博士課程の就活は厳しいって本当?内定に向けての準備やスケジュールを解説

このページのまとめ

  • 博士課程の就活が難しいといわれるのは、スケジュールが決まっていないから
  • 博士課程の就活は情報が少ないので、自分から情報を集めに行くのが大事
  • 博士課程の就活でアピールするためには、研究内容をわかりやすく伝えるのがポイント

博士課程の就活は厳しいって本当?内定に向けての準備やスケジュールを解説のイメージ

「博士課程の就活は難しい?」「学部卒の学生よりも厳しいって本当?」などと不安に思う学生もいるでしょう。博士課程の就活は学部卒とは違い、就活のスケジュールが定まっていません。また、求人数も少ないことから、難しいといわれる傾向にあります。

この記事では、博士課程の就活成功に向けて、必要な準備やコツを解説します。博士課程ならではのポイントも多いので、きちんと確認してから就活に臨みましょう。

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目 次

博士課程の就活はいつから始める?スケジュールを解説

博士課程の就活の場合、厳密な開始時期は決まっていません。博士課程の採用を狙う企業が増えており、就活の早期化も進んでいます。

たとえば、製薬系や化学メーカーの場合、博士課程2年の9月ごろから早期採用を始める企業もあるようです。また、11月ごろからプレエントリーを始める企業も増えています。

学部生の場合は、就活が本格化する時期は大学3年生の3月です。内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」によると、企業説明会やセミナーなどに参加し始めた時期は、大学3年生の3月が約30%ともっとも多い結果でした。

学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)のイメージ

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)

博士の場合、学部生と同様に3月に始めてしまうと就活に出遅れてしまう可能性も。早めの動き出しを心がけ、気になる企業の選考時期は個別に調べておくのが大切です。

学部生の就活スケジュールについては、「就活準備はいつから?2025卒や状況別のスケジュールとやることを解説」の記事で解説しています。基本的な流れは同じなので、どのような流れで就活を行うか知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

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博士の就活についてキャリアアドバイザーのアドバイス

博士課程における就活では、まず新卒扱いとなるのか、中途扱いとなるのかを必ず確認しましょう。
博士課程修了の場合、年齢は27~28歳になっており、大学新卒で入社した場合に換算すると社会人5~6年目に該当します。

一般的に第二新卒枠でも卒業後社会人3年目までと設定されている企業が多く、博士課程に進んだ場合は年齢がそれよりも高くなるため、企業によっては中途採用枠と同等扱いになることも。
企業により「博士課程は新卒か中途か」の設定は異なり、それによって就活方法も変わってくるので要注意です。

また、博士課程の場合は研究や論文で忙しく、アルバイトやサークル活動の経験が持てないこともあるでしょう。

博士課程でアルバイトやサークル経験がなかったとしても、下記のエピソードとポイントを基に話せないか整理してみるのがおすすめ。

・研究の中で共同研究先や共同研究者とどのように協働しているか
・協働する際に意識、工夫したことはなにか
・ティーチングアシスタントや非常勤講師を務めている場合、指導・育成において心掛けていたことはなにか

自己PRやガクチカ、中途採用における志望動機などで活用できるはずです。

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博士卒と学部卒・院卒での就活の違い

博士卒が就活を成功させるためには、学部生や院生との違いを理解しておくのが大切です。ここでは、博士卒が就活で求められるスキルや求人などを解説するので、参考にしてください。

1.学ぶ内容と学位

博士卒と学部卒・院卒は、学ぶ内容と得られる学位が異なるので覚えておきましょう。まず、理系・文系問わず、大学の4年間で必要な単位を取得し、論文を提出すると「学士」が得られます。

その後、2年間の大学院修士課程を修了すると「修士」の学位が獲得可能です。さらに、3年間の博士課程を修了すると「博士」が獲得できます。

文部科学省の「修士課程・博士課程の関係について 日本の大学院教育」によると、博士課程の目的は「広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力又はこれに加えて高度の専門性が求められる職業を担うための卓越した能力を培うこと」とされています。

