公務員になりたい理由に使える6例文を紹介!考え方のポイントや手順を解説

このページのまとめ

  • 公務員になりたい理由が聞かれる背景として、価値観や仕事内容の理解度を見られている
  • 公務員になりたい理由を探すためには、自己分析をして就活の軸を明確にすることが大事
  • 公務員になりたい理由に答える際は、安定性や待遇の良さだけを挙げるのを避ける

公務員になりたい理由に使える6例文を紹介!考え方のポイントや手順を解説のイメージ

面接で公務員になりたい理由を聞かれた際、「自信をもって答えたい」「納得できる理由が欲しい」と考えている就活生もいるでしょう。理由を考えるときは、自己分析をしたり、公務員の仕事内容を理解したりすることが大切です。

この記事では、公務員になりたい理由を考えるポイントや例文を解説します。公務員として働くメリットや、なりたい理由を述べるときのNG例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

公務員就活について相談する

   
目 次

「公務員になりたい理由」が面接で聞かれる背景

面接で「公務員になりたい理由」が聞かれるのは、自分の価値観や強み、公務員について理解しているかを知るためです。自分の強みや公務員について理解できているほど、志望意欲が高いと評価されます。

面接官が公務員になりたい理由を聞く背景を知り、面接で自信をもって答えられるようにしましょう。

自分の価値観や強みを把握しているか知りたいため

公務員になりたい理由を聞く背景の一つには、就活生が自己分析で価値観や強みを把握できているかを知りたい意図があります。公務員の仕事は幅広く、配属先や業務内容によって求められるスキルや適正が異なるためです。

面接官は自己分析を十分にできていて、志望動機に具体性がある応募者であれば、配属先における仕事内容の不一致が防げると考えています。

自分の強みや学生時代に力を入れた経験、就職活動で大切にしている考え方を整理しておきましょう。対人スキルや責任感の強さなど、公務員に必要とされる要素と重なる強みがあれば、採用後のミスマッチがより防げます。

公務員の役割と仕事内容を理解しているか確認するため

公務員の役割と仕事内容を正確に理解しているかどうかも、面接で重視されるポイントの一つです。民間企業が商品やサービスを提供して利益を得る一方で、公務員は国や地域の住民を支える役割を担っています。社会の基盤を維持し、住民が安心して暮らせる環境を整えることが公務員の重要な使命です。

また、公務員は国家公務員と地方公務員に分かれ、職種によって仕事内容が異なります。国家公務員であれば、裁判所職員や国税専門官などが代表的な一例です。地方公務員には、警察官や市役所職員のほか、土木職や電気職といった技術職もあります。

多様な公務員の職種のなかから、自分がどのような仕事に携わりたいか、どのように社会に貢献したいのかをアピールすることが重要です。もし、志望動機が仕事内容に全く触れていない内容だと、「条件だけで公務員を志望している」と受けとられる可能性があるので注意しましょう。

業界・企業・職種の研究はなぜ重要?就活を効率的に進めるための基礎知識」の記事でも触れているように、仕事内容の理解は就活成功につながります。公務員志望の方もしっかりと職種研究を行うのがおすすめです。

公務員の仕事でどのように貢献できるか確認するため

志望職種において、あなたがどのように貢献できるのかどうかも判断されています。採用後にどのような分野で活躍できそうか、配属や育成の参考にされるためです。

新卒採用は基本的に将来性や潜在能力を重視した採用で、中途採用のように専門スキルや課題解決力などは必ずしも必要とされていません。その代わり、「公務員として成長が見込める」「職場との相性が良さそう」と面接官に思わせることが重要です。

公務員になりたい理由をうまくまとめるコツについては、「履歴書の志望動機を書くコツとは?魅力的に仕上げるポイントを解説!」の記事を参考にしてください。

公務員就活について相談する

   

公務員として働くメリット

公務員として働くと、社会に貢献できる、安定した環境で働けるなどのメリットがあります。それぞれ詳しく解説するので、公務員になりたい理由を見つけるための参考にしてください。

