新卒就活用の履歴書の正しい書き方は?必要な準備や提出時のポイントも解説

このページのまとめ

  • 就活生は新卒用や大学指定の履歴書を選ぶとアピールしやすい
  • インターンシップに参加する予定なら、大学3年生の5〜6月までには履歴書が必要
  • 履歴書はすべて正式名称で、誤字脱字や空欄のないよう丁寧に記入する

新卒就活用の履歴書の正しい書き方は?必要な準備や提出時のポイントも解説のイメージ

「新卒の就活で使う履歴書はどのテンプレートを選ぶべき?」「どうやって書いたらよいの?」などと悩む学生へ。履歴書を初めて書く場合、項目別の書き方や注意点など、基本的なポイントを把握してから作業を進めましょう。

この記事では、9つの項目別に履歴書の正しい書き方や注意点を解説します。履歴書の選び方や必要な準備、提出時のポイントも紹介しているので、書類選考をスムーズに突破したい人は、ぜひ参考にしてください。

就活で使う履歴書について相談したい

   
目 次

新卒就活用の履歴書はいつまでに準備すべきなのか

一般的に履歴書の提出が求められるのは、企業へのエントリーが本格化する「大学4年生の4〜5月」です。とはいえ、それまでに履歴書を準備すればよいわけではありません。

キャリアチケットが実施した「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、2023年10月時点で9割の大学3年生が就活を始めています。

【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査の引用画像

引用元:「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査

就活が本格化し始めた時期に、すでに履歴書を作り始めている、または完成済みの学生も多いと考えられるため、あまり悠長に構えているとライバルに遅れをとってしまう可能性が高まります。

また、履歴書やエントリーシートは、インターンシップの選考にも活用される場合もあります。

内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(7p)」によると、インターンシップは大学3年生(大学院1年生)の7月から本格的に開催されるため、参加するのであれば大学3年生(大学院1年生)の5〜6月までに応募書類を仕上げなければなりません。

学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)の引用画像

引用元:「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(7p)」

志望企業のインターンシップに参加できる機会や内定獲得のチャンスを逃さないためにも、大学3年生の5月頃を目安に、できるだけ早めに履歴書を作り始めましょう。

就活のエントリー時期に関して詳しく知りたい人は「就活におけるエントリーとは?開始時期や応募数などを解説」もあわせてご確認ください。

参照元
キャリアチケット
【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(7p)

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新卒就活用の履歴書はどこで買う?3つの購入先を紹介

ここでは、履歴書のおもな購入先について解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.文具店や書店

履歴書は文具店や書店で購入可能です。文具店や書店ではさまざまな種類の履歴書を取り扱っています。

ただし、新卒用以外の履歴書は、学生にとって空欄になりやすい職歴欄が多く、その分自己PRや志望動機欄が削られています。間違えて購入してしまうと、アピールしたい内容を書ききれない可能性もあるため、項目をしっかり確認しましょう。

なお、文具店や書店の場合、封筒やクリアファイルなど、必要なものを一緒に購入できるのがメリットです。

2.コンビニ

履歴書がすぐに必要な場合、コンビニでも購入できます。面接や説明会に行く途中などでも購入できるため、急遽、履歴書の書き直しが必要になった場合に便利です。

ただし、コンビニでは取り扱っている履歴書の種類は少ない傾向があります。新卒用の履歴書がない場合もあるので、項目をしっかり確認してから購入しましょう。

3.100円ショップ

100円ショップでも、履歴書は購入できます。費用を抑えられるだけでなく、店舗によっては履歴書の種類も豊富に取り扱っているため、有効活用するのがおすすめです。

なお、「100円ショップの履歴書を使用すると選考に影響があるのでは」と考える学生もいるかもしれませんが、その点は心配ありません。

詳しくは「就活の履歴書は100均でもOK!選び方やきれいに書くポイントも解説!」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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新卒就活用の履歴書を購入する際の注意点

新卒就活用の履歴書を購入する際の注意点を解説します。注意点を意識せずに履歴書を選ぶと、買い直しや書き直しが発生してしまう可能性もあるので、事前にしっかり確認しましょう。

