入社後にしたいことの例文19選!伝えるときのポイントや注意点を解説

このページのまとめ

  • 入社後にしたいことを伝える際は、結論から話して現在行っている努力も盛り込む
  • 入社後にしたいことは、自分の強みを活かせる内容や企業理念などから探す
  • 入社後にしたいことは、具体的な仕事内容と根拠を盛り込んで説得力を出すのが重要

入社後にしたいことの例文19選!伝えるときのポイントや注意点を解説のイメージ

選考では「入社後にしたいこと」を聞かれるケースがあるものの、就活生のなかには、「面接ではどのように答えれば良いかわからない」「思い浮かばない」と、悩む方もいるでしょう。

この記事では、面接やESで入社後にしたいことを伝える際のポイントや見つからないときの対処法を解説しています。また、業界・職種別の例文や伝えるときの注意点も紹介。自信をもって選考に臨みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目 次

「入社後にしたいこと」って何?ほかの質問との違いを解説

就活では、「入社後にしたいこと」を聞かれることがあるでしょう。「入社後にしたいこと」とは、入社後、早期に具体的に取り組みたい仕事内容や、その企業で実現したい目標、貢献したいことを指します。

面接やES(エントリーシート)で聞かれる「キャリアプラン」「志望動機」などと混同されやすく、違いがわからず、回答に迷う就活生も少なくありません。

「入社後にしたいこと」を適切に答えるためには、まずほかの質問との違いを理解しておくことが大切です。それぞれの違いを把握することで、面接官にあなたの熱意と計画性を効果的に伝えられるでしょう。

「入社後にしたいこと」と「キャリアプラン」の違い

「入社後にしたいこと」と「キャリアプラン」は、時間軸と具体性に違いがあります。「入社後にしたいこと」は、入社直後から数年程度の比較的近い将来に、その企業で実現したい具体的な目標や行動を指します。

一方、「キャリアプラン」は、5年後や10年後といったより長期的な視点での、自分の理想とする働き方や到達したい職位、専門性を実現するための計画全体を意味する言葉です。

たとえば、「入社後にしたいこと」では、「OJT期間中に△△の資格を取得し、半年後には顧客対応を一人で行えるようになる」といった、短期的な目標と具体的な行動を伝えます。これに対し、「キャリアプラン」では、「将来的にはチームリーダーとして若手の育成に携わり、ゆくゆくは培った専門性を活かして新しい価値創出や部署の革新に貢献できる人材になりたい」といった、長期的な展望を示すのが適切です。

「入社後にしたいこと」と「キャリアプラン」の違いを明確にしておくことで、企業側は「短期的にどのように貢献してくれるか」「長期的にどのように成長していくか」をイメージしやすくなります。その結果、応募者の意欲や企業との相性をより深く理解でき、採用後のミスマッチを防ぐことにつながるでしょう。

キャリアプランの例文18選!面接での答え方や思いつかないときの考え方」の記事では、キャリアプランを考えておく必要性や答え方のポイントを解説しているので、チェックしてみてください。

「入社後にしたいこと」と「志望動機」との違い

「入社後にしたいこと」と「志望動機」の違いは、伝える内容の焦点と時間軸にあります。「入社後にしたいこと」は、「入社後、企業でどのような役割を果たし、どのように貢献したいか」を指す一方、「志望動機」は、「なぜ数ある企業のなかでこの会社を選んだのか」という、企業への動機づけと入社への熱意を伝えるものです。

就活で志望動機を聞かれたら、 企業理念への共感や業界内での優位性、企業独自の取り組みなど、企業がもつ魅力に焦点を当てて回答するのが望ましいでしょう。その結果、企業側は志望者の入社意欲や企業への理解度を測れ、自社とのマッチング度を判断しやすくなります。

志望動機を深く明確に伝えることで、応募先企業から自社にマッチする人材だと評価され、内定獲得に近づけるでしょう。そのため、志望動機やキャリアプランなどの面接でよく聞かれる質問については、事前にしっかりと対策を立てておくことが重要です。

就活の面接でよく聞かれる質問は、「就活の面接で聞かれる質問集40選!答え方のポイントや回答例も解説」の記事でまとめているのでチェックしてみてください。

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就活で「入社後にしたいこと」を聞かれる理由

就活で企業が応募者に「入社後にしたいこと」を質問するのは、入社意欲や企業との相性を確かめるためです。企業の質問意図を理解しておくと、的確な回答がしやすくなります。以下で、就活で「入社後にしたいこと」を聞かれる理由を解説するので、これから面接の準備を始める方はチェックしてみてください。

入社意欲や志望度の高さを知るため

就活で「入社後にしたいこと」を聞かれる理由は、企業が応募者の入社意欲や志望度の高さを知るためです。入社意欲や志望度が低い人を採用すると、モチベーションの維持が難しくなり、業務効率が低下したり、業績に影響が出たりする可能性があります。

また、業務へのモチベーション低下は早期退職の原因になりかねません。採用活動には時間やコストがかかるため、企業は早期退職を避けたいと考えます。そのため、入社後の目標が明確な志望度の高い人材は、入社後に高いモチベーションで業務に取り組み、企業に貢献してくれると期待できることから、長期的に活躍する人材かを見極めるために質問することがあるでしょう。

