就活で全滅してしまった理由は?8つの原因とやるべき対策を解説

このページのまとめ

  • 就活で全滅した理由は、エントリー数の少なさや志望企業とのミスマッチなどさまざま
  • 持ち駒がなくなったあとすべき対策は、自己分析のやり直しやこれまでの選考の見直し
  • 全滅して不安な気持ちを立て直すには、第三者に話したり就活から離れたりするのが有効

就活で全滅してしまった理由は?8つの原因とやるべき対策を解説のイメージ

就活が全滅してしまい「今後どうすればのか分からない」と焦る就活生もいるでしょう。持ち駒がすべてなくなったあとは、自己分析をやり直したり志望企業の条件を見直したりするのが有効です。

この記事では、就活が全滅してしまった原因とそのあとに取るべき対策について解説します。新たな企業の探し方や、内定獲得に必要なエントリー数も紹介しているので、今後の進め方に悩んでいる方は参考にしてください。

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目 次

就活で全滅してしまう8つの原因

就活で全滅してしまう背景には、準備不足やエントリー数の不足などが考えられます。今後、同じ失敗をしないように、全滅してしまった理由を分析してみましょう。

ここでは、就活で持ち駒が全滅したときの主な原因を8つ紹介するので、参考にしてください。

1.就活の準備が足りていない

就活の準備が不十分だと、ESや面接で自分の強みをうまく伝えられず、不合格が続いてしまうケースがあります。次のような準備に不足がなかったか、振り返ってみてください。

・自己分析が浅かった
・業界研究や企業研究が十分でなかった
・ESや履歴書を適当に書いていた
・面接対策を十分にしていなかった

十分な準備をしないで内定を得るのは簡単ではありません。持ち駒が全滅したときは、就活の準備ができていたのか振り返り、問題があれば改善していきましょう。

2.エントリーする企業が少ない

エントリーする企業が少ないと、選考に通過できる確率も下がり、すぐに応募先が尽きてしまう可能性があります。就活では、不採用になるケースのほうが多いとあらかじめ想定しておくことが大切です。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、ESの提出数は、「10~19社」が全体の26.9%と最も多い割合でした。また、30社以上にESを提出した学生も約16%います。

ESの提出数のイメージ

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(66p)

多くの学生は、10社以上に応募しており、不採用のリスクを織り込んで動いています。全滅を避けるためには、志望度の高い企業だけでなく少しでも興味を持った企業があれば積極的にエントリーしてみましょう。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

3.大手企業ばかりエントリーしている

企業へのエントリー数が多くても、大手企業や人気な企業ばかりに応募していると、全滅する可能性は高まります。大手企業は知名度が高く、応募者も多いため倍率が上がるでしょう。

大手企業では、最初のエントリーの時点で数千人単位が応募するケースもあり、その中からごく一部しか通過できないケースもあります。

選考がうまくいかないときほど、視野を広げてみることも大切です。

ベンチャー企業と大手企業の比較を、「ベンチャーと大手どちらが向いている?働き方・社風や判断基準を解説」の記事でしているので、参考にしてください。

4.選考の振り返りをしていない

書類選考や面接などの振り返りをしていない場合も、エントリーした企業が全滅しやすい傾向があるため注意が必要です。選考に通らないのには原因があり、うまくいかない要因を深掘りする必要があります。

たとえば、書類選考が通らないのであれば、「自己PRで強みをアピールできているか」「志望動機が企業の求める人物像とマッチしているか」といった改善点を探してみましょう。

就活がうまくいかない場合は、これまでの選考を振り返ると、自分の課題や改善点が見えてきます。

良い点と悪い点のどちらも見直して、次に活かす姿勢が大切です。

ESの対策については、「就活のエントリーシートの書き方を一から解説!落ちないための注意点」の記事をチェックしてみてください。また、面接対策については、「面接での話し方には重要マナーが!就活生なら知っておくべき好印象を与えるコツとは」の記事で解説しているので、確認しておきましょう。