そのため、修士課程の2年間と博士課程の3年間は、すべての期間で研究を行うのが一般的です。

就活に備える場合、社会に出て即戦力として使える専門的な知識を学ばなければなりません。また、論理的思考力や問題解決能力を身につけながら、研究で高い成果を残すことも求められます。

参照元
文部科学省
大学院部会(第45回) 配付資料

2.就活で求められるスキル

博士課程の就活では、学部卒や院卒よりも高いレベルの論理的思考力や問題解決能力が求められるので勉強しておきましょう。学部卒よりも長く勉強しているので、その違いをアピールできなければなりません。

また、博士課程は専攻分野にて専門的な知識を勉強しています。「どのような研究を行ったか」「どのような成果を出したか」は選考で聞かれるので、アピールする準備をしておきましょう。

3.求人の数

博士課程の場合、学部卒や院卒と比べて求人数は少なくなります。そもそも博士課程の人数が、学部卒と比べて少ないからです。

博士課程の学生が就活を行う場合、求人数が限られていることを意識しておきましょう。少ない求人でも内定を獲得できるように、自身の専門性や研究成果を活かせるポジションや組織を選ぶ必要があります。

4.給与

厚生労働省の調査によると、初任給の平均は、学部卒が21万200円、大学院卒が23万8,900円で、約2万8,000円の差があります。

初任給の平均額については、「初任給の平均額はどれくらい?手取り収入や給与事情を解説」も参考にしてください。

参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給

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博士の就活が難しいといわれる理由

博士の就活は、新卒時の年齢が高く、就活スケジュールが定まっていない理由から、難しいといわれる場合があります。ここでは、博士の就活が難しいといわれる理由についてまとめました。

新卒時の年齢が高くなるから

博士卒で就活を行う場合、就活時の年齢が27歳と、学部卒に比べて高くなります。浪人や留年をしていなくても27歳であり、学部卒が23歳で就職することを考えると、4歳差です。

27歳で入社すると、上司が自分より年下になる可能性もあります。また、若い人を積極的に採用している企業では、年齢が高い博士は採用されにくい傾向も。

長く働いてもらうことを前提に採用している企業も多く、その場合は年齢が若い人が優先的に採用されます。このように、博士卒は卒業時の年齢が高いことから、就職が難しくなるのです。

就活スケジュールが定まっていないから

明確な就活スケジュールが決まっていない点も、博士卒が就活を行う難しさの一つです。学部卒のように「△月に選考解禁」といった明確な指針がないため、自分で企業の採用スケジュールを調べてエントリーしなければなりません。

個別に企業のWebサイトを確認したり、大学のキャリアセンターに相談したりするのは、大変ですし時間もかかります。また、志望企業がすでに募集を締め切っている場合もあるので、早めに行動しなくてはなりません。

博士卒が対象の求人が少ないから

学部卒と比べると博士卒の求人は少ない傾向にあります。多くの企業では、博士卒が身に着けているほどの専門知識が求められていないからです。

そのため、企業はより若くてポテンシャルのある学士や修士を積極的に採用する傾向があります。仕事に必要な知識は入社後に勉強させ、長く働いてもらうほうが企業にとってはよいからです。

また、博士卒に見合った給料を与えたり、年齢に合わせた対応をしたりするのが難しいのも、博士の求人が少ない要因です。少ない枠を競い合うことになるので、覚えておきましょう。

求人の幅を広げるには、逆求人サイトを使う方法もあります。登録をしておけば、自分の情報をみた企業から連絡が届く形式のサイトです。

逆求人サイトを利用して就活を行った学生の体験談を「視野を広げるために逆求人サイトを利用|元地方就活生に聞く就活体験談【第3回】」の記事で紹介しているので、こちらもぜひ読んでみてください。

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博士就活についてのキャリアアドバイザーのアドバイス

博士課程における就活では、まず新卒扱いとなるのか、中途扱いとなるのかを必ず確認しましょう。
博士課程修了の場合、年齢は27~28歳になっており、大学新卒で入社したの場合に換算すると社会人5~6年目に該当します。
一般的に第二新卒枠でも卒業後社会人3年目までと設定されている企業が多く、博士課程に進んだ場合は年齢がそれよりも高くなるため、企業によっては中途採用枠と同等扱いになることも。
企業により「博士課程は新卒か中途か」の設定は異なり、それによって就活方法も変わってくるので要注意です。