社会や地域に貢献できる

社会や地域に貢献できる点は、公務員の仕事におけるメリットの一つです。利益を追求しない立場から、すべての人に公平なサービスを提供したり、社会的弱者を支える取り組みに関わったりできます。

公園や駅のバリアフリー対応や生活困窮者への自立支援制度の検討など、職種によっては大規模な公共事業に携わることも可能です。民間企業では経験できないような社会的意義のある仕事に関われる点は、大きなやりがいにつながるでしょう。

安定した職場環境で長く働ける

公務員のメリットは安定した職場環境で長く働けることです。厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概要」によると、2023年の民間企業の離職率は15.4%に上っています。一方で、人事院の調査によれば国家公務員の離職率は2022年度で7.7%と民間の約半数の水準です。

令和5年雇用動向調査結果の概要(図1-1)のイメージ

引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要(図1-1)

公務員は、民間企業と比べて世界情勢や景気に左右されにくく、倒産するリスクも基本的にありません。また、公務員は継続的な事業が多く民間企業のように売上目標や契約件数のノルマがないため、職場内で競い合う雰囲気になりにくい傾向があります。

人間関係がギスギスしたり、業務フローが頻繁に変わったりしないため、落ち着いた環境で長く働きやすいのが特徴です。さらに、地方公務員の場合は基本的に県外への転勤もないため、マイホームの購入や子育てなどの将来のライフプランも立てやすくなるでしょう。

このように、安定した環境のなかで働けることは、公務員ならではの特徴です。

参照元
厚生労働省
令和5年雇用動向調査結果の概要
人事院
令和5年度業務状況

福利厚生や制度が整っている

民間企業に比べて、公務員は福利厚生や制度が整っているといえるでしょう。制度の多くが法律に基づいて運用されており、全国で共通の水準が保たれているためです。

たとえば、有給休暇は初年度から最大20日間あり、住宅手当や家族手当なども充実しています。有給休暇とは別に病気休暇があり、一定の条件に該当する場合は給与が全額支給される制度もあります。

公務員の待遇について詳しく知りたい方は、「【職種研究】公務員になるには?公務員の種類や待遇・試験内容を解説」を参考にしてください。

参照元
人事院
病気休暇の取り扱いについて
e-GOV法令検索
職員の勤務時間、休日及び休暇

公務員就活について相談する

   

公務員になりたい理由を探すために必要な準備

公務員になりたい理由を探すためには、自己分析をしたり、就活の軸を明確にしたりするとよいでしょう。
以下でそれぞれの準備方法を紹介するので、参考にしてください。

自己分析を通して価値観や経験を整理する

自己分析を通して、自分の価値観や今までどのような経験をしてきたのか整理しましょう。価値観や経験をもとに、「なぜ公務員を志望するのか」「どのような仕事がしたいのか」について考えることが大切です。

特に、公務員になりたい理由を明確にしたいときは、志望したきっかけを振り返りましょう。ボランティア経験や身近な人の影響など、具体的なエピソードであれば説得力が生まれます。

過去のエピソードから自分がどのように考えたかを具体的に言語化すると、自分の強みや価値観がみえてくるはずです。自己分析について知りたい方は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。

就活の軸を明確にする

自身がどのような仕事に就きたいかを考えるために、就職の軸を明確にします。就職の軸とは自分なりに譲れない、仕事や会社選びの基準です。自己分析をすると就職の軸が見えてくるでしょう。

たとえば、「地域の役に立つ仕事がしたい」「安定した環境で長く働きたい」など、人によって基準はさまざまです。

公務員になりたい理由を探すためには、自分なりの就活の軸を持ち、軸に沿って仕事を選ぶことが重要です。就活の軸が明確でないと、「安定だけで選んでいる」「公務員である必要がなさそう」とマイナスに捉えられてしまう可能性がある点に注意してください。

就活の軸については「就活の軸の回答例文12選!企業の質問に対する答え方のコツや注意点を解説」の記事でも詳しく解説しています。

自治体や職種について具体的に調べる

志望する自治体や職種について具体的に調べておくことは、面接でアピールするうえでは欠かせません。表面的な情報だけではなく、仕事内容や地域の課題なども調べておくと、強い関心を持っていると評価されやすくなります。

