やアルバイト用の履歴書は新卒に向かない
- 新卒の履歴書は手書き・PCどちらでもOK
- 新卒就活用の履歴書作成時に必要な5つの準備
- 1.証明写真
- 2.印鑑
- 3.ボールペン
- 4.封筒とクリアファイル
- 5.メールアドレス
- 9つの項目別|新卒就活用の履歴書の書き方
- 1.基本情報の書き方
- 2.学歴・職歴の書き方
- 3.資格・免許の書き方
- 4.趣味・特技の書き方
- 5.ゼミでの研究内容・得意な学科の書き方
- 6.ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の書き方
- 7.自己PRの書き方
- 8.志望動機の書き方
- 9.本人希望記入欄の書き方
- 新卒就活用の履歴書を作成する際の4つの注意点
- 1.誤字脱字に注意する
- 2.略語や略称は使わずに正式名称で書く
- 3.修正ペンや修正テープは使わずに書き直す
- 4.空欄は作らないようにする
- 新卒就活用の履歴書を郵送する際のポイント4選
- 1.封筒の表面には「履歴書在中」と書く
- 2.送付状を同封する
- 3.のりや両面テープで封をする
- 4.切手は左上に貼る
- 新卒就活用の履歴書をメールで送る際のポイント3選
- 1.履歴書のファイル形式はPDFにする
- 2.件名と本文は簡潔にする
- 3.本文の最後には署名を入れる
- 新卒就活用の履歴書を手渡しする際のポイント3選
- 1.採用担当者に渡す際は封筒から出す
- 2.受付に渡す際は封筒のまま渡す
- 3.封筒に持参日を記載する
- 新卒就活用履歴書の書き方やマナーを知りたいあなたへ
新卒就活用の履歴書はいつまでに準備すべきなのか
一般的に履歴書の提出が求められるのは、企業へのエントリーが本格化する「大学4年生の4〜5月」です。とはいえ、それまでに履歴書を準備すれば良いわけではありません。
キャリアチケットが実施した「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、2023年10月時点で9割の大学3年生が就活を始めています。
引用元:キャリアチケット「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」
就活が本格化し始めた時期に、すでに履歴書を作り始めている、または完成済みの学生も多いと考えられるため、あまり悠長に構えているとライバルに遅れをとってしまう可能性があるでしょう。
また、履歴書やエントリーシートは、インターンシップの選考にも活用される場合もあります。
内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(8p)」によると、インターンシップは大学3年生(大学院1年生)の7月から本格的に開催されるため、参加するのであれば大学3年生(大学院1年生)の5〜6月までに応募書類を仕上げなければなりません。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(7p)」
志望企業のインターンシップに参加できる機会や内定獲得のチャンスを逃さないためにも、大学3年生の5月ごろを目安に、できるだけ早めに履歴書を作り始めましょう。
就活のエントリー時期に関して詳しく知りたい人は「就活におけるエントリーとは?開始時期や応募数などを解説」もあわせてご確認ください。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について
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就活における履歴書で採用担当者が見ているポイント
採用担当者は、履歴書の「基本情報」「自己PR・志望動機」「希望条件」の3つに特に注目しています。ここを意識して書くと、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
基本情報に誤りがないか
採用担当者は履歴書の基本情報を最初に確認します。氏名や住所、学歴といったパーソナルデータは、入社後の人事情報としても保管されることがあるため、正確に記入することが重要です。もしここに間違いがあると、信頼性に疑問を持たれかねません。
特に注意したいのは誤字や脱字です。小さなミスであっても、採用担当者の目には「丁寧さが足りない」と映る可能性があります。
基本情報は履歴書の土台です。この部分を正確に整えることで、採用担当者に「信頼できる学生」として好印象を与えられるでしょう。書き終えたら、必ず二度チェックし、必要であれば家族や友人にも確認してもらうことをおすすめします。
応募者が自社の文化や価値観に合うか
採用担当者は、履歴書の自己PRや志望動機欄を通して、応募者が自社の文化や価値観に合うか、入社後に活躍できる可能性があるかを判断します。単に経歴やスキルを見るだけでなく、「この人を採用することで会社にどんな貢献ができるのか」という視点でチェックしているのです。
そのため、履歴書を書く際は、自分の強みや経験を明確に示すことを意識します。そして、自己PRや志望動機の中で「自分がどのように企業に貢献できるか」を具体的に伝えるのがポイントです。たとえば、学生時代の課外活動やアルバイトで得たスキルを企業の課題解決や成長にどう活かせるかを書き添えると、説得力が増します。
履歴書は単なる経歴の羅列ではなく、「自社で活躍できる人材であること」を採用担当者に示すためのものです。自分の強みと企業の求める人物像を結びつけて、具体的に伝えることを意識しましょう。