企業から履歴書の指定があるか確認する

履歴書を購入する前に、企業から指定がないか確認してください。

市販のものではなく、企業のWebサイトから専用の履歴書をダウンロードしたり、説明会で配られたものを利用したりする場合もあります。

また、履歴書の指定がなくても、フォーマットが決まっているケースや必須の項目がある場合も少なくありません。

指定されたフォーマット以外の履歴書を提出してしまうと、評価が下がるだけでなく選考にも影響する可能性が高いため、事前に必ず確認してから購入しましょう。

用紙のサイズを確認する

新卒就活用の履歴書を購入する際は、サイズの確認も必要です。一般的に、就職活動で使用する履歴書はA4サイズを選ぶのがおすすめです。

企業で使用する資料の多くがA4であり、サイズが変わると保管しにくいため、合わせておくと親切でしょう。

なお、履歴書はA4サイズだけではなく、B5サイズも多く販売されています。B5サイズでも大きな問題はありませんが、迷うならA4を選んだほうが無難です。

履歴書のサイズについては、「履歴書はA3?A4?どちらを使うべき?正しい折り方や印刷方法も解説」の記事でも解説しているので、参考にしてください。

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新卒就活用の履歴書はどれがよい?適切なテンプレートを紹介

就活生は、新卒用の履歴書を選ぶのがおすすめです。新卒用の履歴書には、以下のような特徴があります。

・学歴や職歴の記入欄が小さい
・学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)の記入欄がある
・ゼミでの研究内容・得意な学科の記入欄がある
・自己PRや志望動機の記入欄が大きい

新卒用の履歴書は、学業や部活動などに関する記入欄が大きいため、学生にとってアピールしやすいフォーマットです。

なお、就職活動で使う履歴書は、基本的に決まりはありません。自分のアピール内容に応じて、使いやすい履歴書を選んでください。

ただし、企業から指定される場合もあります。たとえ、新卒用でも細かい記載項目は異なるケースがあるため、しっかり確認したうえで適切な履歴書を選びましょう。

大学指定の履歴書も使いやすい

新卒の就活では、大学指定の履歴書を使うのもおすすめです。新卒用の履歴書と同様に、学生がアピールしやすい項目が多いため、自分の意欲や将来性を伝えるのに役立ちます。

また、大学指定の履歴書は購買部やキャリアセンターで購入できるため、すぐに必要な場合でも入手しやすいのがメリットです。

大学指定の履歴書については「大学指定の履歴書は就活に有利?概要や注意点を解説」で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

JIS規格やアルバイト用の履歴書は新卒に向かない

JIS規格やアルバイト用の履歴書は、新卒学生向きではないので就活での使用は避けましょう。「自己PR」や「志望動機」の記入欄が小さいため、自分の長所や経験をアピールしにくいからです。

また、学歴や職歴の項目が大きめの欄になっている点も、JIS規格やアルバイト用の履歴書の特徴です。企業での就業経験のない新卒学生は職歴の欄に記入できないため空白が目立ってしまい、印象が悪くなってしまうでしょう。

JIS規格の履歴書については、「JIS規格の履歴書とは?書き方のポイントや入手方法を解説!」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。

新卒の履歴書は手書き・PCどちらでもOK

新卒学生が企業に提出する履歴書を作成する場合、手書きでもPCで作成しても問題ありません。ただし、書き方によってアピールできるポイントは異なるので、企業に合わせて使い分けるとよいでしょう。

たとえば、手書きの履歴書の場合、「丁寧に作っている」「心がこもっている」と評価する企業もあります。したがって、応募先の企業に熱意や丁寧さをアピールしたい場合は手書きが適切です。

一方で、PCで作成した場合は「見やすくて選考がしやすい」「PCのスキルを判断できる」などと歓迎する企業もあります。IT企業ではPCスキルが評価される傾向にあるので、アピールに有効活用するのがおすすめです。

履歴書を手書きにするかPCで作成するか迷ってしまう人は、「履歴書はパソコンか手書きのどちらがよい?作成のポイント5選と与える印象」の記事や、「就活の履歴書は手書き?それともパソコン?メリットや適したシーンを紹介」の記事も参考にしてみてください。

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新卒就活用の履歴書作成時に必要な5つの準備

履歴書作成に向けて、必要な準備を紹介します。履歴書をスムーズに完成させるためにも、紹介する5つのアイテムをあらかじめ準備しておきましょう。

1.証明写真

履歴書には証明写真の添付欄があるため、用意しておく必要があります。以下のような方法で写真を撮影しましょう。

・写真館で撮る
・証明写真機で撮る
・自撮りする

写真館で撮る場合は、プロのカメラマンから姿勢や目線などの指示をもらえるため、見栄えのよい写真を撮影できます。ただし、費用や仕上がりまでに時間がかかりやすい点がデメリットです。