また、博士課程の場合は研究や論文で忙しく、アルバイトやサークル活動の経験が持てないこともあるでしょう。
博士課程でアルバイトやサークル経験がなかったとしても、下記のエピソードとポイントを基に話せないか整理してみるのがおすすめ。

・研究の中で共同研究先や共同研究者とどのように協働しているか
・協働する際に意識、工夫したことはなにか
・ティーチングアシスタントや非常勤講師を務めている場合、指導・育成において心掛けていたことはなにか

自己PRやガクチカ、中途採用における志望動機などで活用できるはずです。
 

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博士が就活をするメリット

博士課程まで進み就活を行えば、専門知識や能力を評価してもらいやすくなります。ここでは、博士課程で就活を行うメリットを4つまとめました。

専門知識や研究能力があると評価される

博士課程まで進んでいれば、専門知識や研究能力を評価されます。学部生や院生よりも学業に時間を費やしており、成果を残しているケースが多いからです。

博士課程の人材は、特定の分野での研究開発や技術革新に貢献することが期待され、専門知識を活かした仕事で大きく活躍を期待されるでしょう。

論理的思考や問題解決能力を評価される

論理的な思考や問題解決能力も、評価されやすいメリットがあります。博士課程まで進んでいる人物は、物事を考え解決する能力に長けているからです。

論理的思考や問題解決能力、研究能力などがある人は、組織内で高く評価されたり、昇進の機会を得たりする可能性が高い傾向にあります。企業や研究機関は、自ら研究テーマを設定し、プロジェクトをリードして成果を出せる人材を求めているので、博士課程の人材が評価されやすいのです。

論理的思考は、ビジネスシーンにも活かせる能力です。詳しくは、「ビジネスシーンに役立つ!ロジカルシンキングの考え方とは?」の記事で解説しています。

ライバルとなる就活生が少ない

博士課程に進んでいる人数が少ないため、ライバルも少なくなるメリットがあります。特に、ニッチな分野や研究領域では、さらにライバルが少なくなるでしょう。

博士課程の場合、大手企業であっても倍率が低く、採用されやすいこともあります。学部生に比べて、大手企業や有名企業を狙いやすいのもメリットです。

学部卒では難しい仕事にもつける

博士課程卒には、学部卒では採用が難しい仕事や企業に就けるメリットもあります。研究職と技術職を分けて採用する企業も多く、研究職は大学院卒以上が求められる傾向にあるからです。

近年では、医療や化学、ITなど理系分野の技術発展が進んでいます。学部卒の知識や経験では対応できない場合も多いので、博士課程レベルの実績を持った人材を積極採用する企業もあるでしょう。

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博士が就活で応募できる求人は分野によって変わる

博士卒が応募できる求人の傾向は、学部や分野によって変わります。ここでは、博士卒の就活の傾向を紹介するので、チェックしておきましょう。

文系は理系と比べて求人が少ない

博士課程の場合、文系よりも理系の方が選択肢は多くなります。
理系の学生の就職先として挙げられる研究職は専門知識が求められるため博士卒を募集している企業数が多く、ITや化学、薬学、物理学などの大きな分野の枠に加え、研究内容によってかなり細分化された分類で募集されています。

文系の学生が就職を目指す場合、就職先として挙げられるのは民間企業ならコンサルタントやシンクタンクなどです。民間企業以外であれば、大学教員や独立行政法、官公庁の研究所などが候補に挙がりますが募集人数は少ないでしょう。

理系は研究職の求人が多い

理系の場合、研究経験や専門知識が身についているため博士卒で研究職を募集している企業が多い傾向にあります。製薬や化学メーカーなどで募集しているので、調べておくと良いでしょう。