希望条件にミスマッチがないか
履歴書では、勤務地や勤務形態などの希望条件も採用担当者によって確認されます。特に、全国勤務かエリア勤務かといった選択肢によって、担当する仕事の内容や職種が変わる場合もあるため、ミスマッチを避けることが目的です。
そのため、希望条件は「入社後に必ず叶うかどうか」ではなく、事前に自分の希望を正確に伝えることが重要。たとえば、希望勤務地や働き方の優先順位がある場合は、履歴書の所定欄に漏れなく記入しておきましょう。これにより、採用担当者は入社後のミスマッチを避けやすくなり、面接や選考の際にもスムーズに話が進みます。
希望条件は自分の意向を伝えるための大切な情報です。履歴書を作成する際は、忘れずに明確に記載し、後の選考プロセスでのトラブルや誤解を防ぐことを意識しましょう。
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新卒就活用の履歴書の購入先
ここでは、履歴書のおもな購入先について解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.文具店や書店
履歴書は文具店や書店で購入可能です。文具店や書店ではさまざまな種類の履歴書を取り扱っています。
ただし、新卒用以外の履歴書は、学生にとって空欄になりやすい職歴欄が多く、その分自己PRや志望動機欄が削られているケースがあるので注意が必要です。間違えて購入してしまうと、アピールしたい内容を書ききれない可能性もあるため、項目をしっかり確認しましょう。
文具店や書店は、封筒やクリアファイルなど、必要なものを一緒に購入できるのがメリットです。
2.コンビニ
履歴書がすぐに必要な場合、コンビニでも購入できます。面接や説明会に行く途中などでも購入できるため、急遽履歴書の書き直しが必要になったときに便利です。
ただし、コンビニでは取り扱っている履歴書の種類は少ない傾向があります。新卒用の履歴書がない場合もあるので、項目をしっかり確認してから購入しましょう。
3.100円ショップ
100円ショップでも、履歴書は購入できます。費用を抑えられるだけでなく、店舗によっては履歴書の種類も豊富に取り扱っているため、有効活用するのがおすすめです。
なお、「100円ショップの履歴書を使用すると選考に影響があるのでは」と考える学生もいるかもしれませんが、その点は心配ありません。
詳しくは「就活の履歴書は100均でもOK!選び方やきれいに書くポイントも解説!」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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新卒就活用の履歴書を購入する際の注意点
新卒就活用の履歴書を購入する際の注意点を解説します。注意点を意識せずに履歴書を選ぶと、買い直しや書き直しが発生してしまう可能性もあるので、事前にしっかり確認しましょう。
企業から履歴書の指定があるか確認する
履歴書を購入する前に、企業から指定がないか確認してください。
市販のものではなく、企業のWebサイトから専用の履歴書をダウンロードしたり、説明会で配られたものを利用したりする場合もあります。
また、履歴書の指定がなくても、フォーマットが決まっているケースや必須の項目がある場合も少なくありません。
指定されたフォーマット以外の履歴書を提出してしまうと、評価が下がるだけでなく選考にも影響する可能性が高いため、事前に必ず確認してから購入しましょう。
用紙のサイズを確認する
新卒就活用の履歴書を購入する際は、サイズの確認も必要です。一般的に、就職活動で使用する履歴書はA4サイズを選ぶのが適切といわれています。
企業で使用する資料の多くがA4であり、サイズが変わると保管しにくいため、合わせておくと親切でしょう。なお、履歴書はA4サイズだけではなく、B5サイズも多く販売されています。B5サイズでも大きな問題はありませんが、迷うならA4を選んだほうが無難です。
履歴書のサイズについては、「履歴書はA3?A4?どちらを使うべき?正しい折り方や印刷方法も解説」の記事でも解説しているので、参考にしてください。
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新卒就活用の履歴書に適切なテンプレート
就活生は、新卒用の履歴書を選ぶのがおすすめです。新卒用の履歴書には、以下のような特徴があります。
・学歴や職歴の記入欄が小さい
・学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)の記入欄がある
・ゼミでの研究内容・得意な学科の記入欄がある
・自己PRや志望動機の記入欄が大きい
新卒用の履歴書は、学業や部活動などに関する記入欄が大きいため、学生にとってアピールしやすいフォーマットです。
なお、就職活動で使う履歴書は、基本的に決まりはありません。自分のアピール内容に応じて、使いやすい履歴書を選んでください。
ただし、企業から指定される場合もあります。たとえ新卒用でも、細かい記載項目は異なるケースがあるため、しっかり確認したうえで適切な履歴書を選びましょう。
大学指定の履歴書も使いやすい
新卒の就活では、大学指定の履歴書を使うのもおすすめです。新卒用の履歴書と同様に学生がアピールしやすい項目が多いため、自分の意欲や将来性を伝えるのに役立ちます。