自社と就活生のマッチ度を判断するため

企業は自社と就活生のマッチ度を判断するために、入社後にしたいことを確認します。就活生が入社後にしたいことが、どの企業でも実現できるとは限りません。

入社後にしたいことが企業で実現できない内容の場合、就活生は理想と現実のギャップを感じ、モチベーションを維持することが難しくなります。その結果、早期離職というミスマッチを引き起こす可能性があるでしょう。

たとえば、「英語を使って働きたい」と志望して入社した就活生が、実際に英語を使う業務に就けない場合、モチベーションの低下を招き、「英語を使える企業に行きたい」と転職の一因になりかねません。

企業が確認するのは、応募者の希望が「どの企業でもできることか」、それとも「自社でこそ可能か」という点です。志望度の高さと独自のマッチ度を確認し、選考の判断材料としたいと考えているでしょう。

働くイメージがあるかをみるため

就活で「入社後にしたいこと」を聞くのは、自社で働く具体的なイメージをもっているかを確認する目的があります。「ただ応募した」「どこでもいいと考えている」という人材は、自ら学び、成長しようとする意欲が低い傾向。そのため、一人前の社員になるまでの時間が長くかかり、企業への貢献度が上がりにくくなるでしょう。

一方で、入社後の姿をイメージできている人は、内定獲得をゴールとせず、長期的な視点で物事を考えられる人材だと判断できます。これにより、企業は早期離職のリスクを減らし、自社で長期的に活躍・貢献してくれる人材を見極められるのです。

キャリアビジョンを確認するため

キャリアビジョンを確認するために、入社後にしたいことを聞く企業もあるでしょう。「入社後にしたいこと」は短期的な目標ではありますが、長期的な「キャリアプラン」の一部としてもみることができます。

つまり、応募者が短期的な目標を達成した先に、どのようなキャリアを描いているのか、その「キャリアビジョン」と企業の成長がつながるかを確認しているのです。「入社後にしたいこと」と「キャリアビジョン」が一貫していると、「この就活生は、自社で成長し、長く貢献してくれるだろう」という期待につながるでしょう。

キャリアビジョンの考え方は、「就活で将来のビジョンを聞かれたら?考え方のコツと面接で使える例文7選」の記事を参考にしてみてください。

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面接やESで入社後にしたいことを伝える際の5つのポイント

面接やESで入社後にしたいことを伝えるときは、ただ内容を述べるだけでは説得力に欠けてしまい、評価につながりにくくなります。入社への強い意欲を効果的にアピールし、企業側に好印象を与えるために、次の5つのポイントを意識して伝えましょう。

・結論から話して要点をわかりやすく伝える
・その会社でしか実現できないことを答える
・根拠を説明して説得力を出す
・入社後の強みの活かし方を説明する
・実現に向けて現在している努力を伝える

以下でそれぞれ詳しく解説するので、チェックしてみてください。

1.結論から話して要点をわかりやすく伝える

入社後にしたいことを伝える際は、結論から話して要点をわかりやすく伝えましょう。いきなり理由やエピソードから話し始めてしまうと、面接官は話のゴールを探りながら聞くことになり、「結局、この人は何をしたいのだろう?」と、要点が伝わりにくくなってしまいます。

結論を最初に伝えることで、聞き手は話の全体像を把握でき、その後の理由やエピソードをスムーズに理解できるようになるため話の理解度が向上するでしょう。
また、結論ファーストで話す姿勢は、ビジネスにおけるコミュニケーションの基本。応募者が「相手に配慮し、要点を論理的に組み立てて伝える能力がある」と社会人として重要な資質をもっているという印象も与えられます。

限られた面接時間のなかで、最初に最も重要な結論を伝えることで評価につながりやすくなるでしょう。

2.その会社でしか実現できないことを答える

入社後にしたいことは、その会社でしか実現できないことを伝えるのが大切です。面接官は、自社で長く活躍してくれる人材を求めているので、他社ではなく自社を志望する理由を知りたいと思っています。

志望企業にしかない特徴を探すためには、以下の方法がおすすめです。

・企業研究の徹底
・競合他社の理解
・業界での立ち位置
・その企業の市場優位性はどこにあるのか
・その企業ならではの特徴は何か

どの企業でも実現できそうな内容は、「志望度が低そうだ」と評価される可能性があります。企業研究を入念に行い、志望企業でしか実現できないことを考えましょう。

企業研究の方法は、「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」の記事を参考にしてみてください。

3.根拠を説明して説得力を出す

入社後にしたいことに説得力を出すために、根拠を盛り込むことを意識してみましょう。入社後にしたいことの根拠や具体性がなければ、単なる「希望」で終わり、入社後の活躍のイメージができません。
入社後にしたいことを伝えるときは、根拠となる実体験を盛り込み、入社後に取り組みたいことの背景に具体性をもたせるのがポイントです。

たとえば、「私が行いたい新規事業の立ち上げに必要な行動力は、大学時代のボランティアサークルの立ち上げ経験が活かせると考えています」のように、過去の経験を入社後に活かす姿勢をみせるのがおすすめです。