5.志望する企業とミスマッチが起きている

志望企業が求める人物像と自分の強みなどのミスマッチが生じていると、選考で落ちやすくなる可能性があります。自己分析の深掘りが足りず、アピールする内容を誤ってしまうと、企業が求める人材と一致せず評価につながりにくくなるでしょう。

「自ら考えて動ける人材」を求めている企業の面接で、「上司の指示を聞いて着実に行動できます」とアピールしても、自主性が感じられず評価が下がってしまう可能性があります。

就活では自分の強みや価値観を理解したうえで、特徴を活かせる企業にエントリーすることが重要です。

6.やりたいことが明確になっていない

やりたいことや将来のビジョンが明確にできていないと、就活の選考に通りにくくなります。志望動機や自己PRに一貫性がなくなり、企業側に「なぜこの会社を選んだのか」が伝わりません。

「人の役に立ちたいと思い、貴社を志望しました」といったあいまいな理由では、説得力に欠けて印象が残りにくくなります。

選考に通過し、全滅を防ぐには、自分の興味や価値観を整理して「なぜこの企業で働きたいのか」を伝えられるようにしておくことが大切です。

そのためには、就活の軸を決めておきましょう。就活の軸の決め方については、「就活の軸一覧100選!納得がいく決め方や面接での答え方を例文付きで解説」の記事を参考にしてください。

7.自己分析が足りていない

自己分析が不十分なまま就活を進めると、選考を通過できずに全滅してしまう可能性があります。自分の強みや特徴が理解できていないと、企業に対して効果的なアピールができず、魅力が伝わらないでしょう。

自己分析が浅いと、自分の強みや価値観に基づいたエピソードが思いつかず、ESや面接で何を伝えれば良いのか迷ってしまうケースがあります。

選考を突破するには、自分の強みや価値観、経験を言語化して相手に伝わるかたちで整理しておくことが大切です。

8.自分の特徴を言語化できていない

就活では、自身の特徴や考えを言語化し、分かりやすく伝えることが不可欠です。アピールできる内容があっても、自分の言葉で伝えられなければ、採用担当者に魅力をアピールできず評価につながりにくくなります。

たとえば、「周囲から頼られる存在」といった事実があっても、具体的なエピソードとして説明できなければ、強みとして伝わりません。

選考を通過するためにも、自分の特徴や強みを言語化してアピールできるように練習しておきましょう。

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就活で全滅する理由を選考過程別で解説

就活で全滅するのは、選考対策が不足している場合もあります。就活を振り返り、履歴書やES、面接など、どの段階で問題があるのかを分析してみましょう。

履歴書やエントリーシートの場合

書類選考で不合格が続いた場合は、履歴書やESの内容に原因がある可能性が考えられます。履歴書やESが通過できなかった理由として考えられるのは、以下の5点です。

・誤字や脱字があり、雑な印象を与えている
・記入欄の空白があり、意欲が感じられない
・エピソードに具体性や説得力がない
・テンプレートどおりで、自分らしさが伝わらない
・証明写真の第一印象が良くない

履歴書やESでは、記載された内容だけでなく、「読みやすく丁寧に書かれているか」「入社意欲が伝わるか」も大事な評価の対象になります。通過率を上げるには、文章の中身だけでなく、見た目や細部まで意識して見直してみましょう。

履歴書の書き方については、「新卒就活用の履歴書の正しい書き方は?必要な準備や提出時のポイントも解説」の記事をご覧ください。

Web試験や適性検査の場合

Web試験や適性検査においても、事前準備は欠かせません。就活特有の問題形式も多く、あらかじめ対策していなければ不利になる場合があります。

SPIや玉手箱は、独特の出題形式や制限時間の厳しさが特徴です。形式に慣れていないと、実力があっても得点につながりにくくなります。

Web試験の対策には、問題集を繰り返し解いて慣れることが有効です。第一志望の企業を受ける前に、Web試験のある企業で実践経験を積むのをおすすめします。

なお、性格検査は結果を操作するのが困難なため、落ちた場合は企業との相性が良くなかったと割り切ることも大切です。

グループディスカッションの場合

グループディスカッションの場合は、積極性や協調性、コミュニケーション能力で企業が求める人物像とマッチしているかどうか判断されます。面接とは異なるアピールが必要になるので、対策が必要です。