また、大学指定の履歴書は購買部やキャリアセンターで購入できるため、すぐに必要な場合でも入手しやすいのがメリットです。
大学指定の履歴書については「就活は学校指定の履歴書を使わないとダメ?応募書類のマナーを解説」で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
JIS規格やアルバイト用の履歴書は新卒に向かない
JIS規格やアルバイト用の履歴書は、新卒学生向きではないので就活での使用は避けましょう。「自己PR」や「志望動機」の記入欄が小さいため、自分の長所や経験をアピールしにくいからです。
また、JIS規格やアルバイト用の履歴書は、学歴や職歴の項目が大きめの欄になっています。企業での就業経験のない新卒学生は、職歴の欄に記入できないため空白が目立ってしまい、印象が悪くなってしまうでしょう。
JIS規格の履歴書については、「JIS規格の履歴書とは?書き方のポイントや入手方法を解説!」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
新卒の履歴書は手書き・PCどちらでもOK
新卒学生が企業に提出する履歴書を作成する場合、手書きでもPCで作成しても問題ありません。ただし、書き方によってアピールできるポイントは異なるので、企業に合わせて使い分けるとよいでしょう。
たとえば、手書きの履歴書を、「丁寧に作っている」「心がこもっている」と評価する企業もあります。したがって、応募先の企業に熱意や丁寧さをアピールしたい場合は手書きが適切です。
一方で、PCで作成した場合は「見やすくて選考がしやすい」「PCのスキルを判断できる」といった評価を得られます。IT企業ではPCスキルが評価される傾向にあるので、アピールに有効活用するのがおすすめです。
履歴書を手書きにするかPCで作成するか迷ってしまう人は、「就活の履歴書は手書き?それともパソコン?メリットや適したシーンを紹介」の記事も参考にしてみてください。
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新卒就活用の履歴書作成時に必要な5つの準備
履歴書作成に向けて、必要な準備を紹介します。履歴書をスムーズに完成させるためにも、紹介する5つのアイテムをあらかじめ準備しておきましょう。
1.証明写真
履歴書には必ず証明写真を添付する欄があります。写真からも印象を伝えられるため、見栄えの良い写真を用意することが重要です。
良い印象を与えるには、以下のような方法で写真を撮影すると良いでしょう。
・写真館で撮る
・証明写真機で撮る
・自撮りする
写真館で撮る場合は、プロのカメラマンが姿勢や目線を指示してくれるため、質の高い写真が撮れます。ただし、費用が高く仕上がりまでに時間が掛かる点がデメリットです。
証明写真機や自撮りで証明写真を取る方法は、手軽で費用も抑えられますが、映りはどうしても写真館で取る写真には劣るでしょう。
証明写真の基本サイズは縦4cm×横3cmで、3ヶ月以内に撮影した新しい写真を使用するのが適切です。
背景は白・灰色・青が一般的。これらの色には顔の印象を明るく見せる効果があります。写真は履歴書内の指定欄にしっかり貼り、万が一剥がれても分かるように裏面に氏名と大学名を記入しておきます。
履歴書に添付する証明写真は、採用担当者にあなたを印象付ける重要な要素。準備段階で丁寧に対応し、好印象を与えられる写真を用意しましょう。
就活の証明写真撮影のコツについては、「就活写真はどこで撮影する?おすすめの撮り方や撮影のコツを解説」で紹介しているので、こちらの記事も参考にしてください。
2.印鑑
履歴書に押印欄がある場合は、印鑑を用意して正しい位置に押します。印鑑は朱肉を使う認印を使用し、実印や銀行印は使わないようにしましょう。
印鑑のサイズは直径1.5cm程度が押しやすくおすすめです。また、押印の際は朱肉と印鑑マットを併用すると、きれいに押すことができます。朱肉や印鑑マットは文具店や100円ショップで購入可能なので、履歴書と一緒に準備しておくとスムーズです。
押印の際は、斜めになったり文字がつぶれたりしないよう注意しましょう。きれいに押すことで、履歴書全体の印象も向上します。押印する際のコツは、「履歴書に捺印は必要?忘れた場合は?印鑑を使用する際のポイントや注意点も」で紹介しているのでご参照ください。
3.ボールペン
履歴書を手書きで作成する場合は、適切なボールペンを用意しましょう。おすすめはゲルインクの黒ボールペンで、色が濃くはっきりと書けるため、採用担当者に読みやすい印象を与えられます。
注意したいのは、訂正がしやすいからといって消せるボールペンを使用しないことです。消せるボールペンは、コピーや郵送中に文字が消える可能性があるほか、改ざんを疑われたり正式な書類として受理されなかったりするリスクがあります。履歴書作成では必ず一般的なボールペンを使用しましょう。
さらに、ボールペンの太さを以下のように使い分けることで、より見やすい履歴書に仕上げられます。
・本文は0.5〜0.7mm
・見出しは1.0mm
・小さめに書くときは0.3mm
内容を読みやすく整理して書くことで、採用担当者に「丁寧で客観的な視点を持っている学生」との印象を与えられます。履歴書の印象は、文字の見やすさでも大きく変わることを意識しましょう。
4.封筒とクリアファイル
企業から履歴書の郵送が指示されている場合は、封筒とクリアファイルの準備も欠かせません。封筒は、ほかの郵送物と区別がつきやすく、フォーマルな印象を与える白色の封筒を選ぶのが一般的です。