過去の経験や具体的な知識、御社の事業内容への深い理解などを根拠として提示することで、意欲や適性が論理的かつ具体的にアピールにつながり、「この人は入社後に本当に貢献してくれそうだ」という説得力を生み出せるでしょう。

4.入社後の強みの活かし方を説明する

入社後にしたいことを実現するため、自分の強みや能力をどのように活かすかを伝えましょう。「入社後にしたいこと」が自分の強みや能力と結びついていない場合、説得力に欠け、「ただ言っているだけ」とネガティブな印象を与えるリスクがあります。
入社後にやりたいことが明確であっても、実現性が伴わなければ評価にはつながらないでしょう。

入社後にしたいことと自分の強みやスキルをしっかりと結びつけ、それを実現するために「どのような具体的な行動」ができるのかを伝えることが大切です。また、自分がしたいことだけではなく、それが企業の目標達成や課題解決にどう貢献し、企業にとって価値のある内容だとさらに評価されやすくなるでしょう。

「自分の強みがわからない」という方は、「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」の記事を参考に、自身の強みや適性を見つけるヒントを得るために活用してみてください。

5.実現に向けて現在している努力を伝える

入社後にしたいことを実現するために、どのような努力をしているかもアピールしましょう。具体的な行動がなければ、努力しているイメージがわきません。

努力を伝える際は、「何を」「どのように」頑張っているかに加えて、「そこから得た成果や学び」を具体的に説明しましょう。その努力が目標達成にいかにつながっているかを説明し、「自分は企業のために貢献できる」「努力を継続する人材である」と伝えることが大切です。

たとえば、入社後にアプリ開発で貢献したいと考えている場合の例文は、以下のようになります。

「△△を実現する簡単なアプリを独学で開発しており、帰宅してから毎日△時間学習しています。その結果、△△という機能を実装する際に、エラーを解決する能力が身につきました。この技術力は、入社後に携わりたい製品開発の迅速化に貢献できると考えています。」

ただ理想を伝えるのではなく具体的にイメージできる内容を盛り込み、実現するために自分がしていること、その先に企業への貢献を見据えていることをアピールしましょう。

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【業界別】「入社後にしたいこと」の回答例文11選

ここでは、「入社後にしたいこと」の例文を業界別にまとめました。自分が志望する業界の例文を参考に、作成してみてください。ただし、例文はあくまでとどめ、自分の強みや経験などに変えて伝えましょう。

1.製造業(メーカー)

私は御社に入社しましたら、小売店への営業を担当し、御社の商品を一人でも多くの方に届けることに貢献したいと考えています。大学ではボート部のマネージャーとして、約30名の選手の食事管理をサポートしてまいりました。そのなかで、適切な栄養管理がパフォーマンスに直結することを強く実感し、以来、食を通して人々の健康を根本から支えるという仕事に強い関心をもつようになりました。

特に御社は、手軽さと高い栄養価を両立させた食品を展開されており、高齢化社会において重要なお年寄り向けのヘルスケア分野に注力されています。この、社会のニーズに応える商品を開発・製造されている点に深く共感いたしました。

入社後には、マネージャー経験で培った徹底した観察力と、信頼関係を築く対話力を活かします。営業活動においては、単に商品を提案するのではなく、取引先の抱える課題、そしてその先にいる消費者の真のニーズを深く抽出・検証したうえで、開発部門の想いが込められた商品と効果的な販売方法を提案し、御社のファンを増やしていくことに尽力いたします。

2.IT業界

私は御社に入社できたら、VR開発に携わりたいと強く思っています。大学1年次にVR体験イベントに参加し、臨場感に魅了されVRゲームに熱中してきました。自分もVRゲームを作ってみたいと考え、大学3年次には独学でUnityを使い、VRゲームを開発しました。

現在はプログラミングスクールに通い、開発に必要な言語を勉強しているところです。御社は「ITと介護の融合」を掲げ、VRゲームで高齢者の心身活性化に貢献されています。入社までに必要な知識とスキルを習得し、高齢者が楽しめるVRプログラムを開発したいと考えています。

IT業界へ就職を目指したい方は、「IT業界の志望動機の書き方は?アピールのコツや例文11選を紹介」もあわせてチェックしてみてください。

3.物流業

私が御社に入社しましたら、ドローン配送サービスの事業企画および実証実験の推進に携わりたいと考えております。私は日頃からネットショッピングを利用する中で、物流が私たちの生活に不可欠であると同時に、人手不足や再配達の増加といった「物流の2024年問題」に直面していることを知りました。この社会課題を解決するため、革新的なロジスティクスを自ら作り上げたいという強い思いがあります。

御社は、早期からドローン配送を新規事業として位置づけ、特に山間部や離島など、ラストワンマイルの物流困難地域を解消する取り組みに注力されています。この社会貢献性の高い事業姿勢に強く共感いたしました。

入社後には、大学で学んだ市場分析のフレームワークと、独学で培った多角的な情報収集力を活かし、ドローン配送の事業化に向けた課題解決に尽力したいです。具体的には、法的な規制や地域住民との合意形成のプロセスを深く理解し、そのうえで運用コストや技術的な要件を統合的に検証することで、持続可能なドローン配送網の構築に貢献したいと考えております。