自分の意見ばかり主張してしまい、周囲の話を聞かないと協調性に欠ける印象を与えてしまいます。一方で、全く発言せずに終わってしまうと、積極性が伝わらず評価につながりにくいでしょう。

グループディスカッションでは、自分の意見を適切なタイミングで発言する力と、ほかの就活生の意見を聞きながら議論を進める姿勢が求められます。

経験がないと力を発揮しにくいため、事前に練習会や対策セミナーに参加するのも効果的です。大学のキャリアセンターや就活イベントでセミナーの開催があれば、積極的に機会を活用しましょう。

グループディスカッションについては、「グループディスカッションとは?基本知識から落ちやすい就活生の特徴まで」の記事を参考にしてください。

面接の場合

書類選考やWeb試験に通っても、面接で落ちてしまう就活生は多くいます。面接で全滅してしまった場合は、次のような課題がないか振り返ってみましょう。

・質問への回答がずれている
・自信を持って答えられていない
・表情が暗い
・身だしなみや姿勢などの第一印象が良くない
・声が小さくて聞き取りにくい

面接では話の内容だけでなく、「どう伝える」も重要なポイントです。第一印象や話し方が与える印象によって、評価が分かれる場合もあります。質問の意図を踏まえて、結論ファーストで簡潔な回答を心掛けましょう。

大学のキャリアセンターや就活エージェントで、模擬面接をして客観的なアドバイスをもらうのも効果的です。面接対策については、「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」の記事をチェックしてください。

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就活全滅の方へのキャリアアドバイザーのアドバイス

就活で全滅してしまう背景には、いくつかの共通点が見られます。

・自分の適性に合わない職種や業界を選んでいる
・倍率の高い大手企業や有名企業ばかり応募している
・そもそもエントリー数が少ない
・応募数を重視し過ぎて企業理解が進んでいない
・周りに相談せず1人で就活を進めている

就活エージェントのキャリアチケットでは、キャリアアドバイザーがマンツーマンで就活支援を行っています。「自分に合う仕事が分からない」「企業研究や対策が追いつかない」と悩んでいる就活生は、1人で抱え込まず、気軽に相談してください。

企業研究のやり方が分からない場合は、「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」の記事を確認しましょう。

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就活で全滅したときにすべき8つのこと

就活で全滅してしまったら、自己分析をしたり通年採用の企業に応募したりして、とにかく行動しましょう。時間が経つにつれ、企業の採用が終了してしまい、さらに就活が苦しくなってしまいます。

ここでは、就活で全滅したときにすべきことを8つ紹介します。

1.自己分析をやり直す

就活が全滅してしまった場合は、自己分析のやり直しから始めましょう。就活を本格的に始める前と全滅後では、就活の軸や自分の価値観が変化する可能性もあります。また、これまでの就活の経験を通じて、新たなアピールポイントが出てくるケースも。

「複数の不採用を経験しても原因を分析し、改善を重ねて挑戦し続けたこと」など、就活を通じて見えてくる新たな強みは、次の選考で自信を持って伝えられる材料になるでしょう。

的確な自己分析ができていないと、魅力的なアピールをするのは困難です。自己分析をやり直すと、自分の強みや価値観を改めて整理できます。過去の経験を無駄にせず、次の選考に活かす姿勢が大切です。

自己分析の方法については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事を参考にしてください。

2.志望条件を見直す

自己分析と同時に、志望企業の条件や選定基準を見直すことも有効です。重視している条件が厳しくないか、応募先に共通点がないかを振り返ってみましょう。

勤務場所や給与、希望職種など、企業を選ぶ条件が多過ぎると選択肢は減ってしまいます。こだわり過ぎず柔軟に考えると、新たにエントリーする企業が出てくる可能性があります。