履歴書を封筒に入れる際は、クリアファイルを使用すると良いでしょう。履歴書のサイズに合った無色透明のクリアファイルを用意することで、内容がひと目で確認でき、折れや汚れからも守れます。
封筒に入れて郵送する際には、向きや書き方などのマナーにも注意が必要です。履歴書を封筒で郵送するときのマナーについては、「履歴書を封筒に入れるときの正しい向きとマナー」の記事で解説しています。
封筒のサイズは「角形2号」か「角形A4号」
履歴書を郵送する際の封筒は、サイズ選びと折り方も重要なポイントです。おすすめの封筒サイズは「角形2号」か「角形A4号」。「角形2号」は履歴書を二つ折りにして入れることができ、「角形A4号」はA4サイズの履歴書を折らずにそのまま入れられます。
書類提出のマナーとして、履歴書を三つ折り以上にする封筒は避けましょう。折り目が多いと見た目が不恰好になるだけでなく、採用担当者がコピーやファイリングをする際に手間が掛かります。
履歴書の折り方については、「履歴書の折り方は「三つ折」もOK?基本の折り方や封筒の入れ方をご紹介」も参考にしてください。
履歴書はクリアファイルに入れてから封筒に入れる
書き終わった履歴書は、折れ曲がらないようにクリアファイルに入れて保管しましょう。郵送する場合も、履歴書をクリアファイルに入れて封筒に入れるのが一般的で、採用担当者に届く状態を保護する役割があります。
クリアファイルに入れることで、郵送中の雨や湿気から履歴書を守ったり、折れ曲がりを防いだりできます。また、封筒から取り出す際もスムーズで、採用担当者がすぐに内容を確認できるのもメリットです。
採用担当者に好印象を与えるためには、履歴書の内容だけでなく、見た目の丁寧さや扱いやすさも大切な要素。クリアファイルに入れて郵送することで、細かい部分まで配慮された「丁寧で誠実な履歴書」として評価されやすくなります。
5.メールアドレス
企業からメールで履歴書の送付を指示されている場合は、就活専用のメールアドレスを準備しておきましょう。就活用のメールアドレスを作っておくと、企業からの連絡や重要な情報を見落とすリスクを減らせます。
メールアドレスを作成する際は、TPOを意識することが大切です。不適切な表現や奇抜な文字が含まれるアドレスは、社会人としての印象を損ねる可能性があります。
具体的には、「tanaka0411@△△.com」のように、自分の名前や誕生日を使った無難で分かりやすいアドレスがおすすめです。
就職活動用のメールアドレスの決め方は、「就活のメールアドレスはどう決める?基本マナーを解説」で紹介しています。
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9つの項目別|新卒就活用の履歴書の書き方
新卒就活用の履歴書の項目ごとに書き方を解説します。まずは、代表的な9つの項目の書き方のポイントを正しく把握しましょう。
1.基本情報の書き方
履歴書の「基本情報」には、おもに就活生の個人情報や連絡先など、応募者の身分証明になる情報を記入します。エントリーシートとは異なり、採用後の人事書類として大切に保管される書類なので、間違いがないように記入しましょう。
基本情報の各項目の書き方のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
日付
日付欄には、企業に履歴書を提出する日を記入します。ただし、郵送の場合は企業に届く日時が分からないため、投函日を記入してください。
日付を書くにあたって、和暦か西暦かで決まりはありません。どちらかを選び、履歴書全体で表記を統一しましょう。たとえば、日付欄に「令和△△年」と記入した場合は、学歴欄でも「平成△△年」「令和△△年」という表記に合わせます。
日付の書き方については、「履歴書は西暦と和暦どちらで書く?基本マナーと注意点をご紹介」で詳しく紹介していますので、こちらもあわせて参考にしてください。
氏名
氏名欄には、戸籍で登録されている名前を正確に記入しましょう。姓と名の間に少しスペースをあけておくと、読みやすくなります。
ふりがなを書く際は、履歴書の表記が「ふりがな」の場合はひらがな、「フリガナ」の場合はカタカナで記入してください。
住所
住所欄には現住所を略さずに、正式名称で記入します。都道府県、アパートやマンションの名称や番地も略さずに記入してください。なお、番地は「1-2-3」のようにハイフンを使用するのではなく「1丁目2番地3号」と正式に書きましょう。
ふりがなは基本的に番地の前までで問題ありませんが、建物の名称が読みづらい場合は記入しておくと親切です。
番地の記入方法については、「丁目、番地、号の正しい書き方は?正しい住所の確認方法も解説」の記事で詳しく解説しています。
電話番号・メールアドレス
電話番号の欄には、連絡がつきやすい番号を記入しましょう。携帯電話と固定電話で記入欄が分かれている場合は、それぞれ記入します。固定電話がない場合は「なし」と記入してください。
メールアドレスの欄には、大学で使用しているものか、就職活動用に用意したアドレスを書きましょう。普段使っているメールアドレスの場合、メールの量が多過ぎて大事な連絡を見落とす可能性があります。
ただし、企業からのメールには、ファイルが添付される可能性もあるためパソコンのアドレスを記入しましょう。メールアドレスを記入する際は、読みやすいようにブロック体で書くのがおすすめです。
2.学歴・職歴の書き方