物流業界への就職を目指す方は、「物流業界の志望動機例文7選!記載したい内容やアピールのコツを解説!」の記事もあわせてチェックしてみてください。

4.コンサルティング業

私は御社に入社後、単なるIT導入に留まらず、そのITを梃子にして企業の経営課題の解決や競争力向上に貢献できる人材になりたいと考えています。

大学では情報工学科でC言語を学び、技術的な基礎を築きました。また、ゼミでは地元の商店街と連携し、外国人観光客誘致のための統一システムの開発を主導いたしました。このシステム導入により、各商店で外国人観光客への接客がしやすくなったという具体的な成果をいただき、IT化がもたらす価値と、それが現場の課題解決に繋がるプロセスを実感できました。

御社に入社後は、客先に常駐して現場のニーズを把握し、技術力だけでなく、対話を通じて課題を引き出すコミュニケーション力と論理的思考力を磨きたいです。そして、クライアント企業の本質的な経営課題の解決につながるIT化支援に携わりたいです。

コンサルティング業の志望動機の例文は、「コンサルの志望動機|例文付きでアピール内容や作成手順を解説」の記事を参考にしてみてください。

5.小売業

私は、お客さまに「またこのお店に来たい」と感じていただけるような、心地よい購買体験を提供することに貢献したいと考えております。まずは、店舗での接客・販売業務を通じて、お客さま一人ひとりのニーズを正確に把握し、期待を超える商品提案力を身につけます。

将来的には、お客さまの購買データを分析するスキルを磨き、地域特性やトレンドを反映させた効果的な売場作りや商品企画に携わりたいです。特に、御社が進める「地域コミュニティとの連携強化」の取り組みに深く関わり、店舗を単なる販売の場としてだけでなく、地域の方々が集い、情報交換ができるような「生活の拠点」へと進化させることに挑戦したいと考えております。

6.アパレル業

私が入社後にしたいことは、家族全員が幸せになれる売り場作りです。小学生のときに初めて御社の売り場に来たとき、店舗の雰囲気の良さにとてもワクワクしました。それから店に近づくたびに、「入りたい」と両親にねだっていたことをよく覚えています。

大学入学後は御社のアルバイトとして△△店で勤務させていただき、接客・販売を行いました。その際も店長の方から売り場へのこだわりを聞き、自分もみんなに愛される店舗づくりをしたいと考えるようになりました。

お客さまのニーズをとらえながら、来店するだけで幸せになれる売り場を作ることに尽力いたします。将来的には、この現場で培った知見を活かし、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)を通じて、御社のブランドの世界観をより多くの店舗で実現していく役割にも挑戦したいと考えています。

7.金融業

「お客さまの人生設計の良き伴走者」として、お客さまの未来を支える金融サービスを提供したいと考えております。入社後は、まずリテール部門で、お客さまとの対話を通じて、それぞれのライフイベントや目標に寄り添った最適な金融ソリューションを提案できる能力を徹底的に磨きます。

専門知識の習得にも力を入れ、FPや証券アナリストなどの資格取得にも積極的に挑戦します。将来的には、御社の強みである中小企業支援の分野で、企業の成長戦略や事業承継に関するコンサルティング業務に携わりたいです。地域経済の活性化に貢献することで、御社と地域社会の信頼関係をより強固なものにし、持続可能な発展をサポートすることを目指します。

銀行や証券会社を志望する例文は、「金融業界の志望理由の書き方は?参考になる例文8選も合わせて解説」で紹介しているので参考にしてみてください。

8.広告業

私は、人々の心に深く響き、社会にポジティブな変化をもたらす「クリエイティブの力」を最大限に活かす仕事に携わりたいです。まずは、営業職として、クライアントの抱える本質的な課題を深く掘り下げ、多角的な視点から解決に導くためのコミュニケーション戦略の立案能力を養います。

デジタルマーケティングに関する知識を強化し、データ分析に基づいた論理的な戦略構築と、人々の感情を動かすクリエイティブの融合を目指します。将来的には、国境を越えたブランディングプロジェクトや、サステナビリティ(持続可能性)をテーマにした社会貢献性の高いキャンペーンに携わりたいです。

常に新しい表現手法やテクノロジーを取り入れ、時代を先導するような革新的な広告を生み出すことに情熱を注ぎたいと考えております。

広告業界の志望動機を作成するときの注意点は、「広告業界の志望動機の例文3選!書き方や評価されるためのポイントも解説」をご覧ください。

9.商社

私は、御社でグローバルな事業をゼロから構築し、世界的な課題を解決する仕事に携わりたいと考えています。大学では1年間フランスに留学し、現地で日本製品への高い需要がある一方で、流通やサプライチェーンに課題があることを肌で感じました。

この経験から、単にモノを届けるだけでなく、事業パートナーとして新たなビジネスモデルを創出し、世界のニーズと日本の技術をつなぐ、価値創造の仕組みを構築したいと考えるようになりました。

私の強みである語学力と、文化や立場の異なる相手と粘り強く合意形成を図るタフな交渉力、そして環境の変化に対応する適応力を活かし、未開拓の市場で新しいビジネスを生み出すことに情熱を注ぎたいです。御社の広範なネットワークとリスク管理能力を学び、将来は巨大なプロジェクトを統括できるプロデューサーとして、御社の新たな収益源の創出に貢献してまいります。