研究職は専門知識が必要となり、学部卒の知識では対応できない場面が多くあります。求められる知識は高くなりますが、その分、活躍できる場所も多いです。

理系が就職を目指す場合は、自分の研究分野にマッチした企業を選ぶのがポイント。自身が研究してきた内容とかけ離れた分野では評価されにくく、就職できたとしてもミスマッチがおきやすいので気を付けてください。

研究職を狙っている方は、「研究職になるには?働くメリットや向いている人物像をご紹介」を参考に就活をしてみてください。職種ならではの就活のコツや、アピールポイントをおさえておくと就活を楽に進められます。

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博士が就活で応募する企業

博士号を取得した学生は、「大学教員」や「研究職」「海外企業」などに勤めることが多いようです。どのような就職先があるかを紹介するので、博士卒で就職活動を行う際の参考にしてください。

大学教員

文部科学省の資料に よると、博士課程修了者の多くが大学教員を選んでいます。大学教員として採用された人は、まず助手や助教として働くケースが一般的です。

(6)博士後期課程修了者の進路の確保とキャリアパスの多様化のイメージ

引用:文部科学省「(6)博士後期課程修了者の進路の確保とキャリアパスの多様化

その後、研究成果を出すなど優秀な場合には、講師や准教授、教授へと階級が上がる流れです。しかし、博士号を取得し大学教員になっても、教授になるまでには多くの時間がかかります。

参照元
文部科学省
大学院部会(第92回)会議資料

製薬会社などの研究職

博士号取得者は、製薬会社をはじめとする民間の研究職に就くことも多いようです。研究開発者として採用されるのは、博士の専門知識への期待があるからです。

民間企業の場合、企業が求める製品や内容に応じた研究を行うのが一般的。場合によっては、自分が研究したものが製品になり、市場に出回る場合もあります。

公的機関の研究職

博士からの就職先として、国や官公庁などが管理する研究所で働くことも可能です。たとえば、次のような研究機関に所属します。

・農林や水産に関する研究機関
・人口に関する研究機関
・国土に関する研究機関
・気象に関する研究機関
・警察関連の研究機関

ただし、公的機関の研究職に就職する場合は、公務員の試験に受かる必要があります。国が運営や管理している機関なら国家公務員試験、地方団体の場合は地方公務員試験に受かる必要があるので覚えておきましょう。

公務員試験については、「公務員になりたい!就職方法と必要な資格とは」の記事で解説しています。民間企業で行われるような選考とは試験内容が異なるので、十分に勉強しておくのがおすすめです。

海外の企業

博士号を取得した人は、海外企業に就職する場合もあります。海外では、博士を取得した人材の専門的知識が高く評価される傾向にあるからです。

海外の企業については、「日系にないメリットがある?外資系とはどのような企業か」の記事で解説しています。就職先の選択肢を広げられるので、視野に入れておくのがおすすめです。

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博士の就活で必要な準備

博士課程の就活でも、学部卒同様に自己分析や選考対策が重要です。入念に準備を行い、内定獲得を目指しましょう。

自己分析

まずは自己分析を行い、自分の強みやスキル、考え方や価値観を整理します。自分について十分に理解できていなければ、就活でのアピールはできません。

また、自己分析を行うことは、自分に合う企業選びにもつながります。自分の価値観やビジョンに合う企業でなければ、入社後にミスマッチを起こしてしまうでしょう。

自己分析の方法については、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」の記事で詳しく解説しています。

業界研究

どの業界を目指すのか考え、志望業界を絞りましょう。博士過程の就活では、専門分野に特化した求人情報を収集する必要があります。

どのような業界があるか気になる場合は、「就活での業界一覧と概要を解説!自分にあった企業を選ぶコツを学ぼう!」の記事を参考にしてください。

企業研究

自分に合った就職先を見つけるために、企業研究も行いましょう。各企業や研究機関の「研究」や「事業内容」「価値観」「採用方針」などを調査し、自身の志向との相性を考えてください。

これまで自身が研究してきた内容に合致する就職先を見つけたからといって、それだけですべてを判断するのは危険です。研究内容や事業内容だけでなく、そのほかの部分についてもしっかりと調査してから判断しましょう。

