このページのまとめ
- 面接の目的は、学生の情報を得るためと企業で活躍してくれる人材かどうかを知るため
- 質問ごとに、面接官の意図をつかんで的確に答えるのがポイント
- 選考ステップによって、面接の対策を変える必要がある
面接で良い受け答えをするには、まず企業側の意図をつかむことが大切です。自分の考えをそのまま答えるだけでは、企業が本当に知りたいことを伝えられません。質問には、必ず明確な意図があります。その意図に対する適切な回答を用意しておきましょう。
ここでは、主な質問に対する面接官の意図と、面接で上手な受け答えをするポイントについて解説します。
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面接官が質問を通して確認したいこととは?
まずはじめに、主な質問に対する面接官の意図について解説します。質問の意図をしっかりつかみ、面接対策を万全にしておきましょう。
1. 論理的思考など学生の能力、性格、特徴など
面接の内容、答え方によって、学生の性格を知ることができます。また、論理的思考ができているかどうかなど、基本的な能力をチェックするのも重要な目的です。
2. 企業の業務内容をどのくらい理解しているか
応募者が企業の業務内容を理解していないと、入社後のミスマッチに繋がってしまいます。
企業に対する個人的なイメージだけで応募していないか、入社後、任された仕事を嫌がったりしないかなど、実際に働いていけるのかどうかのチェックです。
3. 入社意欲がどのくらいあるか
内定を出してから学生に辞退されてしまうと、新卒採用に掛けた費用が無駄になってしまいます。そのため、本当に会社に入りたいという意志があるかの確認は、企業にとって重要なポイント。
入社意欲があるという意志表示はどの学生もするものです。しかし、面接官は応募者の答え方を通じて、本当に入社する意志があるのかどうかを見抜こうとしています。
4. 企業とマッチしているか
採用担当者は、企業のカラー(社風)と合っているかどうか、一緒に働きたいかどうかという視点を持って見ています。合っていなければ、人材の早期の退職に繋がる恐れがあるためです。
企業の一員として長く働いてもらい、将来戦力として活躍してもらうためにも、企業に定着する人材かどうかを見極めようとしています。
5. 将来どのように働いていきたいのか
新卒者は会社の未来の戦力に繋がる人材。将来のビジョンを持ち、自分は仕事でどうしていきたいのかという考えをしっかり持っている人を求めています。そのため、会社で自分はどんな仕事を成し遂げたいのか、どんな社会人になりたいのかという考えを聞きたいと思っています。
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面接官がする主な質問
ここでは、面接官の質問にはどのような意図があるのかを見ていきます。面接官の意図を知り、対策を万全にしておきましょう。
1. 「学生時代に頑張ったことは何ですか?」→「学生の特徴」
頑張ったことへの質問によって、「学生がどのようなことに興味があるのか」について知ろうとしています。頑張ったこととは、その学生が特に興味があり、労を惜しまないほど打ち込んだこと。
それを知ることによって、社内でどのような仕事に向いているかという参考にしたいと考えています。
2. 「今まで最も苦労したことは?」→「問題処理能力・論理的思考」
最も苦労したことを聞く目的は、「困難にあったとき、どのように対応するのか」を見るため。苦労した内容よりも、問題への対応の仕方が主なポイントです。仕事で困難に当たったとき、論理的に考え、対処できるかを見ています。
3.「 弊社のどこに興味を持ったのですか?」→「企業の業務内容をどのくらい理解しているか」「入社意欲がどのくらいあるか」
この質問は企業にとって重要なポイントです。応募者の中には、例え良い学生であっても、会社の事業や、仕事の内容をよく理解していない人も多いです。企業理解の浅い人を入社させると、力が発揮されずに早期退職に繋がってしまうことも。
お互いのミスマッチを防ぐために、質問を通じて応募者の動機を見極めようとしています。
4. 「入社したらどんな仕事をしてみたいですか?」→「企業とマッチしているか」
ミスマッチを防ぐためには、入社したらこんな仕事を任せたいという企業の希望と、応募者の仕事のビジョンが同じである必要があります。
そこで、応募者がどんな仕事をしたいのか聞くことによって、企業の実際の仕事と、応募者の認識にずれがないかどうかを確認するのが目的です。
5. 「10年後、あなたはどうしていると思いますか?」→「将来どのように働いていきたいのか」
企業の将来を担う人材として、応募者には目先のことだけではなく、仕事に対して将来を見据えたビジョンを持って欲しいと考えています。そのため、入社の時点でそのようなビジョンを持っているかどうか確認することが目的です。
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面接で上手な受け答えをするためのポイント
面接では、緊張してしまい、うまく話せないという人も多いもの。しかし、面接の受け答えのポイントさえ押さえておけば、緊張しても的確に答えることができるようになります。
ここで、上手な受け答えのポイントについて確認していきましょう。
質問の意図を理解する