商社の志望動機でアピールできる強みを知りたい方は、「商社の志望動機の書き方は?新卒向けの例文10選と注意点を解説」の記事をチェックしてみてください。

10.ホテル業界

私は入社後、「お客さまの期待を超える感動的な滞在」を演出し、貴ホテルのブランド価値向上に貢献したいです。入社後は、フロント業務やコンシェルジュ業務など、お客様と直接関わる部門で、語学力と、お客さまの心に深く響くハイレベルなホスピタリティを徹底的に追求し、体現していきます。

お客さまの潜在的なニーズを先読みし、マニュアルを超えたパーソナルで心温まるおもてなしを提供できるプロフェッショナルを目指します。将来的には、インバウンドのお客様をターゲットとした新しい体験型宿泊プランの企画・開発に挑戦したいと考えています。

特に、御社の「地域文化との融合」という理念に基づき、地元の職人や企業と連携したユニークなサービスを創出し、ホテルを訪れることが一つの旅の目的となるような魅力的な空間づくりに尽力したいです。

ホテル業界を目指す方は、「ホテル業界の志望動機の書き方とは?経験・職種別の例文13選も紹介」の記事で志望動機を作成する際のポイントを解説しているのでチェックしてみてください。

11.不動産業界

私は入社したら、単なる「モノ」としての不動産ではなく、「お客さまの人生や未来を形作る大切な資産」として価値を高める仕事に貢献したいと考えております。まずは、住宅販売部門で、お客さまのライフプランや将来の夢を丁寧にヒアリングし、最適な住まい選びをサポートするコンサルティング能力を身につけます。

早期に宅地建物取引士の資格を取得し、法務知識に基づいた専門家としての信頼性を高め、お客さまに安心感を提供できるプロを目指します。将来的には、遊休地の再開発プロジェクトや、地域の特性を活かした商業施設の企画開発に携わりたいです。

特に、御社が進める「環境に配慮したスマートシティ構想」に深く関わり、テクノロジーを活用して人々の生活の質を向上させる、持続可能で魅力的な街づくりに貢献することを目指します。

不動産業界を志望している方は、「不動産業界の志望動機作成のポイント!営業や事務など職種別に例文をご紹介」の記事で志望動機の例文を解説しているので参考にしてみてください。

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【職種別】「入社後にしたいこと」の回答例文8選

目指したい職種が決まっている場合、その職種で求められる能力やスキルをどう活かし、どのように会社に貢献していきたいかを具体的に示すことが重要です。職種特有の専門性を絡め、入社後の具体的な目標や意欲を伝えましょう。

以下で、「入社後にしたいこと」の回答例文を8つの職種に分けて解説します。自分が目指したい職種の例文を参考にし、自分の強みや具体的なエピソードに置き換えて作成してみてください。

1.事務職

私は御社に入社後、△△を売る営業のサポートをする営業事務を務めたいと考えています。カフェのアルバイトでは、売上の報告書作成や仕入れ管理などの事務作業全般に携わりました。

書類作成の正確さや迅速なコミュニケーション能力を活かし、御社の商品を多くの人に使ってもらい、お客さま満足度の向上につなげていきたいです。また、現在は簿記1級の受験を控えています。入社後も、事務処理能力を上げ、スキルアップにつながる勉強をしたいです。

事務職を目指す方は、「事務職の志望動機はどのように作る?作成のポイントや例文を解説します」の記事で志望動機の書き方を紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

2.営業職

私は御社に入社後、クライアントとの深い関係を築ける営業姿勢を追求したいと考えています。大学時代の居酒屋のアルバイトでは、現状の課題を分析し、計画を立てて売上を伸ばすことを意識していました。また、ゼミでは統計学を学び、分析手法と改善へのアプローチについても学びました。

御社は既存のお客さまとの関係を大切にし、新規商品の開発にも力を入れていると伺いました。日々グレードアップする商品を、自信を持って多くのお客さまに知ってもらいたいと考えます。営業として深い対人関係を築ける社会人になりたいです。

営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」の記事では、志望動機でアピールする方法を解説しています。営業職に就きたい方は、チェックしてみてください。

3.販売職

お客さまの期待を超える接客を通じて、「このお店に来てよかった」と心から思っていただける体験を提供したいです。まずは、商品の知識と接客スキルを徹底的に身につけ、お客さま一人ひとりのニーズを的確に捉え、最適な提案ができるプロフェッショナルを目指します。

そのなかで、お客様の購買動機や行動パターンを深く観察し、日々の業務に活かします。将来的には、売場全体のレイアウト改善やVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)に携わりたいと考えております。お客さまの動線を意識した魅力的な売場を作り、購買意欲を高めることで、店舗の売上貢献に直結させたいです。また、新人教育にも積極的に携わり、御社のホスピタリティ精神を次世代に繋げる役割も担いたいです。

4.経理職

会社の経営状況を正確に把握し、経営層の意思決定を支援できる「攻めの経理」として貢献したいです。入社後は、まず日々の仕訳や伝票処理といった基本業務を迅速かつ正確に習得し、会社の事業活動の流れを細部にわたって理解します。