企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で詳しく解説しています。

エントリーシート・履歴書対策

書類選考に向けて、エントリーシートと履歴書の対策をしましょう。聞かれる内容はある程度傾向があるので、どのように回答するかは事前に準備しておくのが基本です。

たとえば、エントリーシートでは「自己PR」や「長所・短所」「ガクチカ」などが聞かれる傾向にあります。また、企業独自の質問をされやすいのもエントリーシートの特徴です。

履歴書の場合、氏名や住所などの基本情報に加えて、学歴や志望動機が聞かれます。市販の履歴書を使用する場面も多いので、どのような内容が聞かれるかは、履歴書を見て確認するのも良いでしょう。

エントリーシートの書き方は「エントリーシートとは?選考を突破する書き方のコツを例文付きで解説」の記事で、履歴書の書き方は「就活の履歴書はどう書けば良い?履歴書の選び方から書き方まで解説」の記事で紹介しています。

SPIなどの適性検査

SPIや玉手箱など、適性検査対策も実施しておきましょう。企業によって実施する適性検査は違うので、どの検査が行なわれるかを確認し、勉強しておくのが大切です。

勉強方法としては、問題集を一冊購入し、繰り返し解くのがおすすめ。問題の形式や出題傾向はある程度決まっているので、解き方さえ覚えておけば安心です。

面接対策

緊張せずに話せるように、面接対策も行いましょう。答える内容が決まっていても、緊張でうまく答えられないケースはよくあります。

面接対策を行う場合は、模擬面接を行うのがおすすめです。面接官役がいるため、緊張感をもって練習できるでしょう。また、面接官役の人からフィードバックをもらえるのもメリットです。

模擬面接は、「就活生は模擬面接セミナーを活用しよう!内容や参加時の注意点を紹介」を参考に実践してみましょう。

キャリアプランの整理

入社後にどのようなキャリアを目指すのか、あらかじめ整理しておきましょう。自分が目指す分野を明確にし、どのように活躍したいかアピールしておくのが大切です。

キャリアプランは、選考で聞かれる場合もあります。キャリアプランの答え方は、「キャリアプランの答え方とは?営業職や事務職など職業別に例文を紹介!」の記事を参考にしてみてください。

研究内容や論文の整理

研究内容や論文について聞かれる場面もあるので、答えられるように準備しておきましょう。これまでの成果をまとめ、知識のない採用担当者にも分かりやすく伝えられるように整理してください。

博士課程の場合、自身の成果がそのままアピールポイントになります。ほかの学生と差をつけるためにも、あらかじめまとめておきましょう。

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博士の就活で失敗しやすいポイント

博士が就活を行うにあたって、失敗しやすいポイントを解説します。つまづきやすいところを事前に分かっていれば、対策を講じられるでしょう。

就活のスタート時期に遅れてしまう

博士の就活はスタート時期が明確にないため、動き出したときには、興味のある企業の採用活動が終わっていたり、応募できる企業の選択肢が減っていたりすることも。

また、就職活動だけではなく、学部卒以上に学業との両立も必要です。「研究や発表の準備をしていたらエントリーを逃した」といったケースも考えられるでしょう。スタートから失敗しないためには、いつから就職活動を始めるかを明確にし、準備しておくのが大切です。

対策が不十分なまま選考を受けてしまう

博士は忙しく、選考対策が不十分になってしまう傾向もあります。しかし、学業や研究が忙しいからと履歴書やエントリーシート、面接などの対策を行わないまま応募しても、選考突破は難しいのが実情でしょう。

「博士だから研究内容で評価される」「博士という学歴があれば大丈夫」と考えないことが大切。学歴に関わらず自己PRや志望動機、面接でのコミュニケーション能力などは評価されています。研究成果だけでは内定を獲得できないことは覚えておかなければなりません。

業界や分野にこだわりすぎる

特定の業界や分野にこだわり、視野を狭くしてしまうことにも気を付けましょう。自分の研究分野で働きたい気持ちは分かりますが、対象を狭めてしまえば就職の可能性も低くなります。