3.通年採用している企業も検討する

就活で全滅してしまった際、通年採用を実施している企業の選考に応募してみるのも一つの手段です。1年間通して採用を行っているため、通常のスケジュールを過ぎても応募できるチャンスがあります。

一般的な新卒採用のスケジュールは、大学4年生の6月から選考が本格化し、8月ごろには内定が出始めます。一方で、通年採用をする企業の募集タイミングは、欠員が出たときや季節ごとなどとさまざまです。

気になる企業が見つかったら、通年採用をしていないかチェックしてみるのも良いでしょう。通年採用に興味がある方は、「通年採用をしているのはどんな企業?特徴や内定獲得のコツを解説」の記事をチェックしてください。

4.大手企業の子会社も候補に加える

就活が全滅したときは、大手企業の子会社にもエントリーしてみるのも有効です。大手子会社は、親会社からの継続的な受注や豊富な資金力による安定性などのメリットがあります。大手企業に比べると、倍率が比較的落ち着いているケースもあるでしょう。

また、教育制度や研修体制が整っている会社が多く、新卒でも成長しやすい環境といえます。

たとえば、製造業の開発部門を担う技術系の会社や、情報システムを専門に扱う子会社などがその一例です。知名度にとらわれず、視野を広げたいときにはグループ全体の企業にも目を向けてみましょう。

5.落ちた企業の二次募集に応募する

一次募集で不合格になった企業の二次募集に応募するのも一つの方法です。二次募集は、内定辞退があった場合や採用人数に達しなかったときに実施される傾向があり、再挑戦のチャンスといえます。

たとえば、一次募集の自己PRが抽象的で印象に残らなかったと感じた場合、二次募集では、「数字や成果を交えた具体的なエピソード」に修正して伝えると説得力が増すでしょう。

一次募集のときに不採用だった理由を自分なりに分析して、内容や伝え方を改善するのが効果的です。二次募集の企業の探し方が知りたい場合は、「就活の二次募集で内定を獲得するには?企業の探し方や志望動機の例文を紹介」の記事をチェックしてください。

6.大学のキャリアセンターに相談する

就活が全滅してしまった際は、大学のキャリアセンターに相談してみるのも有効です。大学と継続的な取引がある企業の一般には出回っていない求人情報や、セミナー、インターンシップなどに関する情報を得られるでしょう。

また、第三者に相談すると現状を客観的に捉えられるようになり、改善点や今後の方向性も見えてきます。ESの添削や模擬面接なども受けられるため、大学のキャリアセンターは積極的に活用してみましょう。

7.ハローワークを利用する

ハローワークでも、就職相談が可能です。ハローワークは退職者だけが行くところではなく、新卒も活用できるさまざまなサービスがあります。

ハローワークには、「新卒応援ハローワーク」と呼ばれる窓口が設置されていて、都道府県に1ヶ所以上あるため、近くにないか確認してみましょう。求人検索のみならず、相談やセミナー参加もすべて無料なので、活用してみるのもおすすめです。

ハローワークについては、「ハローワークの使い方は?求人端末や新卒応援を活用する方法を紹介」の記事もご覧ください。

参照元
厚生労働省
新卒応援ハローワーク

8.就活エージェントに相談する

持ち駒がなくなった場合は、就活エージェントに相談してみるのもおすすめです。就活対策を一から実施でき、内定獲得に向けて強力かつ専門的なサポートを受けられます。

就活エージェントでは、就職支援のプロとして面接対策や自己分析の指導を行うのはもちろん、要望に合った企業の紹介を受けることが可能です。就活が全滅してしまい、どうしたら良いのか分からないときは、プロ目線のアドバイスをもらうと良いでしょう。