そのうえで、会計基準や税法に関する専門知識の習得に励み、将来的に公認会計士や税理士などの資格取得も視野に入れています。将来的には、月次・年次決算業務をリードするだけでなく、各事業部門の業績分析や予算策定に深く関わりたいです。

特に、御社が進める新規事業の立ち上げに際して、財務面からリスクを分析し、収益性の最大化に向けた戦略的な提案を行う役割を担いたいと考えております。

経理を含む総合職に興味がある方は、「総合職と一般職はどう違う?それぞれの仕事内容や選択のポイントを解説」の記事もチェックしてみてください。

5.施工管理

安全と品質を第一に守りながら、お客さまの期待を超える「地図に残る仕事」を完遂させたいです。入社後は、まず現場の基本的な流れや専門用語を習得するため、先輩社員の下で積極的に経験を積みます。
職人の方々との円滑なコミュニケーションを大切にし、チーム一丸となって効率的で質の高い施工を実現するマネジメント能力を磨きたいです。

ゆくゆくは、一級施工管理技士の資格を取得し、大規模プロジェクトの責任者として現場全体を統括したいと考えております。特に、御社が強みとする環境配慮型の建築技術や、最新のICT技術を活用した効率的な工程管理を習得し、未来の社会に貢献できる持続可能な建築物の実現に尽力したいです。

6.研究職

御社のもつ最先端の研究開発環境を活用し、社会に革新をもたらす新技術・新製品を生み出すことに貢献したいです。入社後は、これまでの大学での研究経験を活かしつつ、まずは担当分野の基礎研究テーマに真摯に取り組み、結果を出すことに注力します。
国内外の学会での発表や、外部の研究機関との連携にも積極的に参加し、最新の知見を取り入れる努力を続けます。

将来的には、既存の技術にとらわれない、ブレイクスルーとなるような革新的な技術テーマを自ら発掘し、プロジェクトリーダーとして実用化まで導きたいと考えております。特に、御社の「△△(製品・技術)」に関する研究を深め、人々の生活を一変させるような製品開発に携わり、社会貢献を果たしたいです。

7.企画・マーケティング職

データに基づいた論理的な思考と、人々の感情を動かすクリエイティブな発想を融合させ、御社の製品・サービスの市場シェア拡大に貢献したいです。入社後は、まず消費者調査や市場分析のスキルを徹底的に磨き、顧客の潜在的なニーズや市場のトレンドを正確に把握する力を養います。

そのうえで、製品コンセプトの立案からプロモーション戦略の策定まで、一貫したマーケティング活動に携わりたいです。将来的には、ビッグデータ解析やAIなどの最新技術をマーケティングに応用し、よりパーソナルで効果的なコミュニケーション戦略を構築したいです。新しいチャネルの開拓にも挑戦し、御社のブランドイメージを強化しつつ、事業の持続的な成長を牽引する企画を打ち出したいと考えております。

8.エンジニア職

私が御社に入社後にしたいことは、技術力とビジネス視点を両立させ、企業の課題解決を実現するシステムを開発し続けることです。

大学での研究やインターンでは△△のシステム開発に携わり、リリースまでを経験したことで、実際にユーザーの皆様から感謝の声をいただく機会がありました。この経験から、「もっと多くの人の役に立つシステムを作り続けたい」という思いが確信に変わりました。

入社後は、まず御社の強みである「△△(具体的な技術分野)」に関する知識を徹底的に学びます。そして、先輩エンジニアの方々のご指導のもと、開発プロセスやコード規律を習得し、信頼性の高いシステムを構築できる基礎力を固めます。

ゆくゆくは、御社が目指す「△△(具体的な事業やビジョン)」の実現に向けて、最新の技術動向を積極的に取り入れた革新的な開発プロジェクトを立ち上げ、リードできるエンジニアを目指したいと考えております。技術を通して、御社の事業成長に貢献できるよう尽力いたします。

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入社後にしたいことを伝えるときの注意点

入社後にしたいことを伝える際は、気をつけたいポイントがいくつか存在します。これらを知らずにいると、採用担当者にネガティブな印象を与え、内定獲得から遠ざかってしまう可能性もあるため、十分な注意が必要です。

ここでは、入社後にしたいことを伝えるときの注意点を解説します。内容をまとめたあと、以下の項目に該当していないか確認してみてください。

個人的な夢を答えない

入社後にしたいことを聞かれた際は、個人的な夢を答えるのは避けましょう。「世界一周したい」「△歳で家を建てる」といった目標をもつこと自体は問題ありません。しかし、企業での業務とは直接つながりのない目標を伝えると、採用担当者に「質問の意図が分かっていないのでは」と思われる可能性があります。

企業はあくまで、「自社に貢献できる人材か」という点を見極めるために聞いているため、就活の場で答えるのはNGです。仕事と結びつけて、企業にどう貢献できるか具体的に説明し、「入社後にしたいこと」を述べて入社後の働く姿がイメージできる内容にしましょう。