手軽に証明写真を準備したい場合は、写真機や自撮りがおすすめです。自分で撮影する場合は、サイズや背景などに注意して、可能な限り質の高い写真を目指しましょう。

証明写真のサイズは、「縦4センチメートル×横3センチメートル」が基本です。サイズが適切であれば過去の写真でも問題ありませんが、基本的には3ヶ月以内に撮影したものを使用しましょう。

背景は白や灰色、青を選ぶと、顔の印象がよく見える傾向にあります。

撮影した証明写真は、履歴書内の指定された場所に貼り付けてください。万が一、写真が剥がれてしまっても問題ないよう、裏側に氏名と大学名を記載しておきましょう。

就活の証明写真作衛のコツについては、「就活写真はどこで撮影する?おすすめの撮り方や撮影のコツを解説」で紹介しているので、こちらの記事も参考にしてください。

2.印鑑

履歴書に押印箇所がある場合は、押印が必要になるため、印鑑も用意しておきましょう。印鑑は朱肉を使用する認印を用意し、実印や銀行印は使いません。

印鑑のサイズは、直径1.5センチメートルがおすすめです。押印しやすいように、朱肉と印鑑マットも準備しておきましょう。朱肉と印鑑マットは文具店や100円ショップで購入できるので、履歴書と一緒に買い揃えておくのがスムーズです。

押印する際のコツは、「履歴書にハンコは必要?押印するときはきれいに押そう!」で紹介しています。きれいに押印できるように、確認しておいてください。

3.ボールペン

履歴書を手書きで作成する場合は、ボールペンを用意しておきましょう。ゲルインクの黒ボールペンは色が濃く、はっきりと書けるのでおすすめです。

ただし、訂正しやすいからといった理由で消せるボールペンを使用するのは避けてください。コピーや郵送中に文字が消えてしまう可能性もあるほか、情報を消せるので改ざんを疑われたり正式な書類として受理されなかったりすることがあるため、必ず一般的なボールペンを使用しましょう。

また、ボールペンの太さを使い分けるのもコツです。以下のように使い分けることで見やすい履歴書が完成します。

・本文は0.5〜0.7ミリメートル
・見出しは1.0ミリメートル
・小さめに書くときは0.3ミリメートル

内容を確認しやすい履歴書に仕上げることで、採用担当者から「客観的な視点を持っている」「仕事が丁寧」といった高評価につながりやすくなるでしょう。

4.封筒とクリアファイル

企業から履歴書の郵送を指示されている場合は、封筒も用意しておく必要があります。

就活で使用する封筒は、ほかの郵送物と見分けがつきやすくフォーマルな印象を与える白を選ぶのが一般的です。

なお、履歴書を封筒に入れる際には、クリアファイルも必要です。履歴書のサイズに合わせて、中身が一目でわかるような無色透明のクリアファイルを用意しておきましょう。

履歴書を封筒で郵送するときのマナーについては、「履歴書を封筒に入れるときの正しい向きとマナー」の記事で解説しています。

封筒のサイズは「角形2号」か「角形A4号」

封筒のサイズは、「角形2号」か「角形A4号」がおすすめです。「角形2号」の場合、履歴書が二つ折りで収まり、「角形A4号」はA4サイズがそのまま入ります。

書類提出のマナーの一つとして、基本的に履歴書が三つ折り以上になる封筒は選ばないように注意してください。折り目が多いと不恰好に見えてしまうだけでなく、担当者がコピーをしたりファイリングをしたりするときに手間がかかりやすいです。

履歴書の折り方については、「履歴書の折り方は「三つ折」もOK?基本の折り方や封筒の入れ方をご紹介」も参考にしてください。

履歴書はクリアファイルに入れてから封筒に入れる

書き終わった履歴書は折れ曲がらないように、クリアファイルに入れて保管しましょう。郵送する際も、クリアファイルに入れ、履歴書を保護した状態で封筒に入れるのが一般的です。

クリアファイルに入れておくことで、郵送中に雨で濡れるのを防いだり、折れ曲がるのを防げます。また、封筒から履歴書を取り出しやすくなるのもメリットです。できるだけ綺麗な状態の履歴書を採用担当者に見てもらえるように、細かい部分まで十分配慮しましょう。