学歴を記入する場合は、1行目の中央に「学歴」と書いてから、中学校卒業から記入しましょう。学校名は省略せず、以下のように正式名称を書いてください。
年 月 学歴・職歴
学歴
平成△年 3 東京都立△△区△△中学校 卒業
平成△年 4 私立△△高等学校△△科 入学
令和△年 3 私立△△高等学校△△科 卒業
大学はまだ卒業していないため「卒業見込み」と記入します。なお、大学院生の場合は、卒業ではなく「修了」なので注意しましょう。学部と学科も忘れず、以下のように記入してください。
令和△年 3 △△大学△△学部△△学科 入学
令和△年 4 △△大学△△学部△△学科 卒業見込み
学歴と職歴は同じ欄に記入するケースが多いため、分かりやすいよう、最終学歴から1行空けた記入欄の中央に「職歴」と書きましょう。
なお、アルバイトは職歴に含まれないため、職歴は「なし」で問題ありません。最後に「以上」と書いて終わるようにしてください。
令和△年 4 △△大学△△学部△△学科 卒業見込み
職歴
なし
以上
学歴の書き方については、「就活における履歴書の学歴欄の書き方とは?例文と一緒にご紹介!」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
3.資格・免許の書き方
資格・免許は正式名称で記入しましょう。たとえば、簿記の場合「日本商工会議所簿記検定」、自動車免許の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と記入します。
記入する順番は、取得年月日順が基本です。和暦と西暦の統一も忘れないでください。
年 月 学歴・職歴
令和△年 3 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得
令和△年 12 日本商工会議所簿記検定2級 合格
令和△年 3 実用英語技能検定準1級 合格
持っている資格が多い場合は、業務内容に関連するものを優先して記入しましょう。取得難易度が低い資格は強いアピールにはなりません。「このレベルしか書けるものがないのか」といった印象を与える可能性もあるため記載しないほうが無難です。
4.趣味・特技の書き方
趣味や特技は、採用担当者が学生の人柄や性格を判断するための項目であり、基本的にどのような内容でもかまいません。仕事で活かせそうな趣味や特技がある場合は、積極的にアピールすると良いでしょう。書き方としては、以下のように箇条書きで伝えると分かりやすくおすすめです。
・趣味:登山(年に5回程度)、料理(和食、中華)
・特技:サッカー(ポジションはMF、全国大会出場経験あり)
また、趣味や特技の内容は、面接での会話のきっかけとして使われることもあるので、忘れずに書いておきましょう。
5.ゼミでの研究内容・得意な学科の書き方
学生が大学中にどんなことを学んだのかは、企業が評価するポイントの一つです。研究で何を学び、そこから何を得たか、得たことを仕事でどう活かしていきたいかを伝えると、高評価を狙えるでしょう。
また、業務内容に直接関係ない学科だとしても、簡潔に述べましょう。活動した内容を聞くことで、入社後にどう活躍できる人材かどうかという判断材料になる場合もあるからです。
ゼミでの研究内容・得意な学科の例文
私の得意な学科は、以下の3科目です。
・倫理学
・社会学
・コンピュータサイエンス
ゼミでは、人工知能(AI)の倫理的および社会的な影響を研究しました。
AIの倫理的および社会的な影響に関するリサーチを行い、その結果を論文にまとめました。また、AIの倫理的および社会的な影響に関する講演会を企画・開催しました。
AIの倫理的および社会的な影響について学んだことを活かし、AIの開発・利用における倫理的な意思決定を支援するツールやサービスの開発に取り組んでいきたいです。また、AIの倫理的および社会的な影響に関する啓発活動にも取り組んでいきたいと考えています。
6.ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の書き方
ガクチカは、部活やアルバイト、ゼミなど、学生時代に力を入れたことで得た経験を伝えます。
ガクチカのエピソードでは、学んだことや得たスキルを入社後にどう活かすか伝えるのがポイントです。また、成功した結果だけではなく、向き合った課題や、問題をどう乗り越えたかという「過程」を伝えると良いでしょう。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の例文
私が学生時代に力を入れていたことは、部活動のサッカーです。
高校1年生のときに、サッカー部の先輩たちのプレーを見て憧れを持ち、入部しました。私はもともと運動が得意ではなかったのですが、サッカーの楽しさに魅了され、練習を重ねました。
2年生になると、レギュラーとして試合に出場するようになりました。しかし、最初は思うようにプレーできず、悔しい思いもしました。そこで、練習メニューを工夫したり、先輩やコーチにアドバイスをもらったりして、自分のスキルを向上させました。
3年生になると、キャプテンに任命されました。チームをまとめる難しさを感じながらも、メンバー一人ひとりの特長を活かしたチーム作りを心がけました。その結果、チームは県大会で優勝することができました。
この経験を通して、私は目標に向かって努力することの大切さ、仲間と協力することの大切さを学びました。また、リーダーシップを発揮することの難しさも知りました。これらの経験を活かし、入社後も周囲の人々と協力しながらも主体性を持って行動することで、円滑に業務を進めていきたいと考えています。