非現実的な目標を伝えない

非現実的な目標を伝えないのも、面接やESで入社後にしたいことを伝えるときに避けたい内容の一つです。たとえば、「入社後すぐに社長になりたい」や「未経験でいきなり新規事業を立ち上げたい」といった目標は、熱意は伝わるかもしれませんが、企業理解や自己分析が不足していると判断される可能性があります。

仕事で高い目標を立てることは、モチベーションにつながることがあります。
しかし、非現実的すぎたり、実現が極めて難しい目標を伝えたりすると、企業が求める人材像とのミスマッチや業務に対する認識不足と捉えられ、「仕事について理解していない」「自分の能力を客観的に判断できていない」とネガティブな印象を与えかねません。

企業や業界の状況を踏まえたうえで、まずは目の前の業務で成果を出すことや数年後の具体的な役職・スキルアップなど、着実にステップアップしていくような現実的かつ意欲的な目標を伝えましょう。

ネガティブな発言をしない

面接でネガティブな発言をすることは、印象を悪くする可能性があるため避けるのが賢明です。ついつい使ってしまいがちな言葉は、以下のようなものが挙げられます。

・経験が浅いので力になれるかわからない
・実現できるかわからない
・うまくできるかわからない

謙虚な姿勢は大切ですが、過度に自己評価を下げる発言は、採用担当者に対し、自信のなさや困難な状況を乗り越える主体性に欠けるといった印象を与えかねません。「入社後に積極的に動いてくれるだろうか?」と不安に思われると、採用を見送られる可能性も。前向きな姿勢を示すためにも、ポジティブな言い回しを心がけましょう。

しかし、面接は誰しも緊張するものです。ポジティブな発言で自信をもって臨むためには、事前の対策をしっかりと行うことが重要になります。
就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」の記事では、面接対策の具体的な方法を解説しているので参考にしてみてください。

他社でも実現可能な目標を避ける

面接で入社後にしたいことを聞かれたときは、他社でも実現可能な目標を避けることが大切です。「他社でもできる内容」だと、面接官に「企業への理解が浅い」「志望度が低い」といった印象を与える可能性があります。

企業理念や事業内容、募集職種を深く研究し、「この会社特有の事業や環境で△△を実現したい」といった、企業への熱意が伝わる目標を設定します。競合他社との違いを踏まえたうえで、「入社後にしたいこと」を具体的に伝えることで、入社意欲と企業へのマッチ度を効果的にアピールできるでしょう。

面接で説得力のある回答をするためには、事前の徹底した自己分析と企業研究が不可欠です。就活を成功させるには、選考対策はもちろん、土台となる準備をしっかり行うことが成功のカギとなります。

就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事で就活の基本的な流れとやり方を把握し、効率良く選考を進める準備をしましょう。

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入社後にしたいことがないと悩むときの7つの対処法

就活で入社後にしたいことが思いつかず、悩む方もいるでしょう。入社後にしたいことがないと、「自分は何がしたいのかわからない」「このまま就職できないのでは」と不安になるものです。

しかし、仕事でやりたいことが見つからないからといって過度に心配する必要はありません。原因に対して適切な対策を行うことで、入社後の目標が見えてくる可能性があるためです。

以下で、入社後にしたいことがないと悩むときの対処法を7つ解説するので、参考にしてみてください。

1.自己分析で強みや価値観を洗い出す

「入社後にしたいこと」が見つからないとき、まずは自己分析を徹底的に行い、自分の強みや価値観を洗い出すことが重要です。自分の強みや価値観がわからないままだと、仕事で活かせるものがわからないので働く姿をイメージするのが難しくなり、「何がしたいのか」が見えてきません。

学業やアルバイト、部活動など過去の経験を振り返り、「どんなときに楽しさややりがいを感じたか」や「人から褒められたことは何か」を明確にしてみましょう。これにより、仕事で大切にしたいことや活かしたいスキルが見えてきます。
たとえば、「チームで協力して何かを成し遂げたときに喜びを感じる」ことがわかれば、協調性を活かせる職種やプロジェクトへの貢献を目標にできるでしょう。

詳しい自己分析の方法は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」で確認してみてください。

2.企業研究で応募先企業の特徴を知る

企業研究で応募先企業の特徴を知るのも、入社後にしたいことを見つける方法の一つです。事業内容や職種の具体的な業務、企業の文化といった情報が不足していると、入社後の具体的なイメージがもてず、結果として「そこで何をしたいか」という目標設定が難しくなっている場合があります。

企業研究では、応募先企業のWebサイトの採用ページやIR情報などを読み込み、「企業が目指す未来(ビジョン)」や「力を入れている事業分野」を把握しましょう。特に、業界内でのその会社の位置づけや競合他社との違いを理解することが大切です。

企業の特徴を知ることで、自分のもつスキルが企業でどのように活かせるかがイメージしやすくなるでしょう。その結果、より具体的な目標ができ、面接官に好印象を与えられる回答ができるようになります。

企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事も参考にしてください。

3.OB・OG訪問で具体的な仕事やキャリアを知る

OB・OG訪問を行い、具体的な仕事やキャリアを知るのもおすすめです。実際に働く方から話を聞くことで、インターネットや説明会だけではわからないリアルな情報が得られるメリットがあります。