5.メールアドレス

企業からメールで履歴書を送付するように指示されている場合は、メールアドレスも準備しておきましょう。就活用のメールアドレスを作成しておくと、重要な情報を見落とさずに済みます。

なお、就活用のメールアドレスを作成する場合、TPOを意識する必要があります。不適切な表現が含まれるアドレスや奇抜すぎるものは、社会人としてふさわしくないと見なされる可能性もあるので、十分配慮しましょう。

具体的には「tanaka0411@△△.com」のように、名前や誕生日を入れた無難かつわかりやすいメールアドレスがおすすめです。

就職活動用のメールアドレスの決め方は、「就活のメールアドレスはどう決める?基本マナーを解説」で紹介しています。

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9つの項目別|新卒就活用の履歴書の書き方

新卒就活用の履歴書の項目ごとに書き方を解説します。まずは、代表的な9つの項目の書き方のポイントを正しく把握しましょう。

1.基本情報の書き方

履歴書の「基本情報」には、おもに就活生の個人情報や連絡先など、応募者の身分証明になる情報を記入します。エントリーシートとは異なり、採用後の人事書類として大切に保管される書類なので、間違いがないように記入しましょう。

基本情報の各項目の書き方のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

日付

日付欄には、企業に履歴書を提出する日を記入します。ただし、郵送の場合は企業に届く日時がわからないため、投函日を記入してください。

日付を書くにあたって、和暦か西暦かで決まりはありません。どちらかを選び、履歴書全体で表記を統一しましょう。たとえば、日付欄に「令和△△年」と記入した場合は、学歴欄でも「平成△△年」「令和△△年」という表記に合わせます。

日付の書き方については、「履歴書は西暦と和暦どちらで書く?基本マナーと注意点をご紹介」で詳しく紹介しています。こちらもあわせて参考にしてください。

氏名

氏名欄には、戸籍で登録されている名前を正確に記入しましょう。姓と名の間に少しスペースをあけておくと、読みやすくなります。

ふりがなを書く際は、履歴書の表記が「ふりがな」の場合はひらがな、「フリガナ」の場合はカタカナで記入してください。

住所

住所欄には現住所を略さずに、正式名称で記入しましょう。都道府県、アパートやマンションの名称や番地も略さずに記入してください。なお、番地は「1-2-3」のようにハイフンを使用するのではなく「1丁目2番地3号」と正式に書きましょう。

ふりがなは基本的に番地の前までで問題ありませんが、建物の名称が読みづらい場合は記入しておくと親切です。

番地の記入方法については、「丁目、番地、号の正しい書き方は?正しい住所の確認方法も解説」の記事で詳しく解説しています。

電話番号・メールアドレス

電話番号の欄には、連絡がつきやすい番号を記入します。携帯電話と固定電話で記入欄が分かれている場合は、それぞれ記入します。固定電話がない場合は「なし」と記入してください。

メールアドレスの欄には、大学で使用しているものか、就職活動用に用意したアドレスを書きましょう。普段使っているメールアドレスの場合、メールの量が多過ぎて大事な連絡を見落としてしまうかもしれません。

ただし、企業からのメールには、ファイルが添付される可能性もあるためパソコンのアドレスを記入しましょう。メールアドレスを記入する際は、読みやすいようにブロック体で書くのがおすすめです。

2.学歴・職歴の書き方

学歴を記入する場合は、1行目の中央に「学歴」と書いてから、中学校卒業から記入しましょう。学校名は省略せず、以下のように正式名称を書いてください。

年 月 学歴・職歴
学歴
平成△年 3 東京都立△△区△△中学校 卒業
平成△年 4 私立△△高等学校△△科 入学
令和△年 3 私立△△高等学校△△科 卒業

大学はまだ卒業していないため「卒業見込み」と記入します。なお、大学院生の場合は、卒業ではなく「修了」なので注意しましょう。学部と学科も忘れず、以下のように記入してください。

令和△年 3 △△大学△△学部△△学科 入学
令和△年 4 △△大学△△学部△△学科 卒業見込み

学歴と職歴は同じ欄に記入するケースが多いため、わかりやすいよう、最終学歴から1行空けた記入欄の中央に「職歴」と書きましょう。

なお、アルバイトは職歴に含まれないため、職歴は「なし」で問題ありません。最後に「以上」と書いて終わるようにしてください。

令和△年 4 △△大学△△学部△△学科 卒業見込み
職歴
なし
以上

学歴の書き方については、「就活における履歴書の学歴欄の書き方とは?例文と一緒にご紹介!」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。