ガクチカの例文をさらに見たい人は「ガクチカとは?評価される書き方や例文18選を紹介!」もあわせてご確認ください。
7.自己PRの書き方
自己PRでは、自分の強みや特徴などを伝えます。その強みを発揮した具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
どのような場面で強みが発揮されたかを伝えることで、企業は、その学生のモチベーションが上がる源の把握が可能です。その情報は、入社してからの配属部署を決める際にも活用できます。
自己PRの例文
私は計画的に物事を進められる人間だと自負しています。
学生時代には、アルバイトと学業を両立させながら、サークルの活動にも積極的に参加してきました。サークルでは広報担当として、イベントの企画・運営を任され、限られた予算のなかでいかに効率良く成果を上げるかを意識しながら活動してきました。
その結果、イベントは大盛況に終わり、サークル内外から高い評価をいただきました。この経験から、計画的に物事を進めながらも、効率良く成果を上げるための思考力を身につけました。
この経験を活かし、貴社の広報担当としてイベントの企画・運営に貢献できればと考えています。
自己PRの書き方を詳しく知りたい人は「受かる自己PRのまとめ方と分かりやすく伝えるポイントを解説【例文付き】」で解説しています。
8.志望動機の書き方
志望動機も選考に大きく影響する項目の一つなので、何度も推敲し、丁寧に記入しましょう。企業研究の結果を基に、応募先企業が求める人物像にマッチした志望動機を記入することが好印象につながるポイントです。
志望動機の例文
私は、貴社の理念である「革新と挑戦」に共感し、貴社で働きたいと強く希望しています。
私は小さいころからモノづくりに興味があり、大学では工学部に進学しました。在学中は、最先端の技術を学び、研究室では新しい素材の開発に取り組みました。その経験から、貴社の「革新と挑戦」という理念に強く惹かれました。
また、貴社は業界でも屈指の技術力を誇り、多くの革新的な製品を世に送り出しています。貴社の一員として、最先端の技術を学び、社会に貢献するのが私の目標です。
貴社で働けることを心より希望しておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
志望動機の書き方を詳しく知りたい人は「履歴書を例文つきで解説!受かる自己PRと志望動機の書き方は?」もあわせて参考にしてください。
9.本人希望記入欄の書き方
本人希望記入欄は、自分の希望を企業に伝えるための項目です。希望を記入する箇所ですが、なんでも自由に書いてよいわけではありません。
基本的には、「貴社規定に従います」や「貴社規定に準じます」と記載しましょう。「土日休みを希望します」「給料は△円以上を希望します」など、条件面については書かないのがマナーです。
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新卒就活用の履歴書を作成する際の4つの注意点
履歴書作成時に注意するべき4つのポイントを紹介します。書類選考をスムーズに突破するためにも、しっかり把握しておきましょう。
1.誤字脱字に注意する
履歴書を作成する際は、誤字や脱字がないか何度も確認しましょう。誤字脱字があると、採用担当者に「注意力が不足している」「仕事でミスをしやすいのでは」などマイナスの印象を与える可能性があります。
特にマナーに厳しい採用担当者の場合、途中で読み進めるのを止めてしまうこともあるため、提出前の確認は入念に行いましょう。
確認の方法としては、自分で何度も読み返すのはもちろん、友人や家族にチェックしてもらうのもおすすめ。身近に確認してもらえる人がいない場合は、就活エージェントに相談してプロに添削してもらう方法も効果的です。
履歴書はあなたの第一印象を左右する重要な書類です。誤字脱字をなくすことで、丁寧さや信頼性を採用担当者に伝えられるでしょう。
2.略語や略称は使わずに正式名称で書く
履歴書では、学校名や資格名、活動名などは略語や略称を使わず、正式名称で記入しましょう。普段の会話ではつい「就活」「バイト」「部活」といった略称を使いがちですが、履歴書では避けてください。
具体例としては以下のとおりです。
・就活→就職活動
・インターン→インターンシップ
・合説→合同説明会
・バイト→アルバイト
・部活→部活動
略語や略称を使うと、採用担当者に「きちんと書類を作成する意識がない」と思われる可能性があります。普段使っている言葉でも、提出前に正式名称かどうかを必ず確認することが大切です。
履歴書の内容は、文章一つ一つがあなたの印象につながります。正式名称で丁寧に書くことで、誠実さや社会人としての基本マナーをアピールできるでしょう。
3.修正ペンや修正テープは使わずに書き直す
履歴書で書き間違いをした場合、基本的には最初から書き直すことが原則です。履歴書は公的な書類としての意味合いが強いため、修正ペンや修正テープで誤魔化すのは適切ではありません。
修正箇所があると、採用担当者に「雑に作成している」と思われる可能性があるため、可能な限り書き直すように心がけましょう。
履歴書を書き間違えた場合の訂正方法は、「履歴書修正に修正テープやごまかしはNG!ミスをしたときの対処法を紹介」の記事で詳しく紹介しています。
4.空欄は作らないようにする