志望先の地域について調べる際は、ほかの自治体との違いを明確にしましょう。自治体ごとの特徴を理解していないと、「ほかの市でもよいのでは」と受け取られてしまう可能性があります。企業研究と同様に、その地域の特徴や選んだ理由を説明できるようにしておくことが重要です。

なお、各自治体や人事院が実施している以下のような就活イベントに参加すると、仕事内容や地域のことを理解するのに役立ちます。

・就活セミナー
・合同説明会
・インターンシップ
・官庁オープンツアー

開催期間が短いものもあるため、事前のチェックがおすすめです。
自治体の特徴の調べ方については、「市役所の志望動機例文10選!書くべき内容やアピールにつながる構成も解説」の記事で解説しているので、参考にしてください。

参照元
人事院
国家行政・官庁ツアー

なぜ民間企業ではだめなのか言語化する

公務員になりたい理由を見つけるには、「民間企業ではなく公務員でなければならない理由」の言語化が必要です。

民間企業は商品やサービスを提供して利益を追求する一方で、公務員は国や地域の住民の暮らしを支える役割があります。民間企業と公務員の違いを明確に理解しておかないと、配属後に「思っていた仕事と違った」となりかねないため、注意が必要です。

民間企業ではいけない理由を自分の言葉で説明できるようにしておくと、なぜ公務員になりたいかが明確になります。

公務員就活について相談する

   

「公務員になりたい理由」を考える際のポイント

公務員になりたい理由を考える場合は、地域との関わりや自治体ごとの特徴を踏まえて内容を工夫することがポイントです。
ここでは、志望理由を具体的に考えるためのポイントを分かりやすく解説します。

どのような仕事に関わりたいか明確にする

まずは公務員の職種のなかでも、自分がどの仕事に関わりたいのかを整理しましょう。「公務員として地域に貢献したい」といった漠然とした内容では、面接官にアピールするのが難しくなります。

たとえば、「子どもを安心して育てられる街づくりをしたい」のように関わりたい分野や課題を具体的に示すことが重要です。公務員の職種ごとの仕事内容や、自治体が力を入れている取り組みなどを調べておくと志望理由にも説得力が生まれます。

公務員の種類については、「公務員の種類とは?主な職種や試験の難易度を一覧で分かりやすく解説」の記事にまとめています。どんな仕事に就きたいか考える際の参考にしてください。

地域と自分の関係性を明確にしておく

地方公務員を目指す場合は、志望する自治体の地域と自分の関係性を答えられるようにしてください。地元でも今住んでいる場所でもない地域の場合は、その地域を選んだ理由を聞かれる可能性があるためです。

「自治体の取り組みと関心のある分野が重なる」といった具体的な理由を伝えると、説得力が増します。自分と地域との関わりを整理しておくと、志望動機に一貫性が生まれ、面接でも自信を持って伝えられるでしょう。

市役所職員としての志望理由をうまくまとめたい方は、「市役所の志望動機...どう描くのが理想的?」の記事もチェックしてみてください。

自治体や地域ごとに内容を変える

志望理由は、志望する自治体や地域に合わせて変えるようにしましょう。どの地域にも当てはまる内容にすると、印象に残りにくい志望理由になってしまいます。

同じ都道府県内でも、市によって地域の特徴や力を入れている取り組みはさまざまです。自治体ごとの特徴を調べたうえで、自分がどのように貢献できるのかを具体的にアピールする必要があります。

ボランティアやインターンシップで適性を確認する

地域理解を深めるために、子育て支援センターのサポートや高齢者施設への訪問といった地域活動に参加してみるのもおすすめです。自分がどのように社会に貢献したいのか、どのように課題を解決したいのかが見えてくる可能性があります。

また、公務員のインターンシップに参加するのも「公務員になりたい理由」を考える際のヒントになるはずです。民間企業に限らず、自治体や職種によってはインターンシップを実施しています。公務員の業務内容や実際の公務員の仕事を体験できるインターンシップもあるため、参加してみると適性が分かるでしょう。

公務員のインターンシップについては、「公務員インターンシップとは?参加する5つのメリットと注意点を解説」の記事で詳しく解説しているので、興味がある方は参考にしてください。