就職活動では選択肢は広くし、徐々に狭くしていくのがコツです。最初から選択肢を狭くしてしまうと、あとからの方針転換が難しくなります。「選考を受けてみたけど、この分野は合わなそうだ」と感じた場合、一からまた就職活動を始めなければなりません。

業界や分野は2つか3つほど候補を持っておきましょう。就活を進めるにつれて、自分に合いそうな選択肢を見つけ出してください。

研究が終わらず就活に時間を作れない

研究が忙しすぎるせいで、就活にまで時間が作れないケースもよくあります。学生によっては研究が終わらないせいで卒業が危うく、就活に取り組めない場合も。

しかし、いつかは学業を終えて社会に出る日が来ます。それを踏まえて入学から計画的に研究を進めたり、学業と就活の両立を意識したりして、学生生活をおくってください。

自分一人で就活を乗り越えようとする

自分の力だけで就活を成功させようとして、失敗する学生もいます。しかし、前述したように学部卒の就活に比べて博士卒の就活は大変なことが多いため、自分だけで就活を終えようとするのではなく、友人や大学のキャリアセンター、就活エージェントなどのサポートを受けるようにしましょう。
忙しいながらも就活を成功させるには、効率的に動く必要があります。

就活でおすすめの相談先については、「就活相談先のおすすめ15選!相手を見極めるポイントや注意点も解説」の記事で解説。

就活エージェントのキャリアチケットでも相談にのっているので、就活成功に向けてサポートがほしい場合はぜひ相談してください。

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博士学生が就活を成功させるコツ

博士課程の学生が就活を行う際は、自ら積極的に情報収集や行動を起こすことが大切です。また、博士課程の就活情報は少ないため、就活をよく知る人に相談するのも忘れないでください。

求人情報を自ら確認する

どのような求人があるか、自分から積極的に調べましょう。博士課程の就活はスケジュールが定まっていないため、自分の志望企業の情報は個別に確認する必要があります。

博士課程用の就活サイトもありますが、学部卒と比べると数や規模は小さくなります。情報を待っているだけでは遅れてしまうので、自分で積極的に探しましょう。

大学教授やキャリアセンターに相談する

大学教授やキャリアセンターに相談するのも、博士課程の学生の就活を行うコツです。教授が博士を採用している企業に推薦してくれたり、大学で教員の採用を行ったりしている場合もあります。身近な教授やキャリアセンターをうまく頼って、就活を進めましょう。

教授推薦については「教授推薦とは?理系就活で利用する際のメリット・デメリットを解説」の記事で詳しく解説しています。

就活エージェントに相談する

就活のプロである、就活エージェントの活用もおすすめです。博士課程の就活情報も集まっているため、必要な情報を提供してもらえます。

博士課程の就活でも、エントリーシートや履歴書、面接などの選考対策は重要です。一人で行うよりも、就活エージェントに教えてもらったほうがよりよいアピールができます。

キャリアチケットでも、博士課程の就活情報の提供や選考対策のサポートを行っています。ぜひご相談ください。

就活と学業のバランスを意識する

就活だけではなく、研究などの学業に費やす時間も確保しましょう。就活に集中し過ぎて、単位を落としてしまっては意味がありません。

博士課程は学部生に比べると、研究や勉強に費やす時間は多くなります。就活と両立できるように、時間管理を意識してください。

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博士課程を卒業して就活を成功させたいあなたへ

博士課程の就活は、学部卒と就活スケジュールが異なります。学部生と比べると情報も少ないので、積極的に自分から動くことが大切です。

興味のある企業については個別に調べて、「いつ採用活動が開始されるのか」「選考のタイミングはいつか」などを把握しておいてください。

また、博士課程の学生が就活を成功させるには、就活エージェントのようなプロに頼るのも大事です。研究や勉強で忙しい博士課程だからこそ、プロのアドバイスを受けて効率的に就活を進める必要があります。

博士課程の就活で悩む場合は、キャリアチケットをご活用ください。情報収集はもちろん、エントリーシートや面接などの選考対策も実施しています。キャリアチケットでは、就活に関するあらゆる悩みを無料でサポートいたします。就活準備は早ければ早いほど良いので、すぐに登録して動き出しましょう。

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キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。