3.資格・免許の書き方

資格・免許は正式名称で記入しましょう。たとえば、簿記の場合「日本商工会議所簿記検定」、自動車免許の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と記入します。

記入する順番は、取得年月日順が基本です。和暦と西暦の統一も忘れないでください。

年 月 学歴・職歴
令和△年 3 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得
令和△年 12 日本商工会議所簿記検定2級 合格
令和△年 3 実用英語技能検定準1級 合格

持っている資格が多い場合は、業務内容に関連するものを優先して記入しましょう。英検3級以下や簿記3級以下のように、取得難易度が低いものは強いアピールにならず、「このレベルしか書けるものがないのか」といった印象を与える可能性もあるため記載しないほうが無難です。

4.趣味・特技の書き方

趣味や特技は、採用担当者が学生の人柄や性格を判断するための項目であり、基本的にどんな内容でもかまいません。仕事で活かせそうな趣味や特技がある場合は、積極的にアピールするとよいでしょう。書き方としては、以下のように箇条書きで伝えるとわかりやすいでしょう。

・趣味:登山(年に5回程度)、料理(和食、中華)
・特技:サッカー(ポジションはMF、全国大会出場経験あり)

また、趣味や特技の内容は、面接での会話のきっかけとして使われたり、印象に残る内容であれば、面接官が興味を持つ場合もあるので、忘れずに書いておきましょう。

5.ゼミでの研究内容・得意な学科の書き方

学生が大学中にどんなことを学んだのかは、企業が評価するポイントの一つです。研究で何を学び、そこから何を得たか、得たことを仕事でどう活かしていきたいかを伝えると、高評価を狙えるでしょう。

また、業務内容に直接関係ない学科だとしても、簡潔に述べましょう。活動した内容を聞くことで、入社後にどう活躍できる人材かどうかという判断材料になる場合もあるからです。

ゼミでの研究内容・得意な学科の例文

私の得意な学科は、以下の3科目です。

・倫理学
・社会学
・コンピュータサイエンス

ゼミでは、人工知能(AI)の倫理的および社会的な影響を研究しました。

AIの倫理的および社会的な影響に関するリサーチを行い、その結果を論文にまとめました。また、AIの倫理的および社会的な影響に関する講演会を企画・開催しました。

AIの倫理的および社会的な影響について学んだことを活かし、AIの開発・利用における倫理的な意思決定を支援するツールやサービスの開発に取り組んでいきたいです。また、AIの倫理的および社会的な影響に関する啓発活動にも取り組んでいきたいと考えています。

6.ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の書き方

ガクチカは、部活やアルバイト、ゼミなど、学生時代に力を入れたことで得た経験を伝えます。

ガクチカのエピソードでは、学んだことや得たスキルを入社後にどう活かすか伝えるのがポイントです。また、成功した結果だけではなく、向き合った課題や、問題をどう乗り越えたかという「過程」を伝えることが重要です。

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の例文

私が学生時代に力を入れていたことは、部活動のサッカーです。

高校1年生の時に、サッカー部の先輩たちのプレーを見て憧れを持ち、入部しました。私はもともと運動が得意ではなかったのですが、サッカーの楽しさに魅了され、練習を重ねました。

2年生になると、レギュラーとして試合に出場するようになりました。しかし、最初は思うようにプレーできず、悔しい思いもしました。そこで、練習メニューを工夫したり、先輩やコーチにアドバイスをもらったりして、自分のスキルを向上させました。

3年生になると、キャプテンに任命されました。チームをまとめる難しさを感じながらも、メンバー一人ひとりの特長を活かしたチーム作りを心がけました。その結果、チームは県大会で優勝することができました。

この経験を通して、私は目標に向かって努力することの大切さ、仲間と協力することの大切さを学びました。また、リーダーシップを発揮することの難しさも知りました。これらの経験を活かし、入社後も周囲の人々と協力しながらも主体性を持って行動することで、円滑に業務を進めていきたいと考えています。

ガクチカの例文をさらに見たい人は「ガクチカの例文18選!書き方の3ステップや企業の評価基準を解説」もあわせてご確認ください。

7.自己PRの書き方

自己PRでは、自分の強みや特徴などを伝えます。その強みを発揮した具体的なエピソードを交えて説明しましょう。

どのような場面で強みが発揮されたかを伝えることで、企業は、その学生のモチベーションが上がる源を知ることができます。その情報は、入社してからの配属部署を決める際にも活用できます。