公務員就活について相談する

   

公務員になりたい理由が思いつかない原因

公務員になりたい理由が思いつかない場合、自分の考えや価値観が整理できていない可能性があります。また、情報が少なく判断できずに悩んでいる方も少なくありません。

公務員になりたい理由が思いつかない原因をまとめているので、今の自分に当てはまる点がないか確認してみましょう。

やりたいことが明確ではないから

やりたいことが明確に決まっていないと、公務員を目指す理由を言葉にするのは難しくなります。まずは、数多くある職業のなかでなぜ公務員になりたいのか考えてみましょう。

公務員を選ぶにあたって「地域の人の役に立ちたい」「子どもや高齢者を支えたい」などと考えていたことがあるはずです。公務員を選んだきっかけを振り返ると、公務員になりたい理由を見つけるヒントになります。

やりたいことを見つけるには、民間企業にも目を向けて調べてみるのがおすすめです。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考に企業研究を進めてみてください。

条件面や安定性で選んでしまったから

条件面で選んでしまうと、公務員になりたい理由はなかなか思いつきません。「安定しているから」と周囲のすすめをきっかけに目指している場合は、もう一度自分の気持ちを見直してみるのもおすすめです。

公務員は業績や経済情勢に左右されないため、長期的に安定して働ける仕事です。条件面や安定性だけを重視すると、自分に合わない仕事内容で、働きにくさを感じてしまうケースもあります。

条件面や安定性だけ考えている場合は、本当に公務員になりたい理由が自分の中にあるのか、一度立ち止まってみましょう。あわせて、「自分の性格や価値観に合っているかどうか」にも目を向けてみてください。

公務員についてあまり知らないから

公務員の仕事について深く知らないため、なりたい理由が思いつかない場合もあります。公務員がどのような仕事をしているのか調べてみましょう。

仕事内容を知ると、「こういう仕事がしてみたい」「自分に向いてそう」と感じられる可能性があります。まだ公務員になりたい理由がはっきりしていない場合は、まずは公務員の仕事について調べるところから始めてみてください。

将来の目標やキャリアプランがないから

将来の目標やキャリアプランを立てることも重要です。公務員になって、どのような形で地域や社会に関わりたいのかイメージしてみましょう。

将来の目標を考える際は、5年後、10年後の自分を思い描いてみることがおすすめです。将来の目標がはっきりすれば、具体的にどのような仕事に取り組むとよいのかも明確になります。

将来の目標の考え方については「「5年後の自分」の考え方とは?質問の意図や回答例も紹介」の記事で解説しているので、ご覧ください。

公務員就活について相談する

   

公務員になりたい理由に悩んだら?キャリアアドバイザーのアドバイス

Q.公務員への志望動機を考えるときに、民間企業の志望動機と違って意識するべきことはありますか?

民間企業では、入社するまでどの部署に配属されるのか分からないケースが少なくありません。一方で、公務員の場合は応募時から業務内容や職種を指定して応募するケースが一般的です。そのため、公務員の志望動機は、民間企業よりも具体的に記載することを意識するとよいでしょう。

たとえば、「なぜ公務員になりたいと思ったか」については、実際に公務員の仕事に触れた経験や社会貢献性を感じられたエピソードを交えて書くと説得力が増します。また、「入社後どのような業務をしたいか」については、応募する部署のリアルな業務内容をしっかりと調べたうえで、自分の強みと絡めて伝えるのがおすすめです。

抽象的な表現は避け、実際に入社後の活躍がイメージできるような具体性のある内容にすると、より評価されやすいかと思います。志望動機の作り方については、「就活の志望動機はどう作る?基本的な構成や例文を解説」の記事も参考にしてください。

公務員就活について相談する

   

公務員になりたい理由でよくあるNG例

ここでは、公務員になりたい理由でよくあるNG例を紹介します。伝え方やまとめ方で印象が変わるので、ありがちな失敗を避けるためにもチェックしておいてください。

待遇や安定性を理由にしてしまう

志望動機では、給与や年間休日数、安定性などを理由にするのは避けましょう。「給与面、雇用面が安定しているから」「福利厚生が充実しているから」など、待遇面を理由にすると評価につながりにくいためです。