履歴書では、空欄を残さず記入することが基本マナーです。空欄があると、単なる記入漏れだと思われる可能性が高く、採用担当者にマイナスの印象を与えるおそれがあるでしょう。もし書く内容がない項目がある場合は、「なし」や「特になし」と記入することで、意図的に記入していることを示せます。
履歴書内で「なし」と記入しても問題ない項目の例は以下のとおりです。
・職歴
・免許、資格
・備考
・特記事項
ただし、自己PRや志望動機の欄に「なし」と書くのは避けましょう。これらの項目は自分をアピールする大切なスペースであり、空欄にせず最低限の内容でもしっかり記入することが大切です。
履歴書は、すべての項目に丁寧に記入することで、誠実さや社会人としての意識の高さを伝えられる書類。空欄を無くすことは、小さなことですが、採用担当者の評価に大きく影響します。
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新卒就活用の履歴書を郵送する際のポイント4選
就活では履歴書の書き方とあわせて、郵送のマナーも把握しておく必要があります。企業から履歴書の郵送を求められた場合に備えて、4つのポイントを確認しておきましょう。
1.封筒の表面には「履歴書在中」と書く
企業に履歴書を郵送する場合は、封筒の表面の左下に赤字で「履歴書在中」と書きます。
企業にはたくさんの種類の書類が日々届くため、選考に関する重要な書類であるということがひと目で伝わるよう、忘れずに記載しておきましょう。
なお、履歴書以外の書類も入れるときは「応募書類在中」と記載してください。目立つように赤字で書き、定規を使って文言を四角で囲みましょう。
2.送付状を同封する
履歴書を郵送する際は、送付状を同封してください。送付状は「誰が誰にどのような目的で何を送ったのか」を明確にするための書類です。
送付状は横書きで、次の内容を盛り込みましょう。
・投函日
・社名
・部署
・担当者名
・自分の氏名や学校名、住所、連絡先(電話番号・メールアドレス)
・挨拶文と送付の目的
・送付した書類と枚数
書き終わったら、履歴書などの書類と一緒にクリアファイルにまとめます。この際、送付状が1枚目になるようにしましょう。また、履歴書を封筒に入れる際は、上下や裏表が反対にならないように、書類の向きを揃えてください。封筒の表面に、書類の表面がくるように確認してから封を閉じます。
送付状の例文
令和△年△△月△△日
株式会社△△
人事部 ご担当者様
△△大学△△学部△△学科
働楽 花子(はたらくはなこ)
住所:〒△△△-△△△△
東京都△△区△△△△
電話番号 090-△△△△-△△△△
メールアドレス hataraku@.△△.ab.jp
選考応募書類の送付につきまして
拝啓
貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、貴社の新卒採用に応募させていただきたく、下記の応募書類をお送りします。
ぜひご検討いただき、面接の機会をいただけると幸いに存じます。
何卒よろしくお願いいたします。
敬具
記
・履歴書 1通
・エントリーシート 1通
以上
送付状や封筒に書く宛先は、部署など組織宛てに送る際は「御中」、個人宛ての場合は「様」というように使い分けましょう。
3.のりや両面テープで封をする
履歴書を封筒に入れた後は、のりか両面テープを使って封を閉じます。セロハンテープは剥がれやすく、郵送中に開封されてしまう恐れがあるため、使用しないようにしましょう。
のりを使う場合は、液体のりがおすすめです。量が出過ぎないように注意し、よく乾かしたあとにきちんと接着されていることを確認してから、ポストに投函します。なお、封筒のなかには両面テープがついている製品もあるため、有効活用するのもおすすめです。
4.切手は左上に貼る
履歴書を封筒に入れたら、最後に切手を貼ります。切手を貼る位置は、封筒の左上です。採用担当者に雑な印象を与えないよう、まっすぐに貼りましょう。
切手の金額は、郵便局に持ち込めば教えてもらえます。その場で料金を支払えば不足で届かない事態を避けられ、そのまま郵送してもらうことも可能です。
履歴書を郵送するときのマナーについてさらに詳しく知りたい人は、「履歴書を送るときの値段は?切手代や郵送のマナーを教えます!」の記事にも載っていますので参考にしてみてください。
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新卒就活用の履歴書をメールで送る際のポイント3選
履歴書をメールで送る際にも、意識するべきマナーがあります。3つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.履歴書のファイル形式はPDFにする
履歴書をデータで保存する場合は、PDF形式を選びましょう。PDF形式であれば他者の編集を防げるほか、採用担当者に送った際のフォーマット崩れも避けられます。
なお、WordやExcelで履歴書を作った場合、次のような手順でPDFに変換可能です。
1.WordやExcelで履歴書のファイルを開く
2.「名前を付けて保存」を選択する
3.「ファイルの種類」のプルダウンリストから「PDF」を選択する
4.ファイル名を付けて保存する
また、ひと目で内容が分かるように、履歴書のファイル名は「履歴書+大学名+氏名」の形式で記載します。より分かりやすくするために、以下のようにメールを送る日付を入れておくのもおすすめです。
・履歴書△△大学働楽花子.pdf