自己PRの例文

私は計画的に物事を進められる人間だと自負しています。

学生時代には、アルバイトと学業を両立させながら、サークルの活動にも積極的に参加してきました。サークルでは広報担当として、イベントの企画・運営を任され、限られた予算のなかでいかに効率よく成果を上げるかを意識しながら活動してきました。

その結果、イベントは大盛況に終わり、サークル内外から高い評価をいただきました。この経験から、計画的に物事を進めながらも、効率よく成果を上げるための思考力を身につけました。

この経験を活かし、貴社の広報担当としてイベントの企画・運営に貢献できればと考えています。

自己PRの書き方を詳しく知りたい人は「受かる自己PRのまとめ方と分かりやすく伝えるポイントを解説【例文付き】」で解説しています。

8.志望動機の書き方

志望動機も選考に大きく影響する項目の一つなので、何度も推敲し、丁寧に記入しましょう。

企業研究の結果を基に、応募先企業が求める人物像にマッチした志望動機を記入することが好印象につながるポイントです。

志望動機の例文

私は、貴社の理念である「革新と挑戦」に共感し、貴社で働きたいと強く希望しています。

私は小さい頃からモノづくりに興味があり、大学では工学部に進学しました。在学中は、最先端の技術を学び、研究室では新しい素材の開発に取り組みました。その経験から、貴社の「革新と挑戦」という理念に強く惹かれました。

また、貴社は業界でも屈指の技術力を誇り、多くの革新的な製品を世に送り出しています。貴社の一員として、最先端の技術を学び、社会に貢献するのが私の目標です。

貴社で働けることを心より希望しておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

志望動機の書き方を詳しく知りたい人は「履歴書の志望動機を書くコツとは?魅力的に仕上げるポイントを解説!」もあわせて参考にしてください。

9.本人希望記入欄の書き方

本人希望記入欄は、自分の希望を企業に伝えるための項目です。希望を記入する箇所ですが、なんでも自由に書いてよいわけではありません。

基本的には、「貴社規定に従います」や「貴社規定に準じます」と記載しましょう。「土日休みを希望します」「給料は△円以上を希望します」など、条件面については書かないのがマナーです。

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新卒就活用の履歴書を作成する際の4つの注意点

履歴書作成時に注意するべき4つのポイントを紹介します。書類選考をスムーズに突破するためにも、しっかり把握しておきましょう。

1.誤字脱字に注意する

履歴書を書く際は誤字や脱字がないように、何度も確認してください。誤字脱字が多いと、採用担当者に「注意不足」「ミスが多い」などのマイナスイメージを与えかねません。

マナーに厳しい採用担当者の場合、途中で読み進めるのを止めてしまう可能性もあるので、入念にチェックしたうえで提出しましょう。

また、自分で確認するのはもちろん、友人や家族などに確認してもらうのもおすすめです。気軽に頼める人がいない場合は、就活エージェントに相談して、プロに添削してもらうのも効果的な方法です。