待遇や安定性を志望理由にすると、「仕事への意欲が感じられない」「民間企業でもよいのでは」と思われてしまう可能性があります。採用担当者に前向きな印象を持ってもらうためにも、仕事内容や何がしたいのかを踏まえた志望理由を伝えることが大切です。

民間企業を下げる言い方をしてしまう

「民間企業は利益を追求しているが、公務員は公益のために働ける」といった、民間企業と公務員を比べて、民間企業を否定するような言い方は避けましょう。

志望動機では、公務員として何を実現したいのか、自分の思いや目標を前向きに伝えることが大切です。自分の言葉で、公務員を目指す理由ややりたいことを話せると、印象の良いアピールにつながります。

プライベートの充実を重視し過ぎてしまう

志望理由では「プライベートの時間がとれそうだから」と伝えるのは避けましょう。「公務員の仕事を楽だと思っている」「できるだけ働きたくないと思っている」といった印象を持たれてしまう可能性があります。

面接で休日について聞かれた際は、「休日に△△のスキルを伸ばし、業務に活かしたい」のように前向きな答え方がおすすめです。公務員としての成長や意欲を具体的に伝えましょう。

読みやすく丁寧な文章表現ができていない

エントリーシートや履歴書を提出する場合は、誤字脱字がなく丁寧な文章を心掛けてください。確認不足が目立つと、業務に対する姿勢にも疑問を持たれてしまう場合があります。

自分で書いた文章の誤字脱字や文章表現は自身では気づきにくいため、第三者に添削してもらいましょう。友人や大学のキャリアセンター、就職エージェントの利用がおすすめです。

添削を依頼する相手の選び方については、「志望動機の添削は誰に依頼する?自分でチェックする際のポイントも解説」に記事でも解説しています。なお、就職エージェントのキャリアチケットでもエントリーシートや履歴書の添削を実施しています。無料で利用できるので、ぜひご相談ください。

公務員就活について相談する

   

公務員になりたい理由を答える際の例文6選

公務員になりたい理由を答える際は、自分の強みと入職後の目標を盛り込むよう意識しましょう。
ここでは、公務員になりたい理由を答える際の例文を6つ紹介します。例文をそのまま使用するのは避け、自分の言葉でアピールすることが重要です。

例文1.市役所への就職を考えている場合

△△市役所を志望したのは、地域社会の課題に向き合い、住民に寄り添った支援をしたいと考えたからです。大学では社会学を学び、子育て支援や高齢者福祉、地域コミュニティの重要性について理解を深めました。

△△市では、地域のつながりが弱まり孤立する高齢者が増加傾向にあるという調査結果を目にしました。そして、制度の整備だけではなく、人と人との関係性を大切にする支援のあり方に関心を持ちました。コミュニケーション力に自信があるので、住民の声に耳を傾け、社会的に取り残される人のいない地域づくりに貢献したいです。

例文2.都道府県庁への就職を考えている場合

私が△△県庁を志望したのは、県全体の魅力を活かしながら、地域の活性化に取り組みたいと考えたからです。△△県では、地元産品を活用したイベントや、地域文化を発信する観光キャンペーンなど、多様な町づくりが進められています。

このような取り組みにより、観光客の増加が期待できるだけでなく、多くの人△△県の魅力を再発見してもらうきっかけにもなると感じています。

私は大学で経済政策や地方創生について学び、地域資源を活かした施策の設計方法や考え方を身につけました。課題を分析して論理的に施策を考える力には自信があり、この学びを活かし、より持続可能な地域づくりに貢献したいと考えています。

県庁の志望動機のポイントを知りたい方は、「県庁の志望動機のポイントは?構成の作り方や魅力が伝わる例文も解説」も確認してください。

例文3.国家公務員への就職を考えている場合

私が厚生労働省を志望したのは、家族の介護をきっかけに「支える側の制度」の重要性を実感したからです。祖母の介護が必要になったとき、家族で交代しながら支える日々が始まりました。制度としては支援があるのに、介護する側の家族には情報が届いていなかったり、相談先が分かりにくかったりといった不便さを感じた経験があります。