なかでも、就活エージェントであればキャリアチケットがおすすめです。キャリアチケットでは、就活生の一人ひとりに合ったマンツーマン指導を行っています。「持ち駒が全滅してしまった」「今後の就活はどうしたら良いのか」などと悩んでいる場合は、気軽にキャリアチケットに相談してください。

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就活の全滅から新しく企業を探す方法

就活で選考が進んでいた企業が全滅した場合、新しくエントリーする企業を探す必要があります。就活サイトや合同説明会を活用し、効率的に探しましょう。

ここでは、新しい応募企業を探す方法を紹介するので、参考にしてください。

就活サイトを使う

就活が全滅した場合は、就活サイトを使い、まだ募集を続けている企業を効率的に探しましょう。企業情報を一括で確認できるため、複数企業の比較や絞り込みもしやすく便利です。

また、サイトによっては「まだ募集中の企業特集」などが組まれているケースもあり、採用継続中の会社を見つけやすくなっています。特集や更新情報をこまめにチェックして、エントリー数を増やしましょう。

合同説明会に参加する

合同説明会に参加して、企業の話を聞くのもおすすめです。複数の企業が参加しているため、一度に多くの会社を知ることができます。ブースごとに説明を聞いたり、採用担当者と直接話せたりする場合もあり、企業選びの視野が広がるでしょう。

就活で全滅したときこそ、合同説明会に参加して効率的に企業探しするのも効果的です。合同説明会について詳しく知りたい方は、「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」の記事をチェックしてください。

逆求人サイトを使う

逆求人サイトを活用するのも、持ち駒が全滅したときの有効な手段です。逆求人サイトでは、プロフィールを登録しておくだけで、企業側からオファーがもらえる仕組みになっています。

逆求人サイトを使えば、自分で企業を探さなくても、エントリーする会社の数を増やすことが可能です。自身は就活に集中しながらオファーを待てるため、企業探しの効率化につながるでしょう。

ただし、企業側に興味を持ってもらうには、自己PRや学生時代に頑張った点などを記載し、魅力的なプロフィールにすることが大切です。

SNSを使う

就活が全滅したら、SNSを利用して企業情報を集めてみるのも効果的です。近年では、採用活動にSNSを取り入れている企業も増えており、X(旧Twitter)やInstagramなどで最新の情報を発信している場合もあります。

投稿内容から企業や職場、社員の雰囲気を知れるほか、採用情報が得られる可能性もあるでしょう。気になる企業があれば、公式アカウントをチェックしてみるのもおすすめです。

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就活で全滅しないために必要なエントリー数

就活での全滅を避けるためには、エントリー数を増やすことが大切です。どのくらいエントリーすべきか、分からない就活生もいるでしょう。

公益社団法人全国求人情報協会の「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、大学生のプレエントリー数は平均で16.8社でした。プレエントリーとは、資料や採用情報の請求を指します。

大学生のプレエントリー数のイメージ

引用元:公益社団法人全国求人情報協会「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査(16p)

また、企業説明会に参加した数は15.5社で、書類選考を受けたのは10.1社でした。この数字よりも応募数が少ないと、そもそもエントリー数が足りていない可能性があります。

内定獲得を目指すためには、ある程度のエントリー数が必要です。過去の応募数を振り返ってみるのも良いでしょう。

エントリーについては、「就活におけるエントリーとは?開始時期や応募数などを解説」の記事もチェックしてください。

参照元
公益社団法人全国求人情報協会
2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査

16社エントリーして内定は平均2社

前述の資料によると、16.8社にプレエントリーし、最終面接を受けた企業は4.3社、内定(内々定)を獲得できたのは2.3社といった結果になります。

およそ8社に1社あたりの割合で内定を獲得できている計算です。持ち駒が全滅してしまった就活生は、「志望条件が厳し過ぎないか」「情報収集は足りているか」などを考えて企業選びの視野を広げ、エントリー数を増やしましょう。

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就活が全滅したあとのエントリー数を増やすポイント

就活が全滅してしまったあとでも、巻き返すチャンスはあります。エントリー数を増やす際には、「就活の軸に合っているか」「スケジュールに無理がないか」などに気をつけてください。