2.略語や略称は使わずに正式名称で書く

履歴書では、略称は使わず、正式名称を記入してください。学校名や資格名はもちろん、以下のような略語も使用しないように注意しましょう。

・就活→就職活動
・インターン→インターンシップ
・合説→合同説明会
・バイト→アルバイト
・部活→部活動

普段使っている言葉は、履歴書でもつい使ってしまう場合があります。不安な言葉は、本当に正式名称なのか提出する前に確認しておくとよいでしょう。

3.修正ペンや修正テープは使わずに書き直す

履歴書で書き間違いをした場合、基本的には最初から書き直します。履歴書は公的な意味合いの強い書類なので、修正ペンや修正テープを利用して書き直すのは不適切です。

もし、書き直しする時間がない場合は、定規を使って訂正箇所に二重線を引き、訂正印を押して書き直してください。

ただし、修正箇所が多すぎると、採用担当者に雑な印象を与えてしまうため、多くても1箇所程度に留め、可能な限り書き直すように心がけましょう。

履歴書を書き間違えた場合の訂正方法は、「履歴書修正に修正テープやごまかしはNG!ミスをしたときの対処法を紹介」の記事で詳しく紹介しています。

4.空欄は作らないようにする

履歴書では空欄を作らないことがマナーです。空欄のまま残しておくと、記入忘れだと思われてしまう可能性が高いためです。

もし、記入する内容がない場合は「なし」「特になし」などのように記載してください。履歴書のなかで「なし」と記載してもよい項目は、以下の通りです。

・職歴
・免許、資格
・備考
・特記事項

思いつかないからといって、自己PRや志望動機といった項目に「なし」と記入するのは避けましょう。

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新卒就活用の履歴書を郵送する際のポイント4選

就活では履歴書の書き方とあわせて、郵送のマナーも把握しておく必要があります。企業から履歴書の郵送を求められた場合に備えて、4つのポイントを確認しておきましょう。

1.封筒の表面には「履歴書在中」と書く

企業に履歴書を郵送する場合は、封筒の表面の左下に赤字で「履歴書在中」と書きます。

企業にはたくさんの種類の書類が日々届くため、選考に関する重要な書類であるということが一目で伝わるよう、忘れずに記載しておきましょう。

なお、履歴書以外の書類も入れるときは「応募書類在中」と記載してください。目立つように赤字で書き、定規を使って文言を四角で囲みましょう。

2.送付状を同封する

履歴書を郵送する際は、送付状を同封してください。送付状は「誰が誰にどのような目的で何を送ったのか」を明確にするための書類です。

送付状は横書きで、次の内容を盛り込みましょう。

・投函日
・社名
・部署
・担当者名
・自分の氏名や学校名、住所、連絡先(電話番号・メールアドレス)
・挨拶文と送付の目的
・送付した書類と枚数

書き終わったら、履歴書などの書類と一緒にクリアファイルにまとめます。この際、送付状が1枚目になるようにしましょう。また、履歴書を封筒に入れる際は、上下や裏表が反対にならないように、書類の向きを揃えてください。封筒の表面に、書類の表面がくるように確認してから封を閉じます。

送付状の例文

令和△年△△月△△日

株式会社△△
人事部 ご担当者様

△△大学△△学部​​△△学科
働楽 花子(はたらくはなこ)
住所:〒△△△-△△△△
東京都△△区△△△△
電話番号 090-△△△△-△△△△
メールアドレス  hataraku@.△△.ab.jp

選考応募書類の送付につきまして

拝啓
貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたび、貴社の新卒採用に応募させていただきたく、下記の応募書類をお送りします。
ぜひご検討いただき、面接の機会をいただけると幸いに存じます。
何卒よろしくお願いいたします。

敬具

・履歴書 1通
・エントリーシート 1通

以上

送付状や封筒に書く宛先は、部署など組織宛てに送る際は「御中」、個人宛ての場合は「様」というように使い分けましょう。

3.のりや両面テープで封をする

履歴書を封筒に入れた後は、のりか両面テープを使って封を閉じます。セロハンテープは剥がれやすく、郵送中に開封されてしまう恐れがあるため、使用しないようにしましょう。

のりを使う場合は、液体のりがおすすめです。量が出過ぎないように注意し、よく乾かした後にきちんと接着されていることを確認してから、ポストに投函しましょう。なお、封筒のなかには両面テープがついている製品もあるため、有効活用するのもおすすめです。

4.切手は左上に貼る

履歴書を封筒に入れたら、最後に切手を貼ります。切手を貼る位置は、封筒の左上です。採用担当者に雑な印象を与えないよう、まっすぐに貼りましょう。

切手の金額は、郵便局に持ち込めば教えてもらえます。その場で料金を支払えば不足で届かない事態を避けられ、そのまま郵送してもらうことも可能です。

履歴書を郵送するときのマナーについてさらに詳しく知りたい人は、「履歴書の郵送マナー、就活生はこれだけ知れば大丈夫!」の記事にも載っていますので参考にしてみてください。

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新卒就活用の履歴書をメールで送る際のポイント3選

履歴書をメールで送る際にも、意識するべきマナーがあります。3つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.履歴書のファイル形式はPDFにする

履歴書をデータで保存する場合は、PDF形式を選びましょう。PDF形式であれば他者の編集を防げるほか、採用担当者に送った際のフォーマット崩れも避けられます。

なお、WordやExcelで履歴書を作った場合、次のような手順でPDFに変換可能です。

1.WordやExcelで履歴書のファイルを開く
2.「名前を付けて保存」を選択する
3.「ファイルの種類」のプルダウンリストから「PDF」を選択する
4.ファイル名を付けて保存する

また、一目で内容がわかるように、履歴書のファイル名は「履歴書+大学名+氏名」の形式で記載します。よりわかりやすくするために、メールを送る日付を入れておくのもおすすめです。