現場で働く先輩社員に、「一日の仕事の流れ」や「仕事で感じるやりがいや大変さ」、「入社後にどのようなステップで成長したか」などを質問してみましょう。たとえば、「この部署では入社3年目で〇〇という大きなプロジェクトに挑戦できる」といった具体的な話は、あなたがその企業で「何をしたいか」という目標やキャリアプランを設計するうえで重要なヒントになります。

さらに、OB・OG訪問では、自分が「入社後にしたいこと」が、その企業で実現できるかどうか、あるいはどのような形でなら実現できるかといった、より現実的な側面について意見を聞くことも可能です。企業研究や業界研究で抱いた疑問点と照らし合わせながら、自分のしたいことを具体化していきましょう。

4.インターンに参加して業務を体験する

入社後の目標を見つけるために、インターンシップに参加して志望企業の業務を実際に体験するのも良いでしょう。インターンシップとは、社会に出る前に、企業で実際の仕事を体験し、職業への理解や適性を見極めるための制度です。

経済産業省の「学生・企業の接続において長期インターンシップが与える効果についての検討会」で、インターンに参加した新入社員のアンケート結果をみてみましょう。

インターンシップの期間と参加してよかった理由の関係のイメージ

引用元:経済産業省「学生・企業の接続において長期インターンシップが与える効果についての検討会 インターンシップの期間と参加してよかった理由の関係(p.17)

インターンシップに参加して良かった理由は、「自分の適性がわかったから」「自分の強み・弱みを知ることができたから」「将来のキャリアプランが明確になったから」と回答した人が多いことがわかります。実際に業務を経験することで、「この作業は苦手だと思ってたけど、実際にしてみると、実は自分の強みを活かせる場面だとわかった」と自己理解が深まります。

その結果、「もっとこの強みを向上させて、会社で結果を出したい」といった、自己成長に直結した目標が見えてくる可能性があるでしょう。

このような体験から見つけた目標は、根拠があるため説得力が増します。面接で自信をもって伝えられれば、入社意欲の高さと企業・自己理解の深さをアピールでき、採用担当者に非常に好印象を与えられるでしょう。

参照元
経済産業省
インターンシップ推進

5.説明会に参加して事業内容や社風を理解する

企業の採用説明会に参加すると、事業内容や企業が大切にしている社風を効率的に理解できるでしょう。なぜなら、採用担当者や現場の社員から、Webサイトやパンフレットだけでは伝わりにくい、「生きた情報」や「具体的な業務内容」「職場のリアルな雰囲気」を直接聞けるからです。そして、この多角的な理解が、入社後に「何をしたいか」「どう活躍したいか」という具体的な目標を見つけるための土台となります。

説明会では、企業の歴史や製品、サービスだけでなく、社長や社員のメッセージに注意を払うのがおすすめです。社長や社員のメッセージから語られる会社の「ビジョン(方向性)」や「現在抱えている課題」を知ることで、「自分はこの会社の△△を強化する手助けをしたい」という企業のニーズと自身の意欲が結びついた具体的な貢献目標を設定しやすくなるでしょう。

6.キャリアプランを具体的に設計する

キャリアプランを具体的に設計することで、入社後にしたいことが見えてくることがあります。キャリアプランを立てる際は、まず達成したい大きな目標を定め、それを実現するために入社後にすべき小さな目標を逆算して考えてみましょう。

たとえば、「将来は海外支店の所長になり、ビジネスを展開したい」というキャリアプランを立てたとします。この大きな目標から逆算すると、「3年後には海外支店に異動したい」「そのためには、まず国内で成果を残さなければならない」といった、具体的な行動目標がみえてくるでしょう。

7.やりたくないことから目標を逆算する

入社後にしたいことは、やりたくないことから逆算するとみえてくる場合があります。したいことよりも、やりたくないことの方が見つけやすいと感じる人もいるかもしれません。

たとえば、「単調で変化のない作業はしたくない」という「やりたくないこと」が見つかったとします。その裏返しは「常に新しいことに挑戦できる仕事がしたい」という目標につながります。また、「人と接しない仕事はしたくない」という場合は、「顧客やチームメンバーと密に連携する仕事がしたい」という目標が見えてくるでしょう。

このように、「やりたくないこと」を徹底的に洗い出すことで、仕事に対する価値観や方向性が明確になります。結果的に、単なる願望ではなく、企業や職種を選ぶうえでのブレない軸として、自分が本当に「入社後にしたいこと」を具体的に設定できるようになるでしょう。

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「入社後にしたいこと」で熱意をアピールしたい方へ

「入社後にしたいことがはっきりしない」「熱意が伝わる内容になっているか不安」と悩む就活生もいるでしょう。アルバイト経験しかない学生にとって、入社後の姿をイメージするのは簡単ではありません。

入社後にしたいことの回答に悩む場合は、ぜひ就職エージェントのキャリアチケットに相談してください。キャリアチケットはマンツーマンであなたをサポートし、入社後にしたいことを一緒に考えます。アドバイザーと話し合いながら、あなたのやりたいことを見つけ出しましょう。

また、入社後にしたいことだけでなく、エントリーシート対策や面接対策など選考突破の対策を実施しています。就活の悩みを抱えて不安な場合は、ぜひキャリアチケットまでご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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