ここでは、エントリー数を増やすための5つのポイントを紹介します。

就活の軸に基づいてエントリーする

エントリーする企業は、就活の軸を基準に考えましょう。価値観や業務内容など、自身の条件と合わない企業にエントリーしても、ミスマッチが生じて結果につながりにくくなるためです。

人と関わる仕事がしたいのに、黙々とパソコンに向かう業務が中心の職種に応募してしまうと、面接で志望動機や適性をうまく伝えられず、選考通過が困難になります。

持ち駒が全滅したあとだと、焦りから「とにかくエントリーしなくては」と考えてしまいがちです。しかし、就活の軸に基づいた企業選びをすると、結果的に持ち駒を増やす近道になるでしょう。

スケジュールを徹底して管理する

エントリー数を増やすためには、スケジュール管理の徹底も欠かせません。持ち駒が増えるほど、説明会の参加やESの提出、面接準備などのタスクも増えて一つひとつを丁寧に対応するのが困難になります。

スケジュール調整がうまくできていないと、複数の選考や説明会が重なってしまうケースも考えられます。また、日々の面接や説明会の参加に追われて、ESの内容が適当になってしまいチャンスを逃がす可能性も出てくるでしょう。

ケアレスミスによる不合格を避けるためにも、手帳やカレンダーアプリなどを活用して、常に進捗を把握できるようにしておくことが大切です。手帳の選び方は、「就活におすすめ!手帳の選び方とポイント」の記事をチェックしてください。

企業の入社難易度を考える

新たに応募する企業の入社難易度を事前に確認しておくことも、エントリー数を増やすポイントです。高度な専門知識や語学力などを求める企業ばかりに応募していると、選考通過が難しくなります。

大手企業以外にも経営が安定していて働きやすい企業はあります。自分のスキルや経験に合った難易度の会社にも目を向けるようにしましょう。

中小企業やベンチャー企業などにも目を向ける

全滅後には、中小企業やベンチャー企業へのエントリーを検討してみるのも大切です。知名度は低くても成長性や風通しの良さ、働きやすさが魅力の企業もあります。

大手企業は応募が集中しやすく倍率も高いため、選考通過が難しくなるでしょう。中小企業やベンチャー企業に視野を広げると、自分に合った企業に出会える可能性が高まります。

ベンチャー企業について知りたい場合は、「中小企業やスタートアップは違う?ベンチャーの定義とは」の記事をご覧ください。

志望職種や業界を広げる

エントリー数を増やすには、志望職種や業界を広げるのも一つの方法です。条件を絞り過ぎると、応募できる企業が限られてしまい、選考に通過する確率も低くなります。

たとえば、「東京都」「商社」「事務職」「転勤なし」といった条件をすべて満たす企業だけを探していると、マッチする企業数も少なくなるでしょう。

持ち駒がなくなって、エントリー数を増やしたいならば、志望職種や業界を広げてみるのも効果的です。視野を広げると、これまで見落としていた企業に出会える可能性も高まります。

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就活で全滅してしまったあとにとれる選択肢

就活で全滅してしまった場合も、活動を続けたり、就職浪人したりと選択肢はさまざまです。どのような進路があるのか紹介するので、参考にしてください。

内定を獲得するまで就活を続ける

持ち駒が全滅しても、諦めずに就活を続けてみましょう。秋採用や冬採用、通年採用を行う企業も多く、就活を続けていれば内定獲得できるチャンスがあります。

通年採用の企業に応募し、自己分析や面接対策を見直すと、納得のいく内定につながるケースもあります。内定獲得に向けて、就活エージェントのサポートを活用し、効率的に就活に取り組むのもおすすめです。

就職留年をする

就職留年をして、来年度に再チャレンジする方法もあります。新卒として就活に取り組めるので、企業の新卒採用枠に応募できる点がメリットです。また、これまでの就活経験を活かせば、ほかの就活生よりも一歩リードできるでしょう。ただし、学費がかかる点には注意が必要です。