・履歴書△△大学働楽花子.pdf
・履歴書_△△大学_働楽花子_20240411.pdf

履歴書をデータで提出する際の手順やメールの書き方を詳しく知りたい人は「履歴書をデータで提出する方法は?正しい作り方や添付メールの書き方を解説」もあわせてご確認ください。

2.件名と本文は簡潔にする

履歴書を送付するメールの件名と本文は、できるだけ簡潔に記載します。以下のように、採用担当者が確認した際、一目で「誰が」「何を」送ったのかわかる表記を意識してください。

・履歴書送付の件_△△大学_働楽花子
・△△職応募の件_△△大学_働楽花子

また、件名や本文を入力する前に、履歴書のデータを添付しておきましょう。メール作成中の誤送信を防ぐためには、本文の作成とデータ添付が終わった後に宛先を入力すると安心です。

メールの件名については、「就活メールの件名の書き方を解説!【例文付き】」の記事を参考にしてください。

3.本文の最後には署名を入れる

メールの本文の最後には署名が必要です。次のように記載して、誰が送信したか一目でわかるようにしましょう。

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△△大学△△学部​​△△学科
住所:〒△△-△△ 東京都△△区△△
電話番号:090-△△△△-△△△△
メールアドレス:hataraku@.△△.ab.jp
ーーーーーーーーーーーーーーーー

メールごとに作成するのは大変なので、自動で署名を入れられる設定を有効活用するのもおすすめです。使用しているメールが対応しているか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

メールの例文

[件名]
履歴書送付の件_△△大学_働楽花子

[本文]
△△株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。
△△大学の働楽花子と申します。

添付ファイルにて
ご提示いただいた履歴書を送付させていただきます。

お忙しいところ恐れ入りますが
ご確認のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
△△大学△△学部​​△△学科
住所:〒△△-△△ 東京都△△区△△
電話番号:090-△△△△-△△△△
メールアドレス:hataraku@.△△.ab.jp
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新卒就活用の履歴書を手渡しする際のポイント3選

履歴書を企業の採用担当者に直接手渡しする際にも、気をつけたいマナーがいくつかあります。3つのポイントで解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.採用担当者に渡す際は封筒から出す

採用担当者に履歴書を渡す際は、封筒から取り出しましょう。目の前で封筒から取り出し、クリアファイルに書類を入れた状態で、封筒を下に重ねます。

渡す際は、採用担当者が読みやすい方向に入れ替え、両手で渡しましょう。渡すときはお辞儀をしながら「こちらが私の履歴書です。本日はよろしくお願いいたします。」と一言伝えてください。

2.受付に渡す際は封筒のまま渡す

受付に履歴書を渡す場合は、封筒のままで問題ありません。封筒に入れた状態で渡せば、採用担当者に届くまでに汚れたり、折れたりするのを防げます。

渡す際のマナーは採用担当者の時と同様です。相手が字を読める向きに直して、両手で丁寧に差し出してください。なお、受付で封筒から出すように指示を受けた際は、その通りに従いましょう。

3.封筒に持参日を記載する

履歴書を手渡しする際は、封筒に持参日を記載します。封筒の裏面に、企業への訪問日を縦書きの漢数字で記入しましょう。封筒に記載する日付も履歴書と西暦・和暦を統一させてください。

履歴書を手渡しする際のマナーについて、さらに詳しく知りたい人は「履歴書を直接持っていく場合は封筒が必要?渡し方は?正しいマナーを解説」もあわせて参考にしてください。

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新卒就活用の履歴書の書き方やマナーを知りたいあなたへ

「履歴書の提出が必要だけど、書き方やマナーがわからない」「周りの就活生はすでに履歴書を書き終えているのに、自分はなかなか進まない」と悩む学生も多いでしょう。

初めての就活では、履歴書を代表とする選考書類の書き方や提出時のマナーがわからないのも当然です。1人では就活準備や選考対策がなかなか進まないのであれば、就活のプロに相談してみませんか。

「量より質」の新卒就活エージェント「キャリアチケット」では、履歴書の書き方はもちろん、選考書類を送付する際に求められるマナーに関するアドバイスなど、総合的に就活をサポートしています。

また、自己PRや志望動機の添削も実施しているため、企業からの高評価につながる履歴書を仕上げるのにも役立ちます。第一志望の企業から内定を獲得するためにも、ぜひキャリアチケットのサポートを受けてみてください。

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