質問の意図と違う回答をすると、理解力が足りない人とみなされ、面接官に悪い印象を与えてしまいます。
予想もしなかった質問にその場で答えようとすると、緊張してうまく対応することができないもの。あらかじめいくつか質問とその意図を想定しておき、似たような質問が出ても対応できるように準備しておきましょう。
結論から話す
話はまず「結論から」が基本です。先に結論を明らかにすることで、聞く方は結論は何だろうかと考える必要がなくなります。
そのため、話の内容が頭に入ってきやすいというのがメリット。全てにおいて、結論から話すという習慣をつけておくと良いでしょう。
明るい表情ではきはきと話す
話すときの表情にも気を配ることが大事です。表情が暗かったり、ぼそぼそと喋っていたりすると、人とコミュニケーションが取りにくいのではないかという印象を与えます。一緒に働く仲間としては、明るくはきはきした人の方が好ましいもの。
緊張しながらも、自然な笑顔を心がけましょう。
具体的なエピソードを必ず盛り込む
自分の主張のみでエピソードがほとんどなかったり、エピソードの内容が薄かったりすると、主張の根拠に欠け、弱い主張になってしまいます。自分の主張に説得力を持たせるため、相手に内容を想起させるようなエピソードを必ず入れるようにしましょう。エピソードは、具体的な状況、数字などを使うと効果的です。
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面接は選考ステップによって対策を変える
就職面接では、選考ステップによって、聞かれる内容や担当する社員は異なるのが特徴です。ここでは、それぞれどのような違いがあるのかを解説します。
一次面接
一次面接は、多数の応募者を絞り込むための面接。そのため、あまり深い質問はせず、基本的な質問をする傾向にあります。志望動機や自己PRなど、どんな企業でも聞かれるような内容なので、答える内容を決めておくと良いでしょう。
二次面接以降
二次面接以降は、人材が自社にマッチしているかを見定めるための面接。入社したらどんなビジョンを持って働いていきたいのかなど、実際に応募者がその企業で働いていけるかどうかを見る傾向にあります。
なぜその企業が良いのか、どんな仕事をして企業に貢献したいのかを明確にしておきましょう。
面接官の立場や役職によって面接で聞かれる内容は変わってくる
一次面接では人事担当の社員、二次面接以降では、人事担当の社員、管理職、役員など、面接によって面接官の立場は変わっていきます。そのため、面接ごとに対策をしておきましょう。
人事担当の社員は、基本的な志望動機や自己PRなどを通じて、その応募者が採用のボーダーラインに達しているかどうかの確認が主な目的。
具体的な質問としては、「学生時代に頑張ったことは何ですか」、「弊社のどこに興味を持ったのですか」など、応募者の人となりや、企業に興味を持ったきっかけなどが多いといえます。
一方、管理職や役員は、応募者が本当にその企業で働いていけるか、一緒に企業の未来を作っていってくれる人材かどうかを見極めるのが主な目的です。
「入社したらどんな仕事をしてみたいですか」「10年後、あなたはどうしていると思いますか」など、実際にどんな考え方を持って働こうとしているのか、応募者の仕事を通じた目標が、企業の目指すところと一致しているかどうかを確認する質問が多いといえます。
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面接でよくある質問例と回答例
最後に、面接でよくある質問例と回答例を段階別にご紹介します。
一次面接でよくある質問
1.「自己紹介をしてください」
「(名前)と申します。〇〇大学で法律を学んでおります。会社法のゼミで、企業合併のプロセスにおける、取締役の責任をテーマにしております。」
2.「学生時代に最も頑張ったことは何ですか」
「学生時代に最も頑張ったことは、会社法ゼミでの研究発表です。対する鋭い主張に対して、自分の主張に説得力を持たせるのは中々難しいと感じましたが、色々な角度から事例を見ることによって、分析する力が培われたと思っています。」
3.「自己PRをしてください」
「私の長所は、分析力です。会社法のゼミで様々な事例を検討し、一つの事例をあらゆる角度から見て結論を導き出す訓練をしてきました。ゼミでの評価では、視点がユニークで細かい所までよく気がつく、どの立場に置かれても適切な鋭い指摘ができるという評価を戴いています。」
二次面接以降でよくある質問
1.「当社でどんな仕事をしたいですか」
「御社では法人営業の仕事をしたいと思っています。モーターやロボットなど御社の優れた製品を、他社に導入してもらえるよう、御社の製品の魅力を伝える仕事をしたいと考えています。」
2.「10年後、あなたはどうしていたいと思いますか」
「10年後、御社でも取引先企業でも頼りにされる営業として働いていたいと考えています。取引先企業にとっては、何かあったらすぐに問い合わせていただけるような人物であり、御社では取引先企業のことはこの人に聞けばすぐに分かる、と全幅の信頼をおいていただけるような人物でありたいと思っています。そのため、一つひとつの仕事を誠実に、今自分に何を求められているのかを常に考えながら仕事をしていきたいと思っています。」
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