・履歴書_△△大学_働楽花子_20240411.pdf
2.件名と本文は簡潔にする
履歴書を送付するメールの件名と本文は、できるだけ簡潔に記載します。以下のように、採用担当者が確認した際、ひと目で「誰が」「何を」送ったのか分かる表記を意識してください。
・履歴書送付の件_△△大学_働楽花子
・△△職応募の件_△△大学_働楽花子
また、件名や本文を入力する前に、履歴書のデータを添付しておきましょう。メール作成中の誤送信を防ぐためには、本文の作成とデータ添付が終わった後に宛先を入力すると安心です。
メールの件名については、「就活メールの件名の書き方を解説!【例文付き】」の記事を参考にしてください。
3.本文の最後には署名を入れる
メールの本文の最後には署名が必要です。次のように記載して、誰が送信したかひと目で分かるようにしましょう。
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△△大学△△学部△△学科
住所:〒△△-△△ 東京都△△区△△
電話番号:090-△△△△-△△△△
メールアドレス:hataraku@.△△.ab.jp
ーーーーーーーーーーーーーーーー
メールごとに作成するのは大変なので、自動で署名を入れられる設定を有効活用するのもおすすめです。使用しているメールが対応しているか、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
メールの例文
[件名]
履歴書送付の件_△△大学_働楽花子
[本文]
△△株式会社
人事部 △△様
お世話になっております。
△△大学の働楽花子と申します。
添付ファイルにて
ご提示いただいた履歴書を送付させていただきます。
お忙しいところ恐れ入りますが
ご確認のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
△△大学△△学部△△学科
住所:〒△△-△△ 東京都△△区△△
電話番号:090-△△△△-△△△△
メールアドレス:hataraku@.△△.ab.jp
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新卒就活用の履歴書を手渡しする際のポイント3選
履歴書を企業の採用担当者に直接手渡しする際にも、気をつけたいマナーがいくつかあります。3つのポイントで解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.採用担当者に渡す際は封筒から出す
履歴書を採用担当者に手渡しする場合は、必ず封筒から取り出して渡すことが基本です。目の前で封筒から履歴書を取り出し、クリアファイルに入れた状態で封筒を下に重ねます。
渡す際は、採用担当者が読みやすい向きに書類を整え、両手で丁寧に渡しましょう。渡す際には軽くお辞儀をしながら「こちらが私の履歴書です。本日はよろしくお願いいたします」とひと言添えると、好印象を与えられます。
この手順を守ることで、履歴書の内容だけでなく、丁寧さや礼儀正しさをアピールできるため、第一印象を大きく向上させられるでしょう。
2.受付に渡す際は封筒のまま渡す
受付に履歴書を渡す場合は、封筒に入れた状態のまま渡して問題ありません。封筒に入れておくことで、採用担当者に届くまでに汚れたり折れたりするのを防げます。
渡す際の基本マナーは、採用担当者に直接渡す場合と同じです。封筒の向きを相手が字を読みやすいように整え、両手で丁寧に差し出すことを意識しましょう。また、受付で封筒から出すよう指示された場合は、その指示に従うことが大切です。
この方法を守ることで、受付のスタッフや採用担当者にも、丁寧で誠実な印象を与えられます。
3.封筒に持参日を記載する
履歴書を手渡しで提出する際は、封筒の裏面に持参日を記載することがマナーです。企業への訪問日を縦書きの漢数字で記入し、履歴書に書いた日付と西暦・和暦を統一させるようにしましょう。
持参日を記載することで、採用担当者は書類の受理日や訪問日を正確に把握できます。また、丁寧さや社会人としての意識の高さが伝わるため、好印象を与えるポイントにもなるでしょう。
履歴書を手渡しする際のマナーについて、さらに詳しく知りたい人は「履歴書を直接持っていく場合は封筒が必要?渡し方は?正しいマナーを解説」もあわせて参考にしてください。
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新卒就活用履歴書の書き方やマナーを知りたいあなたへ
「履歴書の提出が必要だけど、書き方やマナーがわからない」「周りの就活生はすでに履歴書を書き終えているのに、自分はなかなか進まない」と悩む学生も多いでしょう。
初めての就活では、履歴書を代表とする選考書類の書き方や提出時のマナーがわからないのも当然です。1人では就活準備や選考対策がなかなか進まないのであれば、就活のプロに相談してみましょう。
「量より質」の新卒就活エージェント「キャリアチケット」では、履歴書の書き方はもちろん、選考書類を送付する際に求められるマナーに関するアドバイスなど、総合的に就活をサポート。
また、自己PRや志望動機の添削も実施しているため、企業からの高評価につながる履歴書を仕上げるのにも役立ちます。第一志望の企業から内定を獲得するためにも、ぜひキャリアチケットのサポートを受けてみてください。
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