その経験から、制度の存在だけではなく「どう伝えるか」「どう使われるか」が大事だと考えるようになりました。大学では社会保障制度や労働政策について学び、現場と制度のギャップにどう向き合うべきかを考えるゼミにも所属していました。制度を使う人の立場になって課題を見つけ出し、相手の声を的確にくみ取る力には自信があります。

医療や福祉、労働など多くの分野で人々の生活を支えているのが厚生労働省です。私も、誰もが安心して暮らせる社会を支える一員として、制度づくりに携わりたいと考えています。

例文4.地元の公務員を目指す場合

私が△△市で働きたいと考えたのは、生まれ育った地元に恩返しをしたい気持ちが強くなったからです。大学進学を機に一度△△市を離れましたが、帰省するたびに地域の人々の温かさや自然の豊かさに触れ、この町に戻りたいと感じています。

豪雪時に市の職員が高齢者宅を訪問して雪下ろしを手伝っているニュースを目にし、行政が地域に密着して動いている姿に強く心を打たれました。この経験から、防災や福祉といった「暮らしを守る仕事」に関わりたいと思うようになりました。

大学では地域福祉や災害対応に関する授業を選択し、ボランティア活動にも積極的に参加しています。地域課題に対して自ら行動する、この行動力を公務員の仕事にも活かしたいです。△△市の住民が安心して暮らせるよう、現場に近い立場で支援できる職員を目指しています。

例文5.別の地域で公務員を目指す場合

私が△△市の職員を志望したのは、大学進学を機に移り住み、4年間生活するなかでこの町に愛着が湧いたからです。地元に戻るつもりでしたが、買い物や通学で地域の方々と関わる機会が多く、「もっとこの町に関わりたい」と感じるようになりました。

特に、大学近くの商店街で高齢の方が多く働いている姿が印象に残っています。後継者不足や空き店舗の増加など、日常の中に課題があると実感しました。
大学では地域社会や人口減少に関する授業を受け、少子高齢化が地域経済や生活に与える影響について学びました。新しい環境にも前向きに適応し、自分から地域に関わろうと行動してきたチャレンジ精神には自信があります。

今までの学びを活かして、住民目線に立った町づくりに携わりたいと考えています。外から来たからこそ気づける魅力や課題もあると思うので、生活者の視点を大切にしながら、△△市に長く貢献していきたいです。

例文6.専門職の公務員を目指す場合

私が消防士を志望したのは、災害や事故から人の命を守る仕事に強く惹かれたからです。

高校生のとき、大雨で近隣の川が氾濫しかけた際に迅速に対応する消防士の姿を見て、「誰かのために行動できる強さ」に感銘を受けました。

現在はラグビー部に所属しており、日々の鍛錬や仲間との連携を通じて、体力・判断力・チームワークを磨いています。今後はこれまでに培ってきた経験を活かし、どんな場面でも冷静に対応できる消防士として、人々の暮らしを支えていきたいです。

消防士になるための志望動機については、「消防士の志望動機の書き方は?ポイントや注意点を例文付きで紹介!」の記事も参考にしてください。また、「就活の志望動機例文18選!アピールのコツや評価される書き方も解説」の記事でも志望動機の例文をまとめています。

公務員就活について相談する

   

公務員になりたい理由に自信が持てないあなたへ

公務員になりたい理由が思いつかず、悩んでいる就活生もいるでしょう。志望理由は、採用面接でよく聞かれる重要な質問です。

まずは、自己分析を通して自分の強みや、公務員になって何がしたいのかを明確にします。また、自分が大切にする就活の軸を考えることも重要です。

それでも、「どうして公務員になりたいのかよく分からない」と悩んでいる場合は、就職エージェントへの相談も検討してみてください。
就職エージェントのキャリアチケットは、志望理由や自己PRなどの作成をマンツーマンでサポートしています。自信を持って公務員になりたい理由を答えたい方は、キャリアチケットのアドバイザーと一緒に考えましょう。

公務員就活について相談する

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。