なお、面接では留年した理由について聞かれる傾向があるため、答えられるように考えておきましょう。

就職浪人になる

全滅してしまったら、大学を卒業して就職浪人するのも一つの手段です。就職留年とは異なり、既卒として就活に取り組みます。

新卒枠での応募が難しくなるほか、既卒者はスキルや経験を重視される傾向にあり、社会人経験のある転職者と比較される可能性がある点に注意が必要です。

進学する

学びたい分野が明確であれば、大学院や専門学校への進学も選択肢になります。専門性を身につけると、将来の就活に役立つケースも考えられます。

願書の受付期間など、準備には期限があるため早めの決断が必要です。進学には費用が掛かる点も踏まえて検討しましょう。

フリーランスになる

フリーランスとして独立するのも、就活が全滅した場合にとれる選択肢の一つです。得意なことやスキルがあれば、稼げる可能性があります。

ライターや動画編集、Webデザインなど、仕事内容はさまざまです。ただし、実績やスキルもない状態で仕事を始めるのは困難といえます。また、営業や確定申告などもすべて自分で担う必要があるため、自己管理が必要です。

フリーランスになる際は、稼げるスキルや1人でやっていく覚悟はあるのかなど、慎重に検討しましょう。

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就活が全滅したときの気持ちを立て直す方法

周りは内定を獲得しているのに、自分だけ結果が出ないと不安や焦りでつらくなるものです。就活が全滅して落ち込んだときは、誰かに気持ちを話してみたり一度就活から離れたりして休息することも大切です。

ここでは、就活で全滅してしまったときに、気持ちを立て直す方法を紹介します。

第三者に話す

つらい気持ちは、1人で抱え込まずに誰かに打ち明けてみましょう。誰かに話すと、自分の気持ちや状況が整理され、「なぜつらいのか」「これからどうしたいのか」といった考えが見えてきます。

友人や家族、就活エージェント、大学のキャリアセンターなど、信頼できる人に頼ってみてください。言葉にすると、心が軽くなる場合もあります。

就活におすすめの相談先が分からない場合は、「就活相談先のおすすめ15選!悩み別の聞くこと一覧や相手選びのコツも解説」の記事も参考にしてください。

今の気持ちを書き出してみる

就活で全滅してしまい不安になったときは、自分の想いを紙に書き出してみるのがおすすめです。頭の中で抱えている整理が難しい感情も、紙に書き出すと客観的に見つめ直せます。

たとえば、「何が不安なのか」「今の状況をどう感じているのか」など、思いつくままに書いてみましょう。書いているうちに自分の本音や今後の方向性が見えてくる場合もあります。

気持ちが落ち込んだときは、書くことで心を整えてみてください。

一度就活から離れてみる

一度就活から距離を置いてみるのも、全滅したつらい気持ちを立て直すには有効な手段です。気分をリセットすると落ち込んだ気持ちが和らぎ、前向きな姿勢で就活に取り組みやすくなります。

趣味に没頭したり友人と出かけたりして、意識的に就活を忘れる時間をつくりましょう。無理に頑張り続けるよりも、思い切って休んでみると心に余裕が生まれます。

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就活で全滅してしまい焦るあなたへ

就活で持ち駒が全滅してしまったときは、まず原因を明確にしましょう。そもそもエントリー数が少なかった、大手企業ばかりに応募していた、などの可能性があります。全滅後は、自己分析をやり直したり志望条件を広げたりするのが有効です。

それでも、「自己分析をどうやり直せば良いのか分からない」「どのような企業にエントリーすべきか」と悩む就活生もいるでしょう。そのようなときは、就活エージェントの活用がおすすめです。

就活エージェントのキャリアチケットでは、あなたの悩みに合わせて、就活の軸づくりから選考対策までサポートしています。自己分析のやり直しや企業の探し方などに迷ったら、1人で抱え込まず、まずは